管理職研修の目的は?おすすめのテーマや成功させるポイント4つをご紹介
管理職研修とは、組織のリーダーとして企業を牽引していく管理職の、個々の能力を向上させるために実施する研修です。多様なスキルの習得が必要となる管理職研修について、研修の目的、実施すると効果的な研修内容やテーマ、eラーニングの活用について解説します。
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目次[非表示]
- 1.管理職研修の目的
- 1.1.管理職の役割を認識する
- 1.2.組織全体の生産性を向上させる
- 1.3.変化への対応力をつける
- 1.4.組織の活性化・運営の強化ができる
- 1.5.昇進・昇格の選考に活かせる
- 2.管理職研修のおすすめテーマ
- 2.1.プレイヤーからマネージャーへの脱却
- 2.2.リーダーシップ
- 2.3.組織の課題設定・目標設定
- 2.4.KPIマネジメントの手法
- 2.5.チームビルディング
- 2.6.部署を超えたコミュニケーション能力
- 3.管理職に求められるスキルとは
- 4.管理職研修にeラーニングの活用がおすすめな理由
- 4.1.幅広い知識を身につけられる
- 4.2.短い期間で効果的に研修ができる
- 4.3.研修にかかるコストを削減できる
- 4.4.育成の効果を高めることができる
- 5.管理職研修を成功させるポイント
- 5.1.研修の目的を明確にする
- 5.2.自社に合った研修内容にする
- 5.3.外部のリソースも有効活用する
- 5.4.ブレンディッドラーニングもおすすめ
- 6.eラーニングを活用した管理職研修には「etudes」
- 7.eラーニングを活用した管理職研修の事例
- 7.1.経営戦略に基づいた階層別研修の実施事例
- 7.2.研修運営を効率化させた事例
- 7.3.忙しい医師のための研修を効率化させた事例
- 8.まとめ
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管理職研修の目的
管理職研修には、下記のような目的があります。
- 管理職の役割を認識する
- 組織全体の生産性を向上させる
- 変化への対応力をつける
- 組織の活性化・運営の強化ができる
- 昇進・昇格の選考に活かせる
以下にて、それぞれ具体的な内容を見ていきましょう。
管理職の役割を認識する
管理職研修を行う重要な目的の一つに、受講者が管理職としての役割を認識することが挙げられます。
管理職は、組織の意思決定を担う重要なポジションです。管理職による的確な判断がプロジェクトを大きく進展させることもあれば、判断ミスが大きなトラブルを招くこともあります。
管理職研修を通じて、自身に求められている判断の重要性を認識するとともに、企業の中で求められている役割を把握することを目指します。
組織全体の生産性を向上させる
組織の重要な意思決定の役割を担っているのは、組織の中心的存在である管理職です。管理職による判断が甘いと、組織全体の方向性が定まらず、社員の目標も不明確になってしまいます。
管理職研修が必要な理由として、組織の生産性を向上させるという点が挙げられます。管理職が適切な状況把握能力や判断力、さらには論理的な思考能力を身につけることで、組織の重要な意思決定を迷いなく下せるようになります。社員が向かうべき方向を明確に指示することにより、無駄な仕事を排除でき、結果的に組織全体の生産性の向上につながります。
変化への対応力をつける
パソコンやタブレット端末といったIT機器を使いこなすことは、ビジネスパーソンとして活躍していく上で欠かすことのできないスキルです。加えて、昨今ではAIなど多種多用なツールやシステムを、業務に活用する必要性が増しています。また、ハラスメントを始めとしたコンプライアンスの重要度もますます高まっています。
変化への対応力も、管理職研修で身につけたいものの一つです。ITスキルやコンプライアンスなど、目まぐるしく変化する時代に対応できる柔軟性を習得できる研修テーマがおすすめです。
組織の活性化・運営の強化ができる
チームのパフォーマンスに大きな影響を与えるのが、管理職という存在です。管理職研修を受講することで、チーム運営能力や判断能力が向上し、組織の活性化が見込まれる点も研修を実施する大きな目的の一つです。
新任管理職に対しては、所属している従業員の能力開発や、マネジメント能力などをテーマに取り上げ、実務で活かせるよう、講義だけでなく演習を多く取り入れたプログラムがおすすめです。上級管理職に対しては、戦略立案やリスクマネジメントを中心にするなど、同じ管理職でも役割に応じて研修内容を調整することが必要です。
