クラウド型eラーニングとは?オンプレミス型との違いと比較のポイント
eラーニングは、運用形態の違いによってクラウド型とオンプレミス型に分けられますが、現在はクラウド型が主流となっています。オンプレミス型と比較して構築の手間がかからないことやサーバーの保守やアップデートが不要になるなど、クラウド型のメリットが多くあるためです。
今回は、クラウド型eラーニングと、オンプレミス型eラーニングの違いについて解説します。導入に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
実際に企業でどのように人材育成をしているのか、他社事例を知りたい方は「導入事例:住友ゴム工業株式会社 / 株式会社メガネトップ / 株式会社オカムラ / 他」で詳しくご紹介します。
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目次[非表示]
- 1.クラウド型eラーニングとは?
- 1.1.オンプレミス型との違い
- 1.2.クラウド型eラーニングのメリット
- 1.3.メンテナンスやアップデートが必要ない
- 1.4.低コストで導入・利用ができる
- 1.5.受講場所が限定されない
- 1.6.災害やテロにも強い
- 2.クラウド型eラーニングシステムの比較ポイント
- 2.1.教材の内容で選ぶ
- 2.2.セキュリティレベルで選ぶ
- 2.3.予算で選ぶ
- 2.4.必要な機能が搭載されているかで選ぶ
- 2.5.使いやすい操作画面かで選ぶ
- 2.6.サポートの充実度で選ぶ
- 3.無料のeラーニングシステムは使える?
- 3.1.制限がある可能性が高い
- 3.2.継続しての利用が難しい
- 3.3.テストとして利用してみるにとどめるのが良い
- 4.クラウド型eラーニングシステムなら「etudes」
- 4.1.etudesの導入事例
- 4.2.株式会社メガネトップ
- 4.3.住友ゴム工業株式会社
- 4.4.株式会社三越伊勢丹ヒューマン・ソリューションズ
- 5.まとめ
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クラウド型eラーニングとは?
クラウド型eラーニングとは、クラウドサーバー上に構築されたシステムにアクセスすることでeラーニングを受講できる形式を指します。
物理的なサーバーが不要であり、クラウドサーバーにはインターネットを通じてアクセスするため、インターネット環境があればどこでも受講が可能です。
クラウド型は、サーバーやセキュリティ管理などは管理会社が行うので、手間がかかりません。また、オンプレミス型と比べて導入コストもおさえられるため、現在主流となっています。
オンプレミス型との違い
オンプレミス型eラーニングは、自社で保有したサーバー内にLMSを構築し、社内ネットワークからのみ受講ができるという形式です。
クラウド型とオンプレミス型の違いを以下の表にまとめました。
クラウド型 |
オンプレミス型 |
|
サーバ |
サービスベンダー(外部) |
社内 |
保守・管理 |
ベンダーが行う |
自社で行う必要がある |
学習場所 |
インターネット環境があればどこでも良い |
社内のみ |
費用 |
月数百円~数万円程度 |
数十万円~数百万円 |
クラウド型eラーニングのメリット
クラウド型eラーニングの導入を検討している方のために、ここでは、クラウド型を利用した際のメリットや便利な点を紹介していきます。
現在、クラウド型を選ぶべきか悩んでいる方、どのようなメリットがあるのか具体的に気になる方は、ぜひ参考にしてください。
メンテナンスやアップデートが必要ない
クラウド型の場合には、サービスを提供している会社でサーバの管理をしているため、自社としてシステムの保全やトラブルへの対応などを行う必要がありません。
オンプレミス型のように、自社に専任のエンジニアを雇ったり、メンテナンスのために外部に依頼することもないため、自社で行う作業が軽減されます。
低コストで導入・利用ができる
オンプレミス型の場合はサーバー費用がかかり、初期費用が高額になることがありますが、クラウド型であれば社内でサーバーを構築する必要がないため、初期費用を抑えられます。
また、月額制で契約すればランニングコストも比較的安価に抑えられるのもメリットです。
eラーニングの料金について詳しくは『eラーニングの開発費用、利用料金とは?料金システムと相場を解説』をご覧ください。
受講場所が限定されない
オンプレミス型では、eラーニングが導入されている機材がある場所でしか受講ができないものが多いですが、クラウド型のeラーニングの場合には、時間と場所を問わずに行うことが出来るようになっています。
