
個人情報保護研修とは?実施すべき理由や内容、効果的な方法を解説
近年、企業において個人情報の漏洩事件が発生しており、個人情報保護への意識向上と、情報セキュリティ対策の強化が重要になっています。個人情報の漏洩リスクを最小限に抑えるには、個人情報保護についての研修やeラーニングの定期的な受講が有効です。研修の実施には、eラーニングシステム(LMS)の活用がおすすめです。
本記事では、個人情報保護研修を実施すべき理由や効果的な実施方法について解説します。
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目次[非表示]
- 1.個人情報保護研修を実施すべき理由
- 1.1.個人情報漏洩によるリスク防止のため
- 1.2.社員のコンプライアンス意識向上のため
- 1.3.個人情報保護法は定期的に改正されるため
- 2.個人情報保護研修の対象者
- 3.個人情報保護研修で取り上げるべき情報セキュリティの脅威
- 3.1.サイバー攻撃による機密情報の漏洩
- 3.2.内部不正による情報漏洩
- 3.3.不注意による情報漏洩
- 4.個人情報保護研修の目的
- 4.1.個人情報保護法を正しく理解する
- 4.2.個人情報を取り扱う危険性と責任を認識する
- 4.3.組織としてのセキュリティ意識を底上げする
- 5.個人情報保護研修の実施方法
- 6.個人情報保護研修にeラーニングが効果的な理由
- 6.1.実施の履歴をデータで残せる
- 6.2.最新の法令に沿った内容にアップデートしやすい
- 6.3.時間や場所を選ばず手軽に受講できる
- 7.個人情報保護研修の実施ならetudesがおすすめ
- 7.1.個人情報・コンプライアンスのコンテンツが充実
- 7.2.テスト・アンケート機能が充実
- 7.3.受講状況までしっかり管理できる
- 8.まとめ
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個人情報保護研修を実施すべき理由
個人情報保護研修とは、企業が保有する個人情報の管理方法や情報漏洩のリスクについて学ぶ研修です。
近年、企業で個人情報の漏洩事故が発生し、社会的信頼が大きく損なわれるケースが増えています。情報漏洩が発生すると、行政からの処分や多額の賠償金支払いなどによって、企業として深刻な痛手を被ってしまうかもしれません。個人情報保護研修を定期的に実施することで、このようなリスクを未然に防げます。
個人情報保護研修を実施すべき理由として、3つをご紹介します。
個人情報漏洩によるリスク防止のため
個人情報漏洩が発生すると、企業は損害賠償だけでなく、社会的信頼の失墜や取引停止など、甚大な被害を受ける可能性があります。多くの漏洩事故は、ヒューマンエラーや知識不足による初歩的なミスが原因です。研修によって、個人情報の取り扱い時の注意点や禁止事項を具体的に学ぶことで、日常業務に潜むリスクを事前に把握し、防止策を講じることができます。これは重大事故を未然に防ぐ第一歩です。
社員のコンプライアンス意識向上のため
個人情報の保護は、一部の担当部門だけでなく、すべての社員が関与するテーマです。研修を通じて「自分も情報を扱う当事者である」という認識を浸透させることが、企業全体のコンプライアンス意識の底上げにつながります。また、明確なルールを理解することで、判断に迷う場面でも適切な行動が取れるようになります。日常業務の中での意識変容を促すことが、継続的なリスク管理の鍵となります。
個人情報保護法は定期的に改正されるため
個人情報保護法は、社会情勢の変化に合わせて定期的に改正されます。
最近では、2022年4月に「個人情報の保護に関する法律等の一部を改正する法律」が施行されました。この改正により、個人情報の取り扱いに関するルールが強化されたため、企業は、改正内容を踏まえて社内の個人情報の取り扱い方針を見直すことが必要になりました。このような改正の都度、社員一人ひとりが最新の個人情報保護法を理解し、適切な対応ができるよう、定期的な個人情報保護研修の実施が必要であると考えられています。
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個人情報保護研修の対象者
個人情報保護研修の対象者は、原則として企業で働く全ての人です。正社員だけではなく、パート、アルバイトなど、雇用形態が異なる人も含めて全員が対象となります。
どんな仕事をする人であっても、業務上、顧客や社員の個人情報に触れる可能性があります。
例えば、営業職では、顧客の連絡先や契約内容、受付や販売などの仕事では、直接顧客の個人情報、人事や総務などでは、社員の個人情報を取り扱うことがあるでしょう。
このように、企業で働く全ての人が情報漏洩のリスクを抱えているため、個人情報保護の重要性を理解し、適切な取り扱いを身につける必要があります。
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個人情報保護研修で取り上げるべき情報セキュリティの脅威
個人情報保護研修を実施する際に、取り上げるべきテーマとして以下が挙げられます。
