
ハラスメント研修こそeラーニングで実施!そのメリットとは?
さまざまなハラスメントに対して問題視する動きが活発化していることで、企業がハラスメント研修を実施する必要性はますます高まっています。
パワハラやセクハラといったトラブルを未然に防止するためにも、社員に対するハラスメントの教育は必要不可欠です。
大規模になりがちなハラスメント研修を実施する際には、eラーニングを活用することでより効果的に学習させることができます。
ハラスメント研修の必要性と課題点、さらにハラスメント研修をeラーニングで実施するメリットなどについて解説します。
目次[非表示]
- 1.企業におけるハラスメント研修実施の必要性
- 1.1.誰もが働きやすい企業となるため
- 1.2.取引先や協力企業との良好な関係を築くため
- 2.ハラスメント研修で学ぶべき内容
- 2.1.パワーハラスメント
- 2.2.セクシャルハラスメント
- 2.3.マタニティハラスメント
- 3.ハラスメント研修を実施する上でのよくある課題
- 3.1.社員のモチベーションを維持できない
- 3.2.集合研修に集中してもらえない
- 3.3.全社員に向けた学習が難しい
- 4.ハラスメント研修の課題をeラーニングで解決!
- 5.ハラスメント研修をeラーニングで実施するメリット
- 5.1.個別で学習ができるため集中できる
- 5.2.テストによって理解度を確認できる
- 5.3.受講者が多くても均等な教育を提供できる
- 5.4.学習の進捗管理がしやすい
- 6.eラーニングでハラスメント研修をするなら「etudes」
- 6.1.LMS一体型のeラーニングシステム
- 6.2.直感的に操作ができるUIとUX
- 6.3.受講人数は制限無し
- 7.etudesのコンプライアンス教材をご紹介
- 8.まとめ
企業におけるハラスメント研修実施の必要性
企業においては、ハラスメントを防止するために様々な対策が行われています。ホットラインの開設や、相談しやすい雰囲気作りなどはその一環ですが、中でもハラスメント研修はハラスメントを未然に防止する手段として有効で、ほとんどの企業が導入しています。
企業におけるハラスメントは年々社会問題化しており、2022年4月からはパワハラ防止法が中小企業にも適用されました。社会全体でパワハラをなくしていこうという時代の流れもあり、企業でのハラスメント研修は年々重要性が高まっています。
まずはハラスメント研修を実施する必要性についてご説明いたします。なぜハラスメント研修は行うべきなのでしょうか。
誰もが働きやすい企業となるため
企業が主体となったハラスメント研修を実施する目的として、「全ての人にとって働きやすい企業をつくる」というものがあります。
最近では働き方改革の影響もあり、男女問わず活躍できる企業づくりを進めようという動きも盛んです。さらには性別だけではなく、ジェンダーマイノリティや、国籍や人種に関わらず誰でも働きやすい、ダイバーシティに富んだ企業を実現するための施策に取り組む企業も増えています。
多様性に裏打ちされた柔軟な組織を作るためには、社員全員がハラスメントのボーダーラインを理解することが必要不可欠です。多様性を受け入れる社会で時として障害となる「古い価値観」をアップデートするため、ハラスメント研修には大きな意義があります。
取引先や協力企業との良好な関係を築くため
ハラスメント研修を実施するもう一つの必要性として、取引先や協力企業と円満な関係を築くため、ということも挙げられます。2020年6月1日には、「女性の職業生活における活躍の推進等に関する法律」等の一部を改正する法律が公布され、
- 労働施策総合推進法
- 男女雇用機会均等法及び育児
- 介護休業法
が改正されました。
この法改正によって通称「パワハラ防止法」が制定され、大企業は施行日からパワハラ防止のための措置を講じることが義務付けられました。中小企業も2022年4月から同様の措置が義務付けられるなど、社会全体としてハラスメントをなくしていこうという風潮が高まっています。
そのため、最近ではコンプライアンスがしっかりとしている企業かどうか、という点が企業全体の信頼性にも大きく関わるのです。ハラスメント研修に力を入れることで、取引先や協力企業との間で信頼関係を構築することができます。
参考:厚生労働省「職場におけるハラスメントの防止のために(セクシュアルハラスメント/妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント/パワーハラスメント)」
ハラスメント研修で学ぶべき内容
一言でハラスメントといっても、その種類は多様です。例えば、上司が部下に立場を利用した嫌がらせを行う「パワハラ」や、性的な嫌がらせを行う「セクハラ」は広く知られています。
一方で、最近は妊婦に対する嫌がらせを意味する「マタニティハラスメント」など新しいハラスメントも増えてきており、社員にはそれぞれのハラスメントの種類に合わせた内容を学んでもらう必要があります。ハラスメント研修で学ぶべき内容について、ハラスメントの種類別に紹介します。
