
研修動画の作り方を流れで解説!効果的に実施するポイントも
動画研修を導入したいと考えているものの、自社の研修に合う動画の作り方に悩んではいませんか。研修動画を作ることは決して簡単ではありませんが、大切なポイントを守ることですべての人にとって見やすくわかりやすい動画を作ることができます。この記事では、研修動画の作り方について流れから大切なポイントまで詳しく解説していきます。
▼作成した研修動画の配信やeラーニング受講が一元管理できる
目次[非表示]
- 1.研修動画を作るメリットとは?
- 2.研修動画の作り方を流れで解説
- 2.1.1.研修カリキュラムの設計
- 2.2.2.動画の形式を決定する
- 2.2.1.講師による講義の録画
- 2.2.2.スライド形式
- 2.3.3.絵コンテの作成
- 2.4.4.撮影・作成
- 2.5.5.編集
- 2.6.6.配信先にアップ
- 3.研修動画を作る上での注意点
- 3.1.研修の目的を見失わない
- 3.2.見やすさ・聴きやすさを重視
- 4.受講者が離脱しない!良い研修動画の作り方とは
- 4.1.クイズ形式にする
- 4.2.ロールプレイングを取り入れる
- 4.3.すぐに実践できるポイントを伝える
- 4.4.動画の最後にテストを実施する
- 5.研修動画の配信はeラーニングがおすすめ
- 5.1.配信しやすい・受講しやすいシステム
- 5.2.LMSで効率的に受講管理
- 5.3.セキュリティも安心
- 6.eラーニングの動画教材は自社で作れる?
- 7.研修動画の配信と学習管理なら「etudes」
- 7.1.教材内製化サポート
- 7.2.多様な学習コンテンツからも選べる
- 8.まとめ
研修動画を作るメリットとは?
動画は情報量が多く、視覚効果で記憶に残りやすいため、動画による研修は学習効果が高いと言われています。配信や管理の手間もかからず、受講者への教育の質を均一に保つことができるというメリットもあります。
また、研修動画は作成にコストがかかりますが、完成すれば何度も使用できるため長期的に見ればコスト削減につながります。対面研修で必要だった会場準備やスケジュール調整といった負担がなくなることも大きなメリットでしょう。
さらに、リモートワークの拡大によって研修もオンラインで行われることが求められるようになった昨今、研修を動画で作成しておければ急な対応にも困ることはありません。
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研修動画の作り方を流れで解説
研修用の動画を作るにあたって、さまざまな準備が必要になります。ここでは、研修動画の作り方について流れに沿って解説していきます。まず全体を把握してから、どのような研修動画にするか計画してください。
- 研修カリキュラムの設計
- 動画の形式を決定する
- 絵コンテの作成
- 撮影・作成
- 編集
- 配信先にアップ
以下にて、詳しい内容を見ていきましょう。
1.研修カリキュラムの設計
はじめに、動画にする研修カリキュラムを洗い出します。一つの研修テーマに対して、内容を細かく分解してリストアップしていきましょう。内容を細分化することで、中身を濃くしながら一つの動画の視聴時間を短くできます。動画の視聴時間はできるだけ短くコンパクトにまとめる方が学習しやすいためです。
2.動画の形式を決定する
次に、作成する研修動画をどのような形式にするかを決めます。研修動画の形式は、主に次の2種類になります。
講師による講義の録画
スライド形式
次から、それぞれの形式について詳しく説明します。
講師による講義の録画
実際に講師が行った講義の録画を編集して、研修動画にした形式です。講師が板書やスライドを指しながら講義するパターンと、話している講師とスライドを2画面並べて映すパターンの2つがあります。
実際の講義をビデオ撮影するので、初めて作成する場合でも導入しやすい形式です。しかし撮影した映像は、不要な間はカットする、字幕を挿入するなどの編集が必要です。撮影したそのままの映像では、受講者にとって視聴しにくく、動画研修の効果が減少してしまいます。
スライド形式
PowerPointなどのソフトを使用して、動画を作成する形式です。PowerPointはプレゼンなどでもよく使われるツールなので、多くの人にとって慣れ親しんだものであり、扱いやすいでしょう。ポイントを強調する、ナレーションを加えるなど多様な効果をつけて、見やすい動画を作ることができるのがメリットです。
動画用のスライドは、プレゼン用とは異なることに注意をしてください。スライドが移るスピードは比較的ゆっくりめにし、フォントやスタイルを揃えつつ、1枚のスライドに表示する情報量は控えめにしておきましょう。このようなことに気をつけることで、動画の見やすさは大きく変わるのです。
3.絵コンテの作成
形式を決定したら、次は絵コンテを作成します。絵コンテとは、動画の大まかな流れを決めるために作成する設計図のようなものです。各シーンの絵、ナレーションや出演者のセリフ、時間、撮影・演技指示がまとまった資料となり、作成すると関係者に動画の全体像を把握してもらいやすくなります。
絵コンテは、専用の用紙にまずナレーションやセリフを書きこみ、記入した後に場面のコマ割りを行います。絵を最初に描いてしまいたくなりますが、絵はあくまでシーンの構図を表すものと考えましょう。全体のコマ割りをしてから考える方が、まとまりのあるものができるのです。