- サイバー攻撃による機密情報の漏洩
- 内部不正による情報漏洩
- 不注意による情報漏洩
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
サイバー攻撃による機密情報の漏洩
ランサムウェアやフィッシング、マルウェア感染などのサイバー攻撃は、組織のネットワークを通じて個人情報を不正取得する深刻な脅威です。
攻撃者は巧妙な手口で侵入し、気づかれないまま情報を抜き取ることがあります。セキュリティ対策ソフトの導入だけでなく、メール添付ファイルの取り扱いや不審サイトの閲覧を避けるなど、日常的な行動レベルでの注意も不可欠です。研修では、最新の攻撃手法とその対策を理解させることが重要です。
内部不正による情報漏洩
情報漏洩は外部からの攻撃だけでなく、社内の人間によって引き起こされるケースも少なくありません。
たとえば、退職予定者によるデータの持ち出しや、権限の乱用による不正閲覧・漏洩などが典型例です。内部不正の多くは、アクセス権限の管理不足やチェック体制の甘さが原因となります。
研修では、内部不正の発生事例をご紹介し、情報管理に対する組織の責任と監視体制の重要性を強調しましょう。
不注意による情報漏洩
業務中のちょっとしたミスが、大きな事故につながることもあります。たとえば、誤送信、紛失、無施錠の資料の机上放置、公共の場での情報閲覧など、悪意がなくとも起こりうる情報漏洩です。これらのヒューマンエラーは、社員の意識と習慣の改善によって大きく減らすことができます。研修では、日常業務でありがちなミスを具体例として取り上げ、再発防止の行動ルールやチェック体制の徹底を伝えることが求められます。
個人情報保護研修の目的
個人情報保護研修を実施する際には、目的とゴールを明確にさせましょう。受講する社員に当事者意識を持ってもらうためにも、以下のような目的を事前に共有しておくと効果的です。
- 個人情報保護法を正しく理解する
- 個人情報を取り扱う危険性と責任を認識する
- 組織としてのセキュリティ意識を底上げする
一つずつ、詳しく解説します。
個人情報保護法を正しく理解する
個人情報保護法は、企業が個人情報を適切に扱うための基本となる法律です。これを正しく理解していなければ、知らずに法令違反を犯す可能性もあります。研修では、法律の全体像や定義、違反時のペナルティなど、基礎的な知識を整理し、最新の改正内容についても網羅することが求められます。
実務に直結する内容を学ぶことで、日々の業務に対する法的な判断力が身につきます。
個人情報を取り扱う危険性と責任を認識する
個人情報の取り扱いには、常に漏洩や誤使用といったリスクが伴います。たとえ意図的でなくても、適切な管理ができていなければ、企業として大きな損害を招くことがあります。
研修では、自分の行動が企業の信用や顧客の信頼に直結することを伝え、情報を守る責任の重さを自覚させることが重要です。これにより、より慎重かつ責任ある対応が取れるようになります。
組織としてのセキュリティ意識を底上げする
情報セキュリティは、個々の努力だけでなく、組織全体としての共通ルールや意識があってこそ機能します。個人情報保護研修では、部門や職種を問わず全社員が情報保護に関する基本姿勢を理解し、足並みを揃えることが重要です。
組織内に共通の基準や行動様式が根付けば、属人的な判断に頼るリスクが減り、トラブル発生時にも迅速かつ適切な対応が可能になります。
個人情報保護研修の実施方法
個人情報保護研修の実施方法は、下記の通りです。
- 集合研修
- オンライン研修
- eラーニング
集合研修
集合研修は、受講者が一堂に会して行われる研修方法です。
最新の個人情報保護法や企業コンプライアンスに精通した専門家から直接学べるため、実務に即した知識を得られます。講師は実際に起こった事例にも詳しいため、具体的な話を交えながら、個人情報保護の重要性や情報漏洩のリスクについて解説してくれるでしょう。また、受講者同士でケーススタディに取り組むことで、個人情報保護の重要性や情報漏洩のリスクについて理解を深められます。
一方で受講者全員の時間と場所を揃える必要があるため、社員のスケジュール調整が難しい場合があります。会社の規模が大きく、受講者が多い場合は、複数回に分けて実施するなどの工夫が必要です。
オンライン研修
オンライン研修は、Zoomなどのweb会議システムを利用して行われる研修方法です。
基本的な流れは、最新の個人情報保護法や企業コンプライアンスに精通した専門家による講義を受け、その後、受講者同士でグループワークやディスカッションを通して知識を深めていきます。ケーススタディを通して、実際の事例に基づいた適切な対応について学べるため、受講者の意識向上が期待できるでしょう。
一方で、インターネット環境が悪いと、画面が固まったり、音声が途切れたりすることがあり、満足に受講できない可能性があります。オンライン研修を導入する際は、受講者のインターネット環境を事前に確認し、安定した通信環境を整えておくことが重要です。
オンライン研修の詳しい内容については、下記の記事で詳しく解説しています。
