リーダーシップとは?注目されている理論・5種類のスタイルと育成方法を解説
ビジネスの世界において、リーダーシップは、必要不可欠な能力です。リーダーシップは、チームや組織を効果的に導くための力であり、本質と特性を理解することで、より良い組織運営やチームマネジメントが可能となります。最近では、効率的に社員のリーダーシップを育成するために、eラーニングを活用している企業が増えています。必要な知識をeラーニングでインプットし、管理職候補の人たちが集合研修で議論したり、実践したりすることで効率的な人材育成が可能となります。
本記事では、リーダーシップの種類や育成方法、リーダーシップ理論、eラーニングを活用したスキルの高め方などについて詳しく解説します。
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目次[非表示]
- 1.リーダーシップとは
- 1.1.リーダーシップとマネジメントの違い
- 1.2.リーダーシップとフォローアップの違い
- 1.3.リーダーシップは全ての社員に必要なスキル
- 2.リーダーシップの必要性
- 3.さまざまなリーダーシップ理論・定義
- 4.近年注目されているリーダーシップ理論
- 4.1.サーバントリーダーシップ
- 4.2.アダプティブリーダーシップ
- 4.3.オーセンティックリーダーシップ
- 4.4.シェアドリーダーシップ
- 5.リーダーシップがある人の特徴
- 5.1.社員やメンバーのことを考えられる
- 5.2.行動力や決断力に長けている
- 5.3.コミュニケーション能力が高い
- 5.4.メンバーからの信頼が得られている
- 5.5.精神的に安定している
- 5.6.部下の育成能力がある
- 5.7.誠実である
- 5.8.学習能力・学び続ける姿勢がある
- 6.5種類のリーダーシップスタイルを紹介
- 6.1.1.ビジョン型
- 6.2.2.コーチ型
- 6.3.3.親和型
- 6.4.4.ペースセッター型
- 6.5.5.変革型
- 7.社員のリーダーシップ育成方法とは
- 7.1.研修を行う
- 7.2.業務を通して学ばせる
- 7.3.自己啓発に任せる
- 7.4.eラーニングで研修を行う
- 8.リーダーシップをeラーニングで効率的に学べる「etudes」
- 9.まとめ
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リーダーシップとは
リーダーシップとは統率力のことで、企業やチームのリーダーが組織全体を牽引する力を指します。リーダーシップを持つ人は、部門、部署、またはプロジェクト単位のチームにおいて、組織が目標達成に向けて進むための重要な役割を果たします。これは英語で「イニシアチブ」とも言い換えられます。
組織が一丸となって仕事を進める際には、リーダーの役割が大切です。一時期、うまくいかないと見えたプロジェクトでも、リーダーが交代すると成果が向上することもあるほどです。最近では、社員のリーダーシップの育成方法として、eラーニングを活用している企業が増えています。なかでも、eラーニング単体ではなく、集合研修やオンライン研修と組み合わせて学ぶブレンディッドラーニングが、多忙な中でも時間を有効活用して学べる効率的な育成手法として企業で採用されています。
必要となる知識を事前にeラーニングでインプットし、集合研修やオンライン研修などでアウトプットすることで効率的な人材育成が可能となります。
etudesで学べるリーダーシップに関するeラーニングコンテンツの一例です。
リーダーシップ理論
共創型のリーダーシップ
変革型のリーダーシップ
理感一致のリーダーシップ
リーダーシップとマネジメントの違い
リーダーシップとよく似た言葉として、「マネジメント」があります。実際のビジネスの現場では両者が混同されて用いられることも珍しくありませんが、リーダーシップとマネジメントは本来異なる概念です。
まずリーダーシップとは、先述したようにチームを目標達成に向けて導く力のことです。新しいことに挑戦する、価値あるものを創造する、といった行動が重視されます。
一方、マネジメントとはチームが円滑に回るよう、必要な管理業務を行うことを指します。「リスク回避のための施策を実施する」「人的資源を管理する」といった管理業務がマネジメントです。
リーダーシップとマネジメントの違いを簡潔にまとめると、下記の通りです。
