eラーニングとOJTによる人材育成|OJTトレーナー研修教材もご紹介
実務を通してスキルを教える「OJT」とオンライン学習でビジネスの知識をつける「eラーニング」。この二つの研修スタイルを組み合わせることで、より効果的な研修が実施できることをご存知でしょうか。
この記事では、OJT研修におけるeラーニングの有用性から、おすすめのeラーニング教材まで詳しく解説いたします。
実際に企業でどのように人材育成をしているのか、他社事例を知りたい方は「導入事例:住友ゴム工業株式会社 / 株式会社メガネトップ / 株式会社オカムラ / 他」で詳しくご紹介します。
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目次[非表示]
- 1.OJTとは?
- 1.1.OJTのメリット・デメリット
- 2.eラーニングとは?
- 3.OJTとeラーニングの違い
- 4.OJTにおけるeラーニングの有用性
- 5.eラーニングとOJTを活用した事例
- 5.1.eラーニングでOJTの課題を補填
- 5.2.複数のトレーニーにも均等にOJTを実施
- 6.OJTトレーナー向けeラーニング教材の内容
- 6.1.OJTトレーナーの役割
- 6.2.OJT計画
- 6.3.OJTトレーナー向け関係構築スキル
- 6.4.OJTトレーナー向けティーチング
- 7.eラーニングを導入する流れ
- 8.eラーニングの選び方
- 9.eラーニングなら「etudes(エチュード)」
- 10.まとめ
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OJTとは?
OJTとは、「On the Job Training」の略で、職場での実践を通して実務に必要なスキルを身につける研修方法のことを指します。経験豊かな先輩社員がOJTトレーナーとなり、新入社員に対して座学やマニュアルだけでは身につきづらい実践的な知識を伝えられるのが大きな特長です。
OJTは数ある研修方法の中でも人気の高い手法であり、多くの企業において社員育成方法として採用されています。
OJTのメリット・デメリット
社員の育成手法として頻繁に用いられるOJTのメリットとして、社員一人ひとりの能力や特性に応じたケースバイケースな教育ができるという点が挙げられます。トレーナーとなる先輩社員が新入社員の様子を見ながら、「この部分は得意だから応用的なことも教えよう」「ここは苦手に見えるから繰り返し教えよう」などと研修内容を調整することができるのです。
反対に、OJTは教育効果がOJTトレーナーの力量に依存しやすいというデメリットがあります。OJTの実施前にトレーナー向けの研修を実施するなど、研修効果にムラが出ないようにする対策が必要です。
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eラーニングとは?
eラーニングとは、オンライン上での教材配信を通じて学習を進めることができる教育方法のことを指します。eラーニングを活用した研修を実施することで、研修対象者はパソコンやスマートフォンなどを用いて、いつでもどこでも学習できるのが大きな特長です。
企業のDX化・オンライン化に伴って、近年急速に注目を浴びている教育手法でもあります。
eラーニングのメリット・デメリット
eラーニングのメリットとして、いつでもどこでも自分の好きな時間に学習を進めることができるという点が挙げられます。また、わからない部分は何度でも動画を巻き戻して復習する「反復学習」ができるところも大きな利点です。さらに、教材の管理や研修場所の確保といった研修実施側の負担も軽減されます。
一方eラーニングは、リアルタイムでの実践を伴うような研修内容には向きません。どうしても画面越しの学習がメインとなってしまうため、講師の目の前で実践を行ってもらいたい場合は別途対面研修の機会を確保する必要があります。
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OJTとeラーニングの違い
OJTとeラーニングはどちらも社内研修を実施する際に効果的な、研修実施方法の一つです。社内教育で話題に上がることも多い両者ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
一般にOJTは、実践を通してスキルや知識を身につける研修方法のことを指します。オンライン上ではなく対面形式で実施されることがほとんどで、先輩社員の仕事の進め方などを後輩社員が直接見ながら、手に馴染むまで実践を繰り返していくのがOJTです。
一方eラーニングは、IT機器を通じて学習を進めます。動画やeラーニング教材の視聴による学習がメインで、eラーニング上で実務を進めることは少ないという点が、OJTとの大きな違いです。
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OJTにおけるeラーニングの有用性
OJT研修は社員一人ひとりにきめ細やかな教育を提供できることが大きなメリットですが、一方でOJTトレーナーの教育力を磨いておく必要があるという注意点がありました。また、eラーニングは動画や演習問題を通じて効率的に知識を伝達できる一方、実務を伴う教育は難しいです。
そのため、効果的な研修を実施するためには両者を併用して、互いの欠点を補い合うようにして活用することが効果的です。OJTにおけるeラーニングの有用性について見ていきましょう。
