ブレンディッドラーニングとは?導入のメリットや効果を高める方法4つを紹介
企業での研修や人材育成といえば、主に対面型の集合研修の実施が多かった中、働き方改革でリモートワークが普及したことから、オンライン研修やeラーニングを導入する企業も増えてきました。
そこで注目されているのが、ブレンディッドラーニングです。
この記事では、ブレンディッドラーニングの特徴や効果を高めるための4つの方法や、効率的に運営するためのツールとしてeラーニングシステム(LMS)をご紹介いたします。
実際に企業でどのように人材育成をしているのか、他社事例を知りたい方は「導入事例:住友ゴム工業株式会社 / 株式会社メガネトップ / 株式会社オカムラ / 他」で詳しくご紹介します。
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目次[非表示]
- 1.ブレンディッドラーニングとは?
- 2.ブレンディッドラーニングを活用した研修事例
- 2.1.株式会社オカムラ様の事例
- 3.ブレンディッドラーニングの効果・メリット
- 3.1.研修期間が必要最低限になる
- 3.2.限られた時間で成果を出しやすくなる
- 3.3.経費を削減できる
- 4.ブレンディッドラーニングの受講者側のメリット
- 4.1.集合研修に行く手間が省ける
- 4.2.予習・復習が手軽にできるため、定着が早い
- 5.ブレンディッドラーニングの進め方
- 5.1.事前学習:eラーニング
- 5.2.実践的な学習:集合研修
- 5.3.事後学習:eラーニング
- 5.4.知識のアウトプット:OJT
- 6.ブレンディッドラーニングの効果を高めるためのポイント
- 6.1.集合研修との連動性を持たせる
- 6.2.目的・ゴールを最初に伝える
- 6.3.事前学習を徹底させる
- 6.4.継続して学習できる仕組みづくりをする
- 7.使いやすいLMSなら「etudes」にお任せください
- 7.1.事前学習のためのeラーニングを実施できます
- 7.2.集合研修の日程調整も容易に
- 7.3.一目でわかりやすい受講画面
- 8.まとめ
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ブレンディッドラーニングとは?
ブレンディッドラーニングとは、複数の学習方法を組み合わせることで、研修効果を最大化するための学習方法です。
実施しやすいブレンディッドラーニングの例として、集合研修とeラーニングの組み合わせが挙げられます。
事前にeラーニングで知識を得て、その知識を集合研修でアウトプットすることで、限られた時間で最大限の効果を得ることが可能です。
集合研修だけ、eラーニングだけよりも、テーマに合わせてそれぞれの学習方法の良い部分を組み合わせて、学びの効果を最大化し、その後の定着率を高くすることがブレンディッドラーニングの目的です。
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企業がブレンディッドラーニングに導入しやすい教育手法
一般的に、ブレンディッドラーニングは集合研修とオンライン研修の組み合わせであることが多いです。しかし実際はより多くの教育手法をテーマごとに組み合わせて実施することもあります。
組み合わせの方法 |
内容 |
メディアミックス |
動画やスライド、写真などのメディアを複数組み合わせる |
アクティビティミックス |
講義や対話、ロールプレイングなどの学習活動を複数組み合わせる |
ラーナーミックス |
グループワークを実施する際にそれぞれのバックグラウンドや性格を考慮して学び手をブレンドする |
セオリーミックス |
認知科学、行動科学など学びの理論をブレンドする |
このように、教育の手法だけでなく、教材のメディアを組み合わせたり、学ぶ人を組み合わせたりなどして、育成効率を最大限にすることがブレンディッドラーニングでは重要です。
ここでは、企業がブレンディッドラーニングに導入しやすい教育手法をご紹介いたします。
ブレンディッドラーニングに活用される教育手法の特徴
ブレンディッドラーニングで活用される教育手法は、以下の通りです。
- 集合研修
- eラーニング
- OJT
上記は、すでに企業で導入している教育手法であることも多いのではないでしょうか。
それぞれの教育手法の特徴を理解し、短所を補いあうことがブレンディッドラーニングでは重要です。
それぞれの学習方法のメリット・デメリットをご紹介いたします。
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集合研修
集合研修は、講師の話や熱量が伝わりやすく、モチベーションを向上させる効果が高い教育手法です。
