
リスキリングで学ばせるべき講座5選|ベストな教育方法とは
自社でリスキリングの導入を考えているけど、どういった講座を受けさせるべきかお悩みではないでしょうか。
リスキリングにおいては、DX関連の講座の需要が高くなっていますが、語学講座やコミュニケーションスキル講座といったDX以外の講座も多く選ばれています。
重要となる講座と、リスキリング教育を成功させるためのポイントをおさえて、自社の発展を目指しましょう。リスキリングに最適なLMSもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.リスキリングとは
- 2.リスキリングでは何を学ばせる?講座の例をご紹介
- 2.1.1.ITスキル講座
- 2.1.1.教育対象となる人材
- 2.2.2.マーケティング講座
- 2.2.1.教育対象となる人材
- 2.3.3.データサイエンス講座
- 2.3.1.教育対象となる人材
- 2.4.4.コミュニケーションスキル講座
- 2.4.1.教育対象となる人材
- 2.5.5.語学講座
- 2.5.1.教育対象となる人材
- 3.リスキリングによる社員教育を成功させるポイント
- 3.1.経営戦略としてのゴールを明確にする
- 3.2.学習管理、学習のサポートを徹底する
- 3.3.社員が学びやすい学習方法で行う
- 4.DX人材を育成するリスキリングにはeラーニング
- 5.LMSを導入するなら「etudes」
- 5.1.人材育成会社が開発したLMS
- 5.2.豊富な教材をご用意
- 6.リスキリングには「etudesPlus」も
- 7.まとめ
リスキリングとは
リスキリングは、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」と、経済産業省が定義しています。
すなわちリスキリングとは、DX化やイノベーションの進展に伴う働き方の変化に対応するための人材の再育成・再教育の取り組みを行う、ということです。
特に近年では、DX化が加速している上、新型コロナウイルス感染症が流行していることから、従来の働き方だけでは対応できない業務が増えています。働き方が変わるだけではなく、新しい職種も増えているのが実情です。こうした変化があるために、リスキリングは注目度が上昇しています。
リスキリングでは何を学ばせる?講座の例をご紹介
リスキリングでは、どのようなスキルを習得させることが重要なのでしょうか。実際にリスキリングで身に付けさせたいスキルは、業界や企業によって大きく異なります。しかし、その中でも、多くの会社が習得させたいと考えているのは、次の5つです。
- ITスキル講座
- マーケティング講座
- データサイエンス講座
- コミュニケーションスキル講座
- 語学講座
それでは、それぞれの講座について、その特徴やメリットと、教育対象となる人材の例を見ていきましょう。
1.ITスキル講座
DX化に伴ってリスキリングが注目されるようになったこともあり、ITスキル講座の需要は特に高くなっています。
中でも代表的なものは、プログラミングやAI技術についての講座です。ITスキルを身に付けることによって、実務に役立つことはもちろん、課題解決能力といったロジカルな能力も習得することができます。
また、ITスキルを活用することによって、現行の業務を効率化したり、業務そのものを拡張したりすることも可能です。新たな働き方が必要とされる現代で、価値を創造し続けるためには、欠かせないスキルであるとも言えるでしょう。
教育対象となる人材
ITスキル講座の教育対象となる人材の例として、最新技術が導入されることにより失職の可能性がある作業員が挙げられます。
作業員がITスキルを身に付けて業務にあたることができれば、作業工程をすでに理解しているというメリットがあるため、さらなる業務の効率化を目指すことができるでしょう。作業ラインのクオリティ向上を目指すことができる可能性もあります。
2.マーケティング講座
ほとんどの企業に欠かせないのが、マーケティングのスキルを持つ人材です。
DX化に伴って複雑化した顧客心理の把握や、拡大したWebサービスへの対応には、新たなマーケティングスキルの習得が欠かせません。
特に注目を集めているのは、デジタルマーケティングについての講座です。現代では、Webサービスだけではなく、メールやSNSといったツールの活用も重要になります。
また、マーケティングスキルを身に付けることで、データ分析能力や、顧客対応力の向上も図ることが可能です。リスキリング施策で社員にマーケティングスキルを獲得させることは、企業としての利益向上につながるでしょう。
教育対象となる人材
マーケティング講座の受講対象となるのは、営業担当や広報担当といった、マーケティングスキルを強化させたい層がメインになります。場合によっては商品開発担当などの層にも及ぶかもしれません。
顧客心理の把握やデータ分析力はあらゆる業務に役立つため、全ての社員にマーケティング講座を受講させる場合もあるでしょう。
3.データサイエンス講座
データサイエンスは、膨大な量のデータを収集して分析し、そこから新たな価値を創出することです。昨今の多様なシステムの展開や開発により、データの量は常に増え続け、蓄積され続けています。
こうした「ビッグデータ」とも呼ばれる膨大なデータから、必要な情報を整理してフル活用できている企業は、実はあまり多くありません。リスキリングでデータサイエンススキルを身に付けさせることで、他の企業とは異なる価値を創造できるだけではなく、自社の業務の効率化を目指すことが可能です。さらに、データから市場のニーズを把握することもできるので、マーケティングスキルとしても役立ちます。
