LMSで使う教材や動画はパワポで作成するのがおすすめ!企画のポイントを解説
LMSで使うeラーニング教材を作成するには専門知識が必要となることもありますが、一方で、動画を含めた教材をパワーポイント(パワポ・PowerPoint)の機能を活用することで効率的に作成することができます。教材作成の際は、受講者の集中力を維持できるように、教材の構成や見せ方の工夫が重要です。本記事では、パワポで作成するLMSで活用できる教材企画についてや、LMSで使う教材や動画をパワポで作成するメリットや手順を解説します。
さらに詳しい手順を知りたい方はこちらの資料「パワポで完結・動画制作のポイント」の無料ダウンロードがおすすめです。動画だけでなく教材制作の企画についても詳しくご紹介しています。
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目次[非表示]
- 1.LMSの教材や動画をパワポで作成するメリット
- 1.1.パワポスキルがあれば作成できる
- 1.2.デザインオプションが豊富
- 1.3.コストパフォーマンスに優れている
- 2.LMS教材をパワポで作成する手順
- 2.1.1.スライド構造を理解する
- 2.2.2.軸に沿って教材内容を構造化する
- 2.3.3.伝える情報を9つのマスで作成する
- 2.4.4.作成した9つのマスに構造化した情報を貼り付ける
- 3.パワポで作った教材を動画コンテンツ化する手順
- 3.1.1.録画する準備を整える
- 3.2.2.スライドごとにナレーションを録画する
- 4.LMS教材や動画をパワポで作るポイント
- 4.1.教材を見る必要性を意識させる
- 4.2.動画をなるべく短くする
- 4.3.動画に変化を加えて飽きさせない
- 4.4.録画を取り直す時は現在のスライドをクリックする
- 4.5.動画の画質はHD以上に設定する
- 4.6.ノイズ・暗さ対策をする
- 5.パワポで作った教材をLMS「etudes」で配信しよう!
- 5.1.独自のコンテンツを無制限にアップロードできる
- 5.2.豊富な教材形式に対応
- 6.まとめ
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LMSの教材や動画をパワポで作成するメリット
LMS教材をパワポで作成するメリットは、下記の通りです。
- パワポスキルがあれば作成できる
- デザインオプションが豊富
- コストパフォーマンスに優れている
パワポスキルがあれば作成できる
パワポは、ビジネスシーンで広く使われているメジャーなツールです。
多くの人が日常的に使用していることが多いため、操作方法に慣れている人も多いでしょう。そのため、LMS教材作成にパワーポイントを活用することで、すぐにコンテンツ作成に取り掛かれます。また、パワポが使える人が社内に多ければ、教材作成を分担できるというメリットもあります。資料作成に慣れている人であれば、スライドのデザインや情報の見せ方なども工夫できるでしょう。
デザインオプションが豊富
パワーポイントには、豊富なデザインテンプレートやグラフィックオプションが用意されているため、魅力的な教材を作成できます。
例えば、グラフやチャートを使って情報を視覚的に表現したり、アニメーションを使ってポイントを強調したりなどの工夫を凝らすことで、学習者の理解度を高められるでしょう。また、音声ナレーションやビデオを組み込むことで、聴覚的・視覚的な情報も提供できます。
このようにパワーポイントのデザインオプションを活用することで、学習者の関心を引きつける教材が作成でき、学習効果を最大化できるでしょう。
コストパフォーマンスに優れている
パワーポイントは、多くの企業で既に導入されているため、新たなツールを導入する必要がありません。
具体的には、下記のようなメリットがあります。
- 既にMicrosoft Officeを導入している企業であれば、追加のライセンス料が不要
- 操作方法に慣れていれば、ツールの操作方法を教育するコストが不要
パワーポイントをLMS教材作成に活用することで、コストパフォーマンスに優れた教材作成が可能です。
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LMS教材をパワポで作成する手順
LMS教材をパワポで作成する手順は、下記の通りです。
- スライド構造を理解する
- 軸に沿って教材内容を構造化する
- 伝える情報を9つのマスで作成する
- 作成した9つのマスに構造化した情報を貼り付ける
1.スライド構造を理解する
