中堅社員研修とは?メリットや成功させる方法、おすすめのテーマを紹介
中堅社員研修は、若手社員研修や新入社員研修と比較して手薄になりがちです。重要度が見過ごされがちな研修ですが、次世代のリーダーを育成したり、企業の競争力を向上させたりする上では欠かせない、非常に効果的な研修です。中堅社員研修の目的や研修を成功させる方法、中堅社員研修を実際に行う際に盛り込みたい内容などを解説します。
実際に企業でどのように人材育成をしているのか、他社事例を知りたい方は「導入事例:住友ゴム工業株式会社 / 株式会社 メガネトップ / 株式会社オカムラ / 他」で詳しくご紹介します。
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目次[非表示]
- 1.中堅社員研修とは?
- 2.中堅社員を育成するメリット
- 2.1.次世代のリーダー・管理職候補の育成につながる
- 2.2.組織の中核として必要なスキルが身に付く
- 2.3.若手社員のロールモデルとなる
- 3.中堅社員研修でおすすめのテーマ
- 3.1.リーダーシップ
- 3.2.企画立案方法
- 3.3.ロジカルシンキング
- 3.4.コミュニケーション能力
- 3.5.マネジメント・部下育成
- 4.中堅社員研修の目的
- 4.1.マネジメント力を実践できる
- 4.2.問題解決能力を向上させる
- 4.3.リーダーシップを発揮できる
- 4.4.キーマンとしての役割を認識させる
- 5.中堅社員研修を成功させるポイント
- 5.1.部下を指導する経験をさせる
- 5.2.ジョブローテーションを行う
- 5.3.責任のある役割を経験させる
- 6.中堅社員研修にはeラーニングの活用が効果的
- 6.1.ブレンディッドラーニングで効果を最大にできる
- 6.2.汎用性の高いものは既存の教材が便利
- 6.3.主体的な学習をサポートできる
- 7.eラーニング研修ならLMS「etudes」をご利用ください
- 7.1.人材育成企業が開発した教材
- 7.2.既存の研修をeラーニング化できる
- 8.まとめ
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中堅社員研修とは?
中堅社員研修は、仕事の中核を担うメンバーである中堅社員を対象に行われる研修です。次世代のリーダーを育成する、企業の競争力をさらに強化するなど、中堅社員研修には多くの目的があります。
企業の持続的な成長のために欠かすことのできない中堅社員研修について、まず具体的なターゲット像を確認していきましょう。
入社5年目~10年目ごろの社員がターゲット
中堅社員研修のターゲットとなるのは、主に入社5年目〜10年目前後の社員です。若手社員と呼ばれる時期を過ぎ、徐々に会社の中枢に関わることが多くなってくるのがこの層です。
中堅社員は、次世代の企業のリーダーとなる世代です。細かな指示がなくても自走できる人物像が求められるため「自律性」が大きなキーワードとなります。さらに、企業や事業の状態を俯瞰的に捉える能力も必要です。
中堅社員の研修を行っている企業は少ない
中堅社員の特徴として、幅広い年代や職歴の社員が在籍していることが挙げられます。新卒採用で入社した社員はもちろん、同業界で経験を積み転職してきた社員、別の業界で活躍してから転職してきた社員もいることでしょう。
そのため、中堅社員を研修のターゲットにすることは難しく、中堅社員向けの研修を行っている企業は少ないのが現状です。しかし先述したように、次世代のリーダーを育成できる中堅社員研修は階層別研修の中でも重要度の高いカリキュラムです。
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中堅社員を育成するメリット
中堅社員を育成するメリットには、どのようなものがあるでしょうか。
- 次世代のリーダー・管理職候補の育成につながる
- 組織の中核として必要なスキルが身に付く
- 若手社員のロールモデルとなる
以下にて、詳しい内容を見ていきましょう。
次世代のリーダー・管理職候補の育成につながる
中堅社員は、次世代の会社を引っ張っていくリーダーとなるべき存在です。中堅社員を育成する大きなメリットの一つは、次世代のリーダーや管理職候補の育成につながることです。次世代のリーダーや管理職候補の育成は、長期的に企業が発展していく上で重要な課題です。
