社員のスキルアップに使える制度や助成金とは?方法やポイントも紹介
企業が成長し続けるためには、社員一人ひとりのスキルアップが必要です。スキルアップに必要な研修費用の確保や教育体制の構築には、国や自治体の公的制度や助成金の活用がおすすめです。また、公的制度や助成金を有効活用するには、eラーニングの導入が効果的です。本記事では、社員のスキルアップに利用できる制度や助成金をご紹介します。
実際に企業でどのようにeラーニングを活用しているのか、他社事例を知りたい方は「導入事例:住友ゴム工業株式会社 / 株式会社メガネトップ / 株式会社オカムラ / 他」で詳しくご紹介します。
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目次[非表示]
- 1.社員のスキルアップに公的な制度を利用するメリット
- 2.社員のスキルアップに利用できる制度
- 2.1.ハロートレーニング(在職者訓練)
- 2.2.職業能力開発サービスセンター
- 2.3.技能検定制度
- 3.社員のスキルアップに利用できる助成金制度
- 3.1.人材開発支援助成金【厚生労働省】
- 3.2.オンラインスキルアップ助成金【東京都】
- 4.制度を利用してスキルアップする方法
- 4.1.オンライン研修の実施
- 4.2.eラーニングの導入
- 5.制度を利用してスキルアップを行うポイント
- 5.1.スキルの棚卸しをする
- 5.2.スキルアップ後のキャリアを明確にする
- 5.3.スキルアッププランを策定する
- 5.4.eラーニングシステム(LMS)で学習管理を行う
- 6.スキルアップを効果的に進めるならetudesがおすすめ
- 7.まとめ
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社員のスキルアップに公的な制度を利用するメリット
社員のスキルアップに公的な制度を利用することで、予算が限られている企業でも効果的な人材育成が可能です。国や自治体は、企業の人材育成を後押しするため、様々な公的制度を用意しています。例えば、社員の研修受講を支援する助成金や、職業訓練の実施などです。
これらを積極的に利用することで、限られた予算のなかでも人材育成の効果を最大限に高められるでしょう。
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社員のスキルアップに利用できる制度
社員のスキルアップに利用できる制度には、下記のようなものがあります。
- ハロートレーニング(在職者訓練)
- 職業能力開発サービスセンター
- 技能検定制度
ハロートレーニング(在職者訓練)
ハロートレーニング(在職者訓練)は、中小企業の社員を対象としたスキルアップ支援制度です。特に製造業など、特定の業種に従事する社員の方々を対象としています。
対象となる訓練分野は、電気工事、溶接、機械加工、機械製図、情報処理などが代表的です。実際の訓練は、2日間から5日間程度の短期集中型が一般的で、座学と実習を組み合わせた内容となっています。
社員は、この制度を活用することで、専門知識や技術を習得できます。
参考:ハロートレーニング(在職者訓練) |厚生労働省
職業能力開発サービスセンター
職業能力開発サービスセンターは、都道府県に一ヶ所ずつ専用の窓口があり、社員のスキルアップ支援に向けた育成プログラムなどの相談や情報提供を行っています。
同センターには、社会保険労務士や中小企業診断士などの専門家が在籍しており、下記のような支援が受けられます。
- 体系的、計画的なスキルアップ計画の作成支援
- 企業の人材育成、キャリア形成を担う者の育成
- 教育訓練の実施に向けたアドバイス
社員のスキルアップを効果的に進めるためには、体系的な計画やノウハウが必要です。職業能力開発サービスセンターを利用することで、企業の現状や課題、将来のビジョンなどを踏まえた効果的な人材育成計画の支援が受けられます。
参考:職業能力開発 サービスセンター
技能検定制度
技能検定制度とは、働くうえで必要となる技能の習得レベルを評価する国家検定です。
この制度では、131の職種で検定試験が行われており、技能レベルに応じて特級、1級、2級、3級に分かれています。試験に合格すると、厚生労働大臣から合格証書が交付され、政府から認められた「技能士」と名乗ることが可能です。
技能検定は、スキルアップの目標として設定したり、習得したスキルを客観的に評価する制度として活用したりできます。具体的には、合格者への資格手当の支給や人事評価への反映などが考えられます。
このように、技能検定制度を上手く活用することで、社員の継続的な学習やスキルアップを後押しできるでしょう。
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社員のスキルアップに利用できる助成金制度
