導入の背景 |
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導入の決め手 |
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導入後の効果 |
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宇治川 聡子様(以下、宇治川様):
当社は障がいのある方に特化した総合就職・転職サービス事業として、求人情報サービス・人材紹介サービス、職業訓練を行う福祉サービス等を提供しています。(以下株式会社ゼネラルパートナーズ様運営サイト)
宇治川様:
当社は多様な方々に働く場をご提供する事業を営んでいることから、自社としても社員の多様性を重視しており、社員のライフステージの変化に会社としてどのように対応するかは、人事として常に重要な課題です。特に当社の代表は「まずは身近な社員を大切にしたい」と考えており、私達人事には「社員の“人生”を起点にして人事制度を考えること」を期待しています。社員一人ひとりの人生を起点とし、一人ひとりにあわせた多様な働き方を実現するために、人事制度や教育研修の形も、幅広く柔軟な対応が求められている状況です。
当社の人事は4名体制ですが、全員が時短勤務か他業務との兼務者です。
そのなかで私は
を担当しています。
当社の研修は大きく分けると
に分かれており、人事では
を実施しており、私は現在、階層別研修と自律学習の企画・運営を主に担当しています。
宇治川様:
当社の研修の基本方針としては、グレード(等級)や個人のスキル・職務・役割に応じた能力獲得や発揮に資する学習機会を提供することを目指しています。
研修としては3種類を実施しています。
宇治川様:
例えば、人材紹介業務と職業訓練業務では、現場で求められるスキルや能力が大きく異なります。そういった現場・個人からの多様なニーズに対し、人事としてどのような支援ができるかは大きな課題です。
また、当社では多くの社員がリモートワークを実施しており、特に2020年以降は対面で社員が集まる機会が少なくなっています。さらには子育て中の社員も多いことから、たとえば20名の方に「社外で丸一日研修を受けてきてください」といった研修の実施は事実上困難になっていました。
宇治川様:
時間や場所に拘束されず、多様なニーズを広く取り込み、様々な研修を提供するためにはやはりeラーニング環境の整備が必須であると考え、LMSの導入プロジェクトが始まりました。
まず、コンテンツ配信プラットフォームとして提供されているeラーニングシステムと、自社のオリジナル教材の掲載が可能なLMSと、どちらが当社に適しているかを考えました。
配信プラットフォームとしてのeラーニングは、たとえそれが受け放題/見放題だとしても、当社で活用されているイメージがあまり湧きません。やはり私達が自社のために研修コンテンツを作成・掲載・配信できることが必要だと考え、LMSの選定に取り掛かりました。
LMSの選定は、ネットや展示会等で情報を収集し、2つのサービスまで人事で絞り込み、実際に現場の社員にトライアルを協力いただきました。具体的には、実際にeラーニング研修を受けてもらい、その使いやすさや印象について意見を聞いた上で、最終的に「受講しやすかった」という評価が高かった etudes に決定しました。
多忙な現場の方々にトライアルの協力をいただいたのは、長く使い続けるシステムが人事部主導で決定事項として降りてくるよりも、実際に使ってみてもらい現場の納得感をもとに決めた方がよいと思ったためです。今振り返っても協力いただいて正解でした。
宇治川様:
大きくは3つの観点がありました。
実は、etudes は当初の選定リストにはありませんでしたが、他社様のLMSで社内検討が進んでいたところに、たまたま私が参加したカンファレンスでアルー株式会社の落合社長のご講演を聞く機会があり、そこで自社の学習理念として「アウフヘーベン(矛盾を高い次元で統一・解決しようとする姿勢)」について語っておられました。
システム導入においては、そのシステム自体が便利か、課題を解決するか、という視点はもちろん重要ですが、システム開発の根底にある企業理念も実は重要なのでは?と考えていたため、講演を聞いて、「社会問題(≒社会のおかしいこと)をビジネスで解決すること」を理念とする当社のスタンスと親和性があるなと感じていたところに、企業向けの集合研修だけでなく、LMSも提供していることを知り、急遽候補として浮上し、最終的に利用が決まったという流れです。
もちろん、理念だけではなくLMSとしての機能性・操作性も重要です。
特に当社としては「直感的に使えるUI」ということを重視していました。それは、自社でオリジナルの研修コースを内製することを想定していたため、受講者画面はもちろんのこと、私達人事が普段から触る管理画面も、複雑でなく操作性が良いものを重視していました。
