企業がLMSを導入すべき理由とは?選ぶポイントと成功事例を紹介
社内の人材育成を管理するツール「LMS」は、研修のオンライン化にともなって多くの企業が導入を進めています。
研修の管理業務による社内の人的リソース圧迫が課題となっている方や、研修のオンライン化を考えている方はLMSの導入を検討しましょう。
しかし、LMSは多くのベンダーから提供されているため、どれが自社に最適なのかわからないということもあるでしょう。この記事では、企業向けLMSの比較のポイントとおすすめのLMSを紹介します。
実際に企業でどのように人材育成をしているのか、他社事例を知りたい方は「導入事例:住友ゴム工業株式会社 / 株式会社メガネトップ / 株式会社オカムラ / 他」で詳しくご紹介します。
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目次[非表示]
- 1.eラーニング研修には企業向けLMSを導入しよう
- 2.企業向けLMSの主な機能
- 2.1.eラーニング配信機能
- 2.2.学習管理機能
- 2.3.理解度テスト、アンケート配信機能
- 3.企業向けLMSのメリット
- 3.1.受講者のモチベーション維持が可能
- 3.2.社員の研修の取り組みを正しく評価
- 3.3.コストと業務負担を削減
- 3.4.人材育成のDX化に繋がる
- 4.自社に最適なLMSは?比較のポイント
- 5.LMSを導入した企業の成功事例
- 5.1.住友ゴム工業株式会社様
- 5.2.株式会社メガネトップ様
- 6.eラーニングシステムなら「etudes」
- 6.1.etudes Plusなら学び放題!
- 6.2.初期費用は無料。ユーザー数に応じた課金制
- 6.3.受講者も管理者も操作しやすいUI/UX
- 6.4.人材育成会社が作り上げた豊富な教材
- 6.5.充実のサポート体制
- 6.6.自社コンテンツ販売にも利用できるLMS
- 7.まとめ
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eラーニング研修には企業向けLMSを導入しよう
LMSとは、Learning Management Systemの略称で、直訳すると「学習管理システム」となります。
導入にあたって注意すべきポイントとして挙げられるのが、「教育機関向けLMS」と「企業向けLMS」は異なるという点です。学生は数学や国語などの教科を学びますが、社会人はビジネスマナーなどのスキルを学びます。また、学生は学ぶことが目的である一方、社会人は学んだ後にそのスキルを活かすことが目的となります。このような違いを理解し、「企業向けLMS」を選択する必要があります。
eラーニング研修には、企業向けLMSを導入するとよいでしょう。ここからは、企業向けLMSの機能を詳しくご紹介します。
LMSの基本情報は、以下の記事にて詳しく解説しています。
『LMSとは?学習管理システムの基本情報とメリットを徹底解説』
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企業向けLMSの主な機能
企業向けLMSの主な機能は、以下の3つです。
- eラーニング配信機能
- 学習管理機能
- 理解度テスト、アンケート配信機能
それぞれの機能について、詳しく見ていきましょう。
eラーニング配信機能
企業向けLMSには、eラーニング教材の配信機能が備わっています。この機能により、動画やスライド、テキストなど様々な形式の教材を、オンラインで社員に提供することができます。
LMS無しでeラーニング研修を実施すると、社員にメールでeラーニング教材の動画を送信するなどの煩雑な作業が発生します。
LMSなら、以下のようにeラーニング配信を効率化できます。
機能 |
説明 |
---|---|
教材アップロード |
動画、PDFファイル、スライドなどの教材をアップロードできます。 |
視聴履歴管理 |
社員の教材視聴状況を一元管理できます。 |
スケジューリング |
教材の公開時期や受講期限を設定できます。 |
通知機能 |
新しい教材の公開や受講期限を社員に通知できます。 |
このように、eラーニング教材を効率的に配信・管理できる点が、企業向けLMSの大きな特長です。スムーズな教材提供により、社員の学習機会を確保し、知識・スキルの向上に繋がります。
学習管理機能
企業向けLMSには学習管理機能が搭載されており、受講者の学習状況を一元的に管理できます。具体的には以下の機能があります。
機能 |
説明 |
---|---|
受講者管理 |
受講者の登録・編集、受講履歴の一覧化が可能です。 |
進捗管理 |
講座の受講状況や理解度を把握できます。 |
レポート出力 |
学習データを基にレポートを自動生成できます。 |
学習管理機能を活用することで、受講者の理解度や学習の進捗状況を可視化し、適切な指導やフォローアップを行えます。また、学習管理データを活用することで、より効果的な研修設計や人材育成施策の立案が可能となります。
理解度テスト、アンケート配信機能
企業向けLMSには、理解度テストやアンケート配信の機能が備わっています。
