
eラーニングコンテンツにはどんな種類がある?違いをわかりやすく解説
多くの企業がLMS(学習管理システム)を導入してeラーニング研修を行うようになり、eラーニングコンテンツもさまざまな形式で配信されるようになりました。
eラーニングはどれも同じではなく、用途に合わせていくつかの種類に分けることができます。
この記事では、
- 企業に導入されているeラーニングの種類
- eラーニングコンテンツの種類
- 研修内容別のeラーニングコンテンツの種類
という3つの視点から、eラーニングの違いをご紹介します。
適切なeラーニングコンテンツを選んで高い教育効果を得るためにも、種類別の特徴を把握しておきましょう。
目次[非表示]
- 1.eラーニングの種類
- 1.1.1.汎用型のコンテンツ重視タイプ
- 1.2.2.特化型のコンテンツ重視タイプ
- 1.3.3.コンテンツ活用と運用重視タイプ
- 1.3.1.4.コンテンツ作成支援と運用重視タイプ
- 2.eラーニングコンテンツの種類
- 2.1.資料をアップロードする形式
- 2.2.アニメーションで学ぶ形式
- 2.3.講義の動画で学ぶ形式
- 3.研修内容別・eラーニングコンテンツの種類
- 4.スキル別・eラーニングコンテンツの種類
- 4.1.思考力・コンセプチュアルスキル研修
- 4.2.マネジメント・部下育成研修
- 4.3.考え方・価値観の醸成研修
- 5.豊富な種類のeラーニングに対応するLMS「etudes」
- 6.まとめ
eラーニングの種類
eラーニングは、コンテンツと機能に基づいて4種類に分類することができます。それぞれの種類と、どのような企業に選ばれているのかというニーズを以下の表にまとめました。
種類別 |
ニーズ |
1.汎用型のコンテンツ重視タイプ |
汎用的な研修教材を社外で調達したい |
2.特化型のコンテンツ重視タイプ |
専門領域に特化した教材を社外で調達したい |
3.コンテンツ活用と運用重視タイプ |
既にある自社の教材を使用して効果的な研修をしたい |
4.コンテンツ作成支援と運用重視タイプ |
自社の教材をこれから作成して効果的な研修をしたい |
自社に合ったeラーニングを選定するには、それぞれの違いや特徴をおさえておくことが重要です。それではさっそく、4種類のeラーニングの特徴を見ていきましょう。
1.汎用型のコンテンツ重視タイプ
汎用型のコンテンツ重視タイプは、広範囲にわたる分野のeラーニングコンテンツが豊富に用意されているタイプです。
新人研修や管理職向けの講座といった階層別の教育や、部門や業種別の社内教育など、幅広く対応できるコンテンツが豊富に用意されているので、このタイプのeラーニングを導入すればすぐにeラーニング研修が始められます。
研修教材を自社で用意できなかったり、ビジネスマナーやコンプライアンスといった一般的な内容のeラーニング研修をすぐに始めたいという企業に選ばれています。
2.特化型のコンテンツ重視タイプ
特化型のコンテンツ重視タイプは、学習コンテンツが既に用意されているタイプのうち、専門分野の知識や技術を学ぶのに特化したタイプです。
専門分野の例として、情報セキュリティや、ITスキル関連が挙げられます。
特定の専門スキルを向上させることに特化しているため、一部の部署の研修に使われることが多いところも特徴です。専門領域に関する自社教材が用意できないという場合に選択されるタイプです。
3.コンテンツ活用と運用重視タイプ
コンテンツ活用と運用重視タイプは、自社オリジナルコンテンツを利用したeラーニング研修の、運用における課題を解決することに特化したeラーニングです。
既に自社オリジナルコンテンツがあるものの、今ひとつ学習効果が出ないといった課題を抱える企業が、eラーニングシステムの機能面を重視して導入しています。
理解度測定テストや、レポート機能、受講メール自動送信機能といった受講管理機能が豊富なところがポイントです。どのような受講管理機能があるかはLMSベンダーによって大きく変わるので、選定の際には必ずどのような機能が付属しているのか確認しましょう。
4.コンテンツ作成支援と運用重視タイプ
コンテンツ作成支援と運用重視タイプは、eラーニングシステムとしての機能が充実しており、自社オリジナルコンテンツを作成する支援も行うタイプです。
eラーニングシステムのベンダーが、自社オリジナルコンテンツの新たな作成をサポートします。完成したコンテンツは、学習管理機能がついたラーニングシステムで配信できます。
自社独自のノウハウを浸透させるオリジナルコンテンツを作成したい、保管や共有といった機能面を重視したいという場合に選択されます。
eラーニングコンテンツの種類
ここまではeラーニングそのものの種別をご紹介しましたが、ここからは実際に受講者が学ぶ教材となるeラーニングコンテンツの種別を解説します。
