社内教育をしない会社にはどんな課題がある?原因解説とすぐに導入できる社内教育を紹介
社内教育ができていない会社には、社内リソース不足など複数の原因と課題がありますが、社内教育は企業が継続的に発展するために欠かせない取り組みです。人的資本経営が主軸となるなか、自社内での人材育成への投資を行わない場合、優秀な人材が流出し、企業競争力の低下といった、会社の発展を妨げる大きなリスクとなることもあります。
本記事では、社内教育をしない会社の課題、原因を詳しく解説します。また、社員教育を実施していない企業でも、導入しやすく運営しやすい社内教育の手法であるeラーニングについて導入のメリットなどを詳しくご紹介します。
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目次[非表示]
- 1.社内教育をしない会社の課題とは?
- 1.1.企業競争力が低下する
- 1.2.コンプライアンスのリスクマネジメントができない
- 1.3.顧客満足度が低下し業績に悪影響がある
- 1.4.スキル不足により業務効率が低下する
- 1.5.社員のエンゲージメントやモチベーションが低下する
- 1.6.キャリアビジョンが描けず離職率が高まる
- 1.7.管理職・幹部候補人材が不足する
- 2.社内教育ができない会社の主な原因
- 2.1.人材育成のコストと運営人材不足
- 2.2.社内教育制度や評価制度が未整備
- 2.3.社内教育への取り組みの優先度が低い
- 3.社内教育をする目的とは?
- 3.1.経営理念の浸透
- 3.2.リスクマネジメント
- 3.3.企業全体での生産性の向上
- 3.4.各社員のスキル向上
- 4.すぐに導入できる社内教育をご紹介
- 4.1.クラウド型の定額制eラーニングの導入
- 4.2.社内講師によるオンライン研修
- 4.3.社外講師によるオンライン研修
- 4.4.公開型講座や研修への参加
- 5.低予算で社内教育をはじめたいなら「etudes」にお任せください
- 6. まとめ
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社内教育をしない会社の課題とは?
近年では、人材を「資本」として捉え、人材の価値を最大限に引き出し企業価値の向上につなげる人的資本経営という手法が必須となっています。人的資本経営を実施していくためには、限られた人的リソースの価値を高める社内教育が重要です。まずは、社内教育ができていない会社にはどのような課題があるのかを把握することが重要です。
社内教育をしない会社の課題は、下記の通りです。
- 企業競争力が低下する
- コンプライアンスのリスクマネジメントができない
- 顧客満足度が低下し業績に悪影響がある
- スキル不足により業務効率が低下する
- 社員のエンゲージメントやモチベーションが低下する
- キャリアビジョンが描けず離職率が高まる
- 管理職・幹部候補人材が不足する
企業競争力が低下する
社内教育ができていない会社は、企業競争力が低下してしまう可能性があります。
社内教育をしないということは、社員のスキルや知識が最新のものにアップデートされないということです。人材投資が必須となっている現在において、企業競争力が高い会社は社内教育・人材育成に力を入れているでしょう。そのため、教育に力を入れている会社と、教育に力を入れていない会社では、企業全体を通して圧倒的な競争力の差がついてしまいます。
一度ついてしまった差は、そう簡単に埋めることはできません。そのため、一刻も早く社内教育を実施し企業全体の競争力向上に努める必要があります。
コンプライアンスのリスクマネジメントができない
社内教育をしていない企業では、コンプライアンスのリスクマネジメントができません。
コンプライアンスは、年々厳しくなっており定期的な見直しや、社員への研修が必須となっています。しかし、社内教育ができていない会社は、コンプライアンス研修などを実施していないケースが多く、コンプライアンス違反などのリスクが高まります。コンプライアンスのリスクマネジメントができていないと、下記のようなリスクが考えられます。
- 過労死やハラスメントなどの労務リスク
- 個人情報や機密情報の漏洩などの情報漏えいリスク
- 反社会的勢力との関係や脱税などの法令違反リスク
- 粉飾決算や不正融資などの不正会計リスク
コンプライアンス違反が発生すると、企業全体の信用が失墜してしまいます。一度失墜した信用は、簡単には回復しません。そのため、普段からコンプライアンス研修を含めた社内教育を実施し、コンプライアンスのリスクマネジメントを行っていく必要があります。
顧客満足度が低下し業績に悪影響がある
社内教育をしない企業では、顧客満足度が低下しリピート率の減少や悪い口コミの拡散につながり、最終的には売上げ低下や利益減少を招く可能性があります。
社員教育を怠ると、その影響は社員一人ひとりのスキル不足から始まり、やがて企業全体の業績へと深刻な悪影響を及ぼす恐れがあります。社員は企業の代表として顧客と直に接するため、教育不足はサービスの質の低下を意味し、顧客の不満となって現れるからです。このように、社内教育は単なるコストではなく、顧客満足度を高め、結果として業績を向上させるための重要な投資と言えます。
