
リーダーシップ研修では何を学ばせるべき?効果的な実施方法とは
IT化の発展や働き方改革の推進、新型コロナウイルスの感染拡大により、仕事の仕方が急速に変化しています。そんな状況の中、企業が円滑に活動を続けていくためには、リーダーシップのある人物がチームをまとめていくことが必要です。この記事では、リーダーを育成するための研修について解説していきます。
目次[非表示]
- 1.リーダーシップ研修を実施する目的とは
- 1.1.新たな時代のリーダーを育成する
- 1.2.リーダーシップとは何かを正しく理解させる
- 2.なぜリーダーシップ研修が注目されているのか
- 3.リーダーシップ研修の対象
- 4.リーダーシップ研修で学ばせるべき内容
- 4.1.リーダーという役割について
- 4.2.リーダーシップのある仕事の進め方とは
- 4.3.リーダーに必要なコミュニケーション能力の習得
- 4.4.リーダーとしてのコーチングスキル
- 4.5.目標の設定と計画立案力
- 5.リーダーシップ研修を成功させるポイント
- 5.1.リーダーに必要な能力を体系的に学ばせる
- 5.2.実践的な問題を出題する
- 5.3.役職や階層にあったリーダーシップを学ばせる
- 6.リーダーシップ研修の効果的な実施方法
- 6.1.オンライン学習
- 6.2.ブレンディッドラーニング
- 7.リーダーシップ研修にはeラーニングがおすすめ
- 8.eラーニングなら「etudes」
- 8.1.etudesのリーダーシップ研修
- 9.まとめ
リーダーシップ研修を実施する目的とは
企業が成長をしていくために、もっとも大切なのは社員全員が1つの方向に向かってパフォーマンスを高めていくことです。ただ、個人の心がけだけでは組織はまとまりません。チームが一丸となって行動するためには、チームメンバーをうまくまとめるリーダーの存在が欠かせないといえるでしょう。
そこで、リーダーとなる人材の育成が今の企業にとって急務となっています。リーダーを育成するには、リーダーシップ研修を実施するのが有効です。
新たな時代のリーダーを育成する
新型コロナウイルスの感染拡大や、それによるオフィス環境の変化により、多くの会社で経験したことのない問題に直面しました。また現代は、VUCAの時代ともいわれています。VUCAとはVolatility・Uncertainty・Complexity・Ambiguityの頭文字を取った言葉で、先行きが不透明で今後の見通しがなかなか立たない今の時代を表しています。
このような新たな時代、常に変わっていく環境で、時代に取り残されないようにするためには、リーダーがチームメンバーを先導していかなければなりません。
リーダーシップとは何かを正しく理解させる
リーダーシップ研修をする目的は、社員にリーダーシップとは何かを正しく理解させることにもあります。
リーダーシップには、
- ビジョン型リーダーシップ
- コーチ型リーダーシップ
- 関係重視型リーダーシップ
- 民主型リーダーシップ
など複数の種類があります。
先陣を切ってチームを引っ張っていくだけがリーダーシップではありません。チームの裏方的存在としてメンバー一人ひとりを支えることもリーダーシップのひとつです。どのタイプのリーダーシップを発揮できるのか、社員に理解させることも、リーダーシップ研修の一つの目的だといえるでしょう。
なぜリーダーシップ研修が注目されているのか
近年、新型コロナウイルスの感染拡大や、それに伴う働き方の変化により、急激にビジネスにおける環境が変化しています。このような状況を乗り越え、新たな価値を創出し続けていくためには、チーム全体で効率よく業務を遂行できるよう、統率力のあるリーダーが必要です。
また、リーダーシップは生まれ持った素質であると思われがちですが、それは誤解です。リーダーシップは、性質ではなく仕事内容であり、人によって向き不向きはあるものの、研修によって能力の育成が可能なのです。
リーダーシップ研修の対象
リーダーシップ研修は、リーダー職候補の社員だけでなく、すべての社員に行わせるべきだといえます。なぜなら、すべての社員は将来のリーダー候補だからです。
また、リーダーシップ研修を一般の社員に受けさせることにより、リーダーがどのような考えでチームをまとめるのかを理解し、チームの一員として協力的な行動がとれるようになるというのも、すべての社員にリーダーシップ研修を受けさせるべき理由です。リーダーシップ研修は、リーダー候補のリーダーシップスキルを伸ばすだけでなく、チームメンバーの意識改革にも役立つのです。
リーダーシップ研修で学ばせるべき内容
リーダーシップ研修が、チームをまとめるリーダーの育成だけでなく、チームメンバーの意識改革にも重要な役割を持つことがわかりました。目まぐるしく変化する現代社会において、リーダーシップを発揮できる人材の価値はどんどん高まっています。リーダーシップにはどのようなスキルが必要とされているのかを社員全員が理解することも大切です。
それでは、リーダーシップ研修で学ばせるべき内容にはどのようなものがあるのでしょうか。ここからは、リーダーシップ研修で学ばせるべき内容を5つご紹介します。
- リーダーという役割について