教育対象となる人材
データサイエンス講座の受講がおすすめなのは、経営部門や、経理部門といった、データの分析スキルが求められる人材です。また、消費者のニーズが把握できるという点から、営業部門にも求められるスキルとなっているでしょう。
客観的な事実を整理して活用するスキルが活かせる、あらゆる職種に受講させるべき講座であると言えます。
4.コミュニケーションスキル講座
どの会社でも、業務を遂行するにあたって必ず要求されるのがコミュニケーション能力です。
コミュニケーションといってもさまざまですが、ビジネスにおいては、言語コミュニケーションだけではなく、ジェスチャーや表情といった非言語コミュニケーションも非常に重要なものとなっています。また、対顧客だけではなく、対社員、対取引先など、実践の場面も多いのが特徴です。リスキリングでコミュニケーションスキルを見直し、習得させることによってチームのメンバーや取引先等とスムーズに業務を進行することができる上、良好な人間関係を構築して働きやすい環境を整備することができるでしょう。
教育対象となる人材
高いコミュニケーションスキルが必要とされるのは、まず初めに営業担当が候補に挙がるかもしれません。しかし、最も重要とされるのは、管理職やリーダーといった、多くの人と接して業務を進める軸となる人材です。
コミュニケーション講座のリスキリングは、自分はコミュニケーションスキルがある、と思っている人材に改めてコミュニケーションとは何かということを学ばせる良い機会となるでしょう。
5.語学講座
英語や中国語といった、語学力もビジネスシーンでの需要が高くなっています。
リスキリングで外国語を習得させるということは、ビジネスの幅を広げたり、勤務地の選択肢を増やすことができたりと、企業と社員の双方に大きなメリットが得られます。
リスキリングが脚光を浴びる以前では、語学力の習得は個人にゆだねられていることがほとんどでした。そのため、時間をとることができないといった理由で、なかなか習得まで至らないというケースが多かったのです。
リスキリングで語学講座を実施すれば習得率が上がり、さらにそれを業務に生かすことができるため、多くの企業が教育内容として注目しています。
教育対象となる人材
グローバル化に伴い、全社員に語学力が求められる時代となっていますが、まずはグローバル人材として育成したい層に語学講座をリスキリングさせましょう。
外国語能力の獲得が軌道に乗れば、海外支社の拡充や海外へのビジネス展開も可能になります。語学力のある人材を中途採用するのではなく、自社の社員をグローバル人材に育てることができる点がリスキリングの大きなメリットです。
リスキリングによる社員教育を成功させるポイント
リスキリングとして実施されている講座の例を見たところで、続いては社員教育を成功させるためのポイントを押さえていきましょう。ポイントは、次の3つです。
- 経営戦略としてのゴールを明確にする
- 学習管理、学習のサポートを徹底する
- 社員が学びやすい学習方法で行う
学習管理がずさんであったり、社員に丸投げしたリスキリング教育は却って逆効果となってしまいます。また、学習しにくい形態では、スキル習得率も上がりません。それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
経営戦略としてのゴールを明確にする
急速に進展するイノベーションやDX化の中で、新たなスキルを身に付けさせることは確かに重要です。
しかし、デジタル技術やDX関連のスキルをやみくもに学習させたり、社員の能力に任せて学習を進めさせることは、リスキリングの効果があがらないどころか、リスキリングにかける費用が無駄になってしまうことさえあります。
こうした失敗を防ぐためにも、リスキリング施策が目指す目標やゴールは必ず明確にし、それを社員と共有しておくことは非常に重要です。また、ゴールを明確にすることによって、社員のモチベーションや能力だけに頼ることが少なくなるため、効率的な学習にもつながるでしょう。
学習管理、学習のサポートを徹底する
社員の学習を管理したり、学習のサポートを徹底的に行うことも、リスキリングの成功には欠かせません。
スキルの習得は、多忙なビジネスパーソンにとっては思っているよりも難易度が高いことです。学生の勉強とは異なり、忙しさからなかなか学習が進まなかったり、学習したことを忘れてしまったりする可能性も高くなります。
学習管理を確実に行うことで、個々人の苦手分野の対策を講じることができ、学習が進んでいない人には学習をするよう促すことが可能です。さらに、スキルの習得の挫折を防ぐためにも、学習のサポートは徹底しましょう。リスキリングに対するフィードバックを提供することも、学習のモチベーションアップとして大切です。
社員が学びやすい学習方法で行う
リスキリングを成功させるための3つ目のポイントは、社員が学習しやすい学習方法を提供することです。
例えば、リスキリングを全て対面式の研修で行えば、参加できない社員はそのスキルを習得する機会を損失して、学習が妨げられることになります。他の例としては、会社のPCからしかオンライン学習ができないという場合は学習ペースが落ちてしまい、なかなかスキルが身に付かないというケースもあります。
こうした事態を防ぐためにも、eラーニングのように、時間と場所の制約がなく学習コンテンツにアクセスしやすい環境を整備しておくことが重要です。セミナーとeラーニングを併用するといった複数の学習形態を用意しておくのも一つの手でしょう。
