eラーニングの受講時間の目安は?学習の効果を高めるコツ
eラーニングコンテンツを視聴する時間、つまり「受講時間」は何分程度が効果的なのか、ご存知でしょうか。コンテンツの長さはあまり気にしていなかったという研修担当者様も多いかもしれません。eラーニングの受講時間は、学習効果を左右するだけではなく、受講者の学習意欲を維持向上させるという点においても非常に重要なポイントです。
本記事では、eラーニングの受講時間に着目し、学習効果を高めるためのコツや、eラーニングを活用した人材育成について詳しく解説します。
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eラーニングの受講時間に関する課題をまとめて解決
近年、社員研修のオンライン化や社内学習の推進に、eラーニングが活用されています。
eラーニングには、個人のペースで学習できる、時間や場所の制約がないというメリットがあります。しかしその一方で、学習効果が個人のモチベーションに左右されたり、教材の視聴に集中できなかったりというデメリットがあるのも事実です。
しかし、これらのデメリットは、eラーニングコンテンツの受講時間を見直すことで改善できる可能性があります。
ここからは、受講時間に関する3つの疑問に回答しながら、効果的なeラーニングを実施するポイントを紹介していきます。
- 最も効果的なeラーニングの受講時間は?
- eラーニングの受講時間は労働時間にすべき?
- 受講時間の管理ができるLMS選定のポイントは?
さっそく、一つめの疑問からみてきましょう。
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1.最も効果的なeラーニングの受講時間は?
例として、
- 50分の動画教材をまとめて視聴して学ぶ
- 1回5分の動画教材を毎日数回ずつ視聴して学ぶ
という2パターンでは、学習効果が高いのはどちらでしょうか。
受講者の好みや教材の内容にもよりますが、一般的には2.の方法が効果的とされています。
学習効率を高める時間配分は「4〜5分程度」
なぜかというと、4〜5分という受講時間は学習効果が最も高まりやすい時間配分となっているためです。
人が一度に集中できる時間は約15分間とされていますが、それよりも短い時間で行うことで、高い集中力を維持したまま受講を終えられます。また、1回4〜5分の視聴で完結することから、短く毎日勉強する「マイクロラーニング」が可能であるところもメリットの一つとなっています。
マイクロラーニングは、学習内容を定着させやすく、隙間時間を有効活用できるため、eラーニングと非常に相性の良い学習方法です。
長すぎるeラーニングコンテンツは逆効果
動画コンテンツの内容上、どうしても4~5分には収まりきらないという場合もあるのではないでしょうか。しかし、30分を超えてしまうような視聴時間が長いeラーニングコンテンツは、まとまった学習時間が確保できずに未受講で終わってしまうだけではなく、学習のモチベーションを削ぎ、学習効果が下がってしまうリスクがあります。
さらに、一つひとつのコンテンツの時間が長いと、動画内の要点に辿りつきにくくなり、復習が困難になることから、学習内容の定着度も下がってしまうでしょう。
コンテンツが長くなりそうな場合は、内容を区切ったり、動画を編集したりするなどの工夫が必要になります。特に、講義を録画したタイプの教材は、再生時間が長くなりがちなので注意しましょう。
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2.eラーニングの受講時間は労働時間にすべき?
eラーニングの受講時間は、任意の受講(自由参加)である場合、労働時間には含まないというケースが多いようです。一方、強制的な受講であれば、労働時間として考えましょう。
任意の受講なのか、強制の受講なのかを曖昧にしたままeラーニング研修を始めてしまうと、受講者となる社員が混乱してしまい学習が進まなくなる可能性があります。
eラーニング導入前に社内ルールを策定・周知
eラーニングの学習効果を最大限引き出すには、導入前にeラーニングに関する社内ルールを明確に定めておくことが必須です。また、ルールを策定するだけではなく全社的に周知することで、トラブルの発生を防止できます。
eラーニング受講に関するルールとして策定・周知しておきたい点としては、
- 強制受講か任意受講か
- 受講による人事評価への影響
- 受講可能な時間
- 受講環境(デバイスやインターネット環境など)について
といったものが挙げられます。
そのほか、ルールと共にeラーニング研修を実施する目的や具体的なゴールも共有しておくことで、学習へのモチベーションの維持が期待できます。
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3.受講時間の管理ができるLMS選定のポイントは?
