
e-learningシステムとは?基本的な機能から選び方まで徹底解説
近年、企業の人材育成ツールとしてe-learningシステムが注目されています。e-learningなら従来の集合研修に比べ、時間や場所の制約がなく、効率的な学習が可能です。e-learningシステムを活用することで、個々の学習状況を把握し、効果的な指導やサポートができます。本記事では、e-learningシステムの概要や機能、選び方を解説します。
実際に企業でどのように人材育成をしているのか、他社事例は「導入事例:住友ゴム工業株式会社 / 株式会社メガネトップ / 株式会社オカムラ / 他」で詳しくご紹介します。
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目次[非表示]
- 1.e-learningシステムとは
- 2.e-learningシステムの基本的な機能
- 2.1.学習管理機能
- 2.2.テスト機能
- 2.3.レポート・アンケート機能
- 2.4.教材配信機能
- 2.5.リマインドメールの自動送信機能
- 3.あると便利なe-learningシステムの機能
- 3.1.決済機能との連携
- 3.2.豊富な教材形式への対応
- 4.自社に合ったe-learningシステムの選び方
- 5.e-learningシステムの導入ならetudesがおすすめ
- 5.1.研修の出欠管理や受講管理が容易に可能
- 5.2.使いやすさを重視したUIデザイン
- 5.3.決済機能との連携でコンテンツ販売も可能
- 6.人材育成にetudesを導入した事例
- 6.1.株式会社メガネトップ
- 6.2.株式会社オカムラ
- 7.まとめ
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e-learningシステムとは
e-learning(eラーニングと表記される場合もある)システムとは、インターネット上で教材を配信し、PCやスマートフォンなどの端末を利用して学習するe-learningを管理するツールのことです。
e-learningシステムは、e-learningコンテンツとLMS(学習管理システム)の2つの要素から構成されています。
e-learningコンテンツとは、インターネット上で配信し、PCやスマートフォンなどの端末を使って学習するための教材です。一方、LMSは、受講者の学習履歴や成績を管理するシステムです。LMSには、受講者がログインして学習する受講機能と、管理者が受講履歴や成績を管理する管理機能などが備わっています。e-learningコンテンツとLMSを組み合わせることで、社員研修における効果的な学習管理が可能になります。
多くの企業がe-learningシステムを導入している理由
多くの企業がe-learningシステムを導入している理由として、まずマルチデバイスの普及が挙げられます。パソコンやスマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスで利用可能なため、場所を問わず学習が進められる利便性があります。
また、学習内容を繰り返し確認できるため、習熟度を高めやすい点も魅力です。さらに、リモートワークやフレックスタイム制など、多様な働き方が進む中で、個々のスケジュールに合わせて学べる柔軟性は、企業研修の効率化や従業員のスキルアップに大きく貢献します。
これらの理由から、多くの企業がe-learningの導入を進めています。
近年のe-learningのトレンド
近年のe-learningのトレンドとして、ブレンディッドラーニングの普及が注目されています。これは、オンライン学習と対面授業を組み合わせた学習方法で、それぞれのメリットを活かし、効率的な学びを提供します。
また、データ分析を活用してパーソナライズし、個々の習熟度やニーズに応じた最適なコンテンツ提供もe-learningならではの学習スタイルとして注目されています。その他に、「ゲーミフィケーション」というゲーム要素を取り入れることで学習者のモチベーション向上を図る取り組みも増加中です。このような技術革新と学習理論の融合が、e-learningの新たな可能性を切り開いています。
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e-learningシステムの基本的な機能
e-learningシステムの基本的な機能は、下記の通りです。
- 学習管理機能
- テスト機能
- レポート・アンケート機能
- 教材配信機能
- リマインドメールの自動送信機能
学習管理機能
学習管理機能は、e-learningシステムの中核的な機能です。
主な機能としては、受講者のアカウント情報管理、学習進捗状況の一元管理、配信するコースやカリキュラムの管理などが挙げられます。
