
コンプライアンス研修をeラーニングで行うべき4つの理由とメリットを解説
コンプライアンスの重要性が高まる近年では、多くの企業が「コンプライアンス研修」を実施しています。社員のコンプライアンス意識が欠如していると企業としての社会的な評価が下がるだけではなく、働きにくい会社となり、人材が定着しないといった問題も発生します。つまり、コンプライアンスを社員に学ばせることは企業として必要不可欠なことであると言えるのです。
コンプライアンス研修の実施方法はさまざまですが、中でもオンライン学習「eラーニング」が効果的であることをご存知でしょうか。
eラーニングでコンプライアンス研修を行う理由や4つのメリットについて詳しく解説いたします。
▼コンプライアンスなどの必須研修をオンライン化するなら
目次[非表示]
- 1.社会人にコンプライアンス教育はなぜ必要?
- 2.コンプライアンスの概念
- 2.1.法令遵守
- 2.2.企業倫理
- 2.3.社会規範
- 2.4.社内規範
- 2.5.多様化するコンプライアンス
- 3.コンプライアンスの教育方法
- 3.1.ADDIEモデル
- 4.コンプライアンス教育はeラーニングで実施しよう
- 5.eラーニングで行う4つのメリット
- 5.1.従業員数に関係なく同じ内容を学んでもらうことができる
- 5.2.集合研修のように周囲の意見に流されない
- 5.3.研修の質・量の向上とコスト削減の両立
- 5.4.最新情報の更新がしやすい
- 6.eラーニングシステムの導入ならetudes
- 7.etudesの強み
- 7.1.人材育成のノウハウを活かした教材をご用意
- 7.2.初期費用は無料・受講生の数に応じた課金制
- 7.3.導入もスムーズなクラウド型
- 8.etudesのコンプライアンスカリキュラム
- 8.1.コンプライアンスとハラスメント講座
- 8.2.個人情報保護法講座
- 9.まとめ
社会人にコンプライアンス教育はなぜ必要?
企業がコンプライアンス研修を行うようになった背景として、1990年台から2000年代にかけて、粉飾決算や個人情報の流出、過労死などの不祥事が多く発生したことがあります。
現在でも同様の不祥事は起きており、コンプライアンス違反によって倒産に至った企業もあるほどです。社会問題とも言えるこのような事態を解決するため、コンプライアンス教育は多くの企業で実施されています。
▼コンプライアンスなどの必須研修をオンライン化するなら
コンプライアンスの概念
コンプライアンスという言葉の意味は「法令遵守」です。しかし国内のビジネスシーンにおいては、法令遵守だけではなく以下のような概念も含まれています。
- 法令遵守
- 企業倫理
- 社会規範
- 社内規範
一つずつ詳しく解説していきます。
法令遵守
法令遵守とは行政で決められた条例や法律といった、法として拘束力のある規則を守ることを指します。コンプライアンスの概念の中でも、違反があった場合に最も大きな問題となるものです。
ニュースで取り上げられることも多い、社員のUSB持ち出しによる個人情報漏洩などは法令遵守に反する行為となります。
コンプライアンス研修においても、この法令遵守は核となる内容です。
企業倫理
企業倫理とは、企業が社会から信頼されるための行動規範を指します。
企業倫理は、法令には定められていない企業としての倫理観であり、それを遵守することで取引先や消費者から信頼される企業となります。
例えば、取引先に対して不適切な態度をとった部下に向かって上司が「その態度はコンプライアンス違反にあたりますよ」と注意したとします。この場合のコンプライアンス違反とは企業倫理に反しているケースです。法律違反ではないですが、企業に属する社員として最低限守るべきルールが守れていないということです。
社会規範
社会規範とは、「世間一般から見たらどう思われるか」という基準で問われる、公序良俗の意識を指します。先ほどの企業倫理と同様に、法令では定められていない常識的な決まりです。
例えば、不祥事を起こした企業の取締役が謝罪会見を行った際に、報道陣に対して暴言を口にした様子が放映されたら、その企業の社会規範が問われます。
社会規範は、社会情勢や国民の意識によって変化する流動的なものでもあります。
社内規範
社内規範は、社内で決められたルールや就業上の決まりを指します。企業倫理・社会規範とは異なり「社会的にどうか」ではなく「社内のルールに違反していないか」が基準となります。
就業規則や社内規定に定められた内容に反する行為があった場合に、コンプライアンス違反とみなされます。残業代が支払われない、違法な労働を強いられるといった例が挙げられるでしょう。
多様化するコンプライアンス
コンプライアンスは、概念で紹介した4つ以外にも
- 消費者コンプライアンス
- 取引先コンプライアンス
- 株主コンプライアンス
といったものもあり、今後ますますコンプライアンスの考えは多様化していく可能性があります。
しかし、企業として社員に適切な研修を行うべきコンプライアンスは、先ほど紹介した4つの概念です。本来のコンプライアンスについて正しい知識があれば、多様なコンプライアンスにも対応していくことができるでしょう。