そのため、学習場所や時間が限られている方でも受講しやすく、定着しやすいこともメリットです。また、通信環境さえあればパソコンはもちろん、スマホやタブレットなどでも受講できるものも多くなっています。
災害やテロにも強い
クラウド型eラーニングは必要なデータなどを分散して保持している場合が多いため、自社でデータ管理しているオンプレミス型に比べて、災害などによるデータ消失のリスクが軽減されます。
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クラウド型eラーニングシステムの比較ポイント
ここまでは、eラーニングを導入するメリットについて解説しました。しかし、導入の前にたくさんある製品の中から、どのクラウド型eラーニングシステムが良いのか比較する必要があります。
比較サイトで評判の良いシステムが自社に合うものとは限りません。ここでは、それぞれの企業に合う製品を比較する際に、気を付けたいポイントをお伝えします。
教材の内容で選ぶ
クラウド型eラーニングシステムの教材は、提供ベンダーによって内容が異なります。
そのため、自社にどういった教材が必要なのか検討した上でシステムを選ぶようにしましょう。現在利用中の教材がある場合はシステムとの互換性などもあるため、注意が必要です。
また、クラウド型eラーニングシステムを選ぶ際には、自社で教材作成をするかどうかも選定のための重要なポイントです。自社オリジナルのeラーニング教材を作成して配信したい場合は、オリジナル教材の配信が可能なeラーニングシステムを選びましょう。
eラーニング教材は購入すべきか、自社開発すべきか詳しく知りたい方は『eラーニングの教材は購入すべき?開発すべき?良い教材のポイントも』をご覧ください。それぞれのメリット・デメリットを紹介しています。
セキュリティレベルで選ぶ
クラウド型eラーニングシステムは外部ネットワークを通じてログインできるため、オンプレミス型と比較すると、サイバー攻撃などのセキュリティ面でのリスクがあります。
そのため、ベンダーがどのようなクラウドサーバーを利用しているか、どのようなセキュリティ対策をしているのかといった点も重要な比較のポイントです。
例として、Amazon Web Services (AWS)や、Microsoft Azureといった大手のクラウドサーバーを利用しているベンダーならセキュリティ面も安心できるでしょう。
予算で選ぶ
クラウド型の場合は、利用する人数で月額利用料金が変わることも多いため、自社の予算に合っているかという点も選ぶ基準にしましょう。
受講者が少ない場合は少人数から導入できるものを、受講者が多い場合はボリュームディスカウントがあるツールを選ぶとよりコストを抑えた導入が可能です。
必要な機能が搭載されているかで選ぶ
eラーニングシステムを選定する際に注目したい機能として、
- 対応デバイスに制限はあるか
- どのような学習管理機能が搭載されているか
という点があります。
クラウド型のeラーニングシステムには、PCだけではなくスマホやタブレットでも受講ができる「マルチデバイス」に対応しているものもあります。どのデバイスで利用できるかも重要な選定ポイントとなります。
eラーニングシステムのLMS(学習管理システム)としての機能の充実度にも注目しましょう。テスト・アンケート配信機能や、自動メール送信機能といったさまざまな機能が搭載されたeラーニングシステムを選ぶことで、学習の管理を効率化できます。
使いやすい操作画面かで選ぶ
eラーニングを行う上で重要なのが、「eラーニングによる学習が定着するかどうか」「社員にしっかりと受講してもらえるかどうか」という点です。
操作画面が分かりにくいと、以下のような課題が出てきてしまいます。
- 受講者側
……操作性が悪いと学習のモチベーションが上がらず、受講が進まない。学習が定着しない。
- 管理者側
……操作性が悪いとコミュニケーションコストが発生する。管理そのものに工数がかかる。
そのため、受講者も管理者も、使いやすい操作画面であるかどうかは、選定の上での大切なポイントです。
サポートの充実度で選ぶ
クラウド型eラーニングシステムによっては、eラーニング運用を支援してもらえるサポートが充実しているものもあります。
導入時のサポートから、効果測定のレクチャー、オリジナル教材作成支援といったサポートがあれば、初めてのeラーニングシステム導入でも効果的な活用ができるでしょう。
eラーニングシステムを比較する際には、どのようなサポートが受けられるのかという点に注目するのもポイントです。
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無料のeラーニングシステムは使える?
