中小企業の人材育成事例6選!成功させるにはeラーニングがポイント
中小企業は大企業に比べて、人材育成の予算や人的リソースが限られています。しかし、戦略的な取り組みによって、人材育成に成功している事例は数多くあります。人材育成を成功させるためには、中長期的な計画の策定や、eラーニングの活用などによる効率的なアプローチが必要です。本記事では、中小企業の人材育成事例と成功させるポイントを紹介します。
実際に企業でどのようにeラーニングを活用しているのか、他社事例を知りたい方は「導入事例:住友ゴム工業株式会社 / 株式会社メガネトップ / 株式会社オカムラ / 他」で詳しくご紹介します。
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目次[非表示]
- 1.中小企業の人材育成事例6選
- 1.1.株式会社 山岡製作所
- 1.2.株式会社 琉球光和
- 1.3.株式会社 浅野製版所
- 1.4.株式会社 中村ガラス
- 1.5.金井大道具株式会社
- 1.6.株式会社クア・アンド・ホテル
- 2.中小企業の人材育成を成功させるポイント
- 2.1.優先順位をつける
- 2.2.明確な計画・目標を設定
- 2.3.中長期的な計画を策定する
- 2.4.助成金・補助金を活用する
- 3.中小企業の人材育成にはeラーニングが効果的
- 4.中小企業の人材育成にはetudesがおすすめ
- 4.1.利用人数に応じたボリュームディスカウント
- 4.2.質の高い汎用スキルのコンテンツが豊富
- 4.3.人材育成に必要な機能を網羅
- 5.etudesを活用した人材育成事例
- 5.1.株式会社ゼネラルパートナーズ
- 5.2.株式会社ボンズコミュニケーション
- 6.まとめ
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中小企業の人材育成事例6選
中小企業で人材育成に成功した事例として、下記の6つをご紹介します。
- 株式会社 山岡製作所
- 株式会社 琉球光和
- 株式会社 浅野製版所
- 株式会社 中村ガラス
- 金井大道具株式会社
- 株式会社クア・アンド・ホテル
本記事でご紹介する事例は、中小企業庁と厚生労働省の人材育成事例から厳選しています。
株式会社 山岡製作所
株式会社 山岡製作所は、金属部品や車載部品の製造を主な事業としている中小企業です。
同社では「社員一人ひとりの競争力を高める」ことを人材育成の方針に掲げ、「マンパワーUP活動」と「スキル・マネジメント教育」の2つを柱に、人材育成に取り組んでいます。
マンパワーUP活動では、社員一人ひとりがスキルアップを目指して具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みます。具体的には、「技能検定1級合格」、「TOEIC650点突破」など様々です。約1年間かけて取り組み、優れた活動実績は全社員の前で表彰されます。
一方、スキル・マネジメント教育は、社員の知識や技能の向上を支援するための体系的な教育プログラムです。このプログラムでは、「社員として必要な知識や技能には、どのようなものがあるか」という観点から学習科目を選び、講習会の講師を社員自らが担当しなければなりません。教える側に立つことで、多くの知識を身につける必要があるため、必然的にスキルアップにつながります。
このように、同社は、社員一人ひとりの主体性を重視した人材育成プログラムと、体系的なスキルアップ教育を組み合わせることで、個々の能力向上と組織全体の成長を両立させています。
出典:人材育成事例004
株式会社 琉球光和
株式会社 琉球光和は、主に医療機器を販売している中小企業です。
同社では、社員一人ひとりが経営者としての自覚を持てるように、年間の事業計画を社員の手により作成しています。社員自らが事業計画を立てることで、自分自身を経営者として意識する環境を整えました。
社員参画型の事業計画策定を通じて、社員の自発的な行動力が養われ、結果として会社の成長につながっています。
出典:人材育成事例005
株式会社 浅野製版所
株式会社 浅野製版所は、新聞や雑誌などのデザイン作成や印刷を行う中小企業です。
同社では、役職に応じた社外研修を年3回行っているほか、全社員を対象とした他社の講演会や管理職候補者向けの研修も年2回実施するなど、積極的に人材育成に取り組んでいます。
また、新入社員の育成にも力を入れており、内定時に面接をした際の感想や適性検査の結果をすべて本人に伝えています。また、なぜ採用したのか、今後どのような活躍を期待しているのかなども本人と共有しています。これにより新入社員は、入社前から自身の役割や期待される活躍を理解し、高いモチベーションを持って業務に取り組めるでしょう。さらに、新入社員の性格などを考慮し、相性のいい先輩社員を教育係として配置することで、効率的な人材育成を実現しています。
このように同社では、多角的なアプローチで社員の育成に注力し、社員一人ひとりの能力を最大限に引き出すための環境作りに力を入れています。
出典:人材育成事例008
株式会社 中村ガラス
株式会社 中村ガラスは、新潟市とさいたま市を拠点に内装ガラス工事を行っている中小企業です。「幸福共有」「人格向上」「社会貢献」を経営理念に掲げ、社員の人材育成に力を入れています。