eラーニングを効果的に実施するにあたって、動画時間を4〜5分の短いものにするだけではなく、受講者が実際にeラーニングを受講した時間を管理することも重要です。
eラーニングの受講状況は、LMS(学習管理システム)というシステムを導入することで、オンライン上で簡単に確認できます。
どのLMSを導入するか選ぶ際には、受講者が学習した時間をどう管理できるかに注目してみましょう。
▼参考:LMS選定での大事なポイントを知るにはこちらから
受講時間が細かく管理できるLMSを見分けるポイントは、以下の3つです。
- 動画の受講履歴が1秒単位で確認できる
- 見ていない箇所がある場合、受講完了にならない機能がある
- テストやアンケートの回答にかかった時間も取得できる
一つずつ、詳しくみていきましょう。
動画の受講履歴が1秒単位で確認できる
eラーニングを実施する場合、任意の場合でも、強制の場合でも、「誰がどれだけ受講したのか」という情報は必須です。
そのため、受講履歴が「受講済み/未受講」という形で大まかに記録されるのではなく、「チャプター◯を4:39まで受講済み」と1秒単位で確認できるLMSを選びましょう。
特に、eラーニングの受講が人事評価に反映される場合や、eラーニングの受講時間を労働時間としてカウントする場合は1秒単位での確認が必要です。不正な受講を防いで正しく評価できます。
また、動画の視聴時間を他の受講者と比較することもできるため、学習進度の遅れや、学習不足に気付きやすくなるという点もメリットです。
動画の受講履歴は管理画面上で確認できるだけではなく、受講履歴がCSV形式でエクスポートできるといった社内でのデータ共有のしやすさにも注目しましょう。
見ていない箇所がある場合、受講完了にならない機能がある
eラーニングは、学習の進め方は受講者自身に任せることとなるため、受講者が必要ないと感じた部分は動画を飛ばしながら受講してしまう場合があります。LMSによっては、70%程度の視聴で受講完了にできるものもあり、しっかり視聴したのかどうかが正しく測定できなくなってしまいます。
このような時には、未視聴の箇所がある場合は受講完了にならないよう設定できる機能が搭載されているLMSがおすすめです。合わせて、受講を促すメールを自動配信する機能もあれば、受講完了になっていないことに受講者が気付かず、そのまま放置してしまうことも防止できます。
テストやアンケートの回答にかかった時間も取得できる
eラーニングの学習時間は、コンテンツを視聴している時間だけではありません。
コンテンツの視聴前後に行うアンケートや理解度チェックテストも、eラーニングの受講時間として計上します。そのため、テストやアンケートの回答にかかった時間も取得できるLMSであれば、適切にeラーニング受講を管理・評価することが可能です。
テストにかかった時間を取得することでカンニングなどの不正行為を防ぎ、より確実な受講を進めることにもつながります。受講者がテストやアンケートにどれだけ時間をかけたかがわかれば、得意・不得意を洗い出したフィードバックをすることも可能です。
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eラーニングを効果的に実施するコツ
eラーニングは、集合研修と比較して、自由に受講ができるというメリットがあります。
しかし、自由度の高さゆえに受講率が低くなってしまったり、個人によって学習の成果に差があるといった課題に直面している研修担当者様もいるのではないでしょうか。
このような課題を解決するために、以下の3つのポイントをチェックしておきましょう。
- テストやレポートで理解度を確認する
- マルチデバイスに対応したLMSを利用する
- 積極的に受講したくなる工夫をする
それぞれ、詳しく解説していきます。
テスト・レポートで理解度をチェックする
学習内容に関する理解度が低く、狙い通りの学習効果が得られていない場合には、eラーニングコンテンツ視聴後のテストで理解度を確認してみましょう。講義を録画した動画教材の場合は、学んだ内容をまとめたレポートを作成させることも効果的です。
テストやレポート課題を出すことにより、点数が低かった受講者に対して再受講を促すことができます。また、受講者もテストを意識することでより集中力が高まるという効果も期待できます。