- リーダーシップのある仕事の進め方とは
- リーダーに必要なコミュニケーション能力の習得
- リーダーとしてのコーチングスキル
- 目標の設定と計画立案力
以下にて、詳しい内容を見ていきましょう。
リーダーという役割について
リーダーシップ研修を受けさせる際に、前提として認識しておかなければならないのが、リーダーという役割についてです。リーダーの役割は、組織全体やチームが正しい方向に進めるように目標を設定し、導くことです。
そのためには、現状を正しく認識し、適切な解決策を設定するスキルや、メンバーのモチベーションを維持するためのコミュニケーションスキルなど、さまざまなスキルや心配りが必要です。リーダーシップ研修で、リーダーとして必要なスキルを身につけさせるためには、まずリーダーという役割について理解を深めさせる必要があります。
リーダーシップのある仕事の進め方とは
リーダーシップ研修では、仕事の進め方についての指導も行います。リーダーとしてチームを引っ張っていく上では、メンバーの模範となるような仕事の進め方を意識するようにさせましょう。なぜなら、リーダーとしてメンバーの行動を引き出す能力に長けていても、普段の仕事の進め方に雑な部分があると、メンバーの信頼を得られないからです。
模範になるリーダーから指導を受ければ、メンバー1人ひとりが十分なパフォーマンスを発揮することができるでしょう。
リーダーに必要なコミュニケーション能力の習得
リーダーシップを発揮するためには、コミュニケーション能力が必須です。メンバーに方向性を伝えたり、メンバーが目標に向かって正しく行動できているかを確認したりするためには、日頃からすべてのメンバーと密にコミュニケーションをとり、話しやすい環境を作ることが必要です。
また、交渉やトラブル対応など、チームの代表として外部の人間との調整役に回るときも、過不足なく意見を伝えたり、相手からの話を引き出したりするコミュニケーション能力が必要となります。
リーダーとしてのコーチングスキル
コーチングスキルとは、メンバーが自発的に行動を起こせるようサポートする力です。コーチというと、スポーツ選手が目標を達成できるように練習メニューや食事の指導を行う人をイメージする方が多いかもしれません。しかし、ビジネスを行うチームのリーダーにも、スポーツチームのコーチと同じようにメンバーの自発的な行動を引き出す役割があります。
いくら能力があるメンバーでも、やる気がなければ結果を出すことはできません。そのため、メンバーが能力を最大限発揮できるよう、働きかけを行うこともリーダーとして重要な仕事です。
目標の設定と計画立案力
リーダーは、集団を目標達成へと導くのが役割ですが、目標を設定したり、そのための計画を立てたりすることも仕事のうちです。目標を立てるためには、チームが組織の中で期待されている役割や、チームの抱えている問題を適切に捉えることが重要となります。
また、目標達成のための計画を立てる上で大切なポイントは、無理のない計画にすることです。あまりにも厳しすぎる計画を立てると、メンバーのモチベーションが下がってしまう要因となってしまいます。リーダーには、適切な目標設定や計画立案を行う能力が求められます。
リーダーシップ研修を成功させるポイント
リーダーシップ研修では、リーダーシップの役割から、コミュニケーション能力、目標設定や計画立案力についての指導を行うということがわかりました。リーダーとしての資質を身につけさせるためには、幅広い方面の知識やスキルが必要となります。そのため、中途半端な内容の研修を行っても、リーダーシップを発揮できる人材を育成することはできません。
リーダーシップ研修を成功させるためには、いくつかのポイントを意識する必要があります。リーダーシップ研修を成功させるためのポイントを3点ご紹介します。
- リーダーに必要な能力を体系的に学ばせる
- 実践的な問題を出題する
- 役職や階層にあったリーダーシップを学ばせる
以下にて、詳しい内容を見ていきましょう。
リーダーに必要な能力を体系的に学ばせる
リーダーシップ研修を成功させるためのポイント1つ目は、リーダーに必要な能力を体系的に学ばせることです。リーダーシップに必要な能力にはさまざまなものがあり、それぞれの要素について脈絡なく指導しても身につけさせるのは難しいです。リーダーシップは、複数のスキルを生かすことができてはじめて発揮ができるものです。
習得内容の多いリーダーシップ研修だからこそ、学習内容をわかりやすく組み立て、知識を体系化できるようにすることが重要です。
実践的な問題を出題する
リーダーシップ研修を成功させるためのポイント2つ目は、実践的な問題を出題することです。リーダーシップ研修で指導する内容は、いずれも専門的なスキルというよりも、基本的な心がけが多いためインプットするだけだと身についたかどうかが曖昧になってしまいます。
研修の時点できちんとスキルが身についたかを確かめられないと、学習した内容を実践に活かせません。そのため、リーダーシップ研修では、さまざまな場面や組織の状態を設定し、リーダーならどのような行動をとるのかを出題し、適切な答えが出せるかどうか確かめる必要があります。
役職や階層にあったリーダーシップを学ばせる
