
OJTとOff-JTの違いとは?組み合わせ方や使い分けの方法をご紹介
OJTとOff-JTは、多くの企業で実施されている教育方法ですが、それぞれの特性を理解し、効果的に組み合わせて育成成果を引き出すためにはポイントがあります。
今回は、OJTとOff-JTのメリット・デメリットを挙げ、双方の長所を活かし、短所を補いあうことのできるブレンディッドラーニングの手法や、eラーニングシステムの活用方法についてご紹介します。
ブレンディッドラーニングの手法については、以下の記事で詳しく解説しております。
『ブレンディッドラーニングとは?人材育成を効率化する方法について』
実際に企業でどのように人材育成をしているのか、他社事例を知りたい方は「導入事例:住友ゴム工業株式会社 / 株式会社メガネトップ / 株式会社オカムラ / 他」で詳しくご紹介します。
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目次[非表示]
- 1.OJTとOff-JTの違い
- 1.1.OJTは業務を通じて行う教育方法
- 1.2.Off-JTは職場から離れて行う教育方法
- 2.OJTとOff-JTのメリットデメリット
- 2.1.OJTのメリット
- 2.2.OJTのデメリット
- 2.3.Off-JTのメリット
- 2.4.Off-JTのデメリット
- 3.OJTとOff-JTの使い分け方
- 3.1.実践的な内容を学ぶならOJT
- 3.2.体系的に学ぶならOff-JT
- 3.3.より効果的な学習をするならブレンディッドラーニング
- 4.OJTとOff-JTの効果的な組み合わせ方
- 4.1.Off-JTで事前学習を行う
- 4.1.1.eラーニングなら効率的に事前学習が可能
- 4.2.OJTで知識をアウトプットする
- 4.3.Off-JTで次のステップの知識を得る
- 5.OJTの質を高めるならトレーナー育成が必要
- 6.OJTとOff-JTの複合型研修には「etudes」
- 7.まとめ
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OJTとOff-JTの違い
OJTとは業務を通じて行う教育方法であり、Off-JTは実務を離れて対面研修やオンライン研修などで行う教育方法です。
厚生労働省が行った調査によると、正社員を対象にOJTを行った事業所は全体の60.0%であるのに対し、Off-JTを行った事業所は75.7%であることがわかりました。
近年、OJTも一般的な研修方法となっていますが、Off-JTがいまだに主流であると言えるでしょう。
次の項から、OJTとOff-JTの違いを詳しくご紹介していきます。
OJTは業務を通じて行う教育方法
OJTとは、On the Job Trainingの略称であり、実際に業務を行いながら必要な知識を身につけていく教育方法です。実際の業務を題材に知識やスキルを身につけていくため、集合型の研修などと比較すると仕事につながりやすい実践的な知識を身につけられるでしょう。
マニュアルや座学だけでは身につきにくい、感覚的で細やかな部分を伝えられることが大きな特徴です。
失敗しないOJTについては、以下の記事で詳しく解説しております。
『効果的なOJT研修とは?目的や課題、成果を高めるポイントを徹底解説』
Off-JTは職場から離れて行う教育方法
Off-JTとはOff-the-Job-Trainingの略称であり、日常の業務を通じて教育を行うOJTに対し、職場や通常の業務から離れて時間と場所を確保して行う学習方法をさします。
一般的な企業において、Off-JTは人事部もしくは人材開発部が中心となり、内容・予算・時期を計画し、講師や場所の手配を行うことが多いです。主に集合型研修として実施されることが多く、内容としては、実務に必要な知識や理論をインプットしたり、ロールプレイやグループワークなどの演習を実施して、実務で実践するためのスキルを身につける目的で行われます。また、ひとつのテーマでディスカッションするなど、組織力強化やチームビルディングを目的とした教育などもあります。
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OJTとOff-JTのメリットデメリット
OJTとOff-JTは、それぞれメリットとデメリットがあります。
それぞれのメリットとデメリットについて、詳しく解説します。
メリット |
デメリット |
|
OJT |