絵コンテが難しければ、代わりとしてテキストの台本を用意しても構いません。これらをあらかじめ準備しておくことで、撮影のやり直しや素材が足りなくなるというリスクを減らすことができるでしょう。
4.撮影・作成
ここまで準備が終われば、いよいよ研修動画の撮影です。撮影場所をあらかじめ下見し、背景や照明などを把握しておくとよりよいです。
できるだけビデオカメラには三脚を用意し、さまざまなアングルから撮影できるように複数台用意しておくと安心です。研修内容が伝わるような動画になるように、撮影しましょう。
5.編集
撮影が終了したら、絵コンテや台本に従って余分な間をカットしたり、テロップやBGMを入れるなどの編集をします。ナレーション収録なども、動画撮影が終わってから行うとよいでしょう。
複数のカメラで撮影していれば、編集時に場面のアングルを適時切り替えるのがポイントです。このような表現をすることで、動画の単調さを減らし視聴者が飽きずに視聴しやすくなります。
6.配信先にアップ
動画編集が終わったら、配信先にアップして完了です。配信方法はYouTubeなどの動画配信サービスにアップする、メール添付で受講者へ送信するなどさまざまな方法があります。自社に合う方法を選んで配信しましょう。
注意点として、動画データは大きくなりがちです。データを保存したり送ったりする際は、サイズ圧縮を忘れずに施すようにしましょう。
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研修動画を作る上での注意点
研修動画の作り方は、流れに合わせて大まかに理解していただけたでしょうか。ここからは、研修動画を作る上での注意点を紹介していきます。
- 研修の目的を見失わない
- 見やすさ・聴きやすさを重視
では、詳しい内容を見ていきましょう。
研修の目的を見失わない
研修動画を作る上で大切なのは、研修の目的を忘れないようにすることです。研修動画を作るときには、つい伝えたいことをあれもこれもと詰め込みすぎたり、サービス精神が高じて話がそれてしまいがちです。
そうなると、視聴している受講者は要点を掴めなくなり、研修の内容を見失ってしまいます。せっかく作成した研修動画の学習効果が、薄れることになるのです。
見やすさ・聴きやすさを重視
また、常に受講者の視点で作成することも忘れてはいけません。視覚的に見やすく、聴覚的に聴きやすい映像ならば、内容が頭にすっと入り、記憶に残りやすいものです。
そのためには、撮影に使用するカメラやマイクといった機材にも妥協せず、できるだけよいものを準備しましょう。マイクなどは、使う機会が少ないためにわざわざ準備するのも手間かもしれません。しかし、動画研修において音声の質は非常に重要です。撮影時に講師の声をきちんと拾えていなければ動画による効果は半減するのです。
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受講者が離脱しない!良い研修動画の作り方とは
苦労して作成した研修動画も、受講者に最後まで見てもらえなければ意味がありません。はじめは興味を持って見ていたとしても、動画が単調で長いと途中で離脱する受講者が出てきます。ここからは、途中で離脱者が出ないようなよい研修動画の作り方のポイントを紹介していきましょう。
- クイズ形式にする
- ロールプレイングを取り入れる
- すぐに実践できるポイントを伝える
- 動画の最後にテストを実施する
以下にて、詳しい内容を解説していきます。
クイズ形式にする
動画の内容を解説や業務の説明だけで進めていくより、合間でクイズを挟んだ方が受講者にとって刺激になります。
動画視聴は、知識のインプットが中心になりがちです。受講者はどうしても受け身になるので、クイズのように自分で答えを考える場面があると、知識の定着にも役立つでしょう。
ロールプレイングを取り入れる
例えばお客様へのクレーム対応など、よくある事例は実際の場面を再現するような内容にすると、自分に置き換えて見ることができるので、動画への興味を持ち続けられます。
対応方法などは、口頭で説明してもわかりにくいものです。動画ならば頭に入ってきやすく、かつ、この場合はこのように動くということをイメージしやすくなるでしょう。
動画では流れを大まかに説明し、細かい注意点や理由などの詳細は別紙を配って補足説明を加えるなど、動画の情報量が多くなりすぎないようにすることがポイントです。
すぐに実践できるポイントを伝える
動画の目的がはっきりすれば、受講者も見やすくなります。動画の中で、すぐに受講者が実践できるポイントをまとめて伝えると理解しやすいでしょう。
研修動画では、伝えたいことをあれもこれもと詰め込みすぎて、結局何がいいたいのかわからないということが起きがちです。受講者が視聴して、すぐに業務に役立つポイントを伝えてもらえば受講者側の満足度も高まります。
動画の最後にテストを実施する
動画の最後にまとめとしてテストを行うということを冒頭で伝えておけば、受講者は全編を集中して視聴できます。
どこがテストに出そうなのか考えながら見るため、気持ちを途切れさせずに最後まで見終わることができるでしょう。
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研修動画の配信はeラーニングがおすすめ
