動画研修のメリットとは?配信方法やポイントをご紹介
従来の研修は、受講者を一堂に集めて対面で行う集合研修が主流でしたが、近年では各自が自由に受講できる動画研修が増えています。研修用の動画を配信するには、eラーニングシステムの活用がおすすめです。この記事では、動画研修のメリットや配信の方法、効果を高めるポイントについて解説します。
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目次[非表示]
- 1.動画研修とは
- 2.【企業側】動画研修のメリット
- 3.【受講者側】動画研修のメリット
- 3.1.時間と場所を問わない
- 3.2.緊張せずに受講できる
- 3.3.自分のペースで学習できる
- 4.動画研修のデメリット・注意点
- 4.1.受講者の意欲で効果に差が出る
- 4.2.疑問点をすぐに解決できない
- 4.3.通信環境に左右される
- 5.動画による研修にはどんなスタイルがある?
- 6.研修用の動画の配信方法
- 6.1.YouTubeなどの動画配信サービスにアップ
- 6.2.社員にメールで動画データを送信
- 6.3.eラーニングシステムで配信
- 7.動画研修の効果を高めるポイント
- 7.1.飽きさせない工夫を取り入れる
- 7.2.コンテンツごとの視聴時間は短めにする
- 7.3.アウトプットの場を提供する
- 7.4.テストやレポートを実施する
- 7.5.定期的にコンテンツを更新する
- 8.動画研修の効率化なら「etudes」
- 9.まとめ
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動画研修とは
動画研修とは、インターネットを通じて動画コンテンツを視聴し、スキルや知識を身につける学習方法です。eラーニングのひとつで、時間や場所の制約を受けずに、自分のペースで学習を進められるため、効率的にスキルアップが可能です。
【企業側】動画研修のメリット
まずは、動画研修を実施するメリットを企業側の視点で解説します。
- 高い学習効果
- 研修内容の均一化
- コスト削減
- 負担軽減
- 継続的に利用可能
では、動画研修のメリットについて詳しい内容を見ていきましょう。
高い学習効果
動画研修は、視覚効果によって内容が記憶に残りやすいため、学習効果が高くなります。テキストを読むだけのコンテンツは、研修が単調になりがちで飽きやすくなりますが、動画には、ポイントを視覚的に強調するスライドや効果音をつけることができます。それにより、受講者の興味関心を惹き付け、学習意欲を保ちやすいという効果が期待できます。
また、「ビジネスマナーや振る舞い」などの動作や、「機械操作」など言語化しにくい内容も、動画であれば視覚的に理解できます。
研修内容の均一化
すべての社員に均一な研修ができることも、動画研修のメリットです。集合研修では、場所や講師によって内容にムラが出ることがありますが、動画を使用すれば、講義の内容と質を一定に保てます。
動画研修は、全員に周知徹底する知識や情報の提供に有効な手段といえるでしょう。
また、eラーニングシステムを活用すれば、受講者の視聴履歴がわかるため、未履修の社員に対してリマインドなどが簡単に行えます。
コスト削減
動画研修は集合研修と比べると、コストがかかりません。集合研修では、社外に会場を設けて行う場合、会場費用に加えて参加者の交通費や宿泊費が必要になる場合があります。また、講演料や資料の印刷費用も必要です。
動画研修は制作時にコストがかかりますが、作成した動画は何度でも繰り返し使用できます。総合的に見れば、集合研修よりもコスト負担は少なくなるでしょう。
負担軽減
研修を実施する担当者の負担が少ない点も、動画研修のメリットです。集合研修では、会場の手配に始まり講師・参加者のスケジュール調整、会場内の椅子や照明、音響設備のセッティング、一日がかりの研修になると昼食の手配など、準備が多岐にわたるため担当者の負担が大きくなります。
動画研修は、動画を作成し配信した後は運営するのみとなり、研修担当者の負担を軽減できます。
継続的に利用可能