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スキル不足により業務効率が低下する
社員のスキル不足は、企業の業務効率に大きな影響を及ぼします。
適切な知識やスキルがなければ、最適な業務プロセスの構築や運営が妨げられ、作業の遅延や品質の低下を引き起こす可能性があります。社員の業務効率に影響が出れば会社全体の生産性の向上の低下につながります。このように、社員一人ひとりのスキル不足は単に個人の業務効率にとどまらず、企業全体の生産性に影響します。
社員一人ひとりが必要とするスキルを身につけることができれば、社内全体の作業効率が向上し、時間の節約やコスト削減につながります。社員個々のスキル向上は単に個人の成長に留まらず、企業全体の生産性向上に貢献します。
社員のエンゲージメントやモチベーションが低下する
社員のエンゲージメントやモチベーションが低下することは、企業にとって大きな課題です。社員教育を行う目的は、単にスキルアップだけではありません。実は、企業と社員とのエンゲージメントを高める重要な側面を持っています。組織が人的資本経営を進め、社員への投資を積極的に行うことで、社員は自身が大切にされていると感じ、強い帰属意識を抱きます。このような環境は、社員が自らの仕事に対してより一層の責任感を持ち、企業への貢献に対するモチベーションを自然と高める効果があります。社員教育を通じて、企業は社員に対する信頼と支援を示すことができ、結果として組織全体のエンゲージメントの向上に寄与します。
キャリアビジョンが描けず離職率が高まる
社内教育をしないと社員のキャリアビジョンが描けず離職率が高まってしまいます。
社員教育をしない場合、社員のスキルアップは完全に個人の自主性に依存することになります。組織として成長の機会を提供しなければ、社員は自己の成長を感じることが難しく、将来に対する不安を抱えるようになってしまいます。社員が将来のキャリアパスや成長機会を見いだせない場合、自身のスキルをさらに伸ばすことができる他の職場を求める動機となり、結果として離職率が高まってしまいます。
管理職・幹部候補人材が不足する
社員教育を怠ると、管理職や幹部候補となる人材が不足する事態に陥る可能性があります。社員教育の重要な目的の一つは、企業をけん引する人材の育成です。管理職や幹部候補となる人材は、単に自社の知識を深く持つだけではなく、マネジメントスキルや経営の視点で物事を判断する能力が必要です。これらの能力を備えた人材は外部から採用することも可能ですが、スムーズに採用できるとは限らないため社内教育で育成していく方が確実です。また能力の高い社員の離職を防ぐためにも、社内教育に積極的に投資していくことがおすすめです。
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社内教育ができない会社の主な原因
ここからは、社内教育ができない会社の原因をご紹介します。
社内教育ができない会社の原因は、下記の通りです。
- 人材育成のコストと運営人材不足
- 社内教育制度や評価制度が未整備
- 社内教育への取り組みの優先度が低い
人材育成のコストと運営人材不足
社内教育ができない会社の原因として、コストの問題と運営人材の不足が挙げられます。
社内教育を実施していくためには、研修の開催費用や教育プラグラムの手配などに多くのコストが必要です。しかし、予算不足や他の優先事項へ予算が充てられている場合、社内教育への予算が後回しにされてしまうことが多々あります。また、運営人材の不足も大きな要因です。教育プログラムを策定し、社内教育を実施するためには管理・運営する人材が必要です。しかし、社内の人的リソースに余裕がない状況では、社内教育の運営を満足にできていないことがあります。
社内教育制度や評価制度が未整備
社内教育ができない会社は、社内教育制度や評価制度が整備されていないことがあります。教育制度が整備されていないと、社員は必要なスキルや知識を身につけるための適切なプログラムやリソースにアクセスできません。そのため、スキルアップできる方法がなく社内教育を進めたくても進めない状況が続いてしまいます。さらに、評価制度が不透明だと、社員は教育やスキルの向上に対する報酬やキャリアビジョンについての明確な見通しを持てず、教育へのモチベーションが低下してしまいます。その結果、社員は自己成長やスキルアップに投資することに消極的になり、組織全体の成長と競争力が損なわれていく可能性があります。
社内教育への取り組みの優先度が低い
社内教育ができない会社の原因の一つは、社内教育への取り組みの優先度が低いことです。
企業が日々の業務や利益を追求することに追われ、教育への投資が後回しにされることがあります。この場合、時間やリソースが他の優先事項に割り当てられ、社員のスキルや知識の向上が停滞してしまいます。その結果、社員のモチベーション低下、生産性の低下、離職率の増加につながりさらに人手不足を引き起こすことになります。
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社内教育をする目的とは?