▼コンプライアンスなどの必須研修をオンライン化するなら
コンプライアンスの教育方法
コンプライアンス違反は、企業にとっては致命的な問題となるため、社員一人ひとりが正確に理解するよう教育をしていく必要があります。コンプライアンス教育の実施方法を誤ってしまわないよう、「ADDIEモデル」を参考にしてみましょう。
ADDIEモデル
ADDIEモデルとは、効果的に教育を行うための以下の流れを示す言葉です。
「ADDIE」とはこれらの頭文字が由来となっています。
Analysis:分析
研修を行う理由や、研修で達成すべき目標は何かを明確にして課題を分析・理解します。
Design:設計
研修において何の学習コンテンツを準備・提供すれば良いのか策定します。
Development:開発
設計した内容を具体的なコンテンツ(媒体)に変換します。
Implementation:実施
開発した学習コンテンツを受講者に共有し、スケジュールの決定・受講管理・質の維持を行います。
Evaluation:評価
学習コンテンツが目標を達成したかどうかを評価します。
一つひとつのステップを確実に行うことで、コンプライアンスという重要なテーマの研修も効果的に実施することができるでしょう。
▼コンプライアンスなどの必須研修をオンライン化するなら
コンプライアンス教育はeラーニングで実施しよう
コンプライアンス教育では、全社員に対して、一定の質を保持した研修を行う必要があります。また年々変化する法令にも遵守する必要があるため、適度なアップデートが必要になります。
このように質を担保しつつ最新の状態で教育を行うためには、紙媒体ではなくeラーニングで研修することがおすすめです。
▼コンプライアンスなどの必須研修をオンライン化するなら
eラーニングで行う4つのメリット
eラーニングで社員にコンプライアンスを学ばせるメリットは、次の4つが挙げられます。
- 従業員数に関係なく同じ内容を学ばせることができる
- 集合研修のように周囲の意見に流されない
- 研修の質・量の向上とコスト削減の両立
- 最新情報の更新がしやすい
一つずつ詳しくみていきましょう。
従業員数に関係なく同じ内容を学んでもらうことができる
コンプライアンスは全社員が学ぶべき内容です。そのため、受講者数も大人数となり、大規模な研修となる可能性が高いでしょう。
教室や会議室で大規模な集合研修を行うとなると、座席の位置によっては前方のスクリーンが見えにくい、講師の声が聞き取りにくいといった差が生まれてしまいます。
eラーニングはオンライン学習なので、一人がひとつの画面を見て集中して学ぶことができます。そのため、受講者によって理解に差があるという状況を回避することができます。
集合研修のように周囲の意見に流されない
コンプライアンス研修では、職場で起こりがちな違反事例をもとに「あなたならどうしますか」といった形の設問を受けることがあります。
集合研修では、同僚と一緒に研修を受けていることから本心ではない答えを言ってしまったり、自分自身の考えの過ちに向き合うことができない場合があるのです。
特に、ハラスメント教育では、集団意思決定プロセスのバイアス(偏見)に左右されずに、自分で自分の内面と相談をして意識を変えていくことが重要です。このような点から、一人で集中して受講できるeラーニングがコンプライアンス研修に向いていると言えます。
研修の質・量の向上とコスト削減の両立
集合研修では、
- 講師に研修を依頼する
- 参加者の日程や業務を調整する
- 参加者を一ヶ所に集めて研修をするための移動費用
などで多くのコストがかかります。
しかし、eラーニングなら個人それぞれが空いている時間に受講をすることができ、講師に依頼する必要もないので余計なコストがかかりません。
また、研修の質を上げたい、講座の回数を増やしたいとなった場合、集合研修では大変な手間とコストがかかります。eラーニングなら教材をアップデートするだけ、受講回数を設定し直すだけで完了です。
コンプライアンス研修は、社会情勢や業界の動きによって教育内容を更新したり、研修の量を増やすこともあります。そんな時もeラーニングなら問題なく対応できるのです。
最新情報の更新がしやすい
集合研修だけではなく、紙の資料を配布してコンプライアンス教育を行う場合もあるでしょう。しかし、紙の資料は最新情報への更新が難しいという側面があります。また、社員が保管していた古い紙の資料を最新のコンプライアンス教材と勘違いしてしまう危険性も考えられるのです。
eラーニングなら、法改正などによる情報の変更も、編集した教材をアップロードするだけで完了します。すべての社員に、最新のコンプライアンス研修を受けてもらうことができるのです。
▼コンプライアンスなどの必須研修をオンライン化するなら
eラーニングシステムの導入ならetudes
eラーニングはコンプライアンス研修だけではなく、あらゆる社内の学習ツールとして効果的に利用できます。導入を検討しつつも、どのサービスがいいのかわからない……そんな方に向けて、人材育成会社のアルー株式会社が開発したeラーニングシステム「etudes(エチュード)」をご紹介します。
