導入の背景 |
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導入の決め手 |
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導入後の効果 |
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住友ゴム工業株式会社様(以下、住友ゴム工業)は、「DUNLOP」「FALKEN」を主力のブランドとして、タイヤ事業やスポーツ事業、産業品事業等をグローバルに展開されている総合ゴム製品メーカーです。
2020年4月に、それまでお使いだったLMSからリプレイスする形でetudesをご採用いただきました。以前のLMSにどのような課題があったのか、またetudesをお使いいただくことでリプレイスの目的は達成されたのか、その辺りを人材開発部の皆さまにうかがいました。
梶田様:
当社では2018年に約140種類のeラーニングコンテンツがパックになった受け放題サービスを採用しました。全従業員分のIDを申し込み、社員に対しては自己啓発としていつでも必要に応じてeラーニングを受講するようアナウンスを行いました。
「いつでも必要なテーマを学習できる」というのは良いことだと考えていましたが、導入から約1年半が経過した2019年後半頃には、熱心に受講する社員からは「もう受けるものがない」という声が上がる一方で、それ以外の大部分の社員の受講率は伸びていないという状況になっていました。
今考えると、「いつでも自由に」だと、人間の心理としてどうしても目の前の業務を優先してしまい、eラーニングの受講には手を付けにくかったのだろうなと思います。
蛭田様:
運営側の視点で考えると、受け放題サービスではできないことが大きく2つありました。
1つ目は、受講履歴の管理と蓄積です。将来的にタレントマネジメントを行うためのデータベースとして、誰がどのコンテンツを受けているのか、という情報をLMSから人事システムに連携させて格納していきたいと考えていました。
2つ目は、研修運営の工数削減です。etudesを採用する前の研修運営作業は、人事システムから対象者を抽出し、その上司をCCに入れて研修案内をメールで送り、手作業で受講日程の調整を行っており、この業務の効率化が急務でした。
梶田様:
「自ら手をあげて学ぶ」状態を実現するために、コンテンツラインナップから受講者が選択して応募し、期間を区切って受講できる、そして受講の進捗がはかどらなければリマインドを行って受講を促せるような形を考えていました。
etudesでは詳細な進捗状況を一覧で確認できること、リマインド設定ができること、等、機能の面でやりたいことに合っていると判断しました。また、eラーニングコンテンツのラインナップも充実しており、必要なコンテンツを選んで配信設定ができるのも魅力でした。
蛭田様:
組織情報や社員情報の一括登録が可能で、社員情報に付帯する細かな属性情報を研修の受講条件に設定できる。そして、人事システムとのデータ連係も可能であることが、etudesの採用を決めた大きな理由です。
また、初期費用が掛からず、利用するユーザ数での従量課金制であり、かつ、最低契約期間の縛りもないことから、利用開始にあたってのハードルが低かったこともありがたかったです。実際、新入社員研修での利用から小さくスタートして徐々に対象者を広げていき、現在は全社員で利用しています。
上山様:
研修受講者の日程調整や名簿作成等の実務レベルの工数を大幅に削減できました。受講日程の調整はetudes上で受講者自身が行うことができるため、直前の変更やキャンセルに振り回されることがなくなり、研修実施当日に受講者名簿を出力するだけで準備が完了するようになりました。
戎野様:
自己啓発のeラーニングの受講は、以前とは異なり、こちらで用意したコンテンツの中から受講の希望を募った上で受講設定を行っています。以前のシステムでは個々人向けの細かな設定ができませんでしたが、etudesであれば「各自が希望したコンテンツを期限内にきちんと最後まで受講する」ことを意識させて受講を促すことができるようになりました。また、コンテンツに掛かる費用も、以前より抑制できています。
社員情報の登録と受講履歴管理については、月初めに異動や入退社の情報を人事システムで確認してetudesへ反映させ、月末にetudesから受講履歴を取り出して人事システムへ反映させる、ということを行っています。近い将来には人事システム側とも調整し、ここも自動化できるようにしたいと考えています。
梶田様:
