
LMS(学習管理システム)の機能一覧を紹介!選び方・使い方は?
eラーニングは導入しているけれど、LMS(学習管理システム)はまだ導入していない企業も多いのではないでしょうか。
LMSがeラーニングに役立つことは知っているものの、具体的な機能やメリットについて詳しく知らないため、導入を先延ばしにしているケースもあるでしょう。
今回は、eラーニングに役立つLMSの機能について解説します。LMSの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
▼参考資料:LMS選定・選定についてのポイント
目次[非表示]
- 1.LMS(学習管理システム)とは?
- 1.1.LMSの導入が進む背景
- 1.2.LMSによって実現したこと
- 2.LMSの代表的な機能一覧をご紹介
- 2.1.eラーニング配信機能
- 2.2.eラーニング教材の作成
- 2.3.受講者のグループ管理
- 2.4.学習状況の進捗確認
- 2.5.マルチデバイス機能
- 2.6.アンケート・レポート機能
- 2.7.学習履歴の保管
- 3.LMSを導入するメリット
- 3.1.eラーニングの機能を最大限引き出す
- 3.2.教育効果と受講者のモチベーションを引き上げる
- 3.3.管理者の負担軽減
- 4.自社に最適なLMSの選び方
- 4.1.求める機能や解決したい課題を整理
- 4.2.複数のLMSベンダーを比較
- 4.3.運用の規模や目的に合わせて選定
- 4.4.無料トライアルやデモで操作性を確認
- 5.LMSの使い方3ステップ
- 5.1.ユーザーの登録
- 5.2.eラーニング教材の登録
- 5.3.ユーザーに向けて教材を配信
- 6.LMSの導入なら「etudes(エチュード)」
- 6.1.etudesの機能をご紹介
- 7.まとめ
LMS(学習管理システム)とは?
LMSとは、「Learning Management System」の略で、学習管理システムと呼ばれることもあります。
LMSを導入することで、eラーニングを実施する際に、教材配信・データ保管・進捗確認といった管理業務をまとめてシステム化できます。
LMSの多くは、ユーザーがeラーニングを受講する機能と、eラーニングの受講状況や成績を管理する学習管理機能が搭載されています。
eラーニング教材を使用した社内研修を行っていく上で、LMSは必須のツールであるといえるでしょう。
LMSの導入が進む背景
LMSとeラーニング研修の導入が多くの企業で進んでいる背景には、「オンライン研修の普及」があります。
リモートで勤務する働き方が一般化し、全国各地、さらには海外にも社員がいる企業は珍しくなくなりました。勤めている場所が離れていても均一に社内研修を実施する方法として、オンライン学習であるeラーニングが注目されたのです。
LMSを使わずにeラーニングを行うことは可能ですが、社員一人ひとりの学習状況を正確に管理することは困難となります。そこで、学習管理ツールとしてLMSが広く導入されるようになりました。
LMSによって実現したこと
LMSによって社内教育の管理系統が一元化され、管理業務がやりやすくなっただけではなく、成績や学習進捗を正確に評価することができるようになりました。
多機能なLMSであれば、eラーニングだけではなく対面研修の学習履歴もデータとして保管することができます。研修の受講率が芳しくない社員には受講を促すメールを配信するといった対応も、的確に行えるでしょう。
「社内研修をeラーニングにしたいけど、オンラインでは受講者がきちんと学んだかどうかがわからない」という理由でeラーニング化をお悩みであれば、LMSの導入がおすすめです。
LMSの代表的な機能一覧をご紹介
LMSにはさまざまな機能が搭載されており、うまく活用することでこれまで時間がかかっていた業務を全てLMSにまかせることができます。
LMSの代表的な機能を以下の一覧にまとめました。
- eラーニング配信機能
- 学習教材の作成
- 受講者のグループ管理
- 学習状況の進捗確認
- マルチデバイス機能
- アンケート・レポート機能
- 学習履歴の保管
それぞれの機能について詳しく解説していきます。
eラーニング配信機能
