販売員教育の目的や学ぶ内容とは?教育担当者の負担を減らす方法を解説
販売員は企業の顔として、お客様と直接対面する重要な存在です。適切な販売員教育を行うことで、お客様に対してより良質なサービスを提供できます。販売員教育は、eラーニングを中心としたブレンディッドラーニングが効果的です。本記事では、販売員教育の目的、学ぶ内容や方法をご紹介します。
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目次[非表示]
- 1.販売員教育の目的
- 1.1.基本的なスキルの習得
- 1.1.1.接客販売技能検定の取得もおすすめ
- 1.2.販売員のモチベーション向上
- 1.3.企業イメージの向上
- 2.販売員教育で学ぶ内容
- 2.1.自社ブランドのコンセプト・知識
- 2.2.接客スキル
- 2.3.接客以外の店舗業務
- 2.4.店舗運営スキル
- 3.販売員教育を行う方法
- 4.販売員教育にeラーニングを活用した事例
- 5.販売員教育を効果的に行うポイント
- 5.1.定期的にフィードバックを行う
- 5.2.定期的に教育内容をアップデートする
- 6.販売員教育を効果的に行うならetudesがおすすめ
- 6.1.販売員の人数に応じた料金体系
- 6.2.接客動画のアップロードも可能
- 7.まとめ
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販売員教育の目的
販売員教育の目的は、下記の3つです。
- 基本的なスキルの習得
- 販売員のモチベーション向上
- 企業イメージの向上
基本的なスキルの習得
販売員教育の目的の一つは、接客に必要な基本的なスキルを習得させることです。
これにより、販売員の接客スキルが向上し、顧客満足度アップが期待できます。また、クレーム対応やカスタマーハラスメント、コンプライアンスなどの知識を学ぶことで、販売員自身や企業を守ることにもつながるでしょう。
販売員として必要となる基本的なスキルには、下記のようなものがあります。
- 基本的なビジネスマナー
- 接客スキル
- 業界の知識
- 販売する商材の知識
- ブランドのテーマやコンセプト
基本的なスキルを習得することで、より良い接客ができるようになり、売上アップや企業イメージ向上につながります。
接客販売技能検定の取得もおすすめ
接客販売技能検定とは、働くうえで身につける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する、国家検定制度の一つです。レディースファッション販売、メンズファッション販売、ギフト販売の全3科目があり、合格すると合格証書が交付され、「技能士」と名乗れます。
接客販売技能検定を取得するためには、株式会社三越伊勢丹ヒューマン・ソリューションズの「接客販売技能検定 学科試験対策講座」が効果的です。
同社では、「接客販売技能検定」が誕生したことをきっかけに、この資格受験のための対策講座として「接客販売技能検定 学科試験対策講座」を、eラーニングで提供しています。この講座は、eラーニング上でテキストの学習と各章の演習問題ができ、最後に総合確認テストができる構成になっています。この講座は、クラウド型のeラーニングで配信しているため、好きな時間に何度でも学習可能です。利用した受講者からは、「何回も繰り返し学べるので、試験を受ける際に、自分はしっかり勉強してきたという安心感を持って臨むことができた」という感想が聞かれました。
株式会社三越伊勢丹ヒューマン・ソリューションズの「接客販売技能検定 学科試験対策講座」の詳しい事例については、下記からご覧ください。
株式会社三越伊勢丹ヒューマン・ソリューションズ導入事例
販売員のモチベーション向上
販売員教育は、単に商品知識やスキルを習得するだけではなく、モチベーションの向上にも大きな役割を果たします。
教育を通して自身のスキルアップを実感できれば、自然と自己成長を感じられるでしょう。自己成長の実感は、仕事に対する意欲を高めます。また、研修の中で、将来的にどのようなキャリアパスが用意されているかを示すことも重要です。キャリアビジョンが明確であれば、目標を立てやすく働くモチベーションとなります。
モチベーションが高い販売員は、教育で習得した知識・スキルを活かし、店頭での早期活躍が期待できるでしょう。
企業イメージの向上
販売員教育は、企業イメージの向上に非常に効果的です。
販売員は企業の顔であり、彼らの対応次第で企業のイメージが決まります。そのため、企業のビジョン、ミッション、ブランドバリューを販売員に十分に理解させ、それに基づいた行動を促すことが重要です。例えば、ブランドのこだわりや特徴を熟知することで、お客様に商品の価値を適切に伝えられるようになります。また、企業が重視する接客姿勢を身につければ、お客様に好印象を与えられるでしょう。
このように、販売員教育を通じて企業理念や価値観を行動レベルまで浸透させることで、企業イメージの向上に直結します。
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販売員教育で学ぶ内容
販売員教育で学ぶ内容は、下記の通りです。
- 自社ブランドのコンセプト・知識
- 接客スキル
- 接客以外の店舗業務
- 店舗運営スキル
自社ブランドのコンセプト・知識
販売員教育では、自社ブランドのコンセプト・知識を学ぶことが大切です。