組織の中核として必要なスキルが身に付く
中堅社員研修では、組織の中核を担う人材に求められるさまざまなスキルを習得することができます。具体的には以下のようなスキルが挙げられます。
- リーダーシップ
チームをまとめ、目標達成に向けて導く力
- 課題解決力
問題の本質を見抜き、適切な解決策を立案・実行する力
- コミュニケーション能力
上司・部下・同僚との円滑なコミュニケーションを通じて、チームワークを向上させる力
- 業務遂行力
高度な専門知識と経験を活かし、業務を効率的かつ効果的に遂行する力
これらのスキルを身につけることで、中堅社員は組織の中核として活躍し、会社の発展に大きく貢献できる人材となります。
若手社員のロールモデルとなる
ロールモデルとは、新入社員や若手社員が「あの人のようになりたい」と具体的な目標にするような人物像を指します。優秀な中堅社員を育成することで、若手社員にとって身近なロールモデルとなるでしょう。模範となる中堅社員の存在は、若手社員のモチベーション向上や成長意欲につながります。結果として、組織の活性化や次世代リーダーの輩出にも寄与します。
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中堅社員研修でおすすめのテーマ
中堅社員研修でおすすめのテーマは以下の通りです。
- リーダーシップ
- 企画立案方法
- ロジカルシンキング
- コミュニケーション能力
- マネジメント・部下育成
実際に中堅社員研修に使える、eラーニングシステム「etudes」のeラーニング教材も合わせてご紹介します。
詳しい内容を見ていきましょう。
リーダーシップ
これから企業の意思決定に本格的に携わる立場として、中堅社員にリーダーシップを身につけてもらうことは欠かせません。チームから信頼を獲得していく上で、リーダーシップは非常に重要なスキルの一つです。
「リーダーシップ」というと、生まれ持った特別な才能や能力のように捉えられることが多いですが、実はそうではありません。リーダーシップは、教育によって身につけることが可能なスキルの一つです。メンバーから信頼を集める方法や、説得力のある伝え方など、リーダーシップを磨く内容を積極的に取り入れましょう。
etudesのリーダーシップ教材
企画立案方法
中堅社員は、自ら仕事を見つけて取り組み、自走できる能力が求められるようになります。
中堅社員研修を実施する場合は、企画の立案方法も重点的に伝えるとよいでしょう。中堅社員が主体となって積極的に企画立案を行うことで、上層部によい意味で刺激を与えることもできます。
etudesのプロジェクトマネジメント研修
ロジカルシンキング
ロジカルシンキングとは、日本語でいう「論理的思考」です。複雑な物事の本質を素早く見抜き、筋道立てて物事を考えることを指します。
ビジネスで結果を出すためには、感情的な判断を避け、数字やデータに基づいて思考する必要があります。特に重要な意思決定に携わる機会が多い中堅社員においては、論理的な思考が欠かせません。ロジカルシンキングも、中堅社員研修でぜひ力を入れて教えたいトピックです。
コミュニケーション能力
中堅社員は、上司や部下はもちろん、取引先や顧客など、社内外を含めてさまざまな人と関わります。ビジネスを円滑に進めて周囲から信頼を得るためには、コミュニケーション能力が必要不可欠です。
コミュニケーション能力といっても、相手を笑わせたり、面白い話をしたりする必要があるわけではありません。ビジネスにおいて求められるコミュニケーション能力は、人の好き嫌いや個人的な感情に左右されず、正確に情報を伝えることができる能力です。中堅社員がコミュニケーション能力を身につけることで、会社全体が円滑に回るという効果が期待できます。
マネジメント・部下育成
中堅社員になると、部下の育成やチームのマネジメントをする機会が増えます。そのため、わかりやすく部下を指導する力や、チームをまとめる人間力が必要となるでしょう。
近年は、人と人が面と向かって会う以外にも、オンライン上のコミュニケーションが増えています。非言語コミュニケーションが通用しない現代のマネジメントは、中堅世代にとって未体験のもので、難しいかもしれません。だからこそ研修で学ぶ意味があります。
