社内研修の資料の作り方とは?理解のしやすさ・見やすさ別にポイントを解説
社内研修は、社員のスキルアップや知識習得に必要な取り組みです。テーマや目的が適していても、実施の際の研修資料が分かりにくければ受講者の理解度が低くなってしまい、研修の効果が期待できません。効果的な社内研修にするためには、研修資料の作り方を工夫し、eラーニングシステムでの運用がおすすめです。本記事では、効果的な社内研修資料の作り方やポイントを詳しく解説します。
他社での実施例を知りたい方は「導入事例:住友ゴム工業株式会社 / 株式会社メガネトップ / 株式会社オカムラ / 他」で詳しくご紹介します。
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目次[非表示]
- 1.社内研修の資料の重要性
- 2.効果的な社内研修の資料の作り方
- 2.1.1.研修のテーマの設定
- 2.2.2.テーマに沿って構成を決める
- 2.3.3.必要な情報を集める
- 2.4.4.文章の推敲や図のチェック
- 3.社内研修の資料作りのポイント
- 3.1.理解のしやすさを意識した社内研修の資料作りのポイント
- 3.1.1.目次とページ数を明記する
- 3.1.2.1スライド1メッセージを意識する
- 3.1.3.文字数を最低限にする
- 3.2.見やすさを意識した社内研修の資料作りのポイント
- 3.2.1.スライドのレイアウトを統一する
- 3.2.2.使用する色は三色に絞る
- 3.2.3.画像やグラフを使用して視覚に訴える
- 3.2.4.余白を活用する
- 4.作成した社内研修の資料はeラーニングシステムで運用!
- 5.社内研修の資料を効率的に運用するならetudesがおすすめ
- 6.まとめ
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社内研修の資料の重要性
社内研修の資料は、受講者や講師役の社員、運営側の三者にとって非常に重要です。
受講者にとっては、説明の際に手元に資料があることで、講義に集中できます。また、スライドを見逃してしまった場合でも、すぐに内容を確認できるため、安心して受講できるでしょう。一方、講師役の社員や運営側にとっては、一度資料を作成してしまえば、次年度以降の研修資料として活用できるため、効率的な研修運営ができます。また、受講者からのアンケートなどを通じて得られたフィードバックを元に、研修資料を改善でき、より効果的な研修を提供できます。
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効果的な社内研修の資料の作り方
効果的な研修資料は、下記4つのステップで作成します。
- 研修のテーマの設定
- テーマに沿って構成を決める
- 必要な情報を集める
- 文章の推敲や図のチェック
1.研修のテーマの設定
社内研修の資料を作成する際は、まず研修の目的やテーマを明確にすることが重要です。
研修後にどのような状態になってほしいのか、どんなスキルを身につけてほしいのかなどを具体的にイメージしながらテーマを設定しましょう。
テーマは、新入社員向けなのか、管理職向けなのか、特定の部門の専門職向けなのかによって、内容のレベルや伝えるべき知識・スキルが異なります。対象者の現在の知識レベルを把握し、易しすぎず、かつ難しすぎないように設定することで、効果的な学びを提供できます。
2.テーマに沿って構成を決める
研修資料の構成を決める際は、テーマに沿って必要な情報を過不足なく盛り込むことが重要です。基本的な流れとしては、イントロダクション(導入)、ボディ(本題)、クロージング(まとめ)の三部構成にすることで、受講者にとって理解しやすい流れとなります。構成を決める際は、研修で取り上げる関連キーワードやトピックを洗い出し、それらを精査しながら並び替えるのがおすすめです。これにより、大枠をスムーズに組み立てられるため、テーマに沿った論理的な構成が作れるでしょう。
3.必要な情報を集める
構成が決まったら、自社で管理しているデータや他社事例など、研修内容の説得力を高めるために、内容の詳細や根拠として活用できる情報を収集します。
具体的には下記のような情報が考えられます。
- 自社の過去の事例や実績データ
- 業界の動向や市場調査のデータ
- 他社の成功事例や失敗事例
- 専門家の意見や研究結果
これらの情報を適切に使用することで、研修内容の信頼性が高まり、受講者の理解度や納得感が向上します。ただし、情報を収集する際は、社外秘に指定されているデータなどの取り扱いに注意が必要です。社外秘の資料を使用する場合は、受講者全員に資料の取り扱いについて注意喚起を行い、情報漏洩のリスクを最小限に抑えましょう。
4.文章の推敲や図のチェック
研修資料が一旦完成した段階で、誤字脱字、表記の間違い、内容の漏れや抜けなどを確認します。これらのミスは、受講者の理解を妨げ、研修の効果を低下させる可能性があります。
文章の推敲や図のチェックを効果的に行うためには、下記の方法が効果的です。
- プリントアウトして紙で読む:スライドでは気づきにくい間違いを発見しやすい
- 音読する:文章の流れや言い回しのわかりにくさを確認できる
- 第三者に読んでもらう:受講者目線で理解のしやすさなどを確認できる
これらの方法を組み合わせることで、研修資料の品質を高め、受講者の理解度や満足度を向上させることができます。
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社内研修の資料作りのポイント
社内研修の資料を作る際は、理解のしやすさと見やすさを意識することが大切です。
各ポイントについて、詳しく解説します。
理解のしやすさを意識した社内研修の資料作りのポイント
理解のしやすさを意識した資料にするためには、下記を意識しましょう。
- 目次とページ数を明記する
- 1スライド1メッセージを意識する
- 文字数を最低限にする
目次とページ数を明記する
研修資料に目次とページ数を明記することで、研修の進行がスムーズになります。
研修資料に目次とページ数が明記されていれば、講師が「10ページを見てください」と、具体的な指示を出しやすくなります。一方、受講者にとっては、目次を参照することで必要な情報をすぐに見つけられるため、復習などが効率的に行えます。
1スライド1メッセージを意識する
社内研修は、1スライドに伝えるメッセージを1つに絞ることで理解しやすくなります。
1枚のスライドに複数の情報を詰め込むと、受講者は何が重要なポイントなのかを見失いやすく、内容の理解や記憶の定着が困難になります。そのため、1スライド1メッセージを意識し、伝えたい内容を明確にすることが大切です。ただし、1スライド1メッセージを徹底すると資料の枚数が増えてしまうため、スライドを印刷して紙で配布する場合は、ページ数を抑える工夫が必要です。対策としては、複数のスライドを1枚の紙にまとめてメモ欄を付ける方法や、配布用として別のデータを用意するなどが考えられます。
文字数を最低限にする
1枚のスライドに大量の文字を載せると、受講者は文字を読むことに集中してしまい、講師の説明が耳に入らなくなってしまいます。そのため、テキストは簡潔で短く、シンプルにすることが重要です。
具体的には、下記を意識してみましょう。
- 意味が重複している文章や、書かなくても意味が通るような文章は削除する
- 言い換えたり文章を分割したりすることで、文章を短縮できないか検討する
- 長い文章は、句点で区切ることで、複数の短い文章に分割できる
文字数を最低限に抑えることで、受講者は講師の説明に集中でき、理解度や満足度の向上につながります。
見やすさを意識した社内研修の資料作りのポイント
見やすさを意識した資料にするためには、下記を意識しましょう。
- スライドのレイアウトを統一する
- 使用する色は三色に