動画研修は、動画の作成に時間とコストを必要としますが、作成した動画は何度でも利用可能です。内容の変更が少ない研修であれば、毎年継続して使用できるでしょう。
一方で、法律関連の内容が含まれる研修の場合などは、改定に伴って変更が必要なため注意が必要です。
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【受講者側】動画研修のメリット
動画研修は、企業側だけでなく、受講者側にとっても大きなメリットがあります。
主なメリットは、下記の通りです。
- 時間と場所を問わない
- 緊張せずに受講できる
- 自分のペースで学習できる
具体的に説明していきます。
時間と場所を問わない
動画研修は会社のパソコンで途中まで視聴し、続きは営業の移動中にスマホで見るといったように、受講する時間と場所を問わない点がメリットです。
集合研修の場合、研修の時間に合わせて仕事を調整する必要が出てきます。また、移動にかかる時間も受講者にとっては負担になるでしょう。
業務やシフトの関係で、希望の研修の受講を見送っていた人も、動画なら自分の都合に合わせて視聴できるため、学習機会が広がります。
緊張せずに受講できる
動画研修は、他の受講者の目を気にすることなく、リラックスした状態で学習できます。
昨今では、YouTubeやNetflixなどの動画配信サービスが普及し、多くの人が日常的に動画を視聴する習慣があります。そのため、動画という情報媒体に対する抵抗感は少なく、スムーズに学習できるでしょう。
自分のペースで学習できる
動画研修は、わかりにくいと感じたところを繰り返し視聴できたり、理解できている箇所は視聴スピードを上げて学習したりなど、自分のペースで効率的に学習を進められます。
一方、集合研修では、講師の説明のスピードについていくのに精一杯で、大事なポイントを聞き逃してしまったり、メモをとるのに夢中で内容が頭に入ってこなかったりすることがあります。動画研修では、自分のペースで学習できるため、より内容が身につけられるでしょう。
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動画研修のデメリット・注意点
動画研修のデメリット・注意点は、下記の通りです。
- 受講者の意欲で効果に差が出る
- 疑問点をすぐに解決できない
- 通信環境に左右される
受講者の意欲で効果に差が出る
動画研修は、受講者の自主性に大きく依存するため、学習効果に個人差が出やすいです。
集合研修では、周囲の受講者と一緒に学ぶことで緊張感が生まれ、学習に対するモチベーションを維持しやすいですが、動画研修は自分一人で学習するため、自己管理能力が求められます。自主的に学習に取り組む社員とそうでない社員では、習得度や理解度に大きな差が生じてしまう可能性があるでしょう。
疑問点をすぐに解決できない
動画研修では、リアルタイムのやり取りができないため、疑問点をすぐに解決できず、学習意欲が下がってしまう可能性があります。
集合研修であれば、周囲の受講者に聞いたり、講師に質問したりして解決できますが、動画研修ではそれが難しいでしょう。
この問題を解決するには、下記のような方法が考えられます。
- 質問フォームの用意:疑問点を投稿できる質問フォームを用意し、定期的に回答を公開する
- オンライン質問タイムの設定:オンライン会議ツールを活用し、定期的に質問タイムを設ける
このような方法を活用することで、疑問点を解決する機会を提供でき、受講者の学習意欲を維持・向上できます。
通信環境に左右される
動画研修は、インターネットを通じて配信されるため、受講者の通信環境に大きく左右されます。社内のインターネット環境であれば、高速で安定した通信が期待できるため、スムーズに動画を視聴できるでしょう。一方、移動中や自宅などで受講する場合は、受講者のインターネット環境によって、動画の読み込みに時間がかかったり、途中で止まってしまったりする可能性があります。特に、容量の大きい高画質の動画の場合、データ容量が不足していると、視聴できない恐れがあります。そのため、動画研修を導入する際は、受講者のインターネット環境を事前に確認し、必要に応じて通信環境の整備やオフライン再生への対応などの対策が必要です。
動画による研修にはどんなスタイルがある?