リーダーシップ研修を成功させるためのポイント3つ目は、役職や階層にあったリーダーシップを学ばせることです。チームをまとめるのがリーダーの役割ですが、役職や階層によってリーダーシップのあり方は異なります。
例えば、大きな組織のリーダーに重視される能力はチーム全体の動きを見る力ですが、小さな組織のリーダーはチーム全体の動きよりもメンバー1人ひとりを近い距離でサポートする力の方が重視されます。
リーダーシップ研修をより有意義なものにするためには、対象となるリーダーの役職や階層を確認して、目的にあったリーダーシップを学ばせるとよいでしょう。
リーダーシップ研修の効果的な実施方法
新入社員教育はどこの企業でも力を入れていると思いますが、リーダーシップ研修まで力を入れられない企業も多いのではないでしょうか。しかし、新入社員を育成するのと同じように、リーダーを育成することも企業が成長を続けていくためには大切です。
これまで導入していなかったリーダーシップ研修を新しく自社で用意するとなると、教材の準備や講師の育成などに時間がかかり、スタートに時間がかかってしまいます。そこでおすすめなのが、eラーニングの活用です。リーダーシップ研修にeラーニングを活用するメリットや、さらに効果的な手法をご紹介いたします。
オンライン学習
オンライン学習は、「LMS」というeラーニングの学習管理システムを利用した学習方法です。オンライン上で学習コンテンツを管理し、受講者はインターネット環境と対応端末さえあればいつでもどこでも学習ができます。
リーダーシップ研修を受けさせるメイン層は、責任のある仕事を任されているため、研修のためにスケジュールに穴をあけることがなかなかできません。オンライン学習であれば、仕事のスキマ時間や移動時間にコツコツ学習を重ねられるため、忙しいリーダー職の研修に適しています。
また、eラーニングならリーダーシップ研修に関する既存の教材が充実しており、すぐにでも質の高い研修を学ばせることができるため、リーダーシップ研修を導入するのにぴったりです。
ブレンディッドラーニング
ブレンディッドラーニングとは、eラーニングとグループワークなどの対面研修を組み合わせる学習方法です。どのような学習方法にもメリットとデメリットがあるため、1つの学習方法に集中してしまうと教育しきれない内容が出てきてしまいます。複数の学習方法の組み合わせにより、それぞれの学習方法の欠点を補うことができ、高い学習効果が期待できます。
例えば、eラーニングのデメリットの1つとして、個々で学習を進めなければならないためモチベーションが低下しやすかったり、他人の意見を取り入れるのが難しかったりすることが挙げられます。そこで、eラーニングと並行してグループワークを取り入れることにより、同じ学習を受けている仲間と顔を合わせができ、モチベーションの維持や意見交換を期待できます。
リーダーシップ研修にはeラーニングがおすすめ
変化の大きい現代社会で、組織を安定して成長させていくには、リーダーシップのある人材の育成が不可欠です。少しでも早く確実に質の高いリーダーを育成したいなら、eラーニング(LMS)がおすすめです。
LMSの中には、リーダーシップ研修にぴったりの既存コンテンツが充実しているものもあります。LMSなら、自社でのコンテンツ作成や外部講師依頼の手間なくリーダーシップ研修を取り入れられます。
eラーニングなら「etudes」
etudes(エチュード)は、人材育成に約20年携わっているアルー株式会社が提供するLMSです。直感的にわかりやすいUIを採用しているため、LMSをはじめて導入する場合でも、安心して使いこなせるでしょう。社員教育のDX化や人材育成費用の削減を目指すなら、ぜひetudesをご利用ください。
etudesのリーダーシップ研修
etudesのリーダーシップ研修では、次のような内容を取り扱っています。
・自己改善サイクル
仕事での経験を、次の仕事に生かせる人材を育成します。
・経験学習サイクル
自らの力で成長できる人材を育成します。
・自己マスタリー
自分の力量を把握した上で理想に向かえる人材を育成します。
・率先型のリーダーシップ
決断をしなければならない場面で、自分をチームの一員と捉え正しい行動を選択できるような人材を育成します。
・共創型のリーダーシップ
リーダーシップを発揮するための基本的な考え方を学習します。
・理感一致のリーダーシップ
「自分らしさ」と「組織らしさ」の双方から物事を捉え、組織の内面と自身の内面をすり合わせる方法を学びます。
・変革型のリーダーシップ
自分と会社の理念から、組織が次にあるべき姿へと導くことのできるリーダーを育成します。
まとめ
この記事では、リーダーシップの重要性やリーダーシップ研修で学ばせるべき内容、リーダーシップ研修を成功させるための方法について解説しました。チーム全体が目標に向かって成長を続けるためには、次世代のリーダーの育成を続けていくことが大切です。
リーダーシップ研修を導入するなら、アルー株式会社が提供するetudesを活用したeラーニングが効果的です。人材育成の次なるステップとしてリーダーシップ研修を取り入れようとお考えの方は、ぜひ一度アルー株式会社までお問い合わせください。