受講者のアカウントや進捗状況を一元的に管理することで、誰がどのコースを受講しているかを把握でき、進捗が芳しくない受講者に対するフォローアップも可能です。
さらに、配信するカリキュラムやコンテンツの管理機能も備わっているため、教材の更新や新規追加、公開時期の設定などが一括で行えます。
従来は個別に管理する必要がありましたが、e-learningシステムを活用すれば、運営業務を大幅に効率化できます。
テスト機能
テスト機能は、e-learningシステムにおいて重要な機能です。
コンテンツ受講後にテストを実施することで、受講者の理解度が確認できます。一通り受講を済ませただけでは、本当に内容を理解できているかどうかがわかりません。場合によっては、コンテンツを大まかに見ただけで受講完了にしてしまうこともあるでしょう。
しかし、受講後にテストがあるとわかっていれば、受講者は集中して取り組み、内容を深く理解しようとします。テスト結果は運営側で把握できるため、理解が不十分と判断した場合には、コンテンツの再受講を促すことが可能です。
レポート・アンケート機能
e-learningシステムには、受講者の理解度や満足度を把握するためのレポート・アンケート機能が備わっています。
これは、コンテンツ受講後にアンケートフォームを送信し、受講者が回答したり感想をレポート形式で提出したりできる機能です。
受講者から直接アンケートやレポートを回収することで、コンテンツに対する率直な感想を集めることが可能です。集めた意見を参考に、コンテンツの改善や研修運営の見直しができます。それだけではなく、レポートやアンケートの回答状況を人事評価に生かすといった活用方法もあります。
このように、レポート・アンケート機能を活用することで、コンテンツの質の向上や、e-learningへの取り組みに対する評価ができるでしょう。
教材配信機能
e-learningシステムには、自社に合わせた独自のコンテンツを教材として配信できる機能が備わっています。
集合研修やオンライン研修の内容を録画してアップロードするなど、既存の育成施策をe-learningコンテンツとして活用することが可能です。一から教材を作成する場合は、専門のe-learning提供ベンダーのサポートを受けることで、高品質なコンテンツが作成できます。
このように、e-learningシステムの教材配信機能を活用すれば、既存の教育コンテンツを活用したり、専門ベンダーと連携して質の高い教材を開発したりと、自社の人材育成ニーズに合わせたコンテンツで育成施策を実施できます。
リマインドメールの自動送信機能
e-learningシステムの基本的な機能の一つに「リマインドメールの自動送信機能」があります。この機能により、受講者に未完了のコースや締切の近い課題を自動的に通知できるため、学習の進捗管理が格段に効率化されます。忙しい日常の中で学習を後回しにしがちな受講者に対して、適切なタイミングでリマインドを送ることで、学習意欲を維持しやすくなります。
また、管理者にとっても、個別に連絡をする手間が省けるため、大規模な受講者を抱える研修でも対応が可能です。このように、自動リマインド機能は学習者と管理者双方にとって、時間の有効活用や学習効果の向上をもたらす便利なツールとして活用されています。
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あると便利なe-learningシステムの機能
e-learningシステムの基本的な機能とは別に、下記の機能があると便利です。
- 決済機能との連携
- 豊富な教材形式への対応
決済機能との連携
e-learningシステムに決済機能を連携できる機能があれば、自社コンテンツの販売や有料コースの提供を行う際に役立ちます。
決済機能との連携には、下記のようなメリットがあります。
メリット |
内容 |
---|---|
自社コンテンツの有料販売 |
LMS上で自社のe-learningコンテンツを有料で販売できる |
購入者の一元管理 |
購入者の受講管理や課金管理がLMSの中ですべて完結する |
ただし、決済機能と連携できるe-learningシステムは少数です。そのため、e-learningシステムを選定する際には、決済機能との連携が可能かどうかを確認しましょう。
e-learningシステムの決済機能については、下記の記事で詳しく解説しています。
『決済機能を利用してeラーニング教材を販売|活用シーンやメリット』
豊富な教材形式への対応
e-learningシステムが、動画教材、アニメーション教材など、多様な形式の教材に対応していると、より効果的な学習が期待できます。
単一の教材形式では、受講者の集中力が切れてしまう可能性があります。しかし、複数の教材形式があることで、学習者の興味を持続させやすくなるでしょう。