LMS教材をパワポで作成するためには、はじめにスライド構造の理解が大切です。
効果的なスライド構造を理解するためには、下記3つの軸を意識しましょう。
項目 |
内容 |
---|---|
What |
研修の目的や到達目標を明確にする |
Why |
研修の必要性や重要性を説明する |
How |
研修の進め方や方法を具体的に示す |
3つの軸を意識してスライド構造を組み立てることで、受講者に伝えるべきポイントが明確になり、効果的な教材を作成できます。
2.軸に沿って教材内容を構造化する
3つの軸(What、Why、How)を理解したら、教材の内容を軸に沿って構造化していきます。
例えば「営業スキル向上」を目的とした教材を作成する場合、下記のように構造化できます。
- What: 営業スキルの基本(アプローチ方法、ニーズの把握、提案力など)
- Why: 営業スキルを向上させることで、売上アップや顧客満足度の向上につながる
- How: 講義形式で知識を学んだ後、ロールプレイングで実践的なスキルを身につける
このように3つの軸に沿って教材内容を構造化することで、体系的で効果的な教材を作成できます。
3.伝える情報を9つのマスで作成する
LMS教材をパワポで作成する際は、伝える情報を9つのマスで表現することで、受講者の興味を引きつけられます。
例えば、下記のような9つのマスのレイアウトが考えられます。
マス番号 |
内容 |
目的 |
---|---|---|
1 |
タイトル・キャッチコピー |
学習者の興味を引きつける |
2 |
学習目標・ゴール |
学習者のモチベーションを高める |
3 |
重要ポイントの要約 |
学習者が内容を把握しやすくする |
4 |
視覚的な要素(画像・図表など) |
視覚的な理解を助ける |
5 |
説明文1 |
具体例を交えてわかりやすく解説 |
6 |
説明文2 |
学習者の理解を深める |
7 |
演習問題・クイズ |
学習者の知識定着を図る |
8 |
まとめ・振り返り |
学習者が学びを整理できるようにする |
9 |
次のステップ・アクションプラン |
学習者が学びを行動に移せるようにする |
各マスのレイアウトを工夫することで、わかりやすく印象に残る教材を作成できます。
4.作成した9つのマスに構造化した情報を貼り付ける
構造化した情報を適切なマスに配置することで、視覚的にわかりやすく、インパクトのある教材が完成します。
完成した教材は、全体の流れや情報のつながりを再度確認し、必要に応じて修正を加えましょう。また、第三者の意見を聞くことで、客観的な視点から改善点を見つけられます。
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パワポで作った教材を動画コンテンツ化する手順
パワポで作成した教材を動画コンテンツにするには、下記の2ステップが必要です。
- 録画する準備を整える
- スライドごとにナレーションを録画する
1.録画する準備を整える
まずは、作成したスライドを使って録画する準備を整えます。
録画の準備を整える手順は以下の通りです。
- 「スライドショー」タブをクリック
- 「スライドショー」タブ内の「記録」グループにある「動画の記録」をクリック
- 「動画の記録」ダイアログボックスが表示されたら「現在のスライドから」を選択
これにより、現在表示されているスライドの録画準備が整います。
2.スライドごとにナレーションを録画する
録画する準備が整ったら、スライドごとにナレーターがナレーションを録画していきます。
具体的な手順は以下の通りです。
- 録画開始ボタンをクリックし、ナレーションを録画する
- 一つのスライドの収録が完了したら、録画ボタンをクリックして録画を止める
- スライド送りボタンをクリックして、次のページのスライドに進む
- 全てのスライドの収録が完了したら「録画データの書き出し」ボタンをクリックしてエクスポートする
一つのスライドごとに録画することで、機器の不具合やナレーターのミスがあっても、そのスライドだけの録り直しで済みます。
LMS教材や動画をパワポで作るポイント
LMS教材や動画をパワポで作るポイントは、下記の6つです。
- 教材を見る必要性を意識させる
- 動画をなるべく短くする
- 動画に変化を加えて飽きさせない
- 録画を取り直す時は現在のスライドをクリックする
- 動画の画質はHD以上に設定する
- ノイズ・暗さ対策をする
教材を見る必要性を意識させる
LMS教材を作成する際は、受講者に教材を見る必要性を意識させることが重要です。
教材の冒頭で、受講することのメリットを具体的に提示することで、学習意欲を高められるでしょう。