|
|
Off-JT |
|
|
OJTのメリット
OJTには主に3つのメリットがあります。
- 体系化しづらい知識を伝えられる
- 得た知識をすぐに実践できる
- トレーナーと受講者の間に繋がりが生まれる
OJTは、Off-JTでは伝え切れない学びを実際の業務に即した方法で学べる点が大きなメリットです。
また、上司や先輩、社員からの指導を受けながら新人自身が試行錯誤し、実地に基づいた教育ができるため即戦力の効率的な育成が可能です。
さらに、OJTはトレーナーと一対一で指導が受けられるため、新人の個性や強みを把握しやすい関係の構築が可能です。
これらのメリットにより、新人教育の基盤が確立され、その取り組みを自社の新卒採用サイトでアピールすることも可能です。結果的に応募が増える二次的なメリットもあります。
OJTのデメリット
OJTのデメリットは、以下の3つが挙げられます。
- OJT教育担当者(トレーナー)によって教育の質に差が出る
- トレーナーに負担が掛かる
- 全社的な取り組みとして仕組み化しないと放置になってしまうことも
OJTは、指導内容を平均化するのが難しい育成方法だといえます。指導者の状況によって、学習者の成長に差が出てしまいます。指導者の能力やスキルが不十分な場合、育成にムラができてしまうこともあるでしょう。
OJTの成果を左右するのは、トレーナーの教育内容だけではありません。OJTトレーナーは通常業務を行いながらOJTを実施しなければならないので、業務の負担になってしまう可能性があります。実施にあたっては、OJTトレーナーの業務量の調節が必須です。
業務量の調整をせず、OJTトレーナーに任命してしまうと、「忙しくてOJTの時間が取れない」という状態が続き、トレーニーが放置されてしまうという恐れがあるでしょう。
Off-JTのメリット
対面型の集合研修やeラーニングによる Off-JTのメリットは4つあります。
- 体系的に学べる
- 教育の均質化で知識量のばらつきが少ない
- 参加者同士の繋がりが醸成できる
- 全社方針と必要な知識の標準化ができる
Off-JTは、業務に必要な知識や考え方などを体系的にじっくり学べる点が大きなメリットです。
Off-JTでは、同じ講師のもと同じ教材で多くの人数が学習するスタイルが中心です。均質化された教育を受けるため、研修を受けた個人の知識量にばらつきが少ない傾向にあります。
また、Off-JTを実施することにより研修の参加者同士でのコミニケーションが生まれます。同じ立場の社員と会話をしたり意見交換をすることで、横のつながりを持つことができます。Off-JTの中には、外部の企業が主催する研修もあり、そこに参加する場合は、社外の人たちと一緒に学ぶことになります。社社外研修を通じて自社では学べない新たな知識を得たり、他社の社員との交流によって社会の人脈を広げることもできるでしょう。
Off-JTのデメリット
Off-JTには4つのデメリットがあります。
- インプット中心で成果がでるまでに時間がかかる
- 時間の確保が難しい
- 研修・コストの捻出
- 一時的な生産性の低下が免れない
Off-JTは、座学やeラーニングで知識をコツコツと身につける研修方法のため、OJTのような即時性・実践性のある学びは苦手な領域となります。
また、日々の業務の中に学びの機会があるOJTとは異なり、Off-JTの場合は通常業務とは別に教育の機会を設けなければなりません。そのため、時間調整が必要なだけでなく、成果を得るまでのタイムラインにも一定の時間を必要とします。講師に講義を依頼したりeラーニング教材を導入するのにコストと工数がかかる点も、必要な投資ではありますが、デメリットと言えるでしょう。
Off-JTは業務時間内に行われ、その間社員は業務に携わることができません。そのため、事前に上長など受講者の関係者への協力が必要となります。長期的には成長を生み出す学習への参加であるとしても、一時的には業務生産性を落とす側面があります。
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OJTとOff-JTの使い分け方
OJTとOff-JTのメリットとデメリットを踏まえて、「では、どちらがより良いのか?」と考える方も多いでしょう。OJTとOff-JTはどちらかがより優れているというわけではなく、それぞれのデメリットを補うように使い分けることが大切です。
OJTとOff-JTの使い分け方として、以下の例が挙げられます。
- 実践的な内容を学ぶならOJT
