選択型研修とは?メリット・デメリットとベストな実施方法を紹介
選択型研修は、社員それぞれが自分にとって必要な内容を受講できる研修制度です。社員の自主的な能力開発を後押しできるため、社員と企業双方にとってメリットがある新しい研修形態といえます。この記事では、選択型研修を導入することのメリットやデメリット、さらには選択型研修を実施する上でベストな研修の実施形態としてeラーニングの活用などについて詳しく解説します。
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目次[非表示]
- 1.選択型研修とは
- 2.ニーズが高まる選択型研修
- 3.選択型研修のメリット【社員側・企業側】
- 3.1.【社員】自身のキャリアプランに沿った研修が受けられる
- 3.2.【社員】自己分析ができる
- 3.3.【企業】社員に主体性を身につけてもらうことができる
- 3.4.【企業】効率的な研修の実施ができる
- 3.5.【企業】社員の自己啓発支援となる
- 4.選択型研修のデメリット
- 5.選択型研修の実施方法
- 6.選択型研修にはeラーニングがベスト
- 6.1.LMSで社員一人ひとりの学習管理が可能
- 6.2.社員のモチベーションを維持できる
- 6.3.eラーニングならではの学びやすさ
- 7.自社オリジナル教材もeラーニングで!
- 8.eラーニングで選択型研修をするなら「etudes」
- 9.etudesならあらゆる研修スタイルに対応
- 10.まとめ
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選択型研修とは
選択型研修とは、社員それぞれが受けたい内容を選択する形で行われる研修のことです。従来行われていた一律の研修よりも自由度が高く、社員一人ひとりが自分のニーズにあった内容を受講することができます。
これまで行われてきた一律の研修制度は、社員が自分のキャリアプランを研修内容に反映させることができませんでした。一方、選択型研修を行うことで社員が自分自身のキャリアを見つめ直すきっかけにもなるなど、社員の自律性を尊重した教育ができるようになります。
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ニーズが高まる選択型研修
最近では、これまで実施されてきた階層別の研修よりも、選択型研修のニーズが増えてきています。経団連が2020年に行った調査によれば、4割の企業が「社員の自発的な意思で受講するプログラムを拡充する」と回答しました。
これまでの画一的な終身雇用を前提とする時代が終わり、これからは社員一人ひとりのキャリア形成を尊重した多様性を重視する時代となります。社員が内容を選択できる選択型研修は、ジョブ型の人事制度とも相性がよいです。さらには、後述するようにeラーニングといった選択型研修の実施を後押しするサービスの発展も相まって、ますます選択型研修は大きなトレンドとなっています。
出典:https://www.keidanren.or.jp/policy/2020/008.pdf
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選択型研修のメリット【社員側・企業側】
選択型研修は、社員が自主的に内容を選択することができる研修です。社員の選択の自由度を確保するためには多くの種類の研修を用意する必要があり、本当に教育をする上で効果的なのか、研修のコストをまかなえるのか、と不安に考えてしまう人事部の方もいるかもしれません。
しかし、選択型研修には社員側、企業側双方にとって大きなメリットがあります。選択型研修を実施するメリットについて、社員視点と企業視点に分けて紹介します。
【社員】自身のキャリアプランに沿った研修が受けられる
選択型研修を実施する企業の社員にとって最も大きなメリットとして、自身のキャリアプランに沿った研修が受けられる、という点があります。これまで研修といえば画一的なプログラムが用意されてきました。「新入社員には新人研修、管理職には管理職研修」といったような大雑把な枠組みしか用意されていないため、社員それぞれのニーズに合ったきめ細やかな教育は困難だったのです。
選択型研修を実施することで、社員それぞれが自分のキャリアプランにあった研修を受講することができるようになります。ジョブ型雇用が当たり前になる昨今、自分のキャリアプランに沿った研修を受講できるという点は大きな魅力です。
【社員】自己分析ができる
社員にとってのもう一つのメリットとして、選択型研修が自己分析のきっかけになるという点が挙げられます。