eラーニングのコンテンツには、学習形態やニーズによって、以下の3つの形式が使い分けられています。
- 資料をアップロードする形式
- アニメーションで学ぶ形式
- 講義動画で学ぶ形式
それでは、それぞれの特徴を詳しくみていきましょう。
資料をアップロードする形式
資料をアップロードする形式は、従来の紙の資料や、集合研修で使用した資料、またはWord文書やPDFを、画像やファイルなどの形態でアップロードする形式です。
この形式は比較的簡単に教材作成ができるため、自社オリジナルコンテンツが作りやすいという点が大きなメリットです。既存の資料をそのままeラーニング化することができるので、オンライン研修への移行もしやすいでしょう。
デメリットとしては、資料がそのままアップロードされるため、資料の状態によっては見にくくなってしまうという点が考えられます。また、コンテンツが単調になりがちなので、受講者のモチベーションが低下してしまうリスクもあるでしょう。
アニメーションで学ぶ形式
アニメーションで学ぶ形式とは、PowerPointのような文字に動きがあるスライドで学ぶコンテンツを指します。
資料をそのままアップロードする形式とは異なり、受講者が飽きにくく、重要なポイントを印象付けやすいというメリットがあります。
ただし、スライドだけで学ばせるには内容を入念に練り、見せ方を工夫する必要があります。飽きさせないようにとアニメーションが複雑になりすぎると、逆に見にくくなる点にも注意が必要です。
講義の動画で学ぶ形式
講義の動画で学ぶ形式は、講師による講義を撮影した動画をeラーニングで配信し、それを受講者が視聴するというコンテンツです。
講師を呼んで講義を行い、その様子を撮影して編集するだけでボリュームのある教材が作れるという点はメリットです。一方で、要点がわかりにくい、画面が変化しないため受講者が集中しづらいというリスクがあります。
講師だけではなく、スライドなどの講義資料も同時に映す2画面構成にするといった工夫が必要です。
研修内容別・eラーニングコンテンツの種類
eラーニングのコンテンツは、研修の内容によって区分することもできます。
- 新入社員研修
- 中堅社員向け研修
- 管理職向け研修
▼階層別eラーニングコンテンツの一例はこちらから
それぞれの研修においてどのようなeラーニングコンテンツが利用されているのか、アルー株式会社が提供するコンテンツをもとにご紹介します。
冒頭でご紹介したeラーニング4分類のうち、「1.汎用型のコンテンツ重視タイプ」を求めている方は以下の内容を参考にしてください。
新入社員研修
新入社員研修では、以下のようなeラーニングコンテンツが活用されています。
- ビジネスマナー
- Word・Excel、Power Pointなどのスキル
- 文書の書き方や思考法
- 社会人としての心構え
これらは新人社員だけではなく、内定者向けのオンライン研修に利用されることもあります。
eラーニングで社会人としての基本的なスキルを身に付けさせることにより、どの部署に配属されても問題のない社員として育成することができます。
アルーのeラーニング教材_新入社員/内定者向け <スタンダードプラン>
中堅社員向け研修
中堅社員向け研修では、新入社員や若手社員向け研修の内容を一段階レベルアップさせたコンテンツが多くなります。
例えば、言われたことがきちんとできればいい新入社員から、自分で考えてお客様や上司に積極的に提案ができるリーダーになるための仕事の仕方を学ばせます。
その他、
- 新入社員や若手社員を支えるためのメンタリング
- 業務本来の目的の達成
- キャリアの自己決定
といったコンテンツを使用することで、企業の中核として必要なスキルをeラーニングで身に付けさせることができます。
管理職向け研修
近年では、管理職に対する研修も一般的になっています。
人材や業務を管理する立場に必要なスキルを学ばせるため、以下のようなeラーニングコンテンツを用意しましょう。
- 人事考課の基本の考え方
- 組織運営の方法論
- リーダーシップ論
- データサイエンス講座
- マーケティング講座
管理職のマネジメントスタイルも、時代に合わせて柔軟に変化することが求められています。組織のリーダーである管理職が個人的なノウハウだけではなく、eラーニング研修で学んだ内容も活かすことでより良い組織を目指せるでしょう。
スキル別・eラーニングコンテンツの種類
役職ごとに研修を行う「階層別研修」だけではなく、身に付けたいスキルやテーマ別に研修を実施する場合もあります。
スキル研修の内容は様々ですが、例として以下の3つが挙げられます。
- 思考力・コンセプチュアルスキル研修
- マネジメント・部下育成研修
- 考え方・価値観の醸成研修