昇進・昇格の選考に活かせる
年功序列制度を採用する企業では、社員の年齢や勤続年数に応じて役職や給与を決定しています。しかし最近では、実力主義への転換という風潮も高まり、昇進や昇格の際にさまざまな観点で選考を行う企業が増えてきました。360度評価など、社内のいろいろな立場の人材からどのように評価されているのか、多角的な評価基準を取り入れる企業も多くなっています。
こうした背景から管理職研修には、昇進や昇格の選考の一助となるという側面があります。管理職研修で実施した修了テストや理解度確認テストの結果、あるいは研修に臨む姿勢などを選考に反映させることができるでしょう。
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管理職研修のおすすめテーマ
管理職研修には、さまざまな目的があることをご説明しました。勤続年数を重ねた社員が多い管理職には、実務に必要なスキルはもちろんのこと、マネジメントスキルやリーダーシップなど多様な能力が求められます。
そのため、管理職研修で身につけてもらいたい内容も多岐にわたります。管理職研修で学ばせるべき、おすすめのテーマについて見ていきましょう。
- プレイヤーからマネージャーへの脱却
- リーダーシップ
- 組織の課題設定・目標設定
- KPIマネジメントの手法
- チームビルディング
- 部署を超えたコミュニケーション能力
それぞれのテーマに対して、おすすめのeラーニング教材をご紹介します。
以下にて、詳しい内容をまとめています。
『管理職向けeラーニング』
プレイヤーからマネージャーへの脱却
管理職研修を実施する際には、まずプレイヤーからマネージャーへの意識改革を図りましょう。プレイヤーとして求められる能力と、マネージャーとして求められる能力は別のものです。
管理職の中には、「自分のときはこのやり方で上手くいった」など、自身の成功体験に固執してしまいがちな社員もいます。プレイヤーとしての意識から脱却し、チームのパフォーマンスを最大限に発揮することに注力できるような、マネージャーとしての意識を身につけてもらいましょう。
リーダーシップ
リーダーシップは、チームのメンバーから信頼を獲得し、チームを牽引していく上で欠かせないスキルです。
リーダーシップというと、才能ありきの特別な能力だと思われがちですが、教育によって後天的に習得することができるものです。管理職が高いリーダーシップを持っていると、チームが一丸となって同じ方向へ進むことができるため、チームのパフォーマンス向上につながります。会社のリーダーとなる管理職には、ぜひ研修を通じて高いリーダーシップを育み、会社の成長を牽引する力を身につけてもらいましょう。
etudes_理感一致のリーダーシップ
組織の課題設定・目標設定
組織が抱えている課題を整理して、適切な目標設定を行う能力は管理職にとって重要です。管理職研修を実施する際には、組織の課題設定や、目標設定の能力についても重点的に扱いましょう。
組織が抱えている課題を的確に把握するためには、まず自分の組織が企業の中でどのようなポジションにあり、どのような役割を期待されているのかをしっかりと理解することが必要です。自身やチームの役割を正しく認識し、確実に目標達成できるような組織づくりができる能力を、管理職に身につけさせましょう。
etudes_部署の目標を設定する
KPIマネジメントの手法
KPIとは「重要業績評価指標」のことです。目標の達成度合いを図るために重要な指標で、これを活用して目標達成までの道筋を管理することを、KPIマネジメントといいます。
売上高や取引実績といったKPIを具体的に設定し、KPIマネジメントを的確に行うことで、チームはより一層目的を達成しやすくなります。KPIマネジメントには、KGIの設定やCSF分析など、いくつか必ず身につけておきたい手法があります。管理職研修では、KPIマネジメントの手法も取り上げるとよいでしょう。
チームビルディング
チームビルディングとは、メンバー一人ひとりのスキルや経験を最大限に引き出して、確実に目標を達成できるチームを作り上げるための取り組みです。チームのパフォーマンスを最大化する上で、KPIマネジメントと並んで重要な手法です。 管理職研修を実施する際には、このチームビルディングについてもあわせて学ぶことをおすすめします。管理職には、新入社員にスムーズに馴染んでもらうための1on1や、定期的なミーティングなどを通じて、チームのパフォーマンスを最大化させる施策を実施してもらいましょう。