社員の人材育成に利用できる助成金制度には、下記のようなものがあります。
- 人材開発支援助成金【厚生労働省】
- オンラインスキルアップ助成金【東京都】
社員の人材育成に利用できる助成金については、下記の記事で詳しく解説しています。
『人材育成に利用できる助成金とは?条件やポイントをわかりやすく解説 』
人材開発支援助成金【厚生労働省】
人材開発支援助成金は、社員のスキルアップを支援する厚生労働省の助成金制度です。
正規雇用の社員を対象に、一定の基準に沿った教育訓練を行うことで、必要な経費や訓練中の賃金の一部が補助されます。
この助成金は、7つのコースに分かれています。
- 人材育成支援コース
- 教育訓練休暇付与コース
- 人への投資促進コース
- 事業展開等リスキリング支援コース
- 建設労働者認定訓練コース
- 建設労働者技能実習コース
- 障害者職業能力開発コース
各コースによって対象者や助成金額が異なるため、企業に合わせて適切なコースを選択する必要があります。この助成金を利用することで、スキルアップに必要な費用を抑えつつ、人材育成の質を高められます。
参考:人材開発支援助成金|厚生労働省
オンラインスキルアップ助成金【東京都】
オンラインスキルアップ助成金は、公益財団法人東京しごと財団が実施している制度です。
この助成金は、eラーニングを利用した職業訓練や、オンライン研修を行う際に発生する費用の一部を助成するものです。
具体的には、eラーニングやオンライン研修の受講料や通信費、教材費などが助成対象となります。助成率は、社員数に応じて3分の2(上限27万円)または2分の1(上限20万円)です。この助成金は、都内に本社または主たる事業所を有する中小企業等であれば利用できます。対象要件を確認し、スキルアップに利用しましょう。
出典:1「助成の目的」について (募集要項 P1 参照) Q1-1 オンラインスキルアップ助成金の目的
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制度を利用してスキルアップする方法
公的な制度を利用してスキルアップを行うには、下記2つの方法がおすすめです。
- オンライン研修の実施
- eラーニングの導入
どちらもオンラインスキルアップ助成金の対象のため、制度を利用して人材育成ができます。
オンライン研修の実施
オンライン研修は、ZoomやTeams、Google MeetなどのWeb会議ツールを使用して行われます。従来の集合研修に比べて会場費がかからないため、コストを格段に抑えられます。受講者も自宅や職場から受講できるため、移動の手間がかかりません。
オンライン研修は、講義だけではなく、グループワークやグループディスカッションなど双方向のコミュニケーションも可能です。そのため、社員のスキルアップだけでなく、チーム全体のコミュニケーションの活性化にもつながります。
オンライン研修については、下記の記事で詳しく解説しています。
『オンライン研修とは?メリット・デメリットから実施のポイントまで』
eラーニングの導入
eラーニングは、Web上にある動画やスライド・テキストなどのコンテンツを視聴し、必要な知識やスキルを身につける方法です。eラーニングは、時間や場所の制限なく受講できるため、社員一人ひとりのペースに合わせた効率的な学習ができます。
特にクラウド型のeラーニングを導入すれば、システム導入にかかる初期費用を大幅に抑えられます。また、オンライン研修の内容を録画してeラーニングのコンテンツにすれば、当日研修に参加できなくても後日受講できるので安心です。コンテンツは繰り返し視聴できるため、同じ研修を何度も実施する必要がなくなり、コスト削減にもつながります。
人材育成にeラーニングを導入するポイントは、下記の記事で詳しく解説しています。
『eラーニングで人材育成や研修を成功に導くポイント | 企業での取り組みやシステム選定について解説』
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制度を利用してスキルアップを行うポイント
制度を利用してスキルアップを行うポイントは、下記の通りです。
- スキルの棚卸しをする
- スキルマップ後のキャリアを明確にする
- スキルアッププランを策定する
- eラーニング(LMS)で学習管理を行う
スキルの棚卸しをする
社員のスキルアップを効果的に行うためには、まずスキルの棚卸しが必要です。業界の動向や顧客ニーズの変化などを考慮して、身につけたいスキルを洗い出しましょう。次に、社員一人ひとりが保有するスキルを、業務経験、資格、研修履歴などから可視化します。企業が求めるスキルと、社員の現在のスキルを照らし合わせることで、スキルの過不足が明確になります。
このように、スキルの棚卸しを行うことで、社員一人ひとりの強みや伸ばすべき点が明確になり、個別の育成プランが立てやすくなります。