eラーニングの導入にはコストがかかるため、「まずは無料で試したい」「短期間の利用なので無料版で済ませたい」などと考えている企業も多いでしょう。
ここでは、無料のeラーニングをうまく活用することはできるのか?という疑問について解説していきます。
制限がある可能性が高い
無料のeラーニングシステムは、本格的に導入する際の操作性や機能性の確認のために利用できることがほとんどです。
そのため、無料版だと人数や機能の制限が多く、本格導入するには結局コストがかかってしまうということもあるでしょう。
また、利用は無料だとしても、コンテンツは購入しなければ使えないものなどもあるので、導入する際は最初から有料のものを選んでおいた方がスムーズなこともあります。
継続しての利用が難しい
無料版eラーニングシステムは、継続利用が出来ないことも多く、期間がすぎた場合には有料に切り替わる可能性などもあります。
そのため、継続利用を前提として利用する場合にはコストが必ず必要となる可能性が高いです。無料版を利用したいと考えた際は、継続利用の有無も確認するようにしましょう。
テストとして利用してみるにとどめるのが良い
無料eラーニングシステムは前述の通りに、継続利用の有無や制限がかかる場合が多く、制約なく無料で利用することは非常に難しいといえるでしょう。
そのため、利用する際にはあくまでテストとして機能性や操作性を確認するために利用するようにして下さい。また、他にセキュリティ面に不安がある場合やコンテンツ作成などが出来ない場合もあるため、注意が必要です。
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クラウド型eラーニングシステムなら「etudes」
弊社アルー株式会社では、クラウド型のeラーニングシステム「etudes(エチュード)」を提供しております。
etudesは、数人から数十万人規模で運営ができ、受講側と管理側どちらでも利用しやすいUI/UXデザインにこだわっています。
ニーズの多い研修を、対象者に応じて手軽に利用できるセットプランをご用意していますので、自社での教材作成の手間も省けます。
クラウド型eラーニングシステムをお探しの方は、ぜひこの機会にご相談ください。
etudesの詳しい製品紹介を知りたい方は『製品紹介資料』をダウンロードください。etudesの特徴やデモ画面、費用についてご紹介しています。
etudesの導入事例
ここでは、実際にクラウド型eラーニングシステムである「etudes」を導入していただいた事例について紹介いたします。
株式会社メガネトップ
株式会社メガネトップでは、人材開発の過程や成果を可視化するため、かねてからeラーニングを検討していましたが、コロナ禍も一つのトリガーとなり、人事制度の昇格試験において利用していたetudesをご利用いただきました。
スタッフが任意に受講出来る選択型の研修を導入し、一人ひとりに短期目標を設定させることなく、自発的な取り組みをすすめるようにして研修を行いました。
任意に受講できる研修の利用率は、対象社員の5%〜10%ほどですが、実際にリリースしたところ、20%以上のスタッフに受講してもらえたようです。
意欲の高いスタッフが多いことと、etudesの使い勝手の良さがこのような結果となったと考えているようです。
詳しい事例はこちら:株式会社メガネトップ様 - 導入事例
住友ゴム工業株式会社
住友ゴム工業株式会社では、2018年よりeラーニングを導入していましたが、「受講履歴の管理と蓄積ができない」「研修運営の工数がかかる」といった課題がありました。
そこで、進捗状況を確認でき、コンテンツのラインナップも充実していることや、人事システムとのデータ連携ができることから、etudesの導入を決めていただきました。
etudes導入後は、研修の日程調整や名簿作成などの工数を大幅に削減でき、受講完了率も9割以上をキープしているようです。新入社員研修から小さくスタートし、現在は全社員がに利用していただいています。
詳しい事例はこちら:住友ゴム工業株式会社様 - 導入事例
株式会社三越伊勢丹ヒューマン・ソリューションズ
株式会社三越伊勢丹ヒューマン・ソリューションズでは、社内システムとしてすでにeラーニングを構築していましたが、社外からのアクセスができないこともあり、クラウド型の別のシステムが必要だと考えていました。
派遣登録者に研修のために会場に来てもらうことは負担が大きかったため、まずは導入費用がリーズナブルであったetudesを試験的に導入していただきました。
現在はビジネスマナー教育のため、etudesを継続して利用していただいており、etudesを活用して『接客販売技能検定 学科試験対策講座』を立ち上げるなど、活用の幅が広がっています。
詳しい事例はこちら:株式会社三越伊勢丹ヒューマン・ソリューションズ様- 導入事例
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まとめ
今回は、クラウド型のeラーニングに関する疑問や、導入する際のポイントなどを紹介しました。クラウド型のeラーニングは、従来のオンプレミス型のシステムよりも、
- 初期費用を抑えられる
- メンテナンスなどの作業が不要
- 受講場所が限定されず、どこでも利用可能
- 災害やテロにも強い
といったメリットがあります。
現在はクラウド型eラーニングが主流となっていますので、これからeラーニングシステムの導入をお考えの方は、クラウド型の運用形態で導入を検討してみてはいかがでしょうか。