部署を超えたコミュニケーション能力
限られた部署の中で仕事をすることが多い若手社員や中堅社員などと比べて、管理職は幅広い部署の社員と関わる必要があります。取引先や顧客など、社外とのやり取りも格段に増加するのが管理職の特徴です。 部署を超えたコミュニケーションをうまく図る能力を身につけることで、全社的な取り組みが円滑に進むようになります。管理職研修では、部署の垣根を超えたコミュニケーション能力もぜひ取り扱いたいトピックです。
管理職研修におすすめのプログラムは、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
『管理職研修におすすめプログラム8選|eラーニングの活用法も紹介』
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管理職に求められるスキルとは
管理職は業務全体の管理から、部下の業務進捗管理・モチベーション管理など業務が多岐にわたり、求められる役割やスキルもそれだけ幅広くなります。
企業側が管理職に必要なスキルを把握したうえで、自社で強化したいスキル領域や、各管理職ごとのスキルレベルを確認する必要があります。目的を明確にしたうえで、不足スキルは研修や自己学習を通して身につけられる環境整備を進めましょう。
管理職に求められる主なスキル分類は、下記の通りです。
- ビジネススキル
- 専門スキル
- マネジメントスキル
- 経営スキル
- 新技術関連スキル
以下にて、詳しい内容を見ていきましょう。
ビジネススキル
ビジネススキルは、下記のように幅広く、管理職が身につけておくべきスキルです。「ポータブルスキル」とも呼ばれ、業界や職種を問わず汎用的に活用できるスキル領域と位置づけられています。
特に専門職の場合はビジネススキルを身につける機会が少なく、改めて必要なビジネススキルをリスキリングすることで、専門的なスキルに加えてさらに多くの能力を習得することができます。管理職として必要な幅広い力量を得るために、ビジネススキルは必須と言えるでしょう。
スキル |
内容 |
情報収集力・論理的思考力 |
必要な情報を正しく効率よく収集し、論理的な思考で適切に整理する力 |
データ分析力 |
必要なデータ分析を実施して正しく読み取り、指示を出す力 |
ITスキル |
基本的なアプリケーションの知識だけでなく、自社業務に必要なツールについての幅広い知識 |
コミュニケーションスキル |
自分の言いたいことを分かりやすく端的に伝える力 |
プレゼンテーションスキル |
必要な情報を整理し、筋道を立てて伝える力 |
ネゴシエーション・調整力 |
他部署なども含めて、利害が一致しない場合でも、意見の違いや妥協点を的確に見定め、調整し、まとめる力 |
専門スキル
管理職には、働く業界・企業にとって必要な商品知識や技術等の専門スキルが求められます。専門スキルは、知識のインプットだけでなく、一定の実務経験を通じて身につけるものです。管理職は、自身が専門職でない場合でも、専門職の業務を的確に理解し、状況に応じて適切な判断をすることが求められます。
そのため、一般社員よりも広い視野で業務を理解し、専門スキルについての知識や必要に応じてアウトプットするスキルを身につけておくことが必要です。
マネジメントスキル
管理職には、業務全体の管理に加えて、部下を適切に管理するマネジメントスキルが求められます。
マネジメントスキルには、下記のような能力が必要です。
マネジメントスキル |
内容 |
ポイント |
リーダシップスキル |
今期・来期と達成するべき目標を設定し、部下に正しく共有する能力 |
目標・メンバー個々の能力を把握し、達成に向けて適正なタスクを割り振ることが必要 |
チームビルディング |
目標達成に向けて順調に進んでいるかを管理する能力 |
部下の性格やスキルに合わせて管理する頻度を適切に調整する必要がある |
状況把握能力 |
部下から報連相を受けた際に適切な指示が出せる能力 |
部下が萎縮することなく報連相ができる良好な関係構築が大事 |
マネジメントスキルがあれば、チーム全体の生産性の向上を起点として、組織全体の成長が期待できます。マネジメントスキルは、時代とともに変化する新しい考え方や価値観に適応していく必要があります。そのため研修を通して学びながら、現場で実践していくことが不可欠です。自社の人材戦略を踏まえて、社員を牽引する管理職は、常に新しいマネジメントスキルを習得する必要があります。