言葉 |
定義 |
重視される行動 |
リーダーシップ |
チームを目標達成に向けて導く力 |
新しいことに挑戦する、価値あるものを創造する |
マネジメント |
チームが円滑に回るよう、必要な管理業務を行うこと |
リスク回避のための施策を実施する、人的資源を管理する |
リーダーシップとフォローアップの違い
リーダーシップとフォローアップは、どちらも組織の運営に重要な要素ですが、特性や役割は異なります。 リーダーシップとは、ビジョンを示し、他者を鼓舞し、目標達成のためにチームを導く能力です。特に、新たな方向性を示し、人々が自発的にその方向に進むようにする力が求められます。これは、他者に影響を与え、組織の中で意義のある変化を導くための能力です。
一方、フォローアップとは、目標達成のための進捗状況を確認し、必要に応じて支援やアドバイスを提供する行動を指します。
リーダーシップがビジョンを示し方向性を導くことに主眼を置いているのに対し、フォローアップは具体的なタスクの管理と達成に重きを置いています。適切なフォローアップが行われることで、プロジェクトはスムーズに進行し、問題点も早期に発見・対処することが可能となります。
リーダーシップとフォローアップは、それぞれが持つ特性を理解し、適切にバランスをとることで、組織はより効果的に運営されます。
リーダーシップとフォローアップの違いを簡潔にまとめると、下記の通りです。
要素 |
リーダーシップ |
フォローアップ |
特徴 |
ビジョンを示し、他者を鼓舞し、目標達成のためにチームを導く能力。新たな方向性を示し、人々が自発的にその方向に進むようにする力が求められる |
目標達成のための進捗状況を確認し、必要に応じて支援やアドバイスを提供する行動。具体的なタスクの管理と達成に重きを置く |
役割 |
ビジョンを示し方向性を導くことに主眼を置く。他者に影響を与え、組織の中で意義のある変化を導く |
進捗状況の確認、支援やアドバイスの提供。プロジェクトのスムーズな進行や問題点の早期発見・対処 |
リーダーシップは全ての社員に必要なスキル
リーダーシップというと、リーダーポジションである個人だけが取得していれば十分だと考える人も少なくありません。しかし、実際のビジネスの現場においては、リーダー以外の人材がリーダーシップを持っていることで、以下のような利点が生まれると考えられています。
- 一人ひとりの主体性が増し、チームのモチベーションが向上する
- 視野が広がり、仕事が円滑に進むようになる
- メンバーの持つリーダーシップに、リーダー自身が刺激を受ける
リーダーのみが持っていればよいスキルだと考えがちですが、実際にはチームの社員全員がリーダーシップを持つことが重要なのです。
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リーダーシップの必要性
リーダーシップは、組織の運営において重要な役割を果たします。
一つは、ビジョンの共有です。リーダーシップが発揮されることで目指す目標や共有するべき価値感をメンバー全員に明確に伝え、組織全体を一つの方向へ導くことができます。
また、リーダーの強い決断力や行動力は、組織が直面する課題解決や新たな挑戦を後押しすることができます。
さらにリーダーシップは、良好な職場環境の構築にも貢献します。
リーダーがメンバーの意見を尊重し、公平な評価を行うことで、働きやすい環境を構築します。
以上のように、リーダーシップは組織運営において重要な役割を果たし、その必要性は多岐にわたります。
簡潔にまとめると、下記の通りです。
リーダーシップの役割 |
説明 |
ビジョンの共有 |
リーダーシップが発揮されることで目指す目標や共有するべき価値をメンバー全員に明確に伝え、組織全体を一つの方向へ導く |
困難な状況時の道筋を示す |
リーダーの強い決断力や行動力は、組織が直面する課題解決や新たな挑戦を後押しすることができる |
良好な職場環境の構築 |
リーダーがメンバーの意見を尊重し、公平な評価を行うことで、働きやすい環境を構築する |
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さまざまなリーダーシップ理論・定義
リーダーシップは、チームが一定の目標を達成するために必要なメンバーの行動を喚起して、モチベーションを高く維持できるようにする力です。