OJTトレーナーの育成に利用できる
先述の通り、OJTで効果を上げるためには、まずOJTトレーナーに育成ノウハウを伝達しておく必要があります。納得してもらえるような意見の伝え方やフィードバックの仕方、教育を実施する際の心構えといった内容は、eラーニングを用いれば効率的に学習させることができます。OJTトレーナーの育成には、eラーニングの活用が効果的です。
加えて、OJTトレーナーとなる中堅社員やベテラン社員は、日々の業務で忙しいことも多く、研修のために遠方へ出向くことが難しい、という場合も少なくありません。OJTトレーナーへの負担軽減といった観点からも、OJTトレーナーの育成にはeラーニングがおすすめです。
ブレンディッドラーニングで学習効率の向上が期待できる
ブレンディッドラーニングとは、その名の通りオンライン学習のeラーニングと、対面での実践的な演習をブレンドしながら実施する研修方式のことです。
eラーニングとOJTを組み合わせた研修をすることで、ブレンディッドラーニングを実践することができます。まずはトレーニーに対して、業務に必要な基礎知識やスキルをeラーニングを通じて身につけてもらいましょう。一通り知識が揃った状態でOJTを始めることで、スムーズに仕事を実践できると同時に、eラーニングで学んだ知識を定着させることができます。
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eラーニングとOJTを活用した事例
eラーニングをOJTと組み合わせながら実施することで、eラーニングとOJTの双方が持つ効果を最大限に引き出した研修をすることができます。実際、最近は若手研修や新人研修、さらには管理職研修などにブレンディットラーニングを取り入れる企業も増えてきました。
eラーニングとOJTをあわせて活用して成果を上げた事例について紹介します。
eラーニングでOJTの課題を補填
先ほどはOJTの前にeラーニングを行うブレンディッドラーニングをご紹介しましたが、OJTによって浮かび上がった課題をeラーニングで補填する、という方法にも応用できます。
OJTを進める中では、「仕事のこの部分が上手くいかない」「業界についての前提知識が不足している」といった、課題点が浮き彫りになることが多いです。上司やOJTトレーナーがこれらの課題を1on1ミーティングで確認した上で、eラーニングを用いて一括で克服するという使い方ができます。
さらにeラーニングを用いれば、動画の視聴履歴の管理やテストの回答状況の確認など、上司が学習の進捗を把握することも容易です。
複数のトレーニーにも均等にOJTを実施
OJTを実施する際には、一人のOJTトレーナーが複数人のOJTトレーニーを受け持つということも少なくありません。このようなケースにおいて、OJTトレーナーが同じような内容を何度も繰り返しそれぞれの社員に教えるのは非効率ですし、何よりOJTトレーナーにとって大きな負担となります。
LMSを通じて動画や資料を配信することで、普遍的な内容を一括で複数の社員に伝えることが可能です。トレーナーは各社員の受講状況も確認できるため、複数のトレーニーを教育する場合でもスムーズに研修を進めることができます。
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OJTトレーナー向けeラーニング教材の内容
OJTトレーナーの能力を底上げすることは、OJT研修の効果を最大化する上で必要不可欠です。OJTトレーナーが高い指導力を持つことで初めて、OJTトレーニーにとって本当に効果的な研修を実施することができます。
指導力や教育の心構えといった、OJTトレーナー向けの研修を実施する際にもeラーニングの活用がおすすめです。OJTトレーナー向けのeラーニング教材の内容について紹介します。
OJTトレーナーの役割
まずはeラーニングを通じて、OJTトレーナーに適切な役割認識を持ってもらうことが重要です。OJTトレーナーは、「なんとなく新入社員の面倒を見ればよい」というわけではありません。新入社員が業務に必要な知識を効率的に身につけ、自走できるようになるまでをサポートするというOJTトレーナーの役割を明確に認識することが必要です。
具体的には、例えば「新人を正す役割」や「新人を動機づける」役割があります。これらの点を的確に把握してもらい、OJTトレーナーとしての役割を正しく認識してもらいましょう。
OJT計画
いくらOJT研修が実務を通じて行う研修だからといって、無計画に進めていると日常業務の進捗に支障をきたしかねません。気づいたらOJT研修ではなく「単なる放置」になってしまっていた、という事態を防ぐため、「OJT計画」の立て方もeラーニングで学ばせることができます。
定められた期間内でしっかりと効果を発揮するOJTを実施するためには、OJT計画を綿密に作成することが重要です。まずは「このOJT研修を通じて何を身につけてもらいたいのか」という研修のゴールを明確化させましょう。研修のゴールを定めた上で、「それを達成するために必要な研修内容は何か?」と逆算的に考えるスキルを身につけさせます。
OJTトレーナー向け関係構築スキル
OJT研修は、基本的に1on1で行われます。新しい環境で不安も多い新入社員にしっかりとした知識を身につけてもらうためには、まずOJTトレーナーとOJTトレーニーの間で強固な信頼関係を構築することが欠かせません。OJTトレーナー向けのeラーニング研修では、関係構築のスキルについても教えるようにしましょう。