eラーニングとは、インターネットを通じて教材を配信し、オンラインで学べる学習方法です。「いつでも」「どこでも」研修教材を提供できる手段として活用されています。
LMSには、eラーニングの配信機能が搭載されています。
配信機能を活用すれば、メールに動画教材を添付して社員一人ひとりに送付するといった手間がかかりません。
LMS上に社員をアカウント登録する際、部署や入社年といった情報を登録できるため、属性ごとにeラーニング教材の配信を行うことも可能です。
eラーニング教材の作成
自社オリジナルの学習教材で研修を行いたい企業でも、LMSの活用が有効です。パワーポイントやエクセル、動画などの素材をもとに作成したオリジナルeラーニング教材を、LMSで配信することができます。
LMSベンダーの中には、教材作成支援サービスを行っているところもあり、独自の業務シーンに直結した教材の作成が可能になります。
その他、eラーニング教材の作成ツールを提供しているベンダーもあります。自社がどのようなeラーニング教材を作りたいかによってLMSを選定しましょう。
受講者のグループ管理
LMSの中に企業の組織図を再現し、ユーザーとなる社員を紐付けることも可能です。グループ分けをしておくと、新しい研修内容の案内なども簡潔に行えるようになり、管理者や指導者の業務が簡潔化します。
他にも、成績・学習の進捗状況・学習履歴をもとにしたグループ分けなども行えるため、研修内容に沿ったeラーニング配信が可能です。
学習状況の進捗確認
LMSには、受講者ごとの進捗状況がリアルタイムで可視化できる機能が搭載されています。表示方法はLMSによって異なりますが、直感的にわかりやすいUI/UXを採用しているLMSなら、色分けされたグラフなどで把握しやすい仕様となっています。
LMSがあれば誰が学習を完了しているのか、どこまで進行しているのか、いつ着手したのか、テストの点数などもまとめて確認できるようになります。受講期限が迫っていたり、受講が完了していない社員に向けて、リマインドメールを配信するなどの設定ができる機能を搭載しているものもあります。
マルチデバイス機能
マルチデバイスとは、パソコン以外の端末からもLMSにアクセスできる機能を指します。マルチデバイスに対応しているLMSを利用することで、受講者が好きな時間にスマートフォンやタブレットから教材の視聴を行うことができます。
ほとんどのLMSではマルチデバイスに対応しているため、eラーニング研修のために必ずしもパソコンへ向かう必要はありません。
ただし、一部の製品ではマルチデバイスに対応していないことがあります。eラーニング学習を効率的に継続させるには、マルチデバイス機能は必須条件であるといえるでしょう。
アンケート・レポート機能
LMSには、受講者に対してアンケートを配信したり、レポートを受理する機能があります。
アンケート結果をもとに研修内容を変更したり、今後の研修を役立てることができるでしょう。回収したアンケート結果はLMS内で管理できるため、面倒な集計などの手間がかかることはありません。
研修後のレポートもLMS内で提出できるため、受講後のレポート提出が簡単になります。管理者にとっても一元的に管理できるため、業務負担の軽減につながります。
学習履歴の保管
LMSには、学習履歴をデータ化して保管する機能があります。eラーニング研修の成績を人事評価に反映させるといったケースで、非常に役立つ機能です。
学習履歴をCSVデータに出力できるLMSを選ぶことによって、エクセルなど外部ソフトへの移管も簡単に行えます。
従来のeラーニング研修では、受講者が本当にカリキュラムを終えたのか確認が取れない場合もありましたが、受講者の学習履歴が正確に残ることで効率的な学習サポートが行えるようになりました。
LMSを導入するメリット
ここまでは、LMSの機能や使い方について解説しました。続いては、LMSを導入するメリットについて紹介していきます。
LMSを導入するメリットは、以下の3つが挙げられます。
- eラーニングの機能を最大限に引き出す
- 教育効果と受講者のモチベーションを引き上げる
- 管理者の負担軽減
それぞれ詳しい内容を解説します。
eラーニングの機能を最大限引き出す
LMSを導入して手間のかかる管理業務を簡潔化させたり、受講者の学習状況や履歴が閲覧できるようになることで、eラーニングの学習効果を最大限引き出せるようになります。