必要性を意識させるポイントとしては、下記のようなことが考えられます。
- 教材で得られる知識やスキルが、日々の業務にすぐに役立つことを強調する
- スキルアップすることで、人事評価にプラスの影響を与えることを伝える
- 教材が長期的なキャリア形成に役立つことを伝える
このように、受講者視点で必要性を具体的に示すことで、「なぜこの教材を受講するのか」という理由が明確になり、能動的な学習姿勢を引き出せます。
動画をなるべく短くする
YouTubeやTikTokなどのSNSの普及により、短い動画が主流となり、長い動画では最後まで視聴してもらえない可能性が高くなっています。そのため、1つのチャプターを4~5分程度にすることで集中力を維持しやすくなります。
例えば、トータル45分のコンテンツであれば、5分程度のチャプターを7~8つ作成するのが効果的です。
5分程度の動画を作成するためには、動画尺の予測が重要です。目安として、動画1分のセリフは約300文字程度になります。つまり、5分の動画であれば、約1500文字程度のセリフ量になると考えられます。この文字数を頭に入れておくことで、適切な分量の原稿を作成でき、動画の構成を立てやすくなるでしょう。
動画に変化を加えて飽きさせない
受講者の集中力を維持するためには、動画に変化を加える工夫が必要です。
具体的には、下記のような工夫が効果的です。
工夫 |
具体例 |
---|---|
カット数を増やして画面を切り替える |
スライドの内容に合わせて図表、写真、アニメーションなどを挿入し、視覚的な変化を加える |
インプットから情報処理の流れを作る |
問いかけを挟んだり、簡単な演習を取り入れたりして視聴者の思考を刺激する |
1スライド1メッセージにする |
シンプルなスライドデザインにすることで視覚的なノイズを減らし、メッセージに注目させやすくする |
動画に適度な変化を加えることで、受講者の集中力を維持でき、学習効果を高められます。
録画を取り直す時は現在のスライドをクリックする
パワーポイントで動画を録画する際、録画のやり直しが必要になることがあります。その際は、必ず「現在のスライド」をクリックして録画し直すことが重要です。
「現在のスライド」をクリックすると、そのスライドの録画データのみが削除され、他のスライドの録画データには影響しません。これにより、必要な部分だけを録画し直せます。しかし、間違って「すべてのスライド」をクリックすると、全てのスライドの録画データが削除されてしまうため注意しましょう。
動画の画質はHD以上に設定する
動画の画質は、HD以上の解像度に設定しましょう。ただし、画質を上げるほど動画のデータ量が増加するため、注意が必要です。
データ量が大きくなると、下記のようなデメリットが生じる可能性があります。
- アップロードや視聴者のダウンロードに時間がかかる
- ネット環境によっては、動画の読み込みに時間がかかったり、途切れたりする
動画の画質は、HD以上の解像度を基本としつつ、受講者の環境や動画の内容に応じて柔軟に設定することがおすすめです。
ノイズ・暗さ対策をする
動画に集中してもらうためには、ノイズや暗さ対策を施しておくことが大切です。
具体的には、下記のような対策が効果的です。
項目 |
対策 |
---|---|
ノイズ対策 |
|
暗さ対策 |
|
ノイズや暗さは、受講者の集中力に影響を与えるため、録画前に必ず対策をしておきましょう。
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パワポで作った教材をLMS「etudes」で配信しよう!
引用元:etudes公式サイト
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- 動画
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- 資料ダウンロード
- テスト
- アンケート
- 提出物
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- URLリンク
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まとめ
本記事では、LMSで使う教材や動画をパワポで作成するメリットや手順を解説しました。
パワポのスキルがあれば、低コストで質の高い自社オリジナルのLMS教材が作成できます。作成の際には、教材を見る必要性を意識させ、変化を加えて飽きさせない工夫が大切です。作成する手順やポイントを押さえて、質の高いLMS教材を作成しましょう。