同社では、社員同士で教え合いながら日々スキルを高め、一級ガラス施工技能士や二級建築施工管理技士といった資格取得を目指しています。資格取得にかかわる受験料や研修費用は会社が負担し、資格に応じて手当てが支給されるなど、安心してスキルアップを目指すことが可能です。また、社員が繁忙期に技能グランプリに出場する際は、全社員で仕事をカバーするなど、お互いをサポートする風土が定着しています。
こうした取り組みにより、高い専門性と資格を持った人材育成に成功しています。
出典:人材育成事例011
金井大道具株式会社
金井大道具株式会社は、演劇、古典芸能、イベント、ファッションショー、テレビなどの舞台装置製作を行っている中小企業です。同社は、コロナ禍による受注減少により余裕ができた時間を活用し、次世代を担う幹部候補の社員を積極的に社外研修に参加させました。
この取り組みによる効果は、下記の通りです。
- 社員一人ひとりの経営への意識が高まった
- 生産性向上に、自分ごととして取り組むようになった
- 適正利益が確保できる業務を受注するようになった
- 効率的な働き方を、社員自らが意識するようになった
同社は、コロナ禍という困難な状況のなかでも、積極的な人材育成によって、社員の意識改革と組織の成長を実現しました。
出典:中小企業・小規模事業者の 人材活用事例集
株式会社クア・アンド・ホテル
株式会社クア・アンド・ホテルは、山梨県で宿泊業を運営している企業です。
同社は、社内研修の充実と社外研修を積極的に推進し、主体的に学ぶ風土の定着を図っています。
具体的には、在籍年数や職務等級に応じて、研修内容と参加者を決める形で社内研修を体系化しました。社内研修では、社員同士で高め合うことを狙いとして、講師は社員自身が務めています。一方、社外研修は、経営幹部や管理職といったリーダーの養成、コミュニケーションスキルの向上など、幅広い分野の内容を受講しています。
出典:中小企業・小規模事業者の 人材活用事例集
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中小企業の人材育成を成功させるポイント
中小企業の人材育成を成功させるポイントは、下記の4つです。
- 優先順位をつける
- 明確な計画・目標を設定
- 中期的な計画を策定する
- 助成金・補助金を活用する
中小企業の人材育成の現状については、下記の記事で詳しく解説しています。
『中小企業の人材育成の現状とは?課題・人材育成を進めるポイント・事例をご紹介』
優先順位をつける
中小企業の人材育成では、優先順位をつけることが重要です。
優先順位は、「影響範囲」と「即効性」の2つの観点から決めるのが効果的です。
影響範囲の観点では、経営層や管理職など上層部への教育を優先します。経営層や管理職は、会社全体に与える影響力が大きいため、人材育成の効果を全社に波及できるでしょう。
一方で即効性の面では、若手社員や新入社員の方が効果的です。ただし、その影響範囲は、限定的になる可能性があります。
そのため、中小企業の人材育成では、会社全体への影響が大きい経営層や管理職向けのマネジメント研修などから優先的に取り組むことが重要です。
明確な計画・目標を設定
中小企業の人材育成を成功させるためには、明確な目標設定が大切です。
階層別に身につけてほしいスキルやゴールを明確にすることで、研修の方法や必要な予算、実施期間を具体的に決められます。例えば、新入社員向けには業務に必要な基礎知識の習得、中堅社員にはマネジメント力の向上、管理職にはリーダーシップ力の強化といった具合に、役職や経験年数に応じて目標を細かく設定します。
目標を明確にすることで、社員の意識も高まり、効果的な人材育成ができるでしょう。
中長期的な計画を策定する
人材育成は、短期間で成果を求めるのは難しいため、社員一人ひとりの成長を見据えた中長期的な取り組みが必要です。
例えば、3年程度を一つの期間として設定し、その期間内で重点的に育成したい分野や、到達目標を明確に定めます。そして、期間ごとに社員の習熟度を評価し、計画の見直しや修正を行うことで、より効果的な人材育成ができます。
その際は、社員の能力レベルや経験値を踏まえ、段階的に育成計画を策定することが重要です。最初から高度な内容を詰め込むと、社員が付いていけなくなる恐れがあるので注意しましょう。また、計画の進捗状況を定期的にレビューする機会を設けることも大切です。半年や1年ごとに達成度を確認し、必要に応じて計画の軌道修正を行うことで、着実に人材育成を推進できるでしょう。
助成金・補助金を活用する
助成金・補助金制度を活用することで、予算が限られている中小企業でも効果的な人材育成が可能です。
代表的な助成金・補助金制度として、「人材開発支援助成金」や「オンラインスキルアップ助成金」があります。教育訓練経費や訓練期間中の賃金の一部が助成されるため、人材育成にかかるコストを抑えられます。さらに、各都道府県や市区町村でも独自の助成制度を設けている場合があり、上手く活用していくことがおすすめです。
人材育成に使える助成金については、下記の記事で詳しく解説しています。
『人材育成に利用できる助成金とは?条件やポイントをわかりやすく解説』
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中小企業の人材育成にはeラーニングが効果的
eラーニングとは、インターネットを通じて動画やスライド、テキストなどのコンテンツを視聴し、必要な知識やスキルを身につける学習方法です。