LMSは企業・組織全体の学習効率の向上や、効果的な研修の運営を目的として、多くの企業で導入されています。 学習管理システムと聞くと、管理者向けのシステムがイメージされやすいですが、受講者にとって効率的な学習環境を提供するシステムでもあるのです。
いつでもどこでも学べるというeラーニングの特性に、学びやすさというLMSの特性が加わることで、学習効果アップが期待できます。
教育効果と受講者のモチベーションを引き上げる
eラーニングを導入することによって、受講者は場所や時間に縛られることなく柔軟に学習を行えるようになります。
合わせて、管理者や受講内容に基づいたフィードバックやフォローアップを行うことで、学習に対するモチベーションを引き上げることができます。
これまでの、紙の資料を配布する研修では「学習への理解度」や「学んだ内容が身に付いたのか」がわからないという課題がありました。しかし、LMSならデータで正確に学習管理ができるため、正しく社員を評価でき、教育効果を実感できるようになるでしょう。
管理者の負担軽減
LMSを活用すれば、一人ひとりの学習状況が自動で記録されるため、これまでのような集合研修よりも研修の運営が簡単になります。研修対象者の多い大規模な企業・組織でも、LMSで一括して受講者の管理ができるため、管理者の業務負担が軽減されるというメリットがあります。
LMSを使用する中でトラブルが発生した場合は、LMSベンダーによるサポートを受けられるため、初めての運用でも安心です。トラブルに限らず、より良い研修の実施方法などの相談にも対応できるLMSベンダーもあります。
自社に最適なLMSの選び方
LMSは、多くのベンダーから提供されています。
それぞれ機能や特性が異なるため、どのLMSが自社にとって最適なのか選ぶのが難しいと感じる場合もあるかもしれません。
自社に最適なLMSを選ぶためのポイントは、以下の4つです。
- 求める機能や解決したい課題を整理
- 複数のLMSベンダーを比較
- 運用の規模や目的に合わせて選定
- 無料トライアルやデモで操作性を確認
一つずつ、詳しく解説していきます。
求める機能や解決したい課題を整理
まずは、自社の研修がどのような課題を抱えているのか、LMSによってどのように改善したいのかを洗い出し、整理します。
課題を整理することで、最低限必要な機能が見えてきます。LMSに関する公式サイトを見るだけではなく、LMSベンダーへの問い合わせや資料請求を行い、自社の要望に近いものをいくつかピックアップしましょう。
複数のLMSベンダーを比較
大切なのは、LMSベンダーを1社だけに絞って決めてしまうのではなく、複数のベンダーを比較して検討することです。
例えば、導入コストが安さだけでLMSを選定してしまい、必要な機能が搭載されていないことが後になってわかった、という場合もあるかもしれません。
コスト・機能・使いやすさ、といった複数の要素でバランスの良いLMSはどれかを見極めることが大切です。
運用の規模や目的に合わせて選定
LMSは、アカウントとして登録できる受講者数に制限が設けられているものもあります。
少ない人数を対象に学習管理をしたいのか、グループ会社も含めた大規模な研修にも利用する可能性があるのかによっても選ぶLMSは変わってくるでしょう。
一部の部署の研修だけに使う予定であったとしても、運用していくうちに受講者が増えていく可能性もあるため、登録アカウント数は無制限のLMSがおすすめです。
アカウントの数に合わせて月額利用料が変化する料金体系であれば、無駄なコストは発生しません。
無料トライアルやデモで操作性を確認
多くのLMSで、本格的な導入の前に、無料トライアルやデモ版を利用することができます。
実際の操作感を試すことができるので、比較検討をする際は必ず無料トライアルの使い心地も参考にしましょう。
機能が多くても、シンプルな画面設計でわかりやすいLMSかどうかが注目ポイントです。eラーニングはあらゆる世代の社員が使用するため、誰にとっても使いやすいかどうかという点を重視しましょう。
LMSの使い方3ステップ
LMSは導入したあとにどのように使用するのか、具体的なイメージがつかない方も多いかもしれません。LMSはさまざまな機能を備えているので、製品によって細かい使い方は異なりますが、簡潔にまとめると以下の3ステップです。