▼スキル・テーマ別eラーニング教材の一例はこちらから
これらのスキル研修で利用されているeラーニングコンテンツの種類をご紹介します。
冒頭でご紹介したeラーニング4分類のうち、「2.特化型のコンテンツ重視タイプ」を求めている方は以下の内容を参考にしてください。
思考力・コンセプチュアルスキル研修
論理的な思考力やコンセプチュアルスキルを学ばせる研修は、業種を問わずさまざまな企業で実施されています。
ビジネスで役立つ思考力を身に付けさせるため、以下のようなeラーニングコンテンツが使われています。
- ロジカルシンキング
- 問題解決思考
- ネゴシエーション(交渉力)
- 定量的思考
その他、近年のIT革命やDX化の流れを受け、データ分析講座や、アジャイルに関して学べるコンテンツも効果的です。
マネジメント・部下育成研修
マネジメント・部下育成研修は主に、中堅以上の社員に向けて実施されています。
以下のような種類のeラーニングコンテンツが選ばれています。
- 部署の目標設定方法
- 目標達成のための計画立案方法
- 人事考課の方法論
- 部下との関係の構築方法
- コミュニケーション方法
中堅以上の社員に限らず、OJTトレーナーやリーダー候補社員に対してティーチングやリーダーシップ論が学べるeラーニング研修を実施する場合もあります。
考え方・価値観の醸成研修
考え方・価値観の醸成研修では、新入社員から管理職以上の社員まで、それぞれの役職で必要な考え方の習得を目指すコンテンツを活用します。
例えば、入社初期の段階では、学生から社会人への意識の転換や、独り立ちするための行動と考え方を習得するカリキュラムが効果的です。
中堅社員向けには、自己改善のための方法論や、自己の経験から学ぶための方法論を学習するコンテンツがあります。
「考え方を学ぶ」という難しい分野になるため、受講者の役職やニーズに合っているかどうかでコンテンツの種類を選定しましょう。
豊富な種類のeラーニングに対応するLMS「etudes」
eラーニングの配信にはLMS(学習管理システム)の導入が欠かせませんが、LMSによっては動画コンテンツが配信できなかったり、オリジナル教材の配信に対応していなかったりする場合もあります。
今回、eラーニングの種類として
- 企業に導入されているeラーニング4種類
- eラーニングコンテンツの形式3種類
をご紹介しましたが、全ての運用に対応するeラーニングシステムが「etudes」です。
etudesは人材育成会社アルーが開発したLMSなので、前項で紹介した研修内容別・スキル別のeラーニングコンテンツも利用できます。
eラーニング研修の導入を考えている、または現在使っているLMSをリプレイスしたいという企業様は、社内教育に必要な機能を網羅しているetudesの導入をぜひご検討ください。
オリジナル教材の配信も可能
etudesでは、アルーのeラーニングコンテンツだけではなく、自社オリジナルコンテンツの配信にも対応しています。ビジネスマナーなど汎用的な教材はアルーのコンテンツを利用し、業務のマニュアルなどは自社でコンテンツ作成をするといった併用も可能です。
また、アルーではオリジナル教材の作成支援も行っており、教材の企画立案から効果測定まで、トータルでサポートいたします。初めてのLMS導入でもご安心ください。
既存のシステムからの移行もスムーズに行うことができるため、オリジナルの教材を活かしたリプレイスも可能です。
eラーニング受け放題プラン「etudesPlus」
「etudesPlus」を導入いただければ、人材育成のプロフェッショナルであるアルーのノウハウが詰め込まれたeラーニングが月額制で受け放題になります。
長期的なeラーニング研修の実施をお考えなら、おすすめのプランです。
アルーでは、学習によるインプットと実践によるアウトプットを重要視しています。etudesPlusのカリキュラムには約600本の演習教材が含まれているため、学んだ内容を業務の中で実践し、スキルとして定着させることができます。
▼eラーニング受け放題サービスの詳細を見る
まとめ
eラーニングは、eラーニングシステムの機能とコンテンツの形式に基づいて、さまざまな種類に分けることができます。
この記事で紹介した種類ごとの違いを参考に、自社が求めているのはどのようなeラーニングなのかを具体化してみましょう。
eラーニング研修の必需品であるeラーニングシステム(LMS)を選定する際には、必要な機能が搭載されているか、実施したいeラーニングの種類に対応しているかを確認することが大切です。
多機能でありながら、わかりやすいUI/UXで操作しやすいLMSをお探しなら「etudes」の導入をご検討ください。
多種多様なeラーニング教材を配信したい、オリジナルコンテンツを充実させたいといったあらゆるニーズにお応えいたします。