研修動画を配信するには、LMS(学習管理システム)を利用したeラーニングが最もおすすめです。理由は以下の3点にまとめられます。
- 配信しやすい・受講しやすいシステム
- LMSで効率的に受講管理
- セキュリティも安心
以下にて、詳しい内容を見ていきましょう。
配信しやすい・受講しやすいシステム
eラーニングでは、一度システムを構築し、そこへ研修動画のデータをアップすれば受講者に簡単に配信できます。動画の入れ替えや削除、修正などの管理も手軽に行えるところがメリットです。
一方で、受講者にとってもeラーニングは受講しやすいシステムです。パソコンやスマートフォン、タブレットなど対応する端末があれば自分の都合のいい時間・場所からログインして学習できるので、研修のために業務の調整をしたり移動したりする必要がありません。
LMSで効率的に受講管理
eラーニングは、集合研修とは異なり受講者が個々で研修や学習を進めていくので、進捗にばらつきが出ます。そのため、受講者が多ければ多いほど管理は難しくなっていき、学習が進んでいない受講者への対応がおろそかになっていくのです。
LMSとは、Learning Management Systemの略であり、学習管理システムのことです。LMSを導入、あるいはLMS一体型eラーニングシステムならば、受講データを簡単に管理でき、受講者の成績や学習進捗も一覧で確認することが可能です。
セキュリティも安心
eラーニングは、自社のサーバーに構築するタイプと、ベンダーが提供するクラウドに構築されたシステムを利用するタイプがあります。
どちらもセキュリティ対策が施されているため、YouTubeなどの動画サービスにアップするよりも安全です。動画の配信方法もストリーミング方式にしていれば、動画を端末に保存できないため漏洩・拡散するリスクを防げるでしょう。
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eラーニングの動画教材は自社で作れる?
eラーニングの動画教材を、自社で作成することは可能です。ただし、作成から配信までのすべてを自社で行うには、時間と技術、ノウハウが必要になります。
研修動画の作成が初めてだという場合は、ベンダーのオリジナル教材作成サービスを活用することをおすすめします。研修目的や内容を詳しくヒアリングした後に、自社に適した動画教材の作成をサポートしてくれるでしょう。
どのようなeラーニング教材を作ればよいかわからないが、自社独自の研修教材を作りたいという人におすすめです。
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研修動画の配信と学習管理なら「etudes」
研修動画を作成したいが、どのようにすればわからないとお悩みの方は、ぜひ「アルー株式会社」にお任せください。
人材育成に約20年の実績を持つアルー株式会社では、受講者への効果が実感できる動画研修の作成サポートを実施しています。
また、動画作成だけではなくeラーニングとしての配信や学習管理に活用できるLMS「etudes」の開発・運用も行っています。
教材内製化サポート
アルーでは、自社オリジナル教材の作成もサポートいたします。さまざまな業種の人材育成を担当してきたノウハウで、研修そのもののプランニングからご提案が可能です。研修動画作成に関しては、動画撮影、ナレーション録音、スライド作成など一式承ります。
また、研修教材を内製するための環境構築も支援しています。etudesは、eラーニング教材作成のために使われる複数の動画ファイルに対応しています。お客様が作成された教材がetudesで正常動作するかの確認や、制作環境構築もお任せください。
多様な学習コンテンツからも選べる
自社独自の教材は必要ない、制作する時間やコストをかけられないというお客様でもご安心ください。アルーでは、多様な学習コンテンツをご用意しています。
新入社員や若手社員だけでなく、中堅社員・管理職など多様な階層教育に使用できるコンテンツや、コンセプチュアルスキルやデータ分析を学べるコンテンツなど、必要な研修にぴったりの学習コンテンツが必ず見つかるでしょう。
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まとめ
学習効果が高く、今多くの会社で求められているオンライン研修にも対応している、動画研修。受講者にとってわかりやすい動画を作成するためには、事前に研修の目的を再確認し、計画をしっかり立てることが大切です。
受講者を途中で離脱させないために、動画への興味が薄れないような面白いコンテンツにする工夫が必要になります。
動画が完成した後、受講者に配信する方法はeラーニングを利用するのがおすすめです。受講者にとっては自分の都合で学習ができ、管理側にとっても動画を視聴したかどうかの確認がしやすいことがメリットです。
eラーニングの動画教材は、自社で作成するのが難しければ、ベンダーの教材作成支援サービスを利用しましょう。人材育成のノウハウを持つアルーなら、研修内容の提案から講義動画の撮影まで、お客様の要望を丁寧にヒアリングして教材作成をサポートします。自社オリジナルの研修動画を作成してeラーニングとして配信するなら、ぜひアルーまでお問い合わせください。
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