選択型研修では、社員が自分で受講内容を決定できるため、自分が本当に必要だと感じた内容や、興味があると感じた内容のみを学んでもらうことができます。自分にとって必要な情報を取捨選択することで、社員は改めて自分のキャリアプランについて考える機会となるでしょう。終身雇用や年功序列ではなく、社員それぞれの自律性を重視したキャリア形成が重視されている昨今、自分のキャリアデザインについて考える機会があることは、社員側にとって大きなメリットです。
【企業】社員に主体性を身につけてもらうことができる
ここまで、選択型研修を実施することの社員側にとってのメリットを紹介してきましたが、企業側にとってはどのようなメリットがあるのでしょうか。
企業側の視点では、まず社員に主体性を身につけさせることができる、というメリットが挙げられます。先述したように、選択型研修を実施する際に社員は「自分のキャリアにとって本当に必要な情報はなにか?」と研修の内容を吟味するようになります。その結果、社員が主体性を持って能力開発やキャリア開発に取り組むことができるようになり、教育の効果を引き出すことができるのです。主体性を身につけてもらえるという点は、企業側にとって最大のメリットでしょう。
【企業】効率的な研修の実施ができる
従来の一律型の研修では、本人にとって本当に必要なのかどうかわからない内容まで学習してもらうことが少なくありませんでした。例えば、昇進を見込んで管理職研修を実施したのに最終的には離職してしまい、せっかく実施した管理職研修が無駄になってしまった、といったケースがあります。
しかし、選択型研修では社員それぞれが自分にとって本当に必要な内容のみを学ぶことができます。その結果、研修を実施したのに無駄になってしまった、といった事態を防ぐことができるのです。無駄を削減することによって効率的な研修の実施が可能という点も、選択型研修のメリットといえます。
【企業】社員の自己啓発支援となる
最近では、社員の自主性を重んじて、一人ひとりに自立的なキャリア形成を行ってもらおうと考える企業が多いです。ジョブ型雇用にシフトしている現在、社員が自分自身でキャリアについて考えるとともに、自己啓発を積極的に行っていくことが今まで以上に求められています。
選択型研修を実施することで、社員に興味のある内容を学んでもらう機会を与えることができ、社員の自己啓発に対するサポートを行うことができます。例えばICTに関する研修を用意すれば、「ITスキルを高めたい」と考える社員の自己啓発を企業として後押しすることができるのです。自己啓発支援によって社員のポテンシャルを引き出すことができるのは、企業にとってメリットといえます。
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選択型研修のデメリット
ここまで、選択型研修のメリットについて紹介してきました。先述したように選択型研修には多くのメリットがあり、導入を検討する企業も増えてきています。
しかし、選択型研修は従来の階層型研修と大きく異なる枠組みです。そのため、これまで行われてきた階層別研修のときには発生しなかったトラブルが起こることがあります。選択研修を実施する際には、選択型研修ならではのデメリットについて事前によく理解した上で、それらに対して事前に対策を施すことが必要不可欠です。ここからは、選択型研修を実施することのデメリットについて紹介します。
期待通りのプログラムを受講してもらえるとは限らない
選択型研修を実施するということは、社員自身に教育内容を決定してもらう、ということです。そのため、企業が「この能力を社員に身に着けてもらいたい」と考えても、必ずしも社員がその研修を受講してくれるとは限りません。社員の自律性を重んじる反面で、階層別研修とは異なり、企業側の意向に沿った人材育成がしづらいというデメリットがあります。
対策としては、社員に必須として受講してもらう研修と、選択形で実施する研修を組み合わせるといったことが考えられます。また、社員に対して望ましい研修受講のガイドラインを示すことも有効です。
研修担当者の業務負担は増える
選択型研修を実施することのもう一つのデメリットとして、研修実施側の負担が増えてしまう、という点が挙げられます。選択できる研修に幅を持たせるためには、内容別、あるいはレベル別に何種類かの研修を用意することが必要です。しかし、実施する研修の種類が増えると、実施前の研修準備や実施後のフォローアップといった管理業務のコストが増大してしまいます。
特に集合型の研修を実施する際には、教室の確保や講師の手配といった業務が研修実施側の負担になりやすいです。研修のタイプを工夫する、研修の外部委託を検討するなど、研修担当者の負担軽減のための工夫を行いましょう。
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選択型研修の実施方法
ここまで、選択型研修を実施することのメリットやデメリットについて紹介しました。では実際に選択型研修を実施する場合、どのような形で研修を進めていけばよいのでしょうか。