経営スキル
管理職には、会社の経営戦略・理念・方針を正しく理解し、次に取るべき行動を決めていく経営スキルが求められます。管理職として業務を行いながら、先を目指すために必要なスキルです。経営スキルは経験だけではなく、理論も学ぶ必要があるため、0から学ぶ姿勢で身につけていきましょう。組織全体に影響を与える上層部の管理職においては、上位になるほど重要なスキルです。
新技術関連スキル
管理職には、新しいツールや技術を柔軟に取り入れる新技術関連スキルも求められます。
今日、技術革新の流れは早く、新しい技術を自社で積極的に活用していかないと、市場に取り残されてしまいます。常に最新の技術をチェックし、スムーズな導入を含めて、有効な活用方法を模索していきましょう。
いち早く先端技術をキャッチし活用を検討できる管理職がいれば、部下も含めてチーム全体で積極的に新しい技術を使うことができます。単にツールを使うだけでなく、事業戦略や目的に応じて適切に新技術を活用することで、効率化を推進し、より戦略的な取り組みができるようになります。
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管理職研修にeラーニングの活用がおすすめな理由
管理職は多くの業務に取り組んだり、場合によっては部下をもつため多忙です。タイムマネジメントは管理職を育成したり、研修を実施するにあたって、最も大きな壁だといえるのではないでしょうか。
昨今ではリモートワークが定着しているため、対面型だけでなく、オンライン研修や、eラーニングと集合研修を組み合わせるブレンディッドラーニングなどの手法を取り入れる企業が増えています。
eラーニングやブレンディッドラーニングは時間を有効活用できるだけでなく、目的に応じて使い分けることで、研修の効果を最大限高めることができます。
そうした観点から、管理職の方に必要な研修を実施するためにはeラーニングの活用がおすすめです。
管理職研修にeラーニングの活用がおすすめな理由は、下記の4つです。
- 幅広い知識を身につけられる
- 短い時間で効果的に研修ができる
- 研修にかかるコストを削減できる
- 育成の効果を高めることができる
管理職研修とeラーニングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
『管理職研修にはeラーニングを活用!おすすめのLMSとは?』
幅広い知識を身につけられる
eラーニングを利用すれば、個人の課題・立場に合わせて幅広い知識を身につけられます。eラーニングには、管理職や一般社員など階層に合わせた内容が網羅されており、目的や課題に合わせて学習できます。一度の集合研修ではなかなか習得できない幅広い知識が、eラーニングを利用すれば身につけられます。
短い期間で効果的に研修ができる
eラーニングは、必要な内容に絞って学べるため、短い期間で効果的な研修ができます。
理解度や習得度には、人それぞれ差があります。eラーニングによる学習は個々のペースで進めることができ、全員が同時に同じ内容を学ぶ集合研修よりも効果的です。またコンテンツは、必要な内容が無駄なく盛り込まれているため、短い期間でスキルを身につけることができます。
研修にかかるコストを削減できる
eラーニングは、集合研修に比べて研修コストの削減ができます。
eラーニングは、会社の規模にもよりますが、数万円~数十万円程度のコストで継続的に利用できます。一方集合研修は、会場の使用料金や講師費用、参加者の移動費、宿泊費など場合によっては大きなコストが発生します。そのため、eラーニングを利用すれば、大幅なコスト削減が期待できます。
育成の効果を高めることができる
eラーニングを導入すると経費が削減できるだけでなく、人材育成や研修にかかる運営工数を削減することもできます。eラーニング受講に利用するプラットフォームであるeラーニングシステム(LMS)には、標準装備で研修の実施状況や受講の進捗を一元管理できるさまざまな機能があります。
さらに、先述したeラーニングと集合研修を組み合わせたブレンディッドラーニングが実施しやすくなり、下記のメリットが期待できます。
- 受講者側の時間を有効活用できる
- 管理者側は工数を削減できる
また、受講者のモチベーションを維持しながら、管理者側は戦略的な育成施策の企画実行が進めやすくなります。
こうした点から、eラーニングの導入は企業研修におすすめです。