販売員が自社の商品やブランドについて深く理解することで、適切な接客やアドバイスができるようになります。
具体的には、下記の点を学んでいきます。
- ブランドの理念や想いを理解する
- ターゲット層(年齢層、性別、ライフスタイルなど)を理解する
- 商品の特徴(デザイン、機能、素材など)を熟知する
- 自社ブランドの強み(品質、価格、サービスなど)を把握する
- 自社ブランドの現在の売上状況や人気商品を知る
販売員一人ひとりが、自社ブランドの本質を深く理解できるように教育しましょう。
接客スキル
接客スキルは、販売員として最も重要なスキルです。
適切な挨拶や笑顔、丁寧な言葉遣いは、お客様に良い印象を与え、信頼関係を築く上で必須です。また、カウンセリングスキル、提案力、交渉力など、お客様のニーズを的確に捉え、ご満足いただけるように導く「売るスキル」も身につける必要があります。
このように、販売員には様々な接客スキルが求められます。ブランドの顔として相応しい立ち居振舞いができれば、お客様の満足度と売上の向上につながるでしょう。
接客以外の店舗業務
販売員教育では、接客以外の店舗運営業務についても学びます。
具体的には、在庫管理や検品作業、レジの金銭管理、開店前の備品や什器の準備など、売場の維持管理に関わる業務全般です。
店舗の売上は、接客だけではなく、在庫状況や売場の品揃えなど、様々な要素が関係しています。裏方業務を学ぶことで、売上への意識が高まり、自分の役割が店舗全体にどう影響するかを理解できるようになります。
店舗運営スキル
店舗運営スキルは、販売員から店長や店舗責任者に昇格する際に必要なスキルです。
販売員から店舗責任者へと昇格する際には、単なる接客業務だけでなく、店舗全体の運営管理能力が必要です。
具体的には、下記のような能力が必要です。
能力 |
内容 |
---|---|
売上管理 |
店舗全体の売上推移を把握し、適切な売場作りや |
シフト管理 |
スタッフの労働時間を適切に管理し、効率的な人員配置ができる能力 |
在庫管理 |
適正な在庫水準を維持し、過剰在庫や欠品を未然に防げる能力 |
採用・育成 |
優秀な人材を見極め、採用、育成できる能力 |
店舗経費管理 |
光熱費や什器備品の購入など、経費をコントロールできる能力 |
販売員から店長や店舗責任者に昇格する際は、店舗運営スキルを体系的に学ぶ機会を設けることが重要です。
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販売員教育を行う方法
販売員教育を行う方法は、下記の通りです。
- OJT
- 集合研修
- eラーニング
OJT
OJT(On-the-Job-Training)は、販売員教育における代表的な教育方法の一つです。
実際の業務を行いながら、業務に必要な知識や技術を身につけていきます。実際の店舗での接客やオペレーションを通じて、実践的なスキルを身につけられます。業務をこなしながら学ぶため、知識をアウトプットしやすく、定着度が高まるでしょう。しかし、指導者の能力次第で、学習効果に差が出ることがあります。そのため、指導者への研修や指導ガイドラインの策定などが必要です。
OJT研修の詳しい内容については、下記の記事で詳しく解説しています。
『効果的なOJT研修とは?目的や課題、成果を高めるポイントを徹底解説』
集合研修
集合研修は、受講者が一ヶ所に集まって行う教育方法です。
新ブランドの立ち上げ時や、販売員が新たに入社した際に、一堂に集めて行うことがあります。
集合研修のメリットは、下記の通りです。
- ブランドコンセプトや商品知識、接客スキルなどを一度に教育できる
- ロールプレイングを通じて、実践的な教育ができる
- 講師からの直接的な指導を受けられるため、疑問をすぐに解決できる
- 店頭に立つ前に一定の基礎知識を身につけられるため、安心感がある
集合研修は、多くのメリットがありますが、会場確保や講師手配などのコストがかかったり、開催場所と日程の調整が必要だったりなどのデメリットもあります。そのため、他の教育方法とバランスを取りながら行いましょう。
eラーニング
eラーニングは、インターネットを通じて動画などのコンテンツを視聴しながらスキルを身につける学習方法です。
従来の集合研修に比べ、低コストで導入でき、場所や時間の制約がないというメリットがあります。eラーニングコンテンツで知識をインプットし、実際の店舗でアウトプットすることで、効率的にスキルを習得できます。また、新人販売員の教育だけでなく、以前から在籍している販売員への再教育にもおすすめです。例えば、コンプライアンスなど毎年受講が必要な内容も、eラーニングを活用すれば一ヶ所に集めての受講が不要となり、店舗運営への負担が軽減されます。
さらに、OJTや集合研修とeラーニングを組み合わせた、ブレンディッドラーニングとして活用することも有効です。複数の方法を組み合わせることで、効率的かつ効果的な販売員教育ができるでしょう。
ブレンディッドラーニングについては、下記の記事で詳しく解説しています。
『ブレンディッドラーニングとは?導入のメリットや効果を高める方法4つを紹介』
販売員教育にeラーニングを活用した事例
実際にeラーニングを活用して、販売員教育に成功した2つの事例をご紹介します。
- 店舗の販売員業務にeラーニングを活用
- 百貨店で働く従業員教育にeラーニングを活用
店舗の販売員業務にeラーニングを活用
