
中堅社員教育をeラーニングで行うメリットと研修内容
中堅社員は企業にとって要ともなる存在ですが、中堅社員に向けた研修は手薄になりがちです。しかし、中堅社員研修を実施することには、企業の競争力の向上や次世代の管理職の育成といった面からも大きなメリットがあります。中堅社員教育をeラーニングで行うことのメリットや、中堅社員研修で扱いたい研修内容について解説します。
目次[非表示]
- 1.eラーニングとは
- 2.中堅社員とは
- 2.1.中堅社員の立場・役割
- 2.2.中堅社員に求められるスキル
- 2.3.中堅社員研修で取り上げる内容
- 3.中堅社員の研修をeラーニングで行うメリット
- 3.1.業務が忙しくてもすき間時間で学習が可能
- 3.2.繰り返し学ぶことができる
- 3.3.自律的な学習の手助けになる
- 4.eラーニングでできる中堅社員研修の内容
- 5.eラーニングを導入する流れ
- 6.中堅社員研修のeラーニングならLMS「etudes」
- 7.アルー株式会社の中堅社員研修セットプラン
- 8.まとめ
eラーニングとは
eラーニングとは、インターネット上で学習を進めることができる学習方法のことです。eラーニングによる研修受講者は、オンライン上で配信された動画コンテンツなどの教材を利用して、必要な知識を必要なだけ身につけることができます。
eラーニングの特徴として、いつでもどこでも学習が可能だという点が挙げられます。また、社員に一箇所に集まってもらう必要がないため、研修会場の確保や交通費の支給といった負担が大幅に軽減されるのも特徴です。
中堅社員とは
中堅社員は、入社2年目から5年目程度の社員のことを指します。企業によってさまざまな定義がありますが、新入社員ではないが役職には就いていない社員のことを指すのが一般的です。
中堅社員には、与えられた仕事を的確にこなすという受け身の姿勢から脱却して、1人で仕事を回し、自ら仕事を探しにいくといった積極的な姿勢が求められます。また、後輩指導や上司の補佐といった業務も増え、企業内の縦のつながりの要となるのが中堅社員の大きな特徴です。中堅社員は企業の原動力ともいえる重要な存在であり、中堅社員に対する研修を実施する必要性は高くなっています。
中堅社員の立場・役割
中堅社員の立場や役割として、自走できるプレイヤーであることが挙げられます。先述したように、新入社員の頃の受け身の姿勢から脱却して、先輩社員や同僚、さらには後輩などと幅広く連携しながら、常に成果を出していく姿勢が重要です。
また、中堅社員となると現場のリーダーを任せられる機会も増えてきます。管理職に昇進する前のステップとして、チームやプロジェクトを指導することも中堅社員の重要な役割です。
中堅社員に求められるスキル
中堅社員は企業の中でも重要な戦力となる存在ですが、具体的にどのようなスキルが求められるのでしょうか。
中堅社員にはまず、自走できるプレイヤーとなるための「自己マスタリー」や「タイムマネジメント」といったスキルが求められます。これらのスキルを磨くことで、中堅社員の実力をさらに引き上げることが可能です。
さらに、チームのリーダーとして組織を牽引するために必要な「リーダーシップ」や、「チームビルディング」の能力も重要です。幅広い観点からマネジメントについて学び、次世代の管理職となるポテンシャルを持つことが求められます。
中堅社員研修で取り上げる内容
中堅社員を育成することは、企業の次世代のリーダーを育てるという観点からも重要なことですが、中堅社員研修を実施している企業はそれほど多くありません。そのため、参考となる研修の事例が少なく、中堅社員研修で何を取り上げればよいのか分からない、というケースもあると思います。
中堅社員研修を行う際には、まずプレイヤーとしてのスキルを磨くために「ロジカルシンキング」「コミュニケーション能力」といった内容を教えるとよいでしょう。それに加えて、リーダーとしてのスキルを磨く「マネジメント能力」といった内容もおすすめです。プレイヤーとしての能力育成と、リーダーとしての能力育成を二本立てで盛り込むことが効果的といえます。
中堅社員研修の目的や成功のコツは『中堅社員研修の目的とは?研修を成功させる方法もご紹介』で解説しています。ぜひご覧ください。
中堅社員の研修をeラーニングで行うメリット
では、中堅社員の研修をeラーニングで行うメリットは何があるのでしょうか。
- 業務が忙しくてもすき間時間で学習が可能