一見単純明快でわかりやすいように思えるリーダーシップですが、実は様々な理論や定義があります。リーダーシップ理論の一つとして最も有名なPM理論や、ドラッカーが提唱したリーダーシップの定義について、細かく見ていきましょう。
1.PM理論
PM理論は、最も有名なリーダーシップ理論の一つです。1966年に、社会心理学者であった三隅二不二博士によって提唱されたのが始まりとされています。
彼は、リーダーシップを「目標達成機能(P機能)」と、「集団維持機能(M機能)」の2つに分類しました。
PM理論では、それぞれの能力の大小によってリーダーのタイプを
- PM型
- Pm型
- pM型
- pm型
の4つに分類しています。中でも、P機能とM機能がどちらも高いPM型のリーダーは、集団を上手く維持しながら目標達成に導くことができる、リーダーの理想像ともいえる存在です。PM理論は日本国内のみならず、欧米やアジア各国でも活用されています。
2.ドラッカーのリーダーシップ定義
マネジメントに関する理論を提唱したことで有名な経営学者であるドラッカー博士は、リーダーシップを人々が自ら「つき従う」ことだと定義しました。一般に「リーダーシップ」という言葉からは、カリスマ性溢れる人材が想定されますが、彼はリーダーシップをカリスマ性と結びつけず、次の3つで定義しました。
- リーダーシップを「仕事」と捉える
- リーダーシップを地位ではなく、「責任」と捉える
- リーダーシップは「信頼」である
ドラッカー博士によると、リーダーは常にメンバーに対する責任を持つとともに、目標や優先順位を定めるといった仕事をこなすことが求められます。リーダーというのは地位ではなく、あくまでもメンバーからの信頼によって裏打ちされるものなのです。
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近年注目されているリーダーシップ理論
ここからは、近年注目されているリーダーシップ理論についてご紹介します。
近年注目されているリーダーシップ理論は、下記の通りです。
- サーバントリーダーシップ
- アダプティブリーダーシップ
- オーセンティックリーダーシップ
- シェアドリーダーシップ
これらの理論は現代の組織課題に対する新たなアプローチとして、大いに注目されています。
サーバントリーダーシップ
サーバントリーダーシップとは、サーバント(奉仕者)としての役割を重視したリーダーシップの形式です。常に部下やチームのためを思い、自分自身が部下やメンバーに奉仕することで組織全体の成長を促進します。
サーバントリーダーの特徴は、部下の能力開発や自己実現をサポートすることにあります。また、道徳性を重視し、自己犠牲をいとわない行動が求められます。部下への尊重や公正な扱い、聴き上手であることなどがその具体的な行動原則となります。
このリーダーシップスタイルは、チームの信頼関係を深め、精神的な満足度を高めることで組織のパフォーマンスを向上させる効果があります。ただし、サーバントリーダーシップは部下からの信頼を基にしているため、信頼を築くまでの時間や労力が必要となります。
アダプティブリーダーシップ
アダプティブリーダーシップは、変化の激しい環境に適応しながらリーダーシップを発揮する考え方のことです。
状況やチームメンバーの能力に応じて、自身の役割や指導スタイルを柔軟に変えることが求められます。
アダプティブリーダーシップは、以下の3つの行動に分けることができます。
- 環境を監視する:組織の内外の状況を常に把握し、新たな課題や機会を見つけ出す
- 適応戦略を設計する:リーダーは問題点を特定し、対処するための適応策を立案する
- チームを巻き込む:メンバー全員が参加し、問題解決や目標達成に向けた行動をとるよう促す
アダプティブリーダーシップは環境と共に変化し、チーム全体を巻き込むという特性を持つため、現代の変化の激しいビジネス環境においては特に重要なリーダーシップスタイルと言えます。
オーセンティックリーダーシップ
オーセンティックリーダーシップとは、、自己理解と自己認識に基づくリーダーシップのスタイルです。
このリーダーシップ理論では、リーダー自身が自分の強みと弱み、感情と動機を深く理解し、それを他人に対して透明性を持って示すことが重視されます。
オーセンティックリーダーシップの主な特徴は以下の4つです。