選択型研修を実施する際には、対面で実施する集合研修と、オンライン上で実施するオンライン研修、さらにはeラーニングを活用した研修形態など、様々な研修の実施方法が考えられます。選択型研修の実施方法について細かく見ていきましょう。
集合研修
選択型研修を実施するときにまず考えられる方法は、対面集合形式で実施する集合研修という形態です。集合研修の場合、社員それぞれは自分が受講したい研修が実施される教室へ足を運び、そこで講師による研修を受講する、といった形となります。
集合研修は既に研修形態として導入している企業が多く、導入がスムーズだというメリットがあります。一方、教室を確保する必要があったり、研修のたびに講師を招く必要があったりと、必ずしも選択型研修と相性が良いとは言い切れません。選択型研修で集合研修を実施する際には、デメリットについても慎重に考慮しましょう。
オンライン研修
オンライン研修は、オンライン上で講師を招いて行われる研修のことです。ライブ配信が行われる場合もあれば、講師が録画した動画をインターネット上にアップロードして、それを視聴する、といった形式で実施される場合もあります。
オンライン研修の最大のメリットとしては、研修の受講者がわざわざ現地へ出向く必要がない、といった点が挙げられます。研修対象者が多い、あるいは研修の種類が多い、といった場合にも教室を多数確保する必要がないため、選択型研修と相性がよいです。
eラーニング
eラーニングによる研修は、パソコンやタブレット端末などを活用して実施する形態の研修です。オンライン研修と異なり、学習状況の管理や研修動画、確認テストの管理などをLMSと呼ばれるシステム上で一元管理します。
eラーニングによる研修の場合、受講者が現地へ出向く必要がないといったオンライン研修のメリットに加え、学習状況の管理が容易に行える、といったメリットがあります。社員それぞれが必要なときに必要な内容を受講できるため、選択型研修とも非常に相性のよい実施形態です。
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選択型研修にはeラーニングがベスト
選択型研修は、従来の研修とは異なり、研修内容に幅を持たせるため複数のプログラムを用意することが必要です。そのため、従来の研修形態では教室の確保や講師の手配といった負担が発生しやすく、研修実施側のコストが増大してしまいがちという問題点があります。
しかし、eラーニングを活用することで、負担の増大や学習内容の管理といった選択型研修が抱える課題の多くを解決することが可能です。選択型研修にeラーニングを活用することのメリットについて紹介します。
LMSで社員一人ひとりの学習管理が可能
LMSとは、Learning Management Systemの略で、日本語では「学習管理システム」となります。LMSを用いることで、例えば「どの社員がどの研修をいつ受講したのか」「社員に対して実施した確認テストの結果はどうだったか」といった学習状況を一元的に管理することが可能です。
LMSを活用することで、「この社員はIT研修を受講しているから、情報システム部への異動を打診しよう」「この研修は確認テストの結果が悪いから、内容を改善しよう」といったように、社員の学習状況を意思決定に反映させることができます。
eラーニングでの研修は、学習の進度や結果がLMSにリアルタイムで反映されるため、受講者側のモチベーション向上も期待できます。
社員のモチベーションを維持できる
eラーニングを活用した研修は、従来型の研修とは異なり、様々なモチベーションを高める施策の実施が可能です。例えば、学習状況に合わせたメール配信を行ったり、受講証を付与したりすれば、社員のモチベーションを高めることができます。
eラーニングは自主的な学習となるため、社員のモチベーションは非常に重要です。eラーニングに意欲的に取り組んでいるかどうかを人事評価に反映するといった方法も有効でしょう。そしてその判断にはLMSの学習管理機能が役立ちます。
社員のモチベーションを維持できるという点は、eラーニングならではのメリットといえます。
eラーニングならではの学びやすさ
eラーニングは、タブレットやパソコン、スマートフォンなどで提供される学習形態です。そのため、eラーニングで提供される学習教材はいつでもどこでも視聴することができます。社員それぞれが日常生活の中のスキマ時間で学習できるため、挫折しにくいのが特徴です。
加えて、その場で話を聞けば終わってしまう集合型の研修とは異なり、eラーニング上の研修は何度でも受講し直すことができます。「知識が抜けてきたな」「もう一度復習したいな」といった要望にも柔軟に対応できるのがeラーニングの強みです。
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自社オリジナル教材もeラーニングで!