飲食店を展開しているA社では、店長候補社員に対する教育と、全国の店舗従業員教育に、eラーニングを活用しました。
eラーニングの導入以前は、研修の管理や資料送付などの研修運営に手間がかかっており、教育の効率化と低コスト化が課題でした。そこでeラーニングを導入し、課題の解決に着手しました。また、受講者が楽しく学べる仕組み作りも意識し、動画コンテンツなどを積極的に取り入れました。
eラーニングを活用した効果は、下記の通りです。
- LMS(学習管理システム)の活用により学習資料を一元管理できるようになった
- 大人数に対して、簡単に販売員教育ができるようになった
eラーニングを活用したことで、教育業務の効率化・低コスト化に成功しました。
本事例の詳しい内容は、下記からご覧ください。
パート・アルバイトを含む従業員4,000名に対する店舗教育
百貨店で働く従業員教育にeラーニングを活用
百貨店を運営しているB社では、テナントで働いている従業員の接客レベルを担保するために、eラーニングを活用しました。
B社は全国に店舗があり、従業員の入れ替わりも激しいため、対面での研修が困難でした。そこでeラーニングを導入し、接客レベルの底上げを図りました。
eラーニングを活用した効果は、下記の通りです。
- テナント従業員全員に対して、教育の徹底ができるようになった
- 全店舗の教育の質を、統一できるようになった
- 研修を受けることで、入館できるフローが確立できた
eラーニングを活用したことで、百貨店として求める接客レベルの底上げに成功しました。
本事例の詳しい内容は、下記からご覧ください。
リアル研修の管理+関連会社従業員教育+eラーニングビジネスで etudesを活用している百貨店の事例
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販売員教育を効果的に行うポイント
販売員教育を効果的に行うためには、下記が重要です。
- 定期的にフィードバックを行う
- 定期的に教育内容をアップデートする
定期的にフィードバックを行う
販売員教育は、一方的に知識やスキルを伝達するだけでなく、定期的にフィードバックを行いましょう。
フィードバックすることで、下記のようなメリットがあります。
メリット |
内容 |
---|---|
モチベーション向上 |
良かった点を褒めたり、間違いを指摘したりすることで、気にかけてくれていると感じられ、モチベーションがアップする |
早期の改善 |
改善点をアドバイスすることで、正しい接客やスキルを早期に身につけられる |
店舗全体の意識向上 |
フィードバックは、担当者だけでなく、店長や先輩販売員など、店舗全体で行う |
定期的なフィードバックにより、販売員一人ひとりの成長を促し、全体の接客品質の向上が期待できます。
定期的に教育内容をアップデートする
販売員教育では、顧客ニーズや商品・サービスの変化に合わせて、定期的なアップデートが重要です。
毎回同じ内容では、現場のニーズに合わなくなる可能性があります。そのため、現場の意見を積極的に取り入れ、教育内容を最新のものに刷新する必要があります。アップデートした教育内容は、全ての販売員で共有し、全員が最新のスキルとナレッジを身につけられるようにしましょう。
教育内容のアップデートと共有を効率的に行うには、eラーニングの活用が有効です。eラーニングであれば、教材の更新と共有がスムーズにでき、受講状況の把握やフォローも簡単にできます。
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販売員教育を効果的に行うならetudesがおすすめ
引用元:etudes公式サイト
販売員教育を効果的に行うなら、eラーニングシステムであるetudesがおすすめです。
etudesのLMS機能を活用すれば、販売員教育を効率的かつ効果的に行えます。
etudesを活用した販売員教育向けLMSの活用ポイントは、下記からご覧ください。
『店舗スタッフ育成でのLMS活用のポイント』資料ダウンロード
販売員の人数に応じた料金体系
etudesは、従量課金制を採用しているため、販売員の人数に応じて料金が最適化されます。
固定の月額料金ではなく、実際に利用する人数分の料金のみが課金されるため、無駄なコストが発生しません。
販売員の入れ替わりなどで利用者数が変動した場合でも、教育コストを適正に管理できます。
接客動画のアップロードも可能
etudesであれば、自社独自の接客動画コンテンツをアップロードできます。
例えば、基本的な接客方法の動画や独自の接客ノウハウを、動画コンテンツ化しておけば、OJT担当者の負担を軽減できます。
従来のOJTでは、指導担当者が販売員に対して接客方法を説明したり、実演を行ったりする必要がありました。しかし、etudesに動画コンテンツをアップロードすれば、好きな時間に動画を視聴して学習できます。これにより、研修運営の工数を大幅に削減することができるでしょう。
まとめ
本記事では、販売員教育の目的、学ぶ内容や方法をご紹介しました。
販売員教育は、基本的なスキルの習得、モチベーション向上、企業イメージの向上を目的としています。OJT、集合研修、eラーニングなどを通じて、自社ブランドの知識、接客ノウハウ、店舗業務、店舗運営を学ぶことで、販売員に必要な知識やスキルを身につけられます。本記事を参考に、自社の販売員教育を見直し、企業全体の成長につなげていきましょう。