- 自己認識: 自己の価値観や信念、強み・弱みを理解し、これを基に行動する
- 透明性: 自分の思考や感情、意見を率直に他人に伝え、コミュニケーションを円滑に行う
- 高い倫理観: 自分の信念と一致する道徳的な行動をとり、組織の価値観に従う
- 平衡的な情報処理: 自分の信念や価値観を超えて、さまざまな視点から情報を収集・分析を行う
これらの特徴を備えたオーセンティックリーダーシップは、チームメンバーに対する信頼関係の構築、組織内のコミュニケーションの向上、生産性の向上に大きく貢献します。
自己の内面を理解し、それを他人に透明性を持って示すことで、リーダーとしての影響力を高め、組織全体を前進させる力となります。
シェアドリーダーシップ
シェアドリーダーシップとは、全てのメンバーがリーダーシップを発揮し、決定権や責任を共有するリーダーシップスタイルです。従来のトップダウン的なリーダーシップとは異なり、組織全体が積極的に参加し、自発的に活動することが特徴です。
シェアドリーダーシップは、各メンバーが自身の専門性や強みを活かし、状況や課題に応じて各自がリーダーとして行動します。これにより、組織の柔軟性や迅速性が向上し、多様な視点や意見が反映されるため、より効果的な決定を下すことができます。
しかし、シェアドリーダーシップを成功させるためには、メンバー全員がリーダーシップの原理を理解し、信頼関係を築くことが重要です。そのためには、適切なコミュニケーションや協調性の育成が求められます。
シェアドリーダーシップの特徴は、下記の通りです。
- メンバー各自の専門性や視点が活かされ、より良い結果を生む
- リーダーへの負担が軽減され、リーダーシップの持続可能性が保たれる
- メンバー間で情報や知識が共有され、チーム全体の学習・成長が促進される
以上のような特徴からシェアドリーダーシップは、現代の多様で複雑なビジネス環境に対応するための効果的なリーダーシップスタイルといえます。
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リーダーシップがある人の特徴
ここまで、リーダーシップの定義やリーダーシップに関する理論について解説してきました。それでは、実際にリーダーシップを持っている人材には、どのような特徴があるのでしょうか。
リーダーシップを持つ人材の特徴を把握することで、理想となるリーダー像を確立することができ、リーダーシップを持つ人材の育成にも役立ちます。ここでは、リーダーシップを持っている人に共通する特徴を8つ、紹介します。
社員やメンバーのことを考えられる
リーダーシップを持つ人材の第一の共通点は、社員やメンバーのことを考えられる、という点です。
仕事を進めるなかで、メンバーが周囲に相談できないような悩みやトラブルを抱えてしまうこともあるでしょう。そのようなメンバーに対してもしっかりと寄り添い一緒に成果を出せるよう道筋を考えることができる、共感能力の高さがリーダーシップの一要素です。
また、メンバーは一人ひとり異なる人間なので、それぞれに得手不得手があります。メンバーの特性を把握した上で、チームのパフォーマンスが最大化するようなビジョンや目標を定められる人材は、リーダーにふさわしいでしょう。
行動力や決断力に長けている
チームが一つの目標に向かって一丸となって前進するためには、行動力や決断力に長けたリーダーが欠かせません。
多くのメンバーが所属するチームは、時として難しい選択を迫られることがあります。そのようなときにリーダーが判断に迷い、いつまでも決断を先延ばしにしていたのでは、事業の進捗に遅れが発生してしまうでしょう。
リーダーの行動力や決断力があってこそ、チーム内に「このリーダーならついていっても大丈夫だな」という信頼が生まれるものです。優秀な経営者の判断ノウハウなどを学び、実践できることもリーダーシップのうちです。
コミュニケーション能力が高い
リーダーシップを発揮できる人は、コミュニケーション能力が高いという特徴もあります。
一方的なコミュニケーションではなく、リーダーとメンバー間の双方向で良好なやりとりが行われているかどうかが大切です。
メンバーからの意見を真摯に受け取った上で、リーダーとしての意見を適切に伝えられる、有意義なコミュニケーションによってチームの力は強くなります。
メンバーからの信頼が得られている
リーダーシップがあるかどうかは、チームメンバーである社員から信頼を得られているかどうかでわかります。