万が一、受講者全体の点数が低かった場合は、コンテンツの難易度を見直すことができ、より良いeラーニングの実施にも活かせます。
このようにテストやレポート課題の実施は重要であるため、LMSはテスト機能やレポート提出機能があるものを選ぶようにしましょう。
マルチデバイス対応のLMSで配信する
「eラーニングの受講には社用PCのみ利用可」といった制限があると、受講者は思うようにeラーニングを進められず、受講の機会を奪ってしまうだけではなく、受講のモチベーションそのものも下げてしまいます。
スマートフォンやタブレットなどのマルチデバイスに対応したLMSであれば、受講者の受講機会を損わず、隙間時間を活用して学習を効率的に進めることが可能です。
効率的な受講時間でのeラーニングを推進するため、毎日5分程度の受講を推奨するのであれば、マルチデバイス対応は必須と言えるでしょう。
積極的に受講したくなる工夫を行う
どれだけコンテンツの視聴時間が短く、テストやレポートなどが充実していても、eラーニングで学習する内容が単調であれば、受講者のモチベーションを維持させるのは困難です。
社員のeラーニング受講時間がなかなか増えないとお悩みの場合は、積極的に受講したくなる工夫を行うことで解決するかもしれません。
具体的には、
- 定期的にeラーニングに関するメールマガジンを配信する
- eラーニング受講に関する人事評価体系を設ける
- eラーニングで学習したことを実践できる集合研修を行う
といった方法が挙げられます。
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受講時間の管理もできるLMSなら「etudes」
この記事で紹介した受講時間の管理や、eラーニングを効果的に実施する機能が全て備わったLMSとして「etudes」をご紹介します。
etudesなら、教材ごとに1秒単位で受講履歴が確認できます。全ての受講履歴は、受講者単位、組織単位、学習コース単位といった多角的な閲覧と管理が可能です。また、受講の進捗状況に合わせた約15種類の自動送信メール機能も付属しているため、受講者の受講漏れを防ぐことができます。
eラーニングの効果を高める豊富な機能
etudesは人材育成会社である「アルー株式会社」が開発・運営しているLMSです。
そのため、人材育成の知見を活かした豊富な機能が揃っています。
特に、受講時間の管理においては他のLMSでは類を見ないほど高性能です。それほど、コンテンツの視聴時間の管理は重要であるとアルーは考えています。
管理だけではなく、
- セキュアな動画配信ができるストリーミング配信を採用
- 再生速度に応じて自動的に画質を調整するアダプティブビットレート機能を搭載
といった「動画での学びやすさ」に対するこだわりが詰まっています。もちろん、マルチデバイスにも対応しています。
アルーのeラーニング教材を配信可能
etudesでは、自社オリジナル教材はもちろんのこと、アルーが提供するeラーニング教材を配信することも可能です。
アルーの教材は、効率的な受講時間を考慮しており、学習効果を最大限に高める工夫がされています。教材は階層別、スキルテーマ別に100種類以上あり、インプットだけではなくアウトプットができる内容となっています。また、「etudesPlus」であれば、これらのeラーニングが月額制で受け放題となります。
「eラーニングによるオンライン研修を実施してみたものの、今ひとつ成果が感じられない……」とお悩みなら、ぜひ一度アルーにご相談ください。
▼アルーのeラーニング教材を見る
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まとめ
eラーニングを効果的に実施するためには、4〜5分の学習を繰り返し行う方法が効果的です。一つのコンテンツの視聴時間が長いと、受講率や受講モチベーションの低下につながってしまうので注意しましょう。
eラーニングによる学習の効果を高めるためには、コンテンツの視聴時間だけではなく、受講時間を詳細に管理できるLMSを選定したり、テストやレポートを実施したりすることも大切です。LMS「etudes」は、動画での学習を効率化する機能が豊富に搭載されています。
eラーニング研修に関するご相談は、ぜひアルーにお問い合わせください。