- 体系的に学ぶならOff-JT
- より効果的な学習をするならブレンディッドラーニング
OJTとOff-JTの使い分け方を知ることで、研修の効果を最大化できます。
実践的な内容を学ぶならOJT
OJTは、以下のような内容の研修に最適です。
- 飲食店での接客マナー研修
- 営業職の商談研修
- 顧客からの電話対応研修
- エンジニアの実地研修
- 医療・介護の実地研修
また、「人材不足のためすぐに即戦力を育成したい」というニーズにもOJTが選ばれています。
体系的に学ぶならOff-JT
一方Off-JTは、以下のような体系的な学びに最適です。
- ビジネスマナーの考え方と基礎知識
- 営業ツールの使い方研修
- ITリテラシー研修
- 法令遵守(コンプライアンス)研修
Off-JTは、ツールの操作方法を学んだり、知識を身につける研修に向いている方法です。また、グループディスカッションやロールプレイといった、受講者同士でのやり取りが求められる研修もOff-JTが適しています。
より効果的な学習をするならブレンディッドラーニング
OJTとOff-JTを組み合わせて行う研修は、「ブレンディッドラーニング」の手法の一つです。
ブレンディッドラーニングとは、eラーニングと集合研修など、複数の学習方法を組み合わせブレンドする学び方です。
それぞれの学習方法の利点を活かしつつ、欠点を他の方法でカバーすることで、効果の高い学習を実現できます。
例として、事前にOff-JTのeラーニングでビジネスマナーの考え方を学んでおき、後日OJTでトレーナーと共に来客対応をする際、学んだ知識を活かすという方法が挙げられます。
実際にOJTとOff-JTをどう組み合わせるかは、次項で詳しく説明します。
ブレンディッドラーニングについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ブレンディッドラーニングとは?導入のメリット・効果的な方法4つを紹介
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OJTとOff-JTの効果的な組み合わせ方
OJTとOff-JTの使い分けを解説しましたが、OJTとOff-JTを組み合わせてブレンディッドラーニングを実施することで、さらに学習効果が高まります。
OJTとOff-JTを組み合わせるコツを、以下のステップでご紹介します。
- Off-JTで事前学習を行う
- OJTで知識をアウトプットする
- Off-JTで次のステップの知識を得る
一つずつ解説していきます。
Off-JTで事前学習を行う
前述の通り、Off-JTは体系的に知識をつけることに長けています。
初めて行う業務について「まずやってみる」という流れで、マニュアルを渡してすぐに取り組む場合があります。しかしその場合、本人のスキルレベルが分からないため業務遂行に対してどの程度コミットできるか見通しが立たず、全体把握ができないまま取り組むことになり、非効率です。業務経験がない社員に対して望ましい方法は、業務に必要な知識や考え方を身につけるため、Off-JTで事前学習を行うことです。必要な知識やスキルを習得することで、業務の遂行にあたって全体像を把握することができるようになり、スムーズにOJTを実施できます。
eラーニングなら効率的に事前学習が可能
事前学習をするなら、eラーニングが効果的です。業務に必要なインプットは、eラーニングを活用すれば時間や場所にとらわれず行うことができます。
特に動画を用いたeラーニング教材なら、視覚的に情報を理解しやすいため、短時間で内容を理解できるでしょう。また、自分の理解度に合わせて学習を進めることができ、分かりづらかった部分は見返して復習するといった、反復学習もしやすい点がメリットです。
OJTで知識をアウトプットする
事前学習を終えた後は、OJTでその知識を実際の業務に生かすことが重要です。
OJTでは、上司や先輩などのOJTトレーナーから直接指導を受けながら、実際の業務を通じて知識をアウトプットします。これにより、Off-JTで学んだ知識を具体的な業務に適用する方法を学び、その知識を定着させることができます。また、OJTでは、実際の業務を通じて、実務で直面する問題や課題を共有し、解決策の策定や実行まで含めて経験することが可能です。
Off-JTで次のステップの知識を得る
