
リスキリングに使えるツールをご紹介|LMSを導入すべき理由とは?
企業がビジネス環境の変化に適応するため、知識やスキルの習得を社員に促すリスキリング。DX推進を背景に、多くの日本企業でリスキリングの必要性が高まっています。この記事では、リスキリングの進め方、リスキリングを効果的に進めるツール、代表的なツールであるLMSを利用するメリットを紹介します。
目次[非表示]
- 1.リスキリングとは
- 2.リスキリングはどのように実施する?
- 2.1.個人学習だけに任せることのリスク
- 3.効果的なリスキリングにはツールを使おう
- 4.リスキリングに活用できるツール
- 4.1.外部のオンラインスクール
- 4.2.動画投稿サイト
- 4.3.eラーニング(LMS)
- 5.リスキリングには「LMS」!
- 6.LMSがリスキリングのツールとして優れているポイント
- 6.1.幅広い教材が利用できるツール
- 6.2.受講者ごとの学習進度が確認できるツール
- 6.3.セキュリティ面でも安心なツール
- 7.リスキリングに使えるLMS「etudes」
- 7.1.etudesが選ばれる理由
- 7.1.1.(1) 使いやすい
- 7.1.2.(2) 幅広い教材が利用できる
- 7.1.3.(3) 人材育成会社ならではの充実サポート
- 8.リスキリングには「etudesPlus」もおすすめ
- 8.1.(1) eラーニング教材が豊富
- 8.2.(2) 社員にスキルが定着する教材
- 9.まとめ
リスキリングとは
リスキリングとは、社会を取り巻く環境の変化に対応するための知識やスキルを社員に獲得させることです。
2020年1月のダボス会議では、2030年までに全世界10億人をリスキリングすることが発表され、リスキリングが注目されるようになりました。また、2022年10⽉の臨時国会にて、岸⽥⾸相がリスキリングの支援に今後5年間で1兆円を投じる発⾔をし、多くのメディアで話題になりました。
このリスキリングは、単なる知識やスキルの習得ではなく、デジタル化により生まれる新しい職業で必要なスキルを獲得したり、既存の職業で必要となるスキルの大幅な変化に適応したりすることを意味します。
リスキリングはどのように実施する?
リスキリングを自社に導入する場合、まず何から始めたらよいのでしょうか。リスキリングを導入する全体の流れは、以下の3ステップからなります。
- 求めるスキルと教育対象の決定
- 社外の専門サービスやコンテンツを活用
- 社員のフィードバックをもとに継続的に実施
まずは、リスキリングでの目的を明確にしましょう。対象となる社員(例:エンジニア全員、全社員)や、習得すべき知識やスキルを決めることが望ましいです。なお、習得すべき知識やスキルは、AIなどのデジタル技術だけでなく、マーケティングやマネジメント関連のスキルも含まれます。
個人学習だけに任せることのリスク
リスキリングを進める手順において、学習をする段階は社員に進めてもらう必要があります。では、社員個人に任せておけばすべて上手くいくのでしょうか。残念ながら、個人に任せるだけだと、リスキリングが進まないリスクが2つでてきてしまうのです。
まず1つ目のリスクは、学習が進まないリスクです。リスキリングは業務と学習を並行して進める必要がありますが、継続するにはモチベーションを高く保つ必要があります。一部の社員はモチベーションを維持し進められるかもしれませんが、途中でモチベーションが下がる社員も少なくありません。そのまま放置すると、学習が進まない可能性もあるでしょう。
2つ目のリスクは、 学習したがスキルとして定着しないリスクです。リスキリングでは、新しい知識やスキルを学ぶ際にインプットする機会が多いです。個人に学習を任せてしまうと、社員はインプットばかりして、学習で得た知識やスキルを業務に活用せず、結果として、スキルとして定着しない可能性があります。
効果的なリスキリングにはツールを使おう
前述したように、リスキリングでは、社員個人に学習を任せるのにはリスクがあります。一方で、企業が自社でリスキリングでの学習の環境や教材をゼロからすべて開発し、実行するのは困難です。企業側の負担が重く、時間もかかり、経験やノウハウが必要だからです。
現在では、オンライン学習の環境を提供したり、AIなどのデジタル技術の基礎的な内容の教材を提供したりする、外部の学習ツールやサービスがあります。そのため、多くの企業にとっては、外部の学習ツールやサービスを有効に活用して、リスキリングの環境を提供するのがよいです。企業は、負担を抑えて、スピーディにリスキリングでの学習環境を導入できるでしょう。
リスキリングに活用できるツール
外部の学習ツールを活用することで、リスキリングの学習環境を、負担をかけず、スピーディに導入できます。では、リスキリングに活用できる外部の学習ツールとしては、どのようなものがあり、それぞれどんな特徴があるでしょうか。リスキリングで学習を実施するための学習ツールとして、以下の3種類があります。