従来の集合研修では、テストやアンケートは紙によって実施され、回収や集計に時間と手間がかかっていました。LMSを導入すれば、受講者数が多い全社研修のアンケートでも、実施から集計まで自動で行えます。
また、集計ミスや採点ミスといったヒューマンエラーも防ぐことができます。
企業向けLMSのメリット
企業向けLMSを導入するメリットは多数ありますが、ここでは4つのポイントを紹介していきます。
- 受講者のモチベーション維持が可能
- 社員の研修の取り組みを正しく評価
- コストと業務負担を削減
- 人材育成のDX化に繋がる
以下にて、詳しく内容を見ていきましょう。
受講者のモチベーション維持が可能
企業におけるeラーニングの課題の一つに、受講者のモチベーション維持があります。eラーニングは、受講者の主体性によって進捗に差が出やすく、モチベーションの維持が難しいとされています。
LMSを導入すれば、受講者一人ひとりの学習の進み具合がシステム上で簡単に確認できるため、適切なフォローアップができます。
その結果、eラーニングが「やってもやらなくてもいいもの」ではなく「やるべきもの」として認識され、モチベーションの維持が可能になります。
社員の研修の取り組みを正しく評価
社員のeラーニング研修への取り組みを、人事評価などに反映させる機会も多いでしょう。その際に、LMSがあれば正しく評価することができます。
リアルタイムの受講状況、テスト結果、合計の学習時間などをLMSで確認し、人事評価の際に参考にできます。積極的にeラーニングを受講したことによって、営業の成績が上がった、といった効果測定にも活かせるでしょう。
コストと業務負担を削減
企業が従来型の研修を実施する場合、講師の手配や会場の確保など、事前の準備に多大な労力とコストを要します。さらに、研修当日の運営にも人手が必要となり、業務負担が大きくなります。
一方、LMSを活用すれば、そうした負担を大幅に軽減できます。教材をデジタル化して受講者に配信するだけで済むため、会場の確保や講師の手配が不要になるのです。
もし企業向けLMSを導入していなければ、一人ひとりから送られてくる受講履歴をExcelに全て入力し、受講が進んでいない社員を手作業で見つけなければいけません。企業向けLMSを導入していれば、Excel入力などの手間が排除でき、研修管理以外の業務のリソースを圧迫しないでしょう。企業向けLMSの導入は、研修担当者の業務負担を削減することにもつながります。
人材育成のDX化に繋がる
企業向けLMSを導入することにより、社内の人材育成の分野がオンライン化され、DXを推進できるというメリットがあります。
「2025年の崖」という言葉をご存じでしょうか。
経済産業省「DXレポート」にて提示された言葉で、2025年からの5年間で日本企業がDXを実現できなかった時に被る損害について暗示しています。その損害は、最大12兆円の経済損失と見込まれています。この警鐘は、日本企業に大きな影響を与えているのです。
DXの実現は大きな目標ではありますが、目の前の小さなことからデジタル化していくことによって達成されます。研修をeラーニングで実施し、学習管理をLMSで行うことは人材育成のDXとなります。
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自社に最適なLMSは?比較のポイント
ここまでは、企業向けLMSのメリットについて紹介してきました。ここからは、自社に最適なLMSを見つけるための、比較のポイントについてまとめていきます。LMSを比較するときに注意したいのは、以下の8つのポイントです。
- 料金システム
- 対応するデバイス
- 利用人数の制限
- セキュリティ強度
- 操作のしやすさ
- 学習コンテンツの豊富さ
- 管理機能
- 導入事例
ここから、一つずつ詳しく内容を見ていきましょう。
料金システム
企業向けLMSは、以下2つの料金形態であることが多くあります。
- 従量課金制
- 定額制
従量課金制とは、コインパーキングや光熱費など、サービスを利用するごとに課金されていくシステムのことです。eラーニングにおいては、「1ID/5,000円」のように、利用する人数によって料金が加算されていきます。
定額制はサブスクリプションサービスのように、一定金額を払うことによりサービスを使い放題になるシステムのことです。eラーニングにおいては、定額を払うことにより何人でもサービスを使うことができるようになります。
どちらにもメリットがありますが、利用人数が少ないときや、少人数からはじめて徐々に大規模運用に移行したいときなどは従量課金制がおすすめです。一方、使い放題のサービスを利用したいときや最初から大規模人数での利用を想定しているときは、定額制を利用するとよいでしょう。
対応するデバイス
LMSを比較するときに注意したいのは、eラーニングを利用できる端末の種類に制限が無い「マルチデバイス」に対応しているか否かです。つまり、eラーニングを利用できるデバイスがPCのみか、PCとスマートフォン・タブレットにも対応しているかどうかを注意する必要があるのです。