- 繰り返し学ぶことができる
- 自律的な学習の手助けになる
以下にて、詳しい内容を見ていきましょう。
業務が忙しくてもすき間時間で学習が可能
eラーニングは、スマートフォンやタブレット端末、PCを用いて、個々が好きな時間に学習を行うことができる学習方式です。集合型研修の際は、研修のために本来の業務を中断して遠方の研修会場まで出向かせる、といったことも少なくありませんでしたが、eラーニングではその必要がありません。
業務が忙しい中堅社員にとって、本来の業務を中断してまで研修のための時間を捻出する必要がないという点は、eラーニングを活用する大きなメリットです。電車に乗っている間や打ち合わせまでの待ち時間など、すき間時間を活用して学習を行うことができます。
繰り返し学ぶことができる
eラーニングを活用した研修を行うことの大きなメリットの一つに、何度でも復習が可能であるという点が挙げられます。集合研修では、一度講演を聞いたあとにその内容をもう一度聞くことは難しいでしょう。eラーニングでは、分からなかった部分は何度でも巻き戻して再生することができます。
繰り返し学習できることは、学習内容を定着させる上でも非常に効果的です。幅広い能力が求められる中堅社員研修を実施する上では、大きな強みといえます。
自律的な学習の手助けになる
中堅社員研修をeラーニングで行うことは、自律的な学習の手助けにつながるという側面もあります。集合研修では、せっかく研修を実施しても社員が研修中に話を聞いてくれず、研修中に会議の資料作成やプレゼン準備など別のことを行っていた、という事態も考えられます。
eラーニングは社員が自分で知りたい内容を知りたいときに学べるため、社員の自律的な学習をサポートすることができます。社員の主体性を引き出せることはモチベーション向上にもつながる重要なメリットです。
eラーニングでできる中堅社員研修の内容
中堅社員研修をeラーニングで行うには、多くのメリットがあることが分かりました。では、eラーニングでできる中堅社員研修の内容はどのようなものがあるのでしょうか。
- 志の獲得
- ロジカルシンキング
- 担当業務の改善
- PCスキル
以下にて、詳しい内容を見ていきましょう。
志の獲得
「志の獲得」は、自身にとっての仕事の意味や目的を見つめ直し、将来的に実現したい「志」を明確にするための学習内容です。
事前課題でこれまでの仕事を振り返るとともに、これからは自らの手で仕事を作り出していくことが重要だということを学びます。また、志の種類や仕事における志の概要、さらには志を立てる上で必要となる「こだわり」についても学習することが必要です。
志を獲得することは、高い自律性が求められる中堅社員にとって重要な内容といえるでしょう。
ロジカルシンキング
ロジカルシンキングとは、物事を筋道立てて矛盾なく考えることのできる能力のことを指します。中堅社員研修を通じてロジカルシンキングの能力を身につけさせることで、今後一層高い判断力が求められる管理職やリーダーとして活躍していくにあたって必要な思考力の下地を鍛えることができます。
ロジカルシンキングの能力を獲得するためには、グルーピングやMECEといったロジカルシンキングの基本要素について学習することが必要です。また、ロジカルシンキングの能力を育む練習問題へ取り組ませるのもよいでしょう。
担当業務の改善
中堅社員向けのeラーニング研修では、より具体性の高い「担当業務を改善する方法」を提供することも効果的です。日々の業務に慣れてルーティン化しないように、常に目標達成を見据えて業務を改善する心構えとその方法を習得させます。
具体的には、担当業務を俯瞰して、その全体像を把握するスキルを身につけさせます。担当業務の問題点や課題を洗い出し、一つ一つ解決策を考えることに慣れてもらいます。ロジカルシンキングと同様に、演習問題へ取り組みながら学習することが有効なトピックです。
PCスキル
PCスキルは、今やビジネスパーソンとして必要不可欠なものといえるでしょう。素早くビジネス文書を作成できる能力はそのまま仕事の効率に直結しますし、効率的に表計算ができる能力は日常業務改善にも役立ちます。また、今後管理職として活躍していくにあたって、高いプレゼン能力があることで周りを納得させられるような情報伝達能力が身につくでしょう。
基本的なITリテラシーについてはもちろん、特にOffice系ソフトの活用方法について学ばせるのが効果的です。