etudes はシンプルなUIでクセがなく、トライアルの段階から「困らずに利用できそう」という印象が強かったです。実際の挙動も「きちんと思ったとおりに動いてくれる」感覚です。ほかにも、ちょっとしたカスタマイズも容易なことから「素人でもいい感じの見栄えにできそう」と感じました。導入当初は良いのですが、自分たちでつくったコンテンツを掲載し続けていってもUIがガチャガチャしなさそうで、受講者にストレスを与えなさそうな点が高評価でした。
一部の社員から「倍速再生ができるものが良い」との希望があり、再生速度が変えられるかどうかは重視していました。また、当社の事業内容の性質から、研修に限らず「情報保障(誰でも必要とする情報に簡単にたどり着け、利用できること)」という考え方を大切にしています。具体的には、音声教材には必ず字幕を付けたかったため、その点もチェックしていました。
宇治川様:
LMSはベンダー様によって料金形態が異なり、正直なところ比較が難しかった印象です。具体的には
では、料金体系がそもそも異なり、単純比較ができないためです。
そこで、「そもそも私達は何を実現するためにLMSが必要なのか」という基礎に立ち返って、必要なシステムとして etudes に決めましたが、機能性やUIに対してリーズナブルな料金だと考えています。
宇治川様:
受講画面も管理画面も、希望していたとおりの使いやすさでした。導入してから1年以上が経ちますが、受講者から操作方法の問い合わせが来たのは数回程度で、私たち管理者もほとんどマニュアルを見ずに活用できています。また、管理画面上で受講状況を細かくチェックできるのも助かります。
【人事メリット】
【従業員メリット】
宇治川様:
現時点で効果を実感しているのは、研修業務の効率化が進んだことです。
当社では多いときは月に2回、新入社員向けに入社研修を行います。内容は「経費精算の仕方」など定型的なものも多くあります。
etudes導入前は、人事が横についてレクチャーしたり、オンラインで画面共有しながら都度説明をしていました。また、地方での採用で人事が現地に伺えない場合は、現場の先輩社員にフォローをお願いしていました。
そうした研修を動画にすることで、ミスなく必要な情報を新入社員にお伝えできるようになり、また付きっきりではなくなったことで、人事や現場社員の研修工数も削減できました。だいたい2.5日程度かかっていた研修が、etudes導入後は1.5日くらいになった次第です。
他にも、新入社員の方にとっても、研修内容を万が一忘れてしまっても、etudes上で繰り返し視聴できる点はメリットだと捉えています。
また、全社員が必須受講の法定研修などは、正確に受講記録が取れるのが助かっています。
本来狙っていた学習面の充実という点では、まだこれから活用の余地がありますが、etudesによって生まれた変化を一つ挙げるとしますと、当社では社員が先生になって勉強会を実施することがあり、その勉強会動画をetudesに掲載しておくことで、見逃した人が後日見やすくなる他、新入社員の学習教材としても活用できるようになりました。
宇治川様:
新しいシステムを導入すると戸惑うスタッフもいますので、最初に「etudesを紹介するeラーニング」をetudesで配信しました。
「まずはログインして一通りの機能を知ってもらう」ことをゴールに、10分くらいの簡単な内容で
と、etudesの基本機能を紹介することが目的です。
これによって「難しいシステムじゃないな」ということを従業員の皆さんに体感してもらえたかなと思っています。結果として、基本操作に関して人事への問い合わせはほとんどきていません。
宇治川様:
効率化だけでなく、もっと「攻めの活用」をしていきたいと考えています。具体的には、LMSを導入したということはブレンディッドラーニングができる環境が整ったということで、うまくetudesを活用して従業員にリッチな学習機会を提供することを今後のミッションとして捉えています。
また、私個人の考えですが、オトナの学びは「必要だと思ったときに必要な学習機会が、手に届くところにある」ことが肝要です。その点で、etudesは学習資産を貯めていく場として適しています。
既に行っている勉強会のアーカイブのように、学びの機会をetudesに蓄積しておくことで、誰か一人でも「あれを学びたい」「これが知りたい」と思ったときに、ちゃんとある。そんな環境をつくっていきたいです。
また、すべての研修コンテンツを自社内で作成することが必要とも考えてはいませんので、研修内容によってはアルーさんの学習教材を活用することも今後拡大していきたいです。
宇治川様:
etudesは「人事にとって良きパートナー」です。中小企業の人事は、兼務で研修を担当している人が多いと思われますが、etudesを活用すれば研修業務の効率化は実現できます。それによって空いた時間に、より良い研修の企画にリソースを充てられます。
既存の研修業務の効率化には、UI・機能に優れていて、受講者が操作に戸惑わず内容に集中できるシステムを入れることがおすすめです。
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