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自社に合ったe-learningシステムの選び方
自社に合ったe-learningシステムを選ぶ際は、下記の7つが重要です。
- システムの運用形態
- 運用費用
- 使いやすい操作性
- 搭載機能の充実度
- カスタマイズ性
- サポート体制
- 導入実績
システムの運用形態
e-learningシステムの運用形態は、大きくオンプレミス型とクラウド型に分類されます。
オンプレミス型とは、自社のサーバー上にe-learningシステムを構築する形態です。自社でサーバーを用意する必要があるため、サーバーの設置スペースが必要となり、導入コストも高くなります。
一方、クラウド型は、仮想環境に構築されたe-learningシステムを利用する形態です。自社でシステムの開発や保守・運用を行う必要がなく、比較的簡単に導入できるため、おすすめです。
クラウド型のe-learningシステムについては、下記の記事で詳しく解説しています。
『クラウド型eラーニングとは?オンプレミス型との違いと比較のポイント | etudes』
運用費用
e-learningシステムの運用費用は、オンプレミス型かクラウド型かによって大きく異なります。
オンプレミス型の場合は、導入時にサーバーの購入費用などがかかるため、数百万円程度の出費が必要です。しかし一度導入してしまえば、月々のランニングコストは比較的安価で、数万円程度に抑えられます。
一方、クラウド型の場合は、導入時の初期費用がほとんどかかりません。代わりに月額の利用料金を支払う必要があり、契約プランによって料金が変動します。ユーザーIDの数に応じて料金が決まる従量課金制や、固定の月額料金制などの課金モデルがあります。
自社の予算や利用規模に合わせて、適切なe-learningシステムを選びましょう。
使いやすい操作性
直感的で操作性に優れたe-learningシステムを選ぶことで、受講者の学習負担が軽減されます。
複雑な操作手順やメニュー構成では、受講者が手間取り、本来の学習に集中できなくなる恐れがあります。シンプルで使いやすいUIであれば、利用者はスムーズに学習に取り組めるでしょう。管理者側も、利用者からの問い合わせ対応に余計な工数を費やすことがなくなります。
搭載機能の充実度
e-learningシステムを選ぶ際は、現在の要件だけでなく、将来的な展開も見据えることが重要です。
例えば、現時点ではオリジナルの教材作成機能が不要でも、将来的には独自コンテンツを作成するかもしれません。また、e-learningコンテンツの有料販売を開始する際には決済機能と連携するなど、新たなビジネスモデルへの対応が必要となる可能性もあります。
そのため、現在の要件を満たすだけでなく、拡張性の高いシステムを選ぶことがおすすめです。
将来的な機能拡張が可能なe-learningシステムを選ぶことで、ニーズの変化に柔軟に対応できます。
カスタマイズ性
e-learningシステムを選ぶ際に注目すべきポイントの一つが「カスタマイズ性」です。特にトップページのデザインや機能を自社のニーズに合わせてカスタマイズできるシステムは、受講者にとって親しみやすく、学習意欲を高める効果があります。例えば、自社のロゴやブランドカラーを取り入れたデザインに変更したり、優先的に受講させたい教材をトップに固定表示する機能があると便利です。これにより、学習者は必要な情報に素早くアクセスでき、学習の進捗がスムーズになります。
また、業種や部署ごとに異なるコンテンツを柔軟に配置できるシステムであれば、幅広いニーズに対応可能です。カスタマイズ性が高いe-learningシステムは、学習体験の向上と運用効率化の両立に寄与します。
サポート体制
e-learningシステムを選ぶ際は、導入前や導入後のサポート体制も大切です。
具体的には、下記のようなサポート体制があると安心して利用できます。
サポート |
内容 |
---|---|
導入サポート |
導入時の環境設定や初期設定など、専門スタッフ |
操作サポート |
システムの基本操作から応用的な機能の使い方まで、マニュアルやヘルプデスクによるきめ細かいサポートがある |
コンテンツ作成サポート |
教材コンテンツの作成方法や改修についての |
技術サポート |
システムの不具合やトラブル発生時に、迅速に対応 |
導入実績
e-learningシステムの導入実績は、システムの信頼性や実用性を裏付ける重要な指標となります。実績が豊富であれば、多くの企業や組織から支持されている証明となるため、安心して導入できるでしょう。また、単に導入企業数が多いだけでなく、具体的な事例があることで、システムの特長や活用シーンがよりイメージしやすくなります。