口先ばかりで行動をしないリーダーや、言動に責任感がないリーダーは、メンバーと信頼関係を築くことはできません。また、信頼とは一度失くしてしまうと簡単に再構築することはできないものです。
メンバーとの関係を大切にし、常に信頼を寄せられている人物にはリーダーシップがあるといえるでしょう。
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精神的に安定している
リーダーシップには、精神面での安定性も含まれます。
リーダーは、大きなトラブルに直面した際や想定外のことが起きた時でも、冷静かつ正確な判断をしなくてはなりません。リーダーが精神的に安定していないと、メンバーからの率直な意見が届かなくなり、チームとしての成長が見込めなくなってしまいます。
リーダーが精神的に安定していることで、チームの軸となって支えることができます。メンバーが精神的な不安を抱えている時にも、的確なアドバイスができるでしょう。
部下の育成能力がある
リーダーシップがある人材には、部下を育成する力があります。
リーダーだけが優秀なチームは、良いチームとはいえません。リーダーシップがあるリーダーと共に行動、思考することによって、メンバー一人ひとりがより育成される環境が理想的です。
誠実である
優れたリーダーシップには、誠実さが必要不可欠です。
あえて部下を騙すような言動をしたり、自らの利益しか考えていなかったりするリーダーでは、チームをまとめて目標を達成することはできないでしょう。メンバーがリーダーに対して不信感を抱いてしまうと、チームとして機能しなくなってしまいます。
また、誠実であるということは責任感があるということです。ミスやトラブルが発生してしまった場面でも、常に誠実でいられる人物こそリーダーシップがあるといえます。
学習能力・学び続ける姿勢がある
リーダーシップは生まれつきの特性というより、自ら学んで身につけるものです。
そのため、リーダーシップがある人の特徴として、学習能力があるという点も挙げられます。
自らの能力を過信せず、常に新しい知識を学んでアップデートすることで、古い考えにとらわれずに部下を牽引できるリーダーとなれます。
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5種類のリーダーシップスタイルを紹介
一言で「リーダーシップ」といっても、全員が同じようなリーダーシップを持っているわけではありません。リーダーの夢や目標を積極的にチームへ発信するスタイル、メンバーの持つそれぞれの能力に合わせた柔軟な組織運営を重視するスタイルなど、求められるリーダーシップの特性は場面によって様々です。
リーダーシップには、
- ビジョン型
- コーチ型
- 親和型
- ペースセッター型
- 変革型
の5つが存在するといわれています。それぞれのリーダーシップスタイルについて、詳しく確認していきましょう。
1.ビジョン型
1つめのリーダーシップスタイルは、「ビジョン型」です。ビジョン型のリーダーシップでは、リーダー自身が持つ夢や目標を積極的にチーム全体へ共有します。リーダー自身が夢や目標に向かって前進していく強い意思を持っているため、新しいアイディアや変化が生まれやすいのがビジョン型の特徴です。
チームの結束力を生み出しやすいのもビジョン型の強みといえます。一方、目標設定が曖昧なままだったり、チームで設定した目標が会社全体の目標とずれてしまったりすると、後々でトラブルの元となる場合があります。会社の経営方針としっかりリンクした、具体的な目標を設定することが重要です。
2.コーチ型
コーチ型ではチームのメンバーが持つ特性を見極めた上で、それぞれのメンバーの能力向上を支援します。コーチ型のリーダーは、メンバー自身が持つ主体性を重視するのが特徴です。メンバーのモチベーションを引き出すことが得意なため、リーダー自身が思いもよらなかった成果が生まれるとともに、多様な考え方を取り入れた柔軟な組織運営が実現できます。
コーチ型のリーダーの素質となるスキルは、メンバーの特徴を見極める力が挙げられます。それぞれがどのような知識・スキルを持っていて、何を得意としているのかを適切に把握する能力です。加えて、コミュニケーションスキルもコーチ型のリーダーにとっては特に重要です。
3.親和型