- 外部のオンラインスクール
- 動画投稿サイト
- eラーニング(LMS)
以下にて、それぞれの学習ツールの概要やメリット・デメリットを見ていきましょう。
外部のオンラインスクール
プログラミングスクールや、公的機関のリスキリングサービスなど外部のオンラインスクールを活用して、リスキリングを進める方法です。社員は外部のオンラインスクールにて、講義を受講したり、演習をしたりします。
外部のオンラインスクールを利用するメリットは、教材も学習環境もすでにあり、すぐに始められる点です。一方、デメリットは、教材があらかじめ決まっていて、教材の種類に制約がある点と、企業が社員の学習進捗状況などを把握しづらい点です。
動画投稿サイト
動画投稿サイトを活用し、自社の動画教材をアップロードし、社員にその動画を閲覧してもらうことで、リスキリングを進める方法もあるでしょう。動画投稿サイトの例としては、無料で視聴や投稿ができ、一般の人もよく利用するYouTubeが挙げられます。限定公開することも可能なので、社内向け研修での動画共有にも使われます。
動画投稿サイトを利用したリスキリングのメリットは、動画さえ用意すれば、投稿や配信するのが簡単で、導入が楽な点です。一方デメリットは、限定公開にしても第3者が閲覧できる可能性が残り、セキュリティのリスクがある点です。また、動画投稿サイトでは、企業が社員の学習進捗状況などを把握しづらいデメリットもあるでしょう。
eラーニング(LMS)
eラーニング(LMS)を用いて、リスキリングを進めることもできます。LMS(Learning Management System)とは、オンライン上に自社独自のシステムを構築し、eラーニング教材の配信と学習管理ができるシステムです。管理者は教材や受講者を登録し、受講者一人ひとりの学習進捗を把握できるのです。
LMSを利用したリスキリングのメリットは、自社オリジナル教材を含め幅広い教材が利用できる点、管理者が学習管理しやすい点があるでしょう。デメリットは、導入にはITの知識が必要な点、eラーニング用の自社教材を用意するには手間がかかる点です。
なお、クラウド型のLMSなら手軽に導入できるという特徴があります。また、ベンダーによっては既存の資料から自社教材の作成をサポートしているところもあります。
リスキリングには「LMS」!
リスキリングを効果的に進めるツールとして、外部のオンラインスクール、動画投稿サイト、eラーニングを挙げましたが、一体どれが最適なのでしょうか。リスキリングを効果的に進めるなら、LMSが最もおすすめです。
前述したように、リスキリングを効果的に進めるには、学習を個人任せにするのではなく、社員一人ひとりの学習状況を把握し、適切な対処が必要です。例えば、学習状況やテスト結果に応じて適切なフォローやフィードバック、適切な教材の提案をすることでモチベーションを維持することにつながります。LMSなら、このような学習管理を自動化して手軽かつ効率的に実施できます。
また、学習した内容をスキルとして定着させるために、知識やスキルを実践に活用してアウトプットする内容の教材を含めるのが望ましいです。LMSなら、自社オリジナル教材を含む幅広い教材を利用できるでしょう。
国内外の企業におけるリスキリングの取り組みでは、eラーニングを活用して成果をあげた事例が多く見受けられます。リスキリングを効果的に進めるツールなら、LMSがよいでしょう。
LMSがリスキリングのツールとして優れているポイント
前述したように、リスキリングの効果を出したいなら、学習管理ができて、幅広い教材を扱えるLMSがおすすめです。LMSが他のツールに比べて優れているポイントは以下の4つです。
- 幅広い教材が利用できる
- 受講者ごとの学習進度が確認できる
- 学習管理を自動化・効率化できる
- セキュリティ面でも安心
以下にて、これら4つの優れているポイントについて詳しく見ていきましょう。
幅広い教材が利用できるツール
リスキリングのツールとしてLMSが優れている1つ目のポイントは、幅広い教材が利用できる点です。リスキリングでは、単にAIなどのデジタル技術を学ぶだけではなく、デジタル技術を自社の事業に活用していくための知識やスキルの習得が求められます。
例えば、自社の事業に特化した内容を含めた教材がある方が、学んだ知識やスキルの活用につなげやすいでしょう。そのため、リスキリングの効果を高めるには、自社オリジナル教材などを含めた幅広い教材が利用できる方が望ましいです。
外部のオンラインスクールなどでは、AIなどのデジタルテクノロジーについては取り扱っているものの、自社の事業分野に特化した内容は取り扱わないことが多いです。LMSの中には、ベンダーが提供する教材だけでなく、オリジナル教材まで配信できるものがあります。LMSなら、幅広い教材が利用できて、リスキリングの効果をより高めることができるでしょう。