パワーハラスメント
パワーハラスメントは、同じ職場で働く人に対して、力関係の差を利用して行う嫌がらせのことを指します。上司が部下に対して過度な圧力をかけたり、肉体的な苦痛を与えたり、といったケースがパワーハラスメントとして取り上げられることが多いです。
パワーハラスメントは、社員全員が当事者となりうる身近なハラスメントです。「叱咤激励のつもりだったが、パワハラで部下に訴えられてしまった」など、線引きが難しいケースも少なくありません。しかし、職場内で実際に発生してしまったら「パワハラのつもりはなかった」では許されない問題です。認識が薄い社員にこそ何がパワーハラスメントに当たるのかを知り理解してもらう必要があります。
パワハラについては、ハラスメント研修の際にも重点的に力を入れて研修を実施する必要があります。
セクシャルハラスメント
性的な嫌がらせや、性的な言動のことを「セクシャルハラスメント」、通称「セクハラ」と呼びます。一般的にセクハラといえば男性社員が女性社員に行うもの、といったイメージがありますが、男性やLGBTに対する性的な嫌がらせも最近では問題になりつつあります。
セクハラは悪質な場合、名誉侵害や慰謝料の請求といった法的なトラブルにも発展しやすいのが特徴です。職場では、年齢や性別に関わらず相手を尊重し、性的な言動を控えるように指導するなど、セクハラを許さない空気づくりに向けた研修を実施することが重要です。
マタニティハラスメント
マタニティハラスメントとは、妊娠したことに対する嫌がらせのことを指します。例えば「この忙しい時期に妊娠なんて、勘弁してよ」「仕事にならないならやめてもらっても構わないよ」といった、妊婦に対する威圧的な言動がマタニティハラスメントの一例です。
妊娠や出産は本来祝われるべきものであり、職場の都合でそれを非難したり、冷遇したりするべきものではありません。出産や結婚といったライフイベントを尊重し合う風土を作ることで、離職率の低減にも繋がります。マタニティハラスメントについても重点的な研修を実施して、社員のモラル向上を図りましょう。
ハラスメント研修を実施する上でのよくある課題
ハラスメント研修は、企業のコンプライアンスを維持していく上で必要不可欠な研修です。パワハラ防止法など法的な対策が進んでいるという背景もあり、ハラスメント防止に向けた研修には多くの注目が集まっています。
しかし、特に中小企業の中にはハラスメント防止のための研修を実施したことがなく、初めて実施するハラスメント研修で失敗してしまうことが少なくありません。ハラスメント研修でありがちな失敗例や課題について解説します。
- 社員のモチベーションを維持できない
- 集合研修に集中してもらえない
- 全社員に向けた学習が難しい
一つずつ見ていきましょう。
社員のモチベーションを維持できない
ハラスメント研修を実施する上での最もよくある課題の一つが、社員のモチベーションを維持できない、という点です。最近は多様性の尊重といったキーワードがトレンドとなっており、多様性のある組織づくりが社会的に脚光を浴びています。しかし、現場の社員レベルではまだまだその意識が浸透しておらず、ハラスメント研修に対する社員の理解が得られない、ということがあります。
社員のモチベーションを維持することができず、せっかく実施したハラスメント研修の内容が浸透しなかった、というのはよくあるケースです。継続的にハラスメントに対する意識調査を実施するなど、ハラスメント研修に対するモチベーションを維持する工夫を行いましょう。
集合研修に集中してもらえない
先述した項目に付随する問題として、「せっかくコストと時間をかけて集合型のハラスメント研修を実施したにも関わらず、社員が内容に集中しなかった」ことで失敗につながることがあります。
これまでハラスメントに関するトラブルを経験したことがない社員は、往々にしてハラスメントを他人事と捉えてしまいがちです。自分達の職場ではハラスメントによる問題は起きたことがないのになぜ研修をやるのだろうと考えてしまうのです。しかしハラスメント研修とは、起きてはいけない問題を未然に防ぐために必ず全員が当事者意識を持ってすべきなのです。
集合研修という、周囲の人目を気にする状況であるがゆえに起こりがちな問題でもあります。
全社員に向けた学習が難しい
ハラスメントに対する理解は社員の年齢や環境、役職などによって様々です。しかし、ハラスメント研修を実施する際には、原則として全社員が対象となります。対象となる社員数が多いため、規模の大きな企業では研修を実施する側に負担がかかってしまうことがしばしばです。
研修対象者が多いことで、学習状況の管理やロールプレイングの実施といった有効な施策が実施できず、研修が効果を発揮しなかったという失敗例はよくあります。全社員に向けた学習が難しいという点も、ハラスメント研修にありがちな課題です。
ハラスメント研修の課題をeラーニングで解決!