「OJTトレーニーの自発性を引き出すためにはどのようなアプローチが効果的か」「OJTトレーナーに何でも相談してもらえるような安心感を与えるためにはどうすればよいか」といった具体的な内容を理解させ、実践できるようにしましょう。
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OJTトレーナー向けティーチング
業務に必要な知識を抜けなく伝えるためには、OJTトレーナー自身に効果的なティーチングスキルを身につけさせる必要があります。OJTトレーナーに特化したティーチング研修も、ぜひ実施しておきたい内容の一つです。
最近の新入社員は、「言われたことを的確にこなす能力は非常に高い一方で、失敗への不安が強く積極性が低い」といった特徴もあります。新入社員の個性や特徴を踏まえた上で、どのような意思伝達の方法が有効なのかを知り、演習問題で実践させるカリキュラムが効果的です。
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eラーニングを導入する流れ
ここまで、OJTとeラーニングを組み合わせることのメリットを詳しくお伝えいたしました。ここからは、実際に自社でeラーニングを導入するために知っておきたいポイントについてご紹介いたします。
まずは、大まかな導入の流れです。
-
契約締結
LMS(学習管理システム)のベンダーと仕様やシステムを確認し、契約をします。 -
環境構築
自社LMSの環境構築を行います。 -
運用準備
人事データの移行や社員ごとのID付与など、運用に向けた社内体制を整えます。 -
運用開始
いよいよ運用開始です。実際に利用したユーザーからのフィードバックに対応し、改善していきましょう。
導入後は、LMSにeラーニング教材をアップロードし、蓄積した教材から配信を行っていきます。
受講者の学習進捗は、LMSによって自動でデータが集計されるため、確認と対応を行っていきます。
eラーニング導入のポイントは『eラーニング導入を成功させるポイントは?導入方法や事例もご紹介』で解説しています。ぜひご覧ください。
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eラーニングの選び方
eラーニングでの学習を管理することができるLMSは、機能面や価格面で様々な製品が販売されています。それぞれのツールによって使い心地やコストは大きな違いがあるため、自社の規模や研修内容に合ったLMSを選ぶことが重要です。
自社にとってベストなeラーニング研修が実施できるLMSかどうかは、
- 扱いやすくわかりやすい画面デザインかどうか
- 他社での導入実績や事例があるか
- 豊富で質の高い教材を取り扱っているか
- 料金体系はわかりやすく、妥当かどうか
といったポイントで比較して選びましょう。
LMSの選び方について詳しくは『失敗しないLMS(学習管理システム)導入!比較すべきポイントを解説』をご覧ください。
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eラーニングなら「etudes(エチュード)」
OJTと組み合わせた効果的なeラーニング研修を実施するなら、アルー株式会社にお任せください。
アルー株式会社は、20年以上におよぶ人材育成のノウハウを活かしてLMS「etudes」を開発しました。
人材育成会社ならではの質の高いeラーニング教材が使えるだけではなく、自社オリジナル教材の作成サポートも行っています。実務に近い研修方法であるOJTだからこそ、業務をマニュアル化するオリジナルeラーニング教材は効果を発揮するでしょう。
また、アルー株式会社ではこの記事で紹介した「OJTトレーナー向けeラーニング教材」も提供しています。
アルー株式会社のOJTトレーナー向けセットプラン
OJTトレーナーに向けて研修を行うといっても、自社でベストなカリキュラムを組むことは難しいと考える担当者様が多いでしょう。特に、忙しい業務の合間にeラーニング研修を受けるOJTトレーナーには無駄なく効率的な学習をさせたいものです。
そんな時は、アルー株式会社によるeラーニング教材セットである「OJTトレーナー向けセットプラン」をぜひご利用ください。もちろん、etudesでの配信および学習管理が可能です。
- OJTトレーナーに特化した
- ティーチング
- フィードバック
- カウンセリング
- 育成風土の醸成
といった幅広い内容がまとまったeラーニングカリキュラムです。
etudesのセットプラン「OJTトレーナー向け」詳細ページ
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まとめ
OJT研修の実施時にeラーニングを活用するメリットや方法について解説しました。
OJTとeラーニングにはそれぞれメリットとデメリットがあるため、お互いの弱みを補い合うように活用するのが効果的です。
特にOJTトレーナーをeラーニングで教育することは、教育の質を底上げする上で大きな効果があります。最近では両者を混ぜ合わせたブレンディッドラーニングを研修に取り入れる企業も増えてきました。
ぜひこの記事の内容を参考に、OJTとeラーニングを効果的に組み合わせた研修を実施していきましょう。