受講者ごとの学習進度が確認できるツール
リスキリングのツールとしてLMSが優れている2つ目のポイントは、受講者ごとの学習進度を確認できる点です。リスキリングでは、企業が社員に知識やスキルの習得を促しているため、人事や教育担当者などの管理者が、受講者の学習状況を把握したい場合が多いでしょう。また、受講者ごとの学習状況に応じてフィードバックすれば、受講者の学習意欲の向上にもつながり、リスキリングの効果を高めることができます。そのため、リスキリングを効果的に進めるためには、受講者ごとの学習状況を把握できるのが望ましいです。
一般的にLMSには、学習管理する機能が備わっており、受講者ごとの学習進度はもちろん、テスト結果などの把握も容易に実現できます。そのため、学習進度やテスト結果を用いて、適切なフィードバックを実施できれば、リスキリングの効果を高めることが期待できるのです。
セキュリティ面でも安心なツール
リスキリングのツールとしてLMSが優れている4つ目のポイントは、セキュリティ面で安心な点です。リスキリングでは、自社独自の教材を扱う場合もあるでしょう。その場合、教材に企業秘密となる自社ノウハウなどが含まれていることがあります。動画投稿サイトやストレージサービスといったセキュリティが不十分なツールだと、その教材が第三者に流出してしまうリスクがあります。
そのため、自社教材の流出を防ぐことができ、セキュリティ面で安心であることが望ましいです。LMSでは、企業ごとに環境が構築されるため、自社独自の教材が流出するリスクを回避することができます。
リスキリングに使えるLMS「etudes」
⾃社のリスキリング施策で、eラーニングの導⼊を検討している方は、どのLMSにするか迷われているかもしれません。そんな⽅は、LMS「etudes(エチュード)」をぜひご検討ください。
etudesは、約20年に渡る⼈材育成ノウハウを持つ、アルー株式会社が開発したLMSです。学習者に使いやすい画⾯デザイン、幅広い教材への対応、⼈材育成会社ならではの⼿厚いサポートが特徴です。
etudesが選ばれる理由
etudesは社内学習のツールとして多くの企業で導入されています。なぜ、etudesが選ばれているのでしょうか。その理由を3つご紹介していきましょう。
(1) 使いやすい
アルー株式会社が提供しているetudesは、使いやすさにこだわったUIが特徴です。受講者は、受講したいコースや内容をすぐに見つけることができ、ツールの使い方で迷う心配はありません。また、自身の進捗の把握も容易です。
(2) 幅広い教材が利用できる
etudesでは、自社オリジナルの教材も配信できます。そのため、自社業務に特化したDX推進に関する教材などを追加して、受講者のモチベーション向上を図り、リスキリングの効果を高めるのにも活用できます。
(3) 人材育成会社ならではの充実サポート
etudesを提供しているアルー株式会社には、企業内での教育の現場を理解している人材育成会社ならではのサポートがあります。例えば、社員の学習定着を促すサポートなど、自社でのリスキリングで学習定着が心配な場合に活用するとよいでしょう。
リスキリングには「etudesPlus」もおすすめ
リスキリングを進めるなら、「etudesPlus(エチュードプラス)」もおすすめです。etudesPlusは、「etudes」のLMS機能と合わせて、アルー株式会社が提供するeラーニングコンテンツを受け放題になるサービスです。もちろん、通常のetudes同様、自社オリジナル教材の格納と配信も可能です。
リスキリングにetudesPlusをおすすめする理由を2つ紹介していきましょう。
(1) eラーニング教材が豊富
長年、人材育成サービスを展開してきたアルー株式会社だからこそ提供できる充実した教材がそろっています。そのため、リスキリングはもちろん、階層別教育にも活用することができるでしょう。
(2) 社員にスキルが定着する教材
社員が学習した知識をスキルとして定着させるには、インプットだけではなく、学んだことを実践して活用するアウトプットが必要です。etudesPlusで用意されている教材は、動画でインプットした知識を、演習で実践してアウトプットする内容になっており、学習の質を向上させ、社員のスキルを定着させるには最適です。
まとめ
今回は、リスキリングの進め方や学習管理に最適なツールを紹介し、リスキリングを効果的に実施するならeラーニングがよいこと、eラーニングが優れているポイントについて解説しました。
eラーニングでリスキリングを行うなら、LMSの導入が必要です。LMSをうまく活用することで、受講者数や教材が多くなりがちなリスキリングでも効率的に学習管理をすることができます。
リスキリングのためのLMS導入には、アルー株式会社が提供するetudesをご検討ください。リスキリング施策を成功させるため、最適なツール選びから始めていきましょう。