動画による研修には、次の2種類のスタイルがあります。
- 集合研修の録画
- スライド形式
それぞれどのようなものなのか、詳しい内容とともにメリットやデメリットについても解説していきます。
集合研修の録画
一つ目のスタイルは、集合研修を録画し、編集して動画コンテンツ化したものを視聴して学ぶ方法です。講義そのものを録画したタイプと、講師の姿とスライドの2画面を同時に表示するタイプがあります。
録画したデータを利用するので、比較的作成しやすく導入のハードルが低いことがメリットです。受講者にとっても、慣れている対面研修の動画なので、内容を理解しやすいでしょう。
ただし、実際に行われた集合研修の録画をそのまま使用するのはおすすめしません。不要な間があったり、再生時間が長すぎて視聴しづらかったりするためです。
動画研修用に集合研修を録画する場合は、講師が話し方に気を付けたり、各話題の前にテロップを挿入したりなど、受講者がわかりやすく視聴できるように編集する必要があります。
スライド形式
二つ目のスタイルは、PowerPointなどを使用して作成された、スライド形式の研修用動画を活用する方法です。PowerPointはプレゼンでもよく使われており、多くの人が操作に慣れているため、手軽に活用できる点がメリットです。
しかし、集合研修で使用したスライドを動画研修用に流用するだけでは、視聴しにくい動画になってしまいます。。動画として流すときには、ナレーションのスピードにあったスライドに作り直すことが必要です。
スライドを作成する際には、下記のようなポイントを意識しましょう。
- 1スライドに対して一つの話題
- フォントやスタイルの統一
- わかりやすい言葉を使う
上記ポイントを意識することで、視覚的に分かりやすく、飽きさせない研修用動画を作成できます。
研修で使用する動画の作り方については、『研修動画の作り方を流れで解説!効果的に実施するポイントも』の記事でも解説しています。
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研修用の動画の配信方法
研修用の動画を作成した後、社員に配信するには次の3つの方法があります。
- YouTubeなどの動画配信サービスにアップ
- 社員にメールで動画データを送信
- eラーニングで配信
次から詳しく内容を見ていきましょう。
YouTubeなどの動画配信サービスにアップ
YouTubeなどの動画配信サービスは多くの人が使い慣れており、無料で使用できることから手軽な配信方法です。社内でのIT関連の準備は必要なく、社外への公開も簡単です。
しかし、セキュリティ面では少々デメリットがあります。動画を非公開にしてURLを知っている人にしか視聴できない設定にしていても、そのURL自体が流出したり、特定されたりするとセキュリティが担保できなくなる可能性があります。社外秘となる研修の場合は特に、動画配信サービスの使用は向いていません。
社員にメールで動画データを送信
メールであれば、一括で研修動画を送信できるため便利です。
しかし、動画データは容量が大きいため、メールに添付するのは適していません。受講者のメールボックスを圧迫してしまうだけでなく、メールの送受信にも時間がかかってしまいます。また、受講者が実際に動画を視聴したかどうかを確認するのは難しいでしょう。さらに、動画の視聴履歴や理解度に関するデータを取得・分析することもできないため、研修の効果測定や改善にも活用できません。
eラーニングシステムで配信
eラーニングシステムは、動画研修を効果的に配信・管理するための最適なツールです。
eラーニングシステムは、eラーニングコンテンツとLMS(学習管理システム)の2つの要素から構成されています。
LMSには、受講者がログインして学習する受講機能と、管理者が受講履歴や成績を管理する管理機能が備わっています。
LMSを活用することで、システム上に研修動画をアップロードでき、受講者はシステムにログインすれば、いつでも好きな時間に学習できます。さらに、コンテンツ管理や受講者の学習履歴、成績の管理が容易にできるため、研修運営の効率化にも役立つでしょう。