『オンライン研修とは?メリット・デメリットから実施のポイントまで解説』
eラーニング
eラーニングは、インターネットを通じて動画などのコンテンツを視聴し、スキルを身につける研修方法です。低コストで導入でき、場所や時間の制限なく学べるため、業務の合間に効率的に学習できます。個人情報保護研修だけでなく、コンプライアンスなど毎年全社員が受講する内容もeラーニングなら効率的に受講できます。
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個人情報保護研修にeラーニングが効果的な理由
個人情報保護研修には、eラーニングシステムを活用したeラーニングが効果的です。
eラーニングシステムを活用すれば、受講者の学習状況を可視化できるだけでなく、法改正や社会情勢の変化に合わせて研修内容を柔軟に更新できます。また、個人単位での受講スタイルにより、他者に影響されずに自分のペースで理解を深められるのも大きなメリットです。確実で継続的な情報リテラシー向上に貢献します。
実施の履歴をデータで残せる
eラーニングシステムでは、誰がいつ受講し、どの項目をどの程度理解したかといった履歴が自動で記録されます。これにより、受講漏れの確認や再受講の促進が容易になり、監査や外部対応にも活用可能です。
紙のテストや対面研修では難しかった「研修実施の証拠管理」もスムーズに行えるため、企業のコンプライアンス体制強化にも寄与します。
最新の法令に沿った内容にアップデートしやすい
個人情報保護法は数年おきに改正されるため、最新の情報を迅速に社員に共有する体制が求められます。eラーニングであれば、教材を随時アップデートして全社一斉に展開できるため、法改正にも柔軟に対応可能です。
紙の教材や外部講師への都度依頼と比較して、コストも時間も大幅に削減でき、教育のタイムラグを防ぐことができます。
時間や場所を選ばず手軽に受講できる
eラーニングの大きな利点は、インターネット環境さえあれば、どこでも好きな時間に受講できる点です。出社勤務だけでなく在宅勤務や出張中の社員でも、スキマ時間を活用して学習が進められるため、業務に支障なく教育を実施できます。集合研修のように時間や会場の調整が不要で、全社員への一斉展開もしやすいため、コスト面・運用面でも高い効率を実現できます。
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個人情報保護研修の実施ならetudesがおすすめ
引用元:etudes公式サイト
個人情報保護研修の実施ならetudesがおすすめです。
etudesは、主に大企業向けに企業研修を提供してきた、アルー株式会社の人材育成ノウハウを基に開発されたeラーニングシステムです。豊富な機能が揃っているため、個人情報保護研修の効率化と質の向上を同時に実現できます。
個人情報・コンプライアンスのコンテンツが充実
etudesは、個人情報保護やコンプライアンスに関するコンテンツが豊富です。
これらのコンテンツは、個人情報漏洩に伴う責任や用語、ルールなど、個人情報保護に関する重要なポイントを網羅しています。また、コンテンツは定期的にアップデートされるため、常に最新の情報を学べます。
個人情報保護やコンプライアンスに関するコンテンツは、下記からご覧ください。
コンプライアンス
テスト・アンケート機能が充実
etudesは、研修の効果測定に必要なテストやアンケート機能が充実しています。
択一式・複数選択式・自由記述式など、様々な設問タイプを用意しており、研修内容に合わせて最適な方法で理解度を測定可能です。また、過去に実施した全てのテストやアンケートの結果を管理画面で確認できるため、受講者の理解度や満足度の推移を把握できます。さらに、テストやアンケートの結果は別の形式でエクスポートできるため、データを活用した意思決定に役立てられます。
LMSのアンケート機能の特徴やメリットについては、下記の記事で詳しく解説しています。
『LMSのアンケート機能の特徴やメリットとは?自社に適した選び方も解説』
受講状況までしっかり管理できる
etudesなら、受講者一人ひとりの受講状況を詳細に管理することができます。
個人情報保護研修の教材をきちんと視聴したかどうか、シークバーを動かして飛ばし見していないかといったレベルまで確認できます。また、期限までに教材を視聴していない受講者に対して、一括でリマインドメールを送ることも可能です。
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まとめ
本記事では、個人情報保護研修を実施するメリットや学ぶ内容、方法について解説しました。個人情報保護研修とは、企業が保有する個人情報の適切な管理方法や漏洩リスクについて学ぶ研修です。企業で働く全員に対して実施することで法的リスクの回避や顧客からの信用の向上、社員の意識向上などが期待できます。eラーニングシステムを活用することで、効率的かつ継続的な研修が可能です。社員の個人情報に対する意識向上と情報セキュリティ体制の強化をeラーニングを活用することでより効果的に実施することができます。