スキルアップ後のキャリアを明確にする
社員のスキルアップを行う際には、スキルアップ後のキャリアを明確にすることが重要です。
1on1ミーティングなどを通して、スキルアップすればどのようなメリットがあるのか、将来的にどのようなキャリアビジョンが描けるのかを具体的に示します。単に「スキルが高まる」といった抽象的な説明ではなく、スキルアップによって期待できる具体的な待遇(昇給)や、キャリアアップの可能性などを分かりやすく提示することが重要です。
例えば、「この資格を取得すれば、昇給の対象になる」、「プロジェクトリーダーを任せられる」など、スキルアップによるメリットを具体的に示すことで、自身の将来をイメージしやすくなります。
その結果、社員のスキルアップへの意欲が高まり、モチベーションの向上につながるでしょう。
スキルアッププランを策定する
スキルアッププランを策定する際は、目標達成に向けて具体的な計画を立てることが重要です。まず、社員一人ひとりが身につけるスキルを明確にし、習得する方法や期限を設定します。
具体的には、下記を意識しながらプランを策定しましょう。
項目 |
内容 |
---|---|
目標設定 |
目標のスキルレベルや身につけたいスキルを明確にする |
学習方法の選定 |
|
期限の設定 |
|
フィードバックの機会 |
|
スキルアッププランには、目標設定、学習方法、期限、フィードバックなどを具体的に盛り込みます。社員一人ひとりに合わせた計画を立てることで、効果的なスキルアップが実現できるでしょう。
eラーニングシステム(LMS)で学習管理を行う
eラーニングシステム(LMS)は、社員のスキルアップを効果的に進めるうえで重要なツールです。
下記のような機能があり、社員の学習を効率的に管理できます。
機能 |
内容 |
---|---|
受講状況の一元管理 |
誰がどのコンテンツを受講したか一元管理できる |
適切なコンテンツの配信 |
役職、スキルに応じてコンテンツを配信できる |
フィードバックの円滑化 |
運営者や上司が社員の学習状況を確認しやすい |
eラーニングシステム(LMS)を上手く活用することで、社員一人ひとりの学習状況を客観的に把握・管理でき、組織全体のスキルアップを効率的に進められます。
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スキルアップを効果的に進めるならetudesがおすすめ
引用元:etudes公式サイト
社員のスキルアップを進めるなら、eラーニングシステムのetudes(エチュード)がおすすめです。etudesは、アルー株式会社が20年の人材育成ノウハウを活かし、開発したeラーニングシステムです。
etudesを活用することで、助成金を活用した人材育成をより促進していけます。
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etudesには、柔軟な受講管理機能があり、階層や個別に受講条件を細かく設定できます。
例えば、コンプライアンス研修などのコンテンツは全社員に必須とし、マネジメントに関するコンテンツは管理職やリーダー層は必須、一般社員は任意などと設定できます。また、受講期限を設定することも可能です。コンプライアンス研修などは、年度始めに一定期間内の受講を義務付けるなど、受講期限を内容に合わせて決められます。
このように、etudesでは柔軟な受講条件を設定できるため、社員一人ひとりの学習状況やニーズに合わせて最適な学習プランを構築できます。
階層別研修に最適なeラーニング教材を活用できる
etudesでは、社員のスキルアップを効果的に行えるよう、階層別の研修や各種テーマ別のコースを豊富にご用意しています。
階層別では、「新入社員/内定者向け」「若手社員向け」「中堅社員向け」「管理職向け」など、それぞれの立場に合わせたコースが揃っています。また、「OJTトレーナー育成」「データ分析」など、特定のスキルを伸ばしたい場合に役立つ、テーマ別のコースも豊富です。
アルー株式会社独自の、企業向け研修を提供してきたノウハウで作成された階層別教材を活用することで、社員一人ひとりのキャリアステージやニーズに合わせて、効率的かつ着実にスキルアップが図れます。
まとめ
本記事では、社員のスキルアップに利用できる制度や助成金をご紹介しました。
ハロートレーニングや職業能力開発サービスセンターなどの公的な制度を利用することで、人材育成を推進できます。また、人材開発支援助成金やオンラインスキルアップ助成金などを利用すれば、人材育成に必要な費用を補填できます。
スキルアップを行う際は、必要なスキルの棚卸しを行い、キャリアを明確にしたうえでプランを策定することが重要です。さらにeラーニングシステム(LMS)を導入すれば、学習の進捗管理も容易になります。本記事でご紹介した制度を活用し、社員一人ひとりのスキルアップを支援していきましょう。