既に社員の教育に力を入れている企業の中には、「専門性が高い企業のため、オリジナル教材を使用する必要がある」「せっかく作成したPowerPointの教材を無駄にしたくない」といったニーズがある場合も多いです。
eラーニングでは、研修実施側が自由に教材を用意することが可能です。これまで行われてきた研修によって培われた資料やノウハウを、そのままeラーニングの枠組みに組み込むことができます。自社オリジナル教材を活用したい、といったケースでも、ぜひeラーニングの活用を検討してみましょう。
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eラーニングで選択型研修をするなら「etudes」
選択型研修を実施する上では、eラーニングを活用した研修を実施するのがよいでしょう。eラーニングによる研修を行うことができるサービスはいくつかありますが、eラーニングによる選択型研修を実施する上ではぜひ「etudes」をご検討ください。
etudesでは、多数のプログラムを取り揃えたい、大規模な研修を実施したい、といった研修実施側の様々なニーズにきめ細やかに対応します。また、既存コンテンツを利用したeラーニングの導入が可能なのもポイントです。etudesを利用するメリットについて紹介します。
「etudesPlus」ならeラーニングが受け放題
etudesPlusは、eラーニングによる研修を実施できるLMSであるetudesに、成果を出すために必要不可欠なeラーニング教材をプリセットしたサービスです。
選択型研修を成功させるポイントは「豊富な教材を自由に選ぶことができるか」という点です。etudesPlusなら103種ものeラーニング教材が受け放題となり、動画教材は約300本、演習プログラムは約600本ご用意しています。受講者のニーズに合った教材がきっと見つかるでしょう。
選択型研修をeラーニングで実施するなら、etudesPlusをぜひおすすめします。
受講者にとって使いやすいポイント
etudesでは、パソコンやスマートフォン、タブレット端末に対応した多彩な教材を用いたeラーニングの研修を受講することができます。
既存のLMSはどうしても業務システムのように単調なデザインとなっていることが多いですが、etudesは使いやすさとデザイン性を重視したUI設計です。色やグラフを用いてひと目で学習状況を把握できるため、学習のモチベーションを維持することもできます。
また、それぞれが自分にとって都合のよい学習時間で動画を視聴できるため、研修のためにわざわざ時間を捻出する必要はありません。
研修管理者にとって使いやすいポイント
etudesでは、既存の教材も含めた様々なコンテンツを配信することができます。研修管理者は、研修対象者が動画を視聴した時間を秒単位で把握することが可能です。最初から最後まできちんと視聴したかどうか、どこを飛ばしたのか、といった詳細な情報まで管理することができるため、本当に効果を発揮する研修が実施できます。
さらに、etudesでは択一式や複数選択式、記述式といった様々なタイプのテストに対応。合格点や試験時間などを設定することもできるため、簡単に習熟度を確認することができます。研修管理者にとっても使いやすいUI設計のため、企業側にとってもメリットが大きいです。
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etudesならあらゆる研修スタイルに対応
etudesでは、eラーニングを用いた効果的な研修の実施が可能です。この記事で紹介した選択型研修とはもちろん相性がよいですが、それ以外にも従来の階層別研修においてeラーニングを利用することもできます。
最近では、企業側が必ず身につけてもらいたい内容を階層別研修で実施して、それ以外のキャリア形成に関わる内容を選択型研修で実施する、といったように、選択型研修と階層別研修を組み合わせて導入する企業も増えています。そのようなケースでも柔軟に対応できるのが、etudesならではの強みです。この機会に、ありとあらゆる研修スタイルにも対応可能なetudesの導入をぜひご検討ください。
etudesの機能について詳しくは『機能・特長』をご覧ください。
まとめ
選択型研修を実施することのメリットやデメリット、さらにはおすすめの実施形態などを紹介しました。ジョブ型雇用が当たり前になってきている昨今において、選択型で研修を実施することは多くの企業にとって様々なメリットがあります。
一方、選択型研修においては多くの種類の研修を用意する必要があるため、研修管理側に負担がかかってしまいがちなのも事実です。eラーニングを用いれば、教室確保や人材確保、学習状況の管理といった研修管理にかかっていた負担を一気に減らすことができます。ぜひこの機会に選択型研修に対する理解を深めるとともに、eラーニングを研修へ導入することを検討してみてはいかがでしょうか。