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管理職研修を成功させるポイント
管理職研修を成功させるためのポイントは以下の4つです。
- 研修の目的を明確にする
- 自社に合った研修内容にする
- 外部のリソースも有効活用する
- ブレンディッドラーニングもおすすめ
それぞれ、詳しい内容を見ていきましょう。
研修の目的を明確にする
管理職研修を実施する際には、研修を通じて管理職に何を身につけてもらいたいのか、研修の目的を明確にすることが重要です。
例えば「マネジメントの中でもリーダーシップに関わる能力を身につけてほしい」「専門知識を身につけてほしい」といった目標が考えられます。目的を事前に明確化しておくことで、目的となる能力を身につけるためにはどのような内容を扱えばよいのか、管理職研修の内容も見えてきます。
自社に合った研修内容にする
一言で管理職といっても、その役割は企業によって多種多様です。管理職が自分の部署のマネジメントを集中的に行っている企業もあれば、顧客や取引先など対外的なやり取りがメインで、組織のマネジメントは主に管理職補佐が行っているというケースもあるでしょう。
管理職には幅広い能力が求められますが、すべての能力を教育していては、研修を受ける側のみならず、研修を行う側にとっても大きな負担となってしまいます。管理職研修を実施する際には、組織の方針や社長が掲げるビジョンを明確にし、研修内容がそれらと合っているかどうか、あるいは研修内容が現場の課題解決に役立つものかどうかを意識することが重要です。
外部のリソースも有効活用する
中堅社員や若手社員を対象とした研修を行う際には、業務を一通り経験した管理職の社員が研修を担当することができました。管理職研修では、マネジメントやリーダーシップについての深い知識が求められますが、社内にマネジメントに関するノウハウが蓄積されていないこともあるでしょう。
質の高い管理職研修を実施するためには、外部研修に参加する、既存のeラーニング教材を活用するなど、外部のリソースを積極的に活用することも一つの方法です。
ブレンディッドラーニングもおすすめ
ブレンディッドラーニングは、集合研修やe-ラーニング研修、動画コンテンツなど複数の方法を組み合わせた(ブレンド)学習方法です。
学ぶ内容や研修者の業務スケジュールに合わせて適切な方法を選択できるので、効率よく学べて高い学習効果が期待できます。
下記のように、それぞれの研修方法の特徴を組み合わせて学べます。
研修方法 |
特徴 |
集団研修 |
アウトプット中心 |
e-ラーニング |
インプット中心 |
動画コンテンツ |
インプット中心 |
管理職は忙しい場合が多く、時間と場所が決まっている集合研修の受講は難しいこともあるでしょう。
無理にスケジュールを合わせても業務のことが気になり集中できなかったり、業務に支障が出てしまったりなど、受講者の負担が増えてしまう可能性があります。
ブレンディッドラーニングを利用すれば、すきま時間にeラーニングや動画コンテンツでインプットし、集合研修でアウトプットするといった学び方ができます。
研修受講者の立場や業務スケジュールに合わせて柔軟に学んでいける、ブレンディッドラーニングを検討してみましょう。
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eラーニングを活用した管理職研修には「etudes」
eラーニングを活用した管理職研修を行うなら、クラウド型LMS「etudes」の導入がおすすめです。
LMSがあれば、社員ごとのeラーニング研修の進み具合が自動で把握でき、階層別研修でも適切なフォローアップができます。
使いやすさにこだわったLMSで直感的に操作できる
etudesの受講画面・管理画面は、直感的に操作できるUIになっています。そのため、システム構築の経験がない方でもマニュアルなしでストレスなく簡単に操作ができます。
受講履歴・受講案内など受講者、管理者双方に使いやすい仕様です。
管理職向けの教材セットプランも
etudesでは、管理者向けのセットプランもご用意しています。
本記事でご紹介した、管理職に必要なスキルを学習できる14のeラーニング教材が揃っています。このセットがあれば、管理職に必要な研修を効率よく行えます。詳細は以下の通りです。
- プレイヤーからマネージャーへの脱却
- 理感一致のリーダシップ
- 部署の目標を設定する
- メンバーの目標を設定する
- 目標達成のための計画を策定する
- 目標達成のための協働関係を構築する
- 組織運営のモニタリングとフィードバックをする