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中堅社員研修の目的
次に中堅社員に対して研修を実施する目的にはどのようなものがあるのでしょうか。
- マネジメント力を実践できる
- 問題解決能力を向上させる
- リーダーシップを発揮できる
- キーマンとしての役割を認識させる
以下にて、詳しい内容を見ていきましょう。
マネジメント力を実践できる
中堅社員になると、数名〜数十名程度の部下がいることも多く、プロジェクトを牽引していく存在として、他の社員の模範となるべきシーンも多くなります。「シスター/ブラザー制度」や「メンター制度」のように、中堅社員が中心となって若手社員や新入社員の教育を行う取り組みもあり、実務上、制度上も一定のマネジメント力が必要となってきます。
中堅社員向けの研修では、演習によってマネジメントを実践させることが目的の一つです。演習問題を通して適切なOJTの手法や、コミュニケーションの取り方、教育の際の心構えなどを学ぶことで、若手社員を率いるリーダーに必要なスキルを身につけることができます。
問題解決能力を向上させる
中堅社員としてプロジェクトの中枢に携わる機会が増えると、重要な意思決定や問題解決力を求められる場面が多くなります。中堅社員は会社の主戦力として、トラブル対応やイレギュラー発生時の対応など、幅広い役割が求められます。中堅社員研修を実施する目的の一つは、問題解決能力の向上です。
状況を俯瞰的な視点で把握して的確に問題解決を図る手法や、それを実行するためのマインドセットが必要になります。
リーダーシップを発揮できる
プレイヤーとして能力を遺憾なく発揮し、徐々にプロジェクトリーダーやチームリーダーといった重要な役職を任せられるのが中堅社員です。周囲からの信頼を獲得するためには、実務をしっかりとこなせるだけでは十分ではありません。周りを巻き込んで、率先して行動することができるリーダーシップが必要不可欠です。
職場での組織的な協働を推進し、企業戦略を踏まえて現場を適切に指揮し、成果をあげていく必要があります。
キーマンとしての役割を認識させる
一般的に30代〜40代前半が該当する中堅社員は、いわゆる働き盛りの世代です。企業の主戦力として、さまざまな方面で実力を発揮することが求められます。チームの総合力は、中堅社員にかかっているといっても過言ではありません。それほど中堅社員は、企業の戦力を構成する上で重要な役割を担っています。
中堅社員研修を通じて、中堅社員自身に「自らがキーマンとなっている」という認識を高めてもらうのも重要な目的の一つです。会社の将来を担う人材として、企業の中で主要な役割を果たすのだというマインドセットを、研修を通じて持てると良いでしょう。
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中堅社員研修を成功させるポイント
中堅社員研修を実施するメリットや、中堅社員研修に盛り込みたい内容などについて見てきました。中堅社員研修は、リーダーシップやロジカルシンキングなど幅広いトピックを取り扱う必要がありますが、研修を実施するメリットは大きいことがお分かりいただけたかと思います。
ここからは、中堅社員研修を成功させるためのポイントについて解説します。
部下を指導する経験をさせる
中堅社員研修では、部下を指導する時にどのように考えるべきか、実際に指導する経験を積ませることが大切です。 具体的には、研修の一環として以下のような取り組みが有効でしょう。
- 新入社員の育成担当に任命する
- 部下の目標設定や評価に関与させる
- 部下の業務進捗を管理する立場を経験させる
- 部下の悩みや相談に乗る機会を与える
部下を率いる立場を体験することで、中堅社員はリーダーとしての心構えやスキルを身につけていきます。 こうした経験の積み重ねが、将来の管理職候補の育成につながります。
ジョブローテーションを行う
中堅社員研修では、異なる部署や職務を経験するジョブローテーションを実施するのが効果的です。ジョブローテーションを行うことで、やり慣れた仕事から離れて、会社の仕事を俯瞰して見つめ直すことができます。