OJTを通じて基本的な業務をこなせるようになったら、再びOff-JTで次のステップの知識を得る、という順番が効果的です。これにより、社員は常に新たな知識を学び、その知識を実際の業務に生かすことで、自身のスキルを向上させることができます。
このサイクルを繰り返すことで、社員一人ひとりが持続的に成長し、組織全体のパフォーマンスも向上します。また、Off-JTでは、新たな業務や技術のトレンドについて学ぶことが可能で、これにより社員は常に最新の知識を持つことができます。これは、組織全体の競争力を維持し、市場での優位性を確保するために重要です。
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OJTの質を高めるならトレーナー育成が必要
Off-JTで事前学習を進めても、OJTトレーナーのコーチングスキルが不十分では、高い学習効果は見込めません。OJTの質を高めるためには、OJTトレーナーの育成が必要になります。
eラーニングでOJTトレーナーを育成する方法と、おすすめのeラーニング教材をご紹介します。
eラーニングならOJTトレーナーを育成しやすい
OJTトレーナーの候補となる若手〜中堅社員は業務量が多く、OJTに向けた研修を行っても欠席率が高くなったり、まとまった時間が確保できなかったりといった課題を抱えている場合があります。
このようなケースでは、eラーニングを活用するのがおすすめです。eラーニングを活用することで、多忙な中でもトレーナーはOJTに必要なスキルを身につけやすくなります。
eラーニングによるOJTは、以下の記事で詳しく解説しています。
eラーニングとOJTによる人材育成|OJTトレーナー研修教材もご紹介
OJTトレーナー向けeラーニングのプログラム詳細
人材育成会社アルー株式会社が開発したeラーニングシステム「etudes」では、OJTトレーナー向けのeラーニングカリキュラムをご提供しています。
こちらのカリキュラムでは、以下のeラーニング教材がパッケージとなっています。
- OJTトレーナーの役割
- OJT計画
- OJTトレーナー向け関係構築スキル
- OJTトレーナー向けティーチング
- OJTトレーナー向けフィードバック
- OJTトレーナー向けコーチング
- OJTトレーナー向けカウンセリング
- OJTトレーナー向け経験学習を回す育成
- OJTトレーナー向け育成風土の醸成
- Microsoft Excel ベーシック編
- Microsoft Excel アドバンス編
- Microsoft Word ベーシック編
- Microsoft Power Point ベーシック編
これまでレクチャーの経験が無い社員でもOJTトレーナーとして成果を上げられるよう、細部までこだわったカリキュラムとなっています。
この教材の詳細に関しては、以下のページでご確認いただけます。
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OJTとOff-JTの複合型研修には「etudes」
OJTとOff-JTを組み合わせた研修を実施するなら、eラーニングシステムetudesの導入がおすすめです。
etudesの開発・運営を手掛けるアルー株式会社は、主に大手企業1,493社、のべ8万人以上のお客様に企業向け研修を実施してきました。その経験から培ったノウハウを体系化し、質の高いeラーニングとしてご提供しています。
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自分にあったテーマの教材を見つけやすく、体系化された質の高い教材から選べるため自律学習式の研修にも最適です。
約600本の演習でアウトプットができるため職場で実践しやすく、学習意欲を引き出してくれます。オンラインセミナーも実施しており、アルー株式会社の研修企画ノウハウを紹介するコンテンツを搭載しています。
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まとめ
OJTとOff-JTの教育方法にはそれぞれ違いがあり、研修方法を適切に使い分けていくことで効率的な人材育成に取り組めるでしょう。OJTとOff-JTにはそれぞれメリット・デメリットがあるため、長所を活かし短所を補い合うように組み合わせて使うことが大切です。
OJTの質を高めるにはOJTトレーナーの教育が不可欠です。OJTトレーナーの育成なら、「etudes」をご利用ください。
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