- 人事考課の基本 目標設定編
- 人事考課の基本 観察・介入・実行支援編
- 人事考課の基本 評価編
- 管理職が知っておくとよいトピックス集
- Microsoft Excel ベーシック編
- Microsoft Excel アドバンス編
- Microsoft Word ベーシック編
- Microsoft Power Point ベーシック編
効果的な管理職研修を導入したい担当者様は、ぜひetudesをご検討ください。
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eラーニングを活用した管理職研修の事例
ここからは、実際にetudesを導入してeラーニングによる管理職研修を実施した事例を、下記に3つご紹介します。
- 経営戦略に基づいた階層別研修の実施事例
- 研修運営を効率化させた事例
- 忙しい医師のための研修を効率化させた事例
それぞれの研修事例について詳しく見ていきましょう。
経営戦略に基づいた階層別研修の実施事例
医療器販売を行っているA社では、思い描く人材に育ってもらう戦略人事の実現に向けてeラーニングを活用しました。
戦略人事の実現には、経営戦略と人事育成をリアルタイムで結びつけて効果を検証していく必要がありました。そこで、経営戦略を育成に反映するため、自社コンテンツをeラーニングに盛り込むことにしました。またグループ企業全体に向けて研修を行うこととなり、受講管理を効率的に行うためにもeラーニングが活用されました。
eラーニングを研修に活用した成果は、以下の通りです。
- 経営戦略に結びつく内容を動画コンテンツとして盛り込むことができた
- 経営戦略に基づく戦略人事の推進ができた
- グループ会社を含めた大人数の受講管理が楽になった
- すきま時間に受講できるので助かるとの声が多数寄せられた
A社のようにグループ会社全体で研修を進めていく場合は、管理業務の負担が大きくなります。eラーニングを活用した研修は、管理面・受講面の双方で大きなメリットです。
研修運営を効率化させた事例
B社では、研修時間の管理と研修運営の効率化を目的にeラーニングを活用しました。
導入前は、人事部のリソース不足のため、管理職から一般社員まで研修が実施できない状態でした。そこでeラーニングを活用し、新入社員200名を対象に試験導入しました。
eラーニングを研修に活用した成果は、以下の通りです。
- 研修運営の効率化に成功した
- 管理職から一般社員まで全ての階層で研修が実施できた
- 新入社員で成功したので、全社員に導入し10,000人の研修も管理することができた
- コンテンツごとの受講者も管理できると好評価を得た
アナログで管理していた研修運営が効率化でき、研修時間の管理も簡単になったと好評です。
忙しい医師のための研修を効率化させた事例
ある医療機関では、医師に必要な専門知識研修管理のためeラーニングを活用しました。
導入以前は、研修運営側が必要な研修を厳選し手動で案内メールを送っていました。しかし、それぞれの医師に対して適切な研修内容を送ることは非常に負担が大きく、メールをチェックする医師にも手間がかかっていました。そこで、研修運営側と医師の負担を軽くするため、eラーニングが活用されました。
eラーニングを研修に活用した成果は、以下の通りです。
- 専門知識ごとにグループ分けをして、必要な研修を簡単に案内することができるようになった
- 受講者の医師も必要な情報のみがメールで案内されるので確認しやすくなった
- ログインすれば必要な研修情報がまとまっており、情報収集がシンプルで分かりやすくなった
- 受講状況を確認し、個別に受講を促せるようになった
eラーニングを活用することで研修の案内から管理までが容易になり、運営側・医師双方にとって負担が軽くなったと好評です。
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まとめ
管理職向けの研修を実施することの目的や効果、求められるスキル、おすすめの研修テーマについて詳しく解説しました。
管理職は、業務のプロフェッショナルなので研修は必要ないのでは、と考えてしまうかもしれませんが、管理職ならではの研修の目的があることをご理解いただけたかと思います。
これからの時代は、役職に関係なく全てのビジネスパーソンが「学ぶ姿勢」を持ち続けることが求められます。効果的な管理職研修を実施するなら、ぜひ人材育成に関する豊富なノウハウを持つアルー株式会社にお問い合わせください。