▼エチュードのeラーニング教材一覧はこちらから
LMS一体型のeラーニングシステム
etudesは、eラーニングの配信だけではなくLMS(学習管理システム)の機能も一体となったeラーニングシステムです。これまで煩雑になりやすかった社内研修の受講管理も効率的に行えるようになります。
etudesのLMS機能はeラーニングの受講管理だけではなく、対面研修の管理にも利用することができます。etudesを導入することで、研修を管理する業務そのものをデジタル化・オンライン化できるのです。
etudesの強み
その他のetudesの強みもご紹介いたします。
- 人材育成のノウハウを活かした教材をご用意
- 初期費用は無料・受講生の数に応じた課金制
- 導入もスムーズなクラウド型
一つずつ見ていきましょう。
人材育成のノウハウを活かした教材をご用意
etudesを開発したアルー株式会社は、多くの実績を持つ人材育成会社です。
人材育成会社としてこれまで取り組んできた研修や組織改善のノウハウを活かしたeラーニング教材をetudesで提供しています。
質の高い教材を、階層ごとのセットプランでお選びいただいたり、研修内容に合わせてカスタマイズしていただくことが可能です。
また、自社でオリジナルの教材を作成したいという要望も、etudesにお任せください。人材育成のプロによるeラーニング教材作成サポート体制も整っています。
初期費用は無料・受講生の数に応じた課金制
etudesは無料で導入することができ、かかる料金は月々のユーザーのID数に応じた費用のみです。導入費用がかからない体制を取れるのは、十分なコンテンツを提供しており、継続的に利用していただける自信があるためです。
また、ストレージも無制限に使うことができます。自社で作成したコンテンツ等も無制限にアップロードすることができるため、社内の教育教材をetudesで一元管理することが可能です。
etudesなら一部の部署から導入するスモールスタートも可能ですので、お気軽にご相談ください。
導入もスムーズなクラウド型
etudesの導入形式はクラウド型を採用しています。クラウド型の利点としては、以下のような点があげられます。
- サーバー設置などの作業をなくし、スムーズな導入を実現
- オンプレミスのように限られたストレージではなく、ストレージを無制限にすることが可能
- 個人情報漏洩などのセキュリティ対策を強固にすることが可能
特に、セキュリティ対策としてはMicrosoft Azureのセキュリティシステムを採用しているほか、ユーザー認証や、DDoS攻撃への対策、WAF、IPSなどの対策にも力を入れており、お客様の資産を守るために十分なセキュリティを確保しています。
etudesのセキュリティについて詳しくは『セキュリティ』をご覧ください。
▼エチュードのお問い合わせはこちらから
▼コンプライアンスなどの必須研修をオンライン化するなら
etudesのコンプライアンスカリキュラム
etudesでは「マネジメント・部下育成」や「ビジネススキル」、「考え方・価値観」など様々なカリキュラムが標準で提供されています。ここではコンプライアンスとハラスメントに関するカリキュラムについて紹介します。
コンプライアンスとハラスメント講座
etudesでは、「コンプライアンスとハラスメント講座」というeラーニング教材を提供しています。
この講座では、企業の中でも特に多く見られるパワハラ、セクハラ、マタハラの3つを中心に学ぶことができます。この3つのハラスメントは社内で問題となることが多く、無自覚な差別が原因となるケースもあるため全社員が必ず受講して、一定の知識をつけるべきテーマと言えます。
個人情報保護法講座
etudesが提供しているコンプライアンス講座には、「個人情報保護法講座」というものもあります。
コンプライアンスの概念における「法令遵守」に違反する、個人情報漏洩について詳しく学ぶ内容です。個人情報漏洩による影響の大きさや、個人情報を漏洩させない対策、個人情報が漏洩してしまった場合の対応方法などの説明を40分かけて受けるカリキュラムになります。
あらゆる業務のオンライン化が進む昨今において、個人情報に関する法令トラブルは多発しています。このカリキュラムを通じて全社員が個人情報保護法について正しく理解することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
▼エチュードのコンプライアンス研修についてはこちらから
▼コンプライアンスなどの必須研修をオンライン化するなら
まとめ
コンプライアンス違反は従業員が違反だと認識していない場合がほとんどです。このような事象を避けるためにも画一的な教育を行い、全社員の認識を合わせることが大切と言えます。
そのために今回はeラーニングを利用したコンプライアンス研修のメリットをご紹介しました。
etudesでは、ハラスメント講座と個人情報保護法講座のeラーニング教材を提供しています。全社員に受けさせるべきコンプライアンス研修を、eラーニングシステム「etudes」によって効率的に実施してみてはいかがでしょうか。
▼コンプライアンスなどの必須研修をオンライン化するなら