そのため、e-learningシステムを導入する際は、実績豊富で、具体的な活用事例があるものがおすすめです。
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e-learningシステムの導入ならetudesがおすすめ
引用元:etudes公式サイト
e-learningシステムの導入には、20年にわたる人材育成ノウハウが詰まったetudesがおすすめです。
etudesは、主に大企業向けに企業研修を提供してきたアルー株式会社の人材育成ノウハウを基に開発されたe-learningシステムです。
研修の出欠管理や受講管理が容易に可能
etudesでは、集合研修やオンライン研修の出欠管理や受講管理が簡単に行えます。
例えば、管理者側で研修日程をアップロードすることで、社員が複数の日程から自分が参加する日取りを選択できます。変更する際も、etudes上で容易に修正できます。
研修の出欠管理や受講管理を一元的に行えるため、手作業による管理に比べて大幅に工数を削減できるでしょう。
使いやすさを重視したUIデザイン
etudesは、全ての人にとっての使いやすさを追求したUIデザインが特徴です。
シンプルかつわかりやすい設計となっているため、受講者はマニュアル不要で操作できます。また、トップページのカスタマイズ性も高く、ユーザーごとに受講を推奨するコンテンツを上から順に表示するといった構成にすることも可能です。
決済機能との連携でコンテンツ販売も可能
etudesは、決済機能と連携できるため、自社で作成したコンテンツを販売できます。
これにより、社内研修だけでなく、コンテンツ販売による収益化といった新たなビジネスモデルの構築が可能です。
etudesと決済機能を連携させることで、同じプラットフォーム上で決済と学習が行えます。
学習プラットフォームと決済機能が一体化しているため、別のサイトへ移動する必要がなく、ユーザーの離脱を防げます。
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人材育成にetudesを導入した事例
人材育成にetudesを導入し成功した事例を、2つご紹介します。
株式会社メガネトップ
株式会社メガネトップは、「眼鏡市場」を日本国内に1,000店舗以上展開している、国内眼鏡市場No.1メーカーです。
同社では「人的資本」を強化し、従業員が、どこの組織でも通用するスキルセットを持つことを目標に、e-learningシステムであるetudesを活用して研修を実施しました。同社では、一人ひとりのニーズに沿った学びを提供することが重要と考えていましたが、従来型の集合研修では効率が悪く自律型教育が確立できないことが課題でした。
そこで、「受講者の主体性の促進」と「企画側の管理効率化」をめざして戦略的にetudesを活用していくことにしました。
etudesを活用した成果としては、下記の通りです。
- 社員が自律的に学習する風土の構築に成功した
- 任意のグルーピングによって研修管理ができた
- 管理機能が直感的で操作しやすく、機械操作が苦手な運営担当者でも安心して運営できた
etudesを活用することで、人的資本の強化に成功し、運営担当者のスムーズな運営業務にも寄与することができました。
株式会社メガネトップ導入事例
株式会社オカムラ
株式会社オカムラでは、e-learningシステムであるetudesを活用し、ブレンディッドラーニングの導入による人材育成の成果向上に成功しました。株式会社オカムラでは、昇格時に必要なスキルやマインドの研修を実施しています。
以前は、昇格時の研修を選抜者のみに実施していましたが、人材育成施策を見直し、研修対象者の枠を広げ、必要なスキルやマインドをより多くの社員が習得することを目指しました。しかし、対象者全員に集合研修を実施するとなると予算が倍増してしまうため、etudesと組み合わせたブレンディッドラーニングを実施することにしました。
集合研修の内容の中で、インプットできる部分をetudesに移行したことで、予算をコントロールしながら対象者全員への研修の実施に成功しました。
まとめ
本記事では、e-learningシステムの概要や機能、自社に合った選び方を解説しました。
e-learningシステムは、インターネット上で学習コンテンツを配信し、学習者の進捗管理や成績評価などを行うシステムです。基本的な機能としては、学習管理機能、テスト機能、レポート・アンケート機能、教材配信機能があげられます。さらに、決済機能との連携や豊富な教材形式への対応など、便利な機能を備えたシステムも存在します。自社に合ったe-learningシステムを選ぶ際は、システムの運用形態、操作性、導入実績などを総合的に判断する必要があります。
本記事を参考に、自社に最適なe-learningシステムを導入しましょう。