部署が変わると人間関係も変わるため、コミュニケーション能力やチームワーク力を高める機会にもなるでしょう。ジョブローテーションを通して、組織横断的な視点とマネジメント力を備えた中核人材への成長が期待できます。
責任のある役割を経験させる
中堅社員研修では、研修のゴールとして責任のある役割を経験させることが効果的です。具体的には以下のような方法が考えられます。
- プロジェクトリーダー:小規模なプロジェクトのリーダーを任せる
- 新人教育担当:新入社員の教育・指導を任せる
- 会議運営:重要な会議の司会進行役を任せる
このような役割へのアサインを事前に伝えておけば、より積極的に研修に取り組んでもらえるでしょう。
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中堅社員研修にはeラーニングの活用が効果的
チームの主戦力としてさまざまな業務を任されることが多い中堅社員は、研修に時間を割くことが難しいことが少なくありません。そこで中堅社員研修にぜひおすすめしたいのが、eラーニングを活用した研修です。
ブレンディッドラーニングで効果を最大にできる
研修のタイプには、実践を通じて知識を身につけるOJTや、一ヶ所に集まって行う集合研修、さらにはeラーニングを活用した研修など、さまざまなものがあります。ブレンディットラーニングとは、その名の通り、さまざまな研修方法を組み合わせた手法のことです。
例えばリーダーシップ研修を行う際には、eラーニングで知識を身につけたあと集合研修でロールプレイを行うなど、複数の研修手法を組み合わせることで研修の効果を最大化できます。
中堅社員は多忙な人材が多いため、スキマ時間に受講できるeラーニングは最も適している学習方法です。eラーニングをベースに、集合研修やOJTを組み合わせてカリキュラムを設計してみましょう。
ブレンディッドラーニングについて詳しくは『ブレンディッドラーニングとは?人材育成を効率化する方法について』をご覧ください。
汎用性の高いものは既存の教材が便利
研修の中には、毎年どの企業でも同じように扱う内容があります。例えば、全ての社員に身につけてもらいたいビジネスマナー研修やPCスキルの研修などが、その一例です。
このような汎用性の高い研修を行う際には、既存の教材の活用がおすすめです。eラーニングの中には、汎用性の高い研修がプリセットされているものも多いため、それらを活用することで研修時の負担を大幅に軽減することができます。
主体的な学習をサポートできる
中堅社員は実務で忙しく、研修のための時間を割くのが難しいことも少なくありません。しかし、実務で役立つスキルを身につけ、常に最新の情報をキャッチアップしていくためには、社員自身による主体的な学習が必要不可欠です。
eラーニングを活用した研修を行うことで、社員の主体的な学習をサポートすることができます。電車に乗っている間や打ち合わせまでの待ち時間などのスキマ時間を活用して受講できるため、社員自身による能動的な学習を促進することが可能です。
中堅社員教育をeラーニングで行うメリットは『中堅社員教育をeラーニングで行うメリットと研修内容』で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
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既存の研修をeラーニング化できる
アルー株式会社の提供するetudesを利用すると、これまで対面で行ってきた研修をeラーニング化することができます。動画やテキストをアップして管理することで、これまでの研修運営の効率化と、学習効果の向上につながります。
自社が保有する研修教材は、自社用にカスタマイズされた大事な資産です。それを適切にeラーニング化し、必要に応じてアップデートしながら、今後も使い続けていくことができます。
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まとめ
中堅社員研修の実施方法とその効果について詳しく解説しました。
企業において、中堅社員とはこれからのリーダーとなる重要なポジションです。昇格させる前に、中堅社員研修を行ってそれぞれのポテンシャルを最大限引き出しておきましょう。
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