eラーニングを利用できるデバイスがPCのみであれば、忙しい社員のスキマ時間にスマホでeラーニングを行ってもらうことができません。いつでもどこでもeラーニングができない、ということは、社員の学習に対するモチベーションの高いときを逃してしまうことにつながりかねません。
対応するデバイスが、PC、スマートフォン・タブレット、全てに対応しているか否かは、企業向けLMS選択の大きなポイントとなるでしょう。
利用人数の制限
企業向けLMSの中には、最低利用人数や上限利用人数が決まっているものがあります。既に利用人数がある程度定まっていて、変化する可能性もない場合を除き、最低利用人数や上限利用人数が設定されていない企業向けLMSを選択するとよいでしょう。
セキュリティ強度
LMSを比較するとき、セキュリティ強度も重要なポイントです。eラーニングを導入するときに、自社のオリジナル教材を作成することもあるでしょう。自社ならではのノウハウや機密事項をeラーニング化することにより、情報流出のリスクもでてきます。
どのようなセキュリティを採用しているのか、そのセキュリティは信用できるものなのか、企業向けLMSを導入する前にしっかりと確認する必要があるでしょう。
操作のしやすさ
eラーニングを利用する対象者は、若手社員から高齢の社員まで、幅広くいます。新入社員には新入社員の、中堅社員には中堅社員の、学ぶべきことがあるためです。
多様なeラーニング受講者の中には、基本的なITスキルを持っていない社員もいることでしょう。そんな社員でも操作しやすい企業向けLMSを選択することは、受講率を保ち学習の成果を上げるために重要なことです。操作のしやすさは、企業向けLMSを比較するときに非常に重要なポイントとなるでしょう。
学習コンテンツの豊富さ
豊富な学習コンテンツをそろえているLMSを選択するとよいでしょう。たとえば新人研修一つとっても、覚えることはたくさんあります。ビジネスマナー、学生から社会人への意識転換、報告・連絡・相談、ロジカルシンキングなど、どれか一つではなく多角的に網羅している企業向けLMSを選択するようにしましょう。
多くの学習コンテンツの中から一つを選択することはできますが、ないものから選択することはできません。たくさんの学習コンテンツをそろえている企業向けLMSは、それだけで価値があるのです。
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LMSを導入した企業の成功事例
LMS「etudes」を導入して、人材育成の効率化に成功した企業の事例をご紹介します。
- 住友ゴム工業株式会社様
- 株式会社メガネトップ様
事例を知ることによって、自社に導入する際のイメージが具体化します。
住友ゴム工業株式会社様
住友ゴム株式会社様では、すでに利用していたLMSを、研修運営の工数削減のため、etudesにリプレイスしました。
これまでは、研修に参加する社員の出欠管理に無駄な工数が発生していましたが、etudesなら受講者自身がLMS上で日程調整できるため、急な変更への対応がスムーズにできるようになりました。
受講者単位でアカウントを作成できるため、「各自が選んだ教材を期限内に完了する」ことを意識しながら学習進捗を管理することも可能となりました。
自発的な学習を促進する「自己啓発研修」を、eラーニングで実施していることにより、LMSの学習管理機能の強みが発揮されています。
住友ゴム株式会社様の事例の詳細は、以下のリンクからご覧いただけます。
『自ら学ぶ姿勢を醸成する仕組みの構築と、運営効率向上をetudesで両立』
株式会社メガネトップ様
株式会社メガネトップ様は、人的資本経営を推進するためには、従業員が自ら学び成長する風土を醸成すべきと判断しました。自発学習を定着させるには、従来の集合研修では効率が悪く、eラーニングシステムであるLMS「etudes」を導入しました。
株式会社メガネトップ様は「選択型研修」という、受講者自身が学ぶコンテンツを選ぶスタイルの研修方式を採用しています。強制力を高めなくても受講率が上がるように、
- お知らせをタイムリーに配信する
- 段階的にリリースを行いコンテンツの鮮度を高める
- 社内認知向上のためのパンフレットを配布する
といった工夫を行いました。
これにより、任意研修の一般的な受講率は5〜10%と言われる中、20%以上のスタッフが受講する結果に繋がりました。
株式会社メガネトップ様の事例について詳しくは以下のリンクからご覧いただけます。
『人的資本経営を推進するために人材育成は必須。「自ら学ぶ」風土作りにetudesを活用』
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eラーニングシステムなら「etudes」
eラーニングシステムをお探しなら、アルー株式会社が提供する「etudes(エチュード)」をご検討ください。etudesは、LMS一体型のeラーニングサービスです。ここからは、etudesの4つの特徴と、eラーニング学び放題サービス「etudesPlus」について紹介していきます。
etudes Plusなら学び放題!