動画研修の効果を高めるポイント
既存の研修を動画に置き換えれば、必ずしも受講者にとってわかりやすくなるとは限りません。ここでは、動画研修の効果を高めるポイントについて解説します。
- 飽きさせない工夫を取り入れる
- コンテンツごとの視聴時間は短めにする
- アウトプットの場を提供する
- テストやレポートを実施する
- 定期的にコンテンツを更新する
以下にて、詳しい内容を見ていきましょう。
飽きさせない工夫を取り入れる
動画での学習が楽しくなるように、受講者に飽きさせない工夫が必要です。合間にクイズや問題を出題したり、イラストを挿入したりすることで内容に変化が付き、集中して視聴しやすくなります。
長時間話を聞くだけの講義型の動画では、受講者は退屈してしまい、内容の理解がおろそかになってしまいます。コンテンツを工夫すれば、もっと見たい、次も知りたいという受講者のやる気を引き出せるでしょう。
コンテンツごとの視聴時間は短めにする
動画研修の効果を高めるには、1コンテンツあたりの視聴時間を10分程度に収めるのが効果的です。近年は、YouTubeやTikTokなど、短い動画コンテンツが主流となっており、視聴者の集中力は長時間持続しにくい傾向があります。そのため、研修動画が長時間に及ぶと、途中で集中力が途切れ、学習効果が低下してしまう恐れがあるでしょう。
コンテンツを短く区切ることで、最後まで集中して視聴できるだけでなく、すき間時間を活用して効率的に学習を進められます。また、集中力が続く時間に合わせてコンテンツを視聴できるため、学習効果も高まります。
アウトプットの場を提供する
動画研修でインプットした内容をアウトプットすることで、理解が深まり、スキルの定着につながります。
アウトプットする方法としては、下記が挙げられます。
- ディスカッション:疑問点や気づきを共有することで、理解を深められる
- グループワーク:複数のグループに分け、研修内容に関する課題に取り組む
- ロールプレイング:実際の業務で起こりうる課題への対処法を学ぶ
インプットとアウトプットのバランスを意識することで、動画研修の効果を最大限に引き出せるでしょう。
テストやレポートを実施する
動画を視聴しただけでは、受講者が内容を正しく理解したかどうかの把握は難しいでしょう。受講後にテストやレポートを実施することで、受講者の理解度を正確に測定できるだけでなく、学習内容の定着も促進できます。また、事前にテストやレポートがあることを伝えておくことで、受講者のモチベーションや集中力を高める効果も期待できるでしょう。
定期的にコンテンツを更新する
ビジネス環境は常に変化しており、トレンドの移り変わりや法律などの改正に応じて、研修内容もアップデートしていく必要があります。古いままの情報では、受講者の学習意欲を低下させてしまうだけでなく、実務で活用できない恐れがあります。
例えば、年に1〜2回程度、コンテンツ内容をチェックし、古い情報や誤った情報がないかを確認したり、法改正などがあった場合は、速やかに関連する部分を修正したりすると効果的です。
このように、トレンドや法律などの変化に応じてコンテンツ内容をアップデートしていくことで、受講者にとって実用的かつ魅力的なコンテンツとなります。
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まとめ
本記事では、動画研修を実施するメリットや注意点、コンテンツの配信方法、ポイントを解説しました。
動画研修は、高い学習効果や研修内容の均一化、コスト削減などのメリットがあります。一方で、受講者の意欲次第で効果に差が出たり、疑問点をすぐに解決できなかったりなどのデメリットもあります。研修用動画の配信は、セキュリティや管理の観点からeラーニングシステムでの配信がおすすめです。本記事を参考に動画研修を導入し、社員のスキルアップと研修の効率化を実現しましょう。eラーニングでの動画研修は、企画・作成から導入後の管理までオールインワンで対応できるetudesの利用が最適です。効果的にeラーニングを導入したい担当者様は、ぜひ一度etudesにお問い合わせください。