- ユーザーの登録
- eラーニング教材の登録
- ユーザーに向けて教材を配信
上記のステップはほとんどの製品に共通している使い方です。細かい設定などを行うと、さらに使いやすくなるので、使い方に合わせた設定を行いましょう。
ユーザーの登録
研修の対象となる受講者(ユーザー)の登録を行います。組織の部門や部署に変更があった場合は、その都度変更しましょう。ユーザーの登録は、受講者の属性に合ったグループ設定をするケースもあるので、細かい情報まで入力しておくと便利です。
また、組織・受講者のLMSへの登録は手動でも行えますが、すでに自社で管理しているExcelなどのデータを、CSVによってLMSへインポートすることも可能です。それぞれの製品によって搭載されている機能は異なるので、登録するユーザーが多い場合は、確認するようにしましょう。
eラーニング教材の登録
ユーザーの登録が完了したら、eラーニング教材の登録を行いましょう。たとえば、新入社員研修のためのeラーニング教材であれば、
- 研修資料を所属させるカテゴリー
- 研修資料ID
- 研修資料名
- 指導者名
- 研修内容の概要
- 講座の重要度
- 教材情報
などの情報を登録することができます。
また、研修に必要な動画がある場合も同様に登録し、LMS上にアップロードをしていきます。外部データなどが必要な場合は、URLも登録しましょう。
ユーザーに向けて教材を配信
ユーザーの登録やeラーニング教材の登録が全て完了したら、対象の受講者に向けて教材を配信します。はじめて教材を配信する際は、何らかのトラブルが起きる可能性が高いため、受講者からのフィードバックに対応できるよう準備しておきましょう。LMSのシステム上のトラブルであれば、ベンダーのサポートも活用できます。
迅速に対応することで、受講者の学習意欲を削ぐことなく、スムーズに学習を続けられることができるでしょう。また、受講が完了した受講者にはアンケート機能を使って感想などを記入してもらうと、今後の研修内容の改善に役立てられます。
eラーニング教材を購入すべきか、自社開発すべきか詳しく知りたい方は『eラーニングの教材は購入すべき?開発すべき?良い教材のポイントも』をご覧ください。パッケージ商品を購入する際のメリット・デメリット、自社開発する際のメリット・デメリットをご紹介しています。
LMSの導入なら「etudes(エチュード)」
LMSの導入ならクラウド型の「etudes(エチュード)」がおすすめです。etudesは、20年以上に渡って企業の人材育成に携わってきたアルー株式会社のノウハウをもとに開発された、国産のクラウド型LMSです。豊富な学習管理機能と、全ての利用者に優しい使い心地を両立しています。
ここからは、etudesの機能を紹介します。
etudesの機能をご紹介
etudesは、幅広い研修スタイルに対応できる高機能LMSです。管理者が社内教育を一元的に管理できるように、人材育成の知見に基づいた充実の機能を搭載しています。
etudesに搭載されている機能の一部を紹介します。
- eラーニング配信機能
- 集合研修の申込管理・出席管理
- マルチデバイス対応
- 教材検索機能
- 受講状況のリアルタイム更新
- 社員情報管理
- 権限(ロール)を自由に変更
この他にも、研修をサポートするさまざまな機能を搭載しています。また、誰でも簡単で直感的に操作できるよう、わかりやすいUI/UXを追求しています。
etudesの機能について詳しくは『機能・特長』をご覧ください。
etudesの詳しい製品紹介を知りたい方は『製品紹介資料』をダウンロードください。etudesの特徴やデモ画面、費用についてご紹介しています。
まとめ
eラーニングに役立つLMSの機能について、詳しく解説いたしました。
LMSを導入することによって、eラーニング教材の配信や自動メール送信機能、受講状況の管理、受講履歴のデータ保管などが可能となります。
オンライン研修が一般化した昨今において、eラーニング教材を使用して研修を行っている企業にはLMSの導入が必要不可欠といえます。
この記事でご紹介したLMSの機能に魅力を感じたら、ぜひアルーのLMS「etudes」の導入をご検討ください。