DX人材を育成するリスキリングにはeラーニング
DX人材を育成するためのリスキリングにはさまざまな方法がありますが、eラーニングによる実施が効果的と言えます。
リスキリングを成功させるには、常に受講者の視点で学びやすさを考える必要があります。
業務の隙間時間でコツコツと進めることができるeラーニングは、まさしくリスキリングと相性が良い学習方法です。
リスキリングを成功させた企業の多くが、実際にeラーニングによるリスキリングを実施しています。
eラーニングによるリスキリングの成功事例
eラーニングでリスキリングを実施し、成功させた事例の一部をご紹介いたしましょう。
アメリカのメディア・コングロマリットであるAT&Tでは、約10万人の社員に対して、10億ドルを投資した大規模なリスキリングを行っています。オンライン学習の開発と提供、独自のプラットフォームの整備等を行った結果、リスキリングを受けた社員の評価や昇進率が上がり、技術職の81%を自社で補うことができたという成功を収めました。また、この結果には、離職率の低下といったメリットも付随しています。
国内では、日立製作所などが独自のeラーニングプラットフォームを駆使してリスキリングに取り組み、成果をあげています。
eラーニングならLMSで学習管理が可能
eラーニングは、LMS(Learning Management System)というツールを用いて社員の学習を一元管理することが可能です。
LMSを活用すれば、学習進度やテスト結果といった学習の成果を把握しやすいことから、多くの企業がリスキリングに使えるツールとして導入しています。
また、個人ごとの学習カリキュラムの編集や、受講者の理解度に合わせた学習サポートも容易に行うことができるため、効率的なリスキリング実施に役立ちます。
さらに、従来の社員教育で行っていたような紙媒体での記録や、教材の作成・印刷といった作業が不要になるため、担当者の業務量とコストを抑えることもできます。
LMSを導入するなら「etudes」
リスキリングの成功への第一歩は、最適なLMSを選ぶことです。
ここでは、おすすめのLMSとして「etudes」をご紹介いたします。
etudesは、マニュアルがいらない直感的なUI/UXで構成されており、運用の負荷が少ないながらも、充実した学習管理機能を搭載しています。
初期費用は一切かからず、IDによる課金制というシンプルな料金体系となっているため、リスキリング施策による社内教育のコスト削減も可能です。
さらに、Microsoft Azureを採用した強固なセキュリティ対策も行われているため、安全性の面からも、多くの企業に選ばれている実績があります。
ここからは、etudesの特長をさらに詳しくお伝えします。
人材育成会社が開発したLMS
etudesは、これ1つでLMSとしての機能を全て網羅している点が最大の特長です。
etudesがLMSとして多機能である理由は、開発元のアルー株式会社の実績にあります。
アルー株式会社は、約20年間にわたって、人材研修や組織改善コンサルティングで活躍してきました。etudesには、成人学習理論やコンテンツ制作実績、インストラクショナルデザイン等といった、アルー株式会社の全ての人材育成ノウハウが集約されています。
eラーニングによる学習はもちろん、社内教育の進度や成果の可視化、社員情報や組織情報の同期まで可能です。さらに、eラーニングの習慣や学習した知識の定着を実現する、場所的・時間的制約をなくしたユーザビリティーもポイントとなっています。
豊富な教材をご用意
etudesでは、アルー株式会社の長年の人材育成のノウハウが詰まったeラーニング教材を配信することができます。
完成度の高い教材を多数ご用意しているため、etudesとアルーの教材を同時に導入いただければeラーニングによるリスキリングをすぐに始められます。
etudesの教材だけではなく、もちろん自社オリジナル教材を追加して活用することもできます。オリジナル教材の作成に不安がある企業様には、アルー株式会社による教材作成サポートも行っていますのでご安心ください。
また、リスキリングのために複数の教材を使用したい方に向けて、eラーニング受け放題プラン「etudesPlus」もご用意しています。
リスキリングには「etudesPlus」も
リスキリングには、eラーニング受け放題プラン「etudesPlus」もおすすめです。etudesPlusは、etudesに豊富な学習コンテンツがプリセットされた状態でご提供しています。月額定額制の利用料で、充実したeラーニング教材が受け放題となるプランです。
教材の数が多すぎてどれを選べばいいのかわからない、といった事態にならないよう、アルー株式会社によるカリキュラムが組まれています。
「階層別」だけではなく、「課題別」で教材を選べるため、リスキリング施策に最適です。
まとめ
この記事では、リスキリング教育で学ばせたい講座として、
- ITスキル講座
- マーケティング講座
- データサイエンス講座
- コミュニケーションスキル講座
- 語学講座
の5つをご紹介いたしました。
ただし、これらの講座をただやみくもに受講させるだけでは、リスキリングの効果を最大限に引き出すことはできません。
どういった目標でリスキリングを行うのかを明確にする、リスキリングの学習管理やサポートは徹底する、社員が学びやすい学習方法を採用する、というポイントを必ず押さえておくことがリスキリングの成功の鍵です。
リスキリングに最適なLMS、「etudes」の活用も視野に入れて、ぜひリスキリングの導入を検討してみてください。