ここまで、ハラスメント研修にありがちな課題を見てきました。ハラスメント研修は、時代の流れに合わせた柔軟な企業づくりのためには必要不可欠な研修です。一方、ハラスメントに対する理解や意識は社員によって幅があり、ハラスメント研修には特有の課題がいくつか存在することもわかりました。
これらのハラスメント研修に関する課題を解決する手段として、最近はeラーニングが注目を浴びています。ハラスメント研修を実施する際には、オンライン上で個別に研修を実施できるeラーニングの導入を検討するのがおすすめです。
ハラスメント研修をeラーニングで実施するメリット
集合研修で行われるイメージが強いハラスメント研修ですが、なぜeラーニングで実施することが効果的なのでしょうか。
ハラスメント研修をeラーニングで行うメリットをご紹介いたします。
- 個別で学習ができるため集中できる
- テストによって理解度を確認できる
- 受講者が多くても均等な教育を提供できる
- 学習の進捗管理がしやすい
一つずつ詳しく解説していきます。
個別で学習ができるため集中できる
ハラスメント研修をeラーニングを用いて実施することのメリットとして、個別で学習ができるという点が挙げられます。
ハラスメント研修の際の課題として、集合研修では受講者が当事者意識を持てず研修に集中してくれない、といった点がありました。
効果的なハラスメント研修のポイントは、受講する社員が「自分の普段の言動はパワハラだったのではないか」「自分の考え方はパワハラにつながるものだったのか」という気付きを得ることです。eラーニングなら集合研修とは異なり、教材と一対一で向き合い、自分自身の普段の言動や考えを是正することができます。
テストによって理解度を確認できる
せっかく研修を実施しても、実施後にハラスメントに関する知識や考え方が身についていないのでは、研修をした意味がありません。eラーニングでは、研修が終わった後にレクチャーした内容に関するテストを実施することができます。
また、従来は人の手で採点していたこのようなテストも、eラーニング上であれば自動で採点することができます。eラーニングに搭載されているテスト機能を用いてハラスメントに対する理解度を確認することができるという点は、eラーニングならではのメリットです。
受講者が多くても均等な教育を提供できる
ハラスメント研修特有の課題点として、対象となる社員数が多いため研修が大規模になりがち、という内容がありました。ハラスメント研修を実施する際には、教材準備や場所の確保、研修後のフォローアップといった業務が研修担当者に集中してしまいがちです。
しかし、eラーニングを用いることで、そのような工数をかけることなくハラスメントに関する知識を身につけてもらうことができます。また、受講者が多い場合であっても全員で同じ動画を視聴できるため、研修担当者によって研修内容にムラがでてしまう、ということもありません。受講者が多い場合も均等に学習できるという点もメリットといえるでしょう。
学習の進捗管理がしやすい
ハラスメントを未然に防止するためには、どこからがハラスメントで、どのように指導を行えばハラスメントに該当しないのか、といった知識を身につけてもらうことが必要となります。しかし、先述したようにハラスメントの種類は多種多様で、身につけなければいけない知識も多いです。
eラーニングを用いれば、学習の進捗を簡単に管理することができます。受講者自身も学習済みの内容を簡単にチェックすることができるので、eラーニングに対するモチベーション維持にもつながるでしょう。オンライン上で研修をすることで学習管理が効率化できるという点もeラーニングのメリットです。
eラーニングでハラスメント研修をするなら「etudes」
eラーニングを行うことができるツールには多様なものがあります。しかし、機能や価格はサービスによって様々で、初めてeラーニングによる研修を実施する際には、どれを導入すればよいのか迷ってしまうかもしれません。
そんな方におすすめしたいのが、eラーニングで研修を実施することができるサービス「etudes」です。etudesは、LMS一体型のeラーニングシステムで、操作性の高いUIと機能の豊富さで人気を集めています。eラーニングでハラスメント研修を実施できるサービスetudesについてご紹介します。