ここからは、社内教育をする目的についてご紹介します。
社内教育をする目的は、下記の通りです。
- 経営理念の浸透
- リスクマネジメント
- 企業全体での生産性の向上
- 各社員のスキル向上
経営理念の浸透
社内教育の目的の一つには、経営理念の浸透があります。
経営理念は企業の核となる価値観や目標です。社内教育を通じて、経営理念を社員に理解してもらえるように浸透・共有していきます。社員が経営理念を理解し、実現に向けて意識的に取り組むことで、組織全体が一体となり効果的に目標を達成しやすい企業文化が形成できます。経営理念の浸透は、社員のモチベーションの向上や意思統一にも貢献し組織の持続可能な成長に不可欠です。
リスクマネジメント
社内教育の目的の一つに、コンプライアンスとリスクマネジメントの促進があります。コンプライアンスは法令遵守を意味し、組織が法的・倫理的な規範を遵守することです。社内教育を通じて、社員に法令や規制の遵守義務を理解させることで、法令違反を未然に防ぐことができます。また、リスクマネジメントは、組織が直面する様々なリスクに対してあらかじめ対策を施すことです。社内教育を通じて、社員はリスクを想定し適切な行動をとることができ、リスクの最小化や回避ができるようになります。
企業全体での生産性の向上
社内教育を行うことで企業全体の生産性の向上が期待できます。
グループワークやロールプレイングを通じて社員同士の関係性が深まり、結束力が高まります。社員のスキルアップとチームの結束力が高まれば、お互いの意思疎通がうまくいくようになり、企業全体の生産性の向上につながります。
各社員のスキル向上
社内教育の目的の一つに、各社員のスキル向上があります。社内教育を通じて、社員は新しい技術やツールの習得、業務プロセスの改善、コミュニケーションスキルの向上など、さまざまなスキルの習得や強化をすることができます。これにより、社員はより効率的に業務を遂行し、成果を出すことができます。社員が成長することで、組織全体の競争力が向上し、新たなチャレンジやプロジェクトに取り組む風土の醸成にもつながります。
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すぐに導入できる社内教育をご紹介
ここからは、すぐに導入できる社内教育をご紹介します。
すぐに導入できる社内教育は、下記の通りです。
- クラウド型の定額制eラーニングの導入
- 社内講師によるオンライン研修
- 社外講師によるオンライン研修
- 公開型講座や研修への参加
これらを活用することで、コストを抑えつつ柔軟に社員教育を進めることができます。大切なのは、完璧を目指すのではなく、できるところから少しずつ始めることです。この積み重ねが、社員のレベルアップだけでなく、企業のレベルアップにもつながります。
クラウド型の定額制eラーニングの導入
クラウド型の定額制eラーニングを導入すれば、低コストで社内教育を始められます。
クラウド型のeラーニングは、外部ベンダーと契約するだけですぐにeラーニングの受講を開始できます。ベンダーによっては、初期費用が無料だったり、実際に使用したIDのみに料金が発生する有効ID課金制度を採用したりしているため低コストでの運用が可能です。定額制で受け放題のサービスの場合は、ベンダーが開発した豊富なカリキュラムを使うことができるため、社内教育をしていない企業にとってリスクがなくすぐに始められる手法です。
社内講師によるオンライン研修
社内講師によるオンライン研修も、すぐに導入できる社内教育の1つです。
オンライン研修を実施する際は、研修に必要なチャットや投票機能、ブレイクアウトセッションといった機能が標準で使えるZoomがおすすめです。社内の専門知識を持つ人材を講師とすることでコストを大幅に削減でき、さらに企業特有のニーズに合わせた内容を深く掘り下げることが可能です。また、Zoomの録画機能を利用すれば何度でも研修内容が閲覧できるため、運営の効率化にもつながります。
社外講師によるオンライン研修
社内講師ではカバーできない専門的な内容や、新しい視点や視座が必要なテーマに関しては、社外講師によるオンライン研修がおすすめです。
社外講師には、専門の教育ベンダーなどに依頼することで質の高い講義が期待できます。社外講師を招くためには、コストがかかりますが、従来の集合研修に比べて費用を大幅に削減できるため、予算が限られている中小企業でも導入しやすいです。
公開型講座や研修への参加
公開型講座や研修への参加も、すぐに導入できる社内教育の一環として効果的です。
公開型の講座や研修は年間を通じて開催されており、事前にスケジュールを調整できれば参加しやすいというメリットがあります。また、参加費用と交通費だけで導入できる手軽さも魅力です。担当者が開催される講座の内容やスケジュールを事前に情報収集し、社員の参加スケジュールを調整する必要がありますが、汎用的なテーマなどは公開型講座の活用がおすすめです。公開型講座には他の企業からの参加者も多く、異業種交流の場としてもおすすめです。
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まとめ
社内教育をしない会社は、競争力の低下や離職率の増加といった多くの課題を抱えています。このまま社内教育をしなければ、VUCAの世の中では勝ち残っていくことが厳しくなってきます。そのため、できる範囲で社内教育を実施していくことが重要です。記事内でご紹介した、クラウド型の定額制eラーニングの導入や社内・社外講師によるオンライン研修であれば低コストで社内教育を実施できるためおすすめです。
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