etudesのeラーニング教材「Microsoft Excel ベーシック編」
「Microsoft Excel アドバンス編」
「Microsoft Word ベーシック編」
「Microsoft Power Point ベーシック編」
eラーニングを導入する流れ
eラーニングによる中堅社員研修を実施する際には、具体的にどのように進めていけばよいのでしょうか。
eラーニングを用いた学習を行うためには、まずeラーニング上での学習をサポートする「LMS」と呼ばれる学習管理ツールの導入が必須です。想定している研修内容にあわせて、最適なものを選びましょう。
その後、研修を通じてどのような内容を身につけてもらいたいのか、研修のゴールを明確化させます。ゴールを明確にすることで、具体的なカリキュラム作成につなげていくのです。
具体的なカリキュラムが明確になったら、IDの付与など環境構築を行います。eラーニング配信の日程を対象となる社員に周知し、eラーニング配信開始後にトラブルが起こっても対応できるように問い合わせ窓口の設置を行いましょう。
中堅社員研修のeラーニングならLMS「etudes」
eラーニングを実施する上で必要不可欠なLMSですが、さまざまなベンダーからさまざまな製品が展開されています。しかし、中には業務用ツールの延長のようなデザインを採用しているシステムも多く、社員にとって使いにくいということも少なくありません。
そこでおすすめしたいのが、アルー株式会社が提供するLMSである「etudes(エチュード)」です。etudesは、研修を受ける側にとってはもちろん、研修を行う側にとっても使いやすいUI/UX設計が意識されています。スムーズにeラーニングを開始できるため、eラーニングの導入には最適なツールです。
アルー株式会社の中堅社員研修セットプラン
eラーニングによる研修を行う際には、教材となる動画を作成する必要があります。しかし、どのようにして教材を作成すればよいのか分からないケースもあるでしょう。
アルー株式会社では、社内で中核的な役割をなす中堅社員の育成に向けた研修パッケージをご用意しています。この記事でご紹介した、中堅社員育成において必要不可欠な内容がふんだんに含まれているのが本パッケージの特長です。さらに、「キャリアの可能性を広げる」「ネットワーキング」といった幅広いトピックにも取り組むことができます。eラーニングによる中堅社員研修の実施をお考えの場合は、ぜひetudesで配信ができるアルー株式会社の中堅社員研修セットプランをご検討ください。
アルー株式会社ならオリジナル教材作成も可能
中堅社員研修を実施する際には、「自社ならではの内容を盛り込みたい」「今まで集合研修で活用してきた教材があるため、それを用いたeラーニングをやりたい」といった場合も多いかと思います。
アルー株式会社では、貴社独自の研修教材の作成を企画段階からサポートさせていただきます。人材育成を行ってきたアルー株式会社ならではのノウハウを活かし、研修のプランニングや制作はもちろん、効果測定の段階までワンストップでご支援するため、中堅社員育成のノウハウに不安がある場合でもお任せください。
eラーニング受け放題プラン「etudesPlus」も
アルー株式会社では、eラーニングが受け放題になるプランとして「etudesPlus」をご提供しています。etudesPlusは、「学生から社会人への意識転換」「自己改善サポート」といった社会人の基礎となる基本的なトピックから、「リーダーシップ」「志と倫理観の研鑽」といった応用的なトピックまで幅広い内容を受け放題になります。
研修担当者が「学んでほしい」と感じる内容がふんだんに盛り込まれているため、階層別研修にも選択型研修にも利用できるプランです。また受け身の学習にならないよう、演習問題やアクティビティといった内容も工夫されています。集中的に社員の能力育成を行いたいという場合は、ぜひ受け放題プランである「etudesPlus」もご検討ください。
まとめ
中堅社員研修を行う目的やメリット、eラーニングの活用方法などについて解説しました。社内の主戦力ともなる中堅社員を育成することは企業側と社員側の双方にとってメリットが大きい一方、実際に中堅社員向けの研修を実施している企業は少ないのが現状です。
アルー株式会社が提供するLMS「etudes」、eラーニング受け放題プラン「etudesPlus」で効果的に中堅社員研修を実施して、企業の次世代のリーダーとなる中堅社員を積極的に育成しましょう。