LMS一体型のeラーニングシステム
LMSとは、学習管理システム(Learning Management System)のことです。インターネットを通じて受講者の成績管理や進捗管理を行うことができるシステムのことで、eラーニングの実施時には必要不可欠なツールといっても過言ではありません。
etudesは、LMS機能を搭載したeラーニングシステムです。ハラスメント研修においても、ハラスメントに関する知識を提供する動画配信と、動画の内容に関する理解度確認テストの実施、学習履歴の管理までまとめて行うことができます。
学習状況の管理のために別のツールを導入する必要がないため、etudesだけで社内学習に関する業務を完結できるのが魅力です。
直感的に操作ができるUIとUX
eラーニングを実施できるシステムの中には、操作が難しいため研修がスムーズに進まなかった、という課題を抱えるものも少なくありません。せっかくeラーニングを利用して効率化を図ったのに、UIが使いにくくかえって効率が落ちてしまったのでは、本末転倒です。
etudesでは、受講する教材の一覧がパネルで表示されるといった、直感的に操作しやすいUIを採用しています。そのため、原則として全社員が対象となるハラスメント研修の際にも、操作性が原因で学習が進まないという事態を防ぎます。全ての社員にとって使いやすいという点も、etudesを導入する上での大きな魅力といえるでしょう。
実際にetudesを操作してみたい方は無料トライアルにお申し込みください。一ヶ月間、etudesのすべての機能を無料で体験できます。
受講人数は制限無し
eラーニングシステムの中には、回線の都合やサーバーに対する負荷軽減を目的として、一度に受講できる人数に制限を設けているツールも少なくありません。しかし、eラーニングシステムにそのような制限がかかっていると、ハラスメント研修を始めとした大規模な研修を実施したい際に足かせとなってしまいます。
etudesでは、受講人数に制限がかけられていません。そのため、例えば数百人を超えるような従業員を雇っている大企業でeラーニングを利用した研修を実施したい、といったシチュエーションでもスムーズに利用することができます。
それとは逆に、少ない人数の部署からeラーニング研修を行いたいというスモールスタートにも、初期費用がかからず利用料はID(受講するアカウント)数ごとの課金制となるetudesが向いています。
規模の大小に関わらず使いやすいという点も、etudesならではのメリットです。
etudesのコンプライアンス教材をご紹介
etudesでは、人材育成の成果にこだわったeラーニング教材を取り揃えています。
「コンプライアンスとハラスメント講座」では、約40分の学習時間で、社会問題となっている企業内でのハラスメントや、コンプライアンス向上のための知識を身につけることができます。
この記事でご紹介した「パワハラ」「セクハラ」「マタハラ」3つのハラスメントを網羅した充実の内容となっています。
「個人情報保護法講座」では、個人情報が漏洩した際に発生しうるリスクや、発生してしまった場合の対応などについて学ぶことが可能です。
いずれのコンテンツも、etudesのシステム利用料のみで利用することができます。コンプライアンスの向上に課題がある場合は、etudesが提供しているこれらのコンテンツを活用してみましょう。
まとめ
ハラスメント研修を実施することの必要性や、ハラスメント研修を実施する際に発生しがちな課題、さらにはハラスメント研修実施時にeラーニングを活用することのメリットなどについて解説しました。
日々新しい「〇〇ハラ」という言葉が生まれていることからもわかるように、ハラスメントに対する社会的な関心はますます高まっています。企業のコンプライアンスが、企業そのもののイメージや信頼性を大きく左右することも少なくありません。ぜひこの記事の内容を参考に効果的なハラスメント研修を実施して、企業のコンプライアンス向上を行っていきましょう。
全社員を対象とするハラスメント研修からeラーニングを導入したいとお考えの方は、ぜひetudesをご検討ください。