eラーニングを活用するメリットは、下記の通りです。
項目 |
内容 |
---|---|
時間的・空間的制約がない |
インターネット環境さえあれば、時間や場所を選ばず柔軟に学習できる |
低コストで導入・継続できる |
クラウド型のeラーニングであれば、システムの導入費用が比較的安価 |
効率的な運用が可能 |
LMS(学習管理システム)機能を活用すれば、進捗管理や成績管理が効率化できる |
eラーニングは、予算や人的リソースが限られている中小企業にとって、効率的に人材育成を推進できるツールです。
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中小企業の人材育成にはetudesがおすすめ
引用元:etudes公式サイト
中小企業の人材育成のためのeラーニング導入には、20年の人材育成ノウハウが詰まったetudes(エチュード)がおすすめです。
etudesは、初期費用無料で導入できるため、まずは試験的に一部署だけで導入するスモールスタートが可能です。また、クラウド型のeラーニングのため、予算が限られている中小企業でも低コストで運用できます。
利用人数に応じたボリュームディスカウント
etudesは、利用人数に応じた従量課金制度を採用しています。
利用人数が月ごとに変動しても、その人数に合わせて料金が最適化されるため、無駄なコストが発生しません。さらに、利用人数が100人、200人と増えるにつれ、一人あたりの価格がお得になるボリュームディスカウントが適用されます。そのため、今後人数が増えても安心してご利用いただけます。
質の高い汎用スキルのコンテンツが豊富
etudesには、人材育成のプロフェッショナルが作成した質の高い汎用スキルのコンテンツが豊富に揃っています。
具体的には、ビジネスマナー、コミュニケーション力、問題解決力、リーダーシップなど、社員のスキルアップに役立つ幅広いコンテンツが用意されています。また、階層別に必要なコンテンツがまとめられているため、コンテンツ選びに迷うことがありません。そのため、導入後はすぐに人材育成がスタートできます。
人材育成に必要な機能を網羅
etudesには、人材育成に必要な下記の機能が網羅されています。
- 受講管理機能
- 受講案内機能
- 研修日程調整・管理機能
- 課題提出物の管理機能
- テスト作成機能
このように、etudesには人材育成に必要な機能が網羅されているため、運営業務の効率化が図れます。今まで手作業で行っていた時間が削減でき、より質の高い人材育成ができるでしょう。
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etudesを活用した人材育成事例
ここでは、etudesを活用した人材育成事例として下記の2つをご紹介します。
- 株式会社ゼネラルパートナーズ
- 株式会社ボンズコミュニケーション
株式会社ゼネラルパートナーズ
株式会社ゼネラルパートナーズは、障がいのある方に特化した総合就職・転職サービス事業を行っている企業です。
同社では、テレワークなど働き方の多様化により、集合研修の実施が難しくなりました。また、研修担当のリソース不足という問題にも直面していました。そこで、研修業務を効率化して品質向上に注力したいという思いから、eラーニングシステムであるetudesを導入しました。
etudesを活用した成果としては、下記の通りです。
- 定型的な研修の動画化による工数削減と、伝達内容の平準化を実現した
- 法定研修の受講状況が、正確に把握できるようになった
- 研修や勉強会アーカイブの振り返り学習が可能な環境が整った
etudesを活用したことで、入社時研修の工数を40%削減することに成功しました。
本事例の詳細は、以下のページからご覧ください。
参考サイト:株式会社ゼネラルパートナーズ導入事例
株式会社ボンズコミュニケーション
株式会社ボンズコミュニケーションでは、eラーニングシステムの導入により、繰り返し実施する研修の効率化に成功しました。
コールセンター業務を展開している同社では、教育担当者が新人の教育を実施していましたが、繫忙期には100名以上にのぼるオペレーター研修をアナログで実施することに限界を感じていました。
そこで、eラーニングシステムであるetudesを導入し、研修の効率化に着手しました。
etudesの導入により、対面の研修をeラーニングに移行し、人数が増える繫忙期でも簡単かつ迅速な情報共有が可能になりました。
その結果、教育担当者の負担を軽減でき、研修内容の質を均一化することに成功しました。
本事例の詳細は、以下のページからご覧ください。
参考サイト:株式会社ボンズコミュニケーション導入事例
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まとめ
本記事では、中小企業の人材育成事例と成功のポイントをご紹介しました。取り上げた企業は、予算や人的リソースが限られているなかで、様々な工夫を凝らしながら人材育成に取り組んでいます。中小企業の人材育成を効果的に進めるには、優先順位をつけて明確な目標を設定し、中長期的な視点を持つことが重要です。また、eラーニングはコストパフォーマンスが高く、中小企業の人材育成に適したツールです。本記事を参考に、人材育成戦略を策定し、社員のスキルアップと組織全体の成長を実現しましょう。