アルー提供のeラーニングコンテンツに加えて、自社内で作成したコンテンツの受講に取り組み始めています。自社で内製したコンテンツとしては、健康管理室がメンタルヘルス関連のコンテンツを展開しているほか、これからの取組みとなりますが、新人・若手向けに、技術部門がテストコースやドライバーの基礎知識をコンテンツ化して配信するといった企画も動いています。
蛭田様:
当社では20年度より、全社員を対象にした組織改革プログラムを実施しており、四半期に1回テーマを決めて研修を行っています。フィロソフィーや問題解決など、これから組織として大切にしたいことをテーマとして、Zoomを使ってのオンラインライブ研修を1回300名参加で十数回ずつ行っています。講義だけでなく、ブレイクアウトセッションを利用した社員同士の意見交換も行います。
「文化になるまでやる」がコンセプト、「何回もやる」「全員に対してやる」ことを重視しています。四半期ごとに数千名を対象に実施しているわけですが、これまでの研修運営方法では日程調整や履歴管理などの対応は到底不可能で、この企画を実施しようと考えることすらできませんでした。まさにetudesがなければ実現できなかったことと言えます。
上山様:
2020年4月の新入社員研修は、当初は研修センターと本社に分かれて集まった上でTeamsを使ったオンラインライブ研修形式で行おうと計画していました。しかし直前になって、ライブ配信はネットワークや端末等の環境面がボトルネックとなり、不可能であることがわかりました。
そのためにetudesを使ってなんとか研修運営をできないか考えた結果、もともとオンライン研修実施のために押さえていた社内講師の日程でコンテンツの撮影を行い、当日中に編集して、翌日からetudesで配信しオンデマンドで受講してもらう、という形式に急遽切り替えました。
かなりの慌ただしさではありましたが、etudesのコンテンツ掲載機能、受講割当機能で短時間にコンテンツ配信設定ができ、毎日の学習の進捗状況を見て必要な社員にはすぐにリマインドをした結果、新入社員が「必ず最後までやりきらなければならない」というマインドセットになってくれ、全員が予定していた研修を完了できたのは大変良かったと思います。
また、etudesを使っていくうちに活用のアイデアが膨らみ、新入社員向けの様々な情報発信の場として活用するようになりました。各事業の紹介や社内制度の説明などを各担当者に動画にしてもらって掲載したほか、WAYの紹介、コンプライアンスから社内の倶楽部の紹介まで、50本以上の動画を掲載しました。
これによって、以前はメールで行っていた情報提供の見落としが減ったほか、各担当者も1回動画を作れば同じ説明を何度もする必要がなくなり、業務の効率化に繋がりました。また、この動画を中途入社社員のオリエンテーションにも使うことで、さらに効果を上げることができています。
戎野様:
自己啓発でのeラーニングの受講についても社内の認知が上がり、最近では部署単位で「コンプライアンスやハラスメントのコンテンツを受講したい」という要望が出てくるようになり、「部下の受講状況を教えてほしい」といった反応もありました。
そのような事例がより増えることで、「うちもやらなきゃ」と、様々な組織に良い影響が出てくることを期待していますし、社内にもこれまで以上に伝えていきたいと考えています。
梶田様:
自己啓発については、受け放題を導入していた2年間の累計受講者数をetudes導入後の半年でクリアできました。また、受講完了率も9割以上をキープしており、これは継続したいと考えています。今後さらにコンテンツを拡充していきたいと考えているので、時代の要請に合う、時宜を得たコンテンツの提供を期待しています。
蛭田様:
当社関連会社でLMSのシステム構築を行う選択肢もあり得ましたが、より多くの利用者がいるetudesは、より多くのフィードバックを得てシステムの機能が拡充されていくであろうと考えた側面もありました。これからもどんどん改善されていくでしょうし、より有用な機能を提供いただきたいです。
上山様、戎野様:
21年度4月の新入社員研修では、ネットワーク環境をさらに拡充し、オンライン/オフラインの特性を活かして組み合わせた形での企画を進めたいと考えています。eラーニングおよびオンラインライブ研修は、知識付与やその咀嚼をするために、また対面の場は絆を深めるための場として設定したいと考えています。
etudesには、新入社員の学習効果をより高めるための機能、特にオンライン/オフラインをブレンドした研修を実施する機能がこれまで以上に実装されるとありがたいなと思います。
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