LMSであるetudesに豊富な教材がプリセットされ、eラーニングが学び放題になるetudesPlus。特徴は、動画約300本、演習約600本を用いた100本以上のコンテンツを揃えた豊富な学習プログラムです。動画教材で身につけたスキルを演習でアウトプットすることにより、知識の定着が見込めます。また、階層や興味にあわせた数多くのeラーニングから受講者ごとに最適な教材をレコメンドする機能により、自分がどのeラーニングをすればいいのか分からないといった事態を防ぎます。
豊富な学習コンテンツをそろえているetudes Plusにご興味をお持ちいただいたご担当者様は、ぜひ詳細ページをご覧ください。
初期費用は無料。ユーザー数に応じた課金制
etudesのサービス利用料は、ユーザー数に応じた従量課金制を採用しています。下限利用人数の設定はなく、一人から始めることが可能です。そのうえ、初期費用は無料。気軽にetudesのサービスをご体感いただけます。
また、上限利用人数の設定も行っておりません。一人から様子を見て始め、チーム全員に拡大し、部署、社内、グループ会社全域に渡って導入をしても問題はありません。
受講者も管理者も操作しやすいUI/UX
etudesは、操作性のよいeラーニングサービスです。ITリテラシーの有無に関わらず、誰もが分かりやすく操作しやすいUI/UXを誇ります。
eラーニング講座がパネル式で一覧表示され、感覚的に自分に必要なeラーニングを選択することができます。検索機能も搭載されており、自分に関わりのあるキーワードから最適なeラーニング講座を探し出すことが可能です。
etudesを操作してみたい方は無料トライアルへお申し込みください。一ヶ月間、etudesのすべての機能を無料で体験できます。
人材育成会社が作り上げた豊富な教材
etudesを開発したアルー株式会社は、約20年の歴史を持つ人材育成会社です。eラーニングサービス「etudes」は、人材育成に関する豊富な知識やノウハウを駆使して作られた教材を搭載しています。
既存の教材を活用するだけでなく、人材育成に精通しているコンサルタントと共に、オリジナル教材を作成することも可能です。自社の課題を認識している企業様も、課題があいまいな企業様も、ぜひ一度アルー株式会社にご相談ください。人材育成の視点から貴社の課題点を探り、最適なeラーニングをご提案します。
充実のサポート体制
etudesのサービスは、単なるASPの導入だけでは終わりません。eラーニングの導入後の定着支援、新規eラーニングコンテンツの内製化支援・外部調達支援、オリジナルeラーニングコンテンツの作成、学習効果測定など、お客様の課題を解決するために、さまざまなサポートをワンストップでご提供しています。
eラーニングを提供するだけではない、人材育成会社としてアルー株式会社にしかできないサポートを実施させていただきます。
自社コンテンツ販売にも利用できるLMS
etudesは、LMS一体型eラーニングです。このLMSを利用して、自社のコンテンツ販売ができることをご存じでしょうか。自社で開発したeラーニングやオンライン講座を、アルー株式会社が提供するLMSを利用して販売する方法です。
長くeラーニングを利用していると、オリジナル教材を作成することもあるかもしれません。自社で作成したeラーニングやオンライン講座を、社内だけにとどめず、社外向けの商材とすることも可能です。
▼ eラーニングや教育プラットフォームにお困りではございませんか?
初期費用0円・有効IDのみご請求で、繰り返し実施する研修の効率化ができる
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まとめ
自社にとってベストなLMSを選ぶかどうかは、今後の社内学習の質に大きな影響を及ぼします。この記事では、LMSを選ぶ際に注目すべきポイントをご紹介しました。
導入後の運用までイメージしながら、サービス選定をすることが大切です。まずは、「LMS導入によって、どのような課題を解決したいのか」を明確にしましょう。
etudesは、約20年の歴史を持つ人材育成会社のアルー株式会社が作ったLMS一体型eラーニングサービスです。人材育成のノウハウを豊富に持つコンサルタントが、貴社の課題をヒアリングし、可視化して、ワンストップで課題解決をリードします。LMSをご検討中のご担当者様は、ぜひ一度アルー株式会社にお問い合わせください。