また、対面で行う性質上、ディスカッションやグループワークも行いやすいこともメリットの一つです。
しかし、集合研修を行う場合には、会場の予約や受講者の時間を確保しなければならないことなど、さまざまなコストが掛かってしまいます。
特に、受講者のスケジュールの調整や出欠確認では人事担当者に大きな負担になることも多いでしょう。
また、受講者にとっても自分の理解度に合わせて学習ができないため、内容についていけない人が出てきてしまうことがデメリットです。
eラーニング
eラーニングは、インターネットを通じて自分の好きな時間に好きなペースで学習が可能な学習手法です。業務と両立がしやすく、効率的にインプットができることがメリットです。
また、インターネットが通じている場所であればどこでも教材を見ることができるので、会場費や交通費などのコストを抑えられることもメリットとして挙げられるでしょう。
デメリットとしては、集合研修と比べて他者とのリアルタイムでのコミュニケーションが取りにくいことが挙げられます。
OJT
OJTは実際の業務を通じて行う教育手法です。OJTは指導したことをすぐに仕事に活かすことができ、個人の特性に合った内容・スピードで教えられるのがメリットです。
また、OJTトレーナーのスキルアップにつながることやコミュニケーションの活性化につながることもOJTの特徴です。
デメリットとしては、OJTトレーナーのスキルによって定着に差が出てしまうことや、業務に直結するスキル取得のみに留まってしまうことが挙げられます。
OJTについて詳しくは以下のページでご確認いただけます。
効果的なOJT研修とは?目的や課題、成果を高めるポイントを徹底解説
上記の教育手法のメリット・デメリットをまとめると、情報のインプットにはeラーニングを用いて、情報のアウトプットは集合研修やOJTで行うことがベストです。
インプットは自分のペースで行い、集合研修の場ではその場で考える必要があるディスカッションやワークや発表などに時間を使うようにした方が良いでしょう。
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ブレンディッドラーニングを活用した研修事例
ここまで、ブレンディッドラーニングの手法などを紹介いたしました。実際にどのように企業でブレンディッドラーニングが取り入れられているのか、事例をもとにご紹介いたします。
株式会社オカムラ様の事例
創業以来の社名「岡村製作所」から「オカムラ」に社名を変更したことを機に、人財育成についてもその意義から問い直し、自律的な学びの実現を目指しました。
株式会社オカムラ様では、リモートワークが普及し、仕事の仕方が変化している中で、集合研修とeラーニングを組み合わせたブレンディッドラーニングを導入しました。
まずは事前の自主学習で基礎的な知識を予習し、集合研修で学んだ内容を活かすことから始め、OJTをはじめとした経験学習を中心に実施し、その補完をするために研修を実施するというステップを経て、最終的には自律的なキャリア形成や自律学習を日常化させることを目指しています。
ただ教材を提供するだけでなく、学習目的やゴールをもとにしっかりと学習体験をデザインしています。集合研修やeラーニングなども含めて学び全体を設計し、学習意欲を喚起するとともに、そこで高まった意欲の行きつく場として、LMSであるetudesを導入し、自律的な学習を進めています。
詳しい事例は、以下のページでご確認いただけます。
社名変更を機に人財育成も問い直す。学ぶ意欲を喚起し、自律的に学ぶ文化を醸成。(株式会社オカムラ)
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ブレンディッドラーニングの効果・メリット
企業側のブレンディッドラーニングの効果は、以下のようなものがあります。
- 研修期間が必要最低限になる
- 限られた時間で成果を出しやすくなる
- 経費を削減できる
一つずつ解説いたします。
研修期間が必要最低限になる
ブレンディッドラーニングを実施することで、事前学習が必要なものはeラーニングなどで受けてもらい、集合研修ではアウトプットに集中することができるため、研修期間を短くすることが可能です。
集合研修を最低限に抑えることで、何度も出欠管理をするなどの事務作業も減らすことができ、人事担当者の負担軽減にもつながるでしょう。
限られた時間で成果を出しやすくなる
事前学習などで知識を予め身につけておくことで、集合研修の時間に活発な対話が生まれ、より有意義な研修を実施できます。
座学だけでは見つけられなかったアイデアや疑問点なども、集合研修でアウトプットしているうちに見つけることができるでしょう。
経費を削減できる
集合研修のみで研修を実施しようとすると、受講者の交通費や会場費、外部講師を呼ぶ場合の費用など、多くのコストが掛かります。