親和型のリーダーは、チームのメンバーと信頼関係を構築することが得意です。常にチームのメンバーの意向を重視し、友好関係を維持しながらチームを導くことができます。先程紹介したPM理論においては、集団維持機能が高い「PM型」と「pM型」のリーダーがこのスタイルに当たります。チーム内でのトラブルや、ビジョンの先走りによる計画倒れ、といったトラブルを防ぐことができるのが特徴です。
親和型のスタイルには、コーチ型と同様にコミュニケーションスキルが重要視されます。
4.ペースセッター型
ペースセッター型は、高い目標を設定することが多い、パフォーマンスを意識したリーダーシップのスタイルです。PM理論においては、目標達成機能が高い「PM型」や「Pm型」がペースセッター型にあたります。チームのパフォーマンスを最大化することが得意なため、短期間で集中的に成果を出したいチームにリーダーとして配属されることが多いです。
ペースセッター型の場合は、目標設定力や主体性が重要です。リーダー自身が積極的にメンバーへ指示を出すため、リーダーが高い主体性を持ってプロジェクトに取り組む必要があります。
5.変革型
変革型は、チームの成果とモチベーションの高い環境のいずれも重視するリーダーシップのスタイルです。コーチ型とよく似ていますが、変革型のリーダーの場合はメンバー個々人の能力というよりも、チーム全体のパフォーマンスを意識する傾向があります。組織全体の成果を何よりのゴールと考えるため、団結感を重視するのも変革型の特徴です。
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社員のリーダーシップ育成方法とは
前項では、日常的に意識をすることでリーダーシップを養う方法をご紹介しました。
しかし企業によっては、リーダーシップを育成するための社内施策を行う場合もあるでしょう。
企業が社員のリーダーシップを育成する手法としては、研修を実施する、業務を通じて学んでもらうという手法のほか、自己啓発に任せる、eラーニングを活用して学習してもらうといった方法があります。
それぞれの方法について紹介します。
研修を行う
まず、リーダーシップを身につけるための社員向け研修を実施するという方法が挙げられます。
解決すべき課題や目的を設定し、講義形式の研修を行います。この方法では、必要な知識・スキルを一律に学べることや、実務に近いグループワークや演習を実施できるという点がメリットです。
ただし、長期間の研修では日程が合わず欠席する社員が発生してしまう、研修の内容を繰り返し学習することが難しいといった難点もあります。
リーダーシップ研修の方法については「リーダーシップ研修では何を学ばせるべき?効果的な実施方法とは」をご覧ください。
業務を通して学ばせる
リーダーシップを育成する上でよく行われる手法として、業務を通じて学ばせる、というものがあります。
例えばOJTによる研修を実施する場合は、社員の上司や教育担当者が実際にリーダーシップを発揮する場面を見ながら、リーダーとして活躍する上で必要な能力を身につけてもらいます。次世代のリーダー候補をサブリーダーのポジションに置き、リーダーから直接スキルを伝授する、というスタイルも多いです。
これらのスタイルでリーダーシップを身につけると、業務に直接役立つ実践的な知識が身につきやすい、というメリットがあります。反面、社員の上司や教育担当者によって教育の質・内容にムラが生まれてしまうといったデメリットがあるのも事実です。
自己啓発に任せる
リーダーシップに関するスキルをまとめた自己啓発本には、様々なものがあります。リーダーシップを育成する上で、これらの書籍を活用して、社員の自己啓発に任せる、といった手法もあります。
書籍は著者自身の経験談が多く交えられていることも多く、信頼性の高い情報を体系的に身につけることができます。最近ではタブレット端末などで読める電子書籍も増えているため、利便性も高いです。デメリットとしては、「自己啓発に対する意欲は社員によって差がある」ということや、「信頼性が低い書籍もあるため、情報の質が本に依存してしまう」といった点が挙げられます。
eラーニングで研修を行う
eラーニングは、パソコンやスマートフォンなどを通じてオンラインで学習をする方法です。オンラインならではの動画教材なども配信可能であり、わからない点やもっと知りたい箇所を繰り返し視聴し学習できるため個人のスキルレベルにあわせて時間を有効活用しながら学ぶことができます。