しかし、ブレンディッドラーニングを活用して集合研修を最低限にすることで、経費の削減にもつながります。
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ブレンディッドラーニングの受講者側のメリット
ブレンディッドラーニングには、実施する企業側だけでなく、受講者側にもメリットがあります。
ここでは、ブレンディッドラーニングの受講者側のメリットを一つずつ紹介いたします。
集合研修に行く手間が省ける
集合研修で全ての研修を行う場合、遠方から参加する社員は研修会場まで移動するなどの負担が掛かります。宿泊が必要になる場合には日程の調整も難しく、業務を圧迫してしまう可能性もあります。
しかし、ブレンディッドラーニングで集合研修を最低限に抑えることで、移動する手間や負担を減らし、業務との両立もしやすいことがメリットです。
予習・復習が手軽にできるため、定着が早い
集合研修だけで学ぼうとすると、内容についていけなかったり、復習をせずに受けたままになってしまったりすることもあるでしょう。
ブレンディッドラーニングは、学習した内容をeラーニングなどで予習・復習がしやすく、定着が早くなります。
スキルを身につけることで業務効率を向上させ、自分自身のキャリアアップも早くなることが受講者側のメリットとして挙げられます。
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ブレンディッドラーニングの進め方
ブレンディッドラーニングの進め方の一つの例として、以下の流れをご紹介いたします。
- 事前学習:eラーニング
- 実践的な学習:集合研修
- 事後学習:eラーニング
- 知識のアウトプット:OJT
それぞれステップごとに紹介いたします。
事前学習:eラーニング
まず、事前学習では研修受講者がeラーニング教材を使用し、事前に研修前の前提知識を学びます。
そうすることで、研修で集まり課題解決に向けた取り組みを議論する際に、参加者同士の知識差を少なくすることができます。
実施する際には、どこまでを事前学習にするのかをしっかりと設計しておくことが大切です。また、事前学習をせずに参加してしまうということがないように、受講完了者のみが次の集合研修を受けられるようにするなどの仕組みづくりも行いましょう。
実践的な学習:集合研修
集合研修では、事前学習を元に、対面でしかできないロールプレイングやゲーム、ディスカッションなど、実践的な学習を行います。
eラーニングで学んだ内容を実際に集合研修でアウトプットすることで、知識が定着しやすくなります。また、分からないことがあればその場で質問して解決することもでき、他者との交流の場にもなるため、モチベーションの向上にもつながるでしょう。
事後学習:eラーニング
さらに、必要に応じて研修後の事後学習をeラーニングで行うことも効果的です。
eラーニングはいつでもどこでも内容を振り返ることができます。実際に使う場面になった時にeラーニングで確認することで、学習内容を思い出したり、確認しながら業務を進めることができるでしょう。
知識のアウトプット:OJT
事後学習で理解を深めたあとには、学んだ知識をOJTでアウトプットします。OJTトレーナーにも学んだ内容を共有しておき、実践で活かせているかフィードバックを貰っても良いでしょう。実践で使ってみることで座学やロールプレイングでは見えなかった新しい課題を見つけることもできます。また、これまでの知識の整理にもなるでしょう。
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ブレンディッドラーニングの効果を高めるためのポイント
ブレンディッドラーニングを行う上で、気をつけておきたいポイントは、
集合研修との連動性を持たせる
目的・ゴールを最初に伝える
事前学習を徹底させる
継続して学習できる仕組みづくりをする
の4つです。
ブレンディッドラーニングの効果を高めるための上記のポイントを、一つずつ紹介いたします。
集合研修との連動性を持たせる
ブレンディッドラーニングでは学習内容に連動性を持たせる必要があります。事前学習ではプレゼン方法を学んだとしても、実際の集合研修で学ぶことが接客対応方法では、連動性が失われてしまいます。
このようなことを防ぐためにも、最初の「目標・計画」を立てる時点で、連動性が失われていないかを確認しながら、学習内容を組み立てる必要があります。実践でしか出来ないことを集合研修で、事前にできることはeラーニングと、目的に沿って分けて使うようにしましょう。
目的・ゴールを最初に伝える
eラーニングは一般的な内容の知識習得だけになりやすいため、なぜこの知識が必要なのかを理解させることが大切です。
教材に目的やゴールを明確にしやすい内容(経営者からのメッセージや顧客の声など)を組み込むのも良いでしょう。
特に、外部の研修会社のeラーニング教材を使用する場合には、一般的な内容が多いです。そのため、なぜ学習しなければならないのかが明確にならず、事前学習が浸透しないこともあるでしょう。
そのため、自社でどのように使われるスキルなのか、身につけることによる受講者自身のメリットを伝えるためのコンテンツを作成することもおすすめです。
事前学習を徹底させる
ブレンディッドラーニングは、事前学習となるeラーニング教材の受講が形骸化してしまわないように注意する必要があります。
事前学習を行わずに集合研修に参加する受講者がいてしまうと、集合研修で事前学習の内容を復習して終わってしまう、ということになりかねません。
そうならないためにも、受講者に事前学習の重要性を認識してもらうことや、最初はある程度強制してしまうこともおすすめです。
例えば、eラーニングを受講しないと集合研修に参加できない、集合研修の前にテストを実施するなど、事前学習を行わなければならないという意識を持ってもらう仕組み作りをしていきましょう。
継続して学習できる仕組みづくりをする
ブレンディッドラーニングは、仕組みを取り入れた研修を1度行うだけで完結するものではありません。ブレンディッドラーニングを通じて自身の課題を発見し、それについて学ぶサイクルを作ると良いでしょう。
例えば、集合研修の後もフィードバックをきちんと行い、改善点を見つけ、次はなんのスキルを学ぶべきかを考えてもらう、または企業側が次に必要なスキルを身につけるための教材を用意するなど、学習サイクルを作っていくことが必要です。
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使いやすいLMSなら「etudes」にお任せください
ブレンディッドラーニングをうまくスタートさせるには、LMSの活用が必要不可欠です。
アルー株式会社では、誰でも使いやすいLMS「etudes」を提供しています。出欠管理などはもちろん、教材の受け放題サービスなどもご用意しておりますので、ブレンディッドラーニングを実施する際にはぜひご検討ください。
ここでは、etudesを使ったブレンディッドラーニングの設定例を紹介いたします。
事前学習のためのeラーニングを実施できます
etudesでは、事前学習のためのeラーニングの受講が簡単にできます。
階層別とスキルテーマ別に設計されたeラーニング教材をセットで活用することも可能で、100種類以上学び放題の「etudes Plus」という受け放題サービスもご用意しております。
eラーニング教材は約600本の演習でアウトプットもしやすく、職場でも実践しやすい内容となっています。
アルーの人材育成ノウハウを提供する「ナレッジボックス」では、eラーニングコンテンツ作成やブレンディッドラーニングのための知識を提供しています。
集合研修の日程調整も容易に
これまで、集合研修を実施する際には、
- 受講者から希望日程をもらう
- 日程調節をして研修の日付を決める
- 受講者に日程決定の通知をする
- 欠席者への対応をする
- 出欠を取る
などの日程調整に大きくコストを割かなければなりませんでした。
etudesを活用することによって、これらの日程調整を大幅に削減することが可能です。
日程調整は受講者に画面上で設定してもらえるため、日程の通知や個別での出欠対応が不要になります。
一目でわかりやすい受講画面
etudesは、直感的に操作ができるわかりやすいデザインですので、マニュアルなしですぐに操作可能です。
下記の画像のように、研修日程と事前講義や課題を一覧で表示させることが可能で、受講者は上から順に受講すれば良いだけですので、事前学習へのアクセスが簡単です。
コースも自由に設定できるため、社員1人ひとりの役職やテーマに合わせて設定できます。また、必要に応じてテストや提出物も確認でき、リマインド機能も搭載していますので、「事前学習をしてこなかった」「テストを出す人が少ない」などのトラブルを防ぐことが可能です。
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まとめ
ブレンディッドラーニングについて、特徴や具体例をご紹介してきました。リモートワークが普及した現在では、オンラインを活用した働き方や学習がより活発になっており、今後その動きはますます加速して行くことが予想されます。
社員研修にブレンディッドラーニングを取り入れることで、社員や人事担当者の負担を大きく減らしつつ、学習効果を最大限にしていきましょう。
ブレンディッドラーニングには管理のしやすいLMSを選択することが大切です。ブレンディッドラーニングを推進したい方は、ぜひ一度etudesの導入をご検討ください。