リーダーシップ研修のように多くの社員に受けてもらいたい場合にも、eラーニングは有効です。どんなに受講者数が多くても、LMS(学習管理システム)によって自動で学習管理ができ、教室レンタル費用などのコストがかさむこともありません。
受講者にとっては、わかりやすい研修がオンラインで受けられ、管理者にとっては研修のための業務負担が減るというメリットがあります。
eラーニングでリーダーシップ研修を行うメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。
「リーダーシップを社員に獲得してもらうなら「eラーニング」がおすすめ!」
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リーダーシップをeラーニングで効率的に学べる「etudes」
引用元:etudes(エチュード)公式サイト
eラーニングによるリーダーシップ研修をご検討中なら、ぜひアルー株式会社のLMS「etudes」をご利用ください。etudesは、LMSを初めて導入するという企業様でも安心な、直感的に操作しやすいUI/UXデザインで構成されています。
etudesなら、人材育成のノウハウを持つアルーによるeラーニング教材を利用することができ、リーダーシップを育成する教材もご用意しています。
etudesについて、さらに詳しくご紹介いたします。
人材育成会社が開発したeラーニングシステム
アルー株式会社は、人材育成の豊富な知見を持つ企業で、これまで20年、1,493社以上の企業に研修を提供しています。その中で蓄積された様々な人材育成に関するノウハウを集約して開発されたのが、eラーニングシステム「etudes」と、アルー株式会社独自のスキルマップに基づいて作られた質の高いeラーニング教材です。
特に階層別eラーニング教材が豊富なため、階層別研修として導入しやすくなっています。受講する人も管理する人も使いやすいLMSで、eラーニング受講だけでなく、対面やオンライン形式の研修実施で活用できる機能も標準装備しています。初期費用は無料のため導入しやすく、月額の利用料についても有効ID課金制で継続しやすく、多くの企業に選ばれています。
etudesの階層別リーダーシップ研修
etudesでは、以下の7種類の階層別リーダーシップ研修をご用意しています。
リンクから各教材の詳細ページをご覧いただけます。
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自己改善サイクル
◦自分自身をリードしながら成長していく手法を学習します。 -
経験学習サイクル
◦豊富な実践を通して、自ら成長するための手法である「経験学習サイクル」について学習します。
-
自己マスタリー
◦自分の能力や成果を正しく認識し、自分の成長戦略を描く手法を学習します。
-
率先型のリーダーシップ
◦決断状況における、自分の傾向や特性を認識します。
-
共創型のリーダーシップ
◦リーダーシップを発揮するにあたってぜひ身につけておきたい、基本的な考え方を学習します。
-
理感一致のリーダーシップ
◦ 「自分らしさ」「組織らしさ」を起点としながら、組織からの期待に応えるあり方を学習します。
-
◦ 自分と会社の理念を踏まえながら、組織や他社を導くリーダーシップについて学習します。
これらの教材は「チームリーダー社員向け」のセットプランでまとめて導入いただくことも可能です。
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まとめ
本記事では、リーダーシップの種類や育成方法、リーダーシップ理論などについて詳しく解説しました。リーダーシップとは、チームや組織を指導し目標達成に向けて進めていく力です。効果的なリーダーシップのスタイルは5種類あり、それぞれの特性を理解することが重要です。また、リーダーシップは生まれつきではなく、日々の意思決定やコミュニケーション、学び続ける姿勢などを通じて養われます。
社員にリーダーシップを身につけてもらうためには、効率的に知識をインプットできるeラーニングが効果的です。研修や業務を通じた学習、eラーニングなどを組み合わせることでリーダーシップを育成することができます。
eラーニングを用いた研修を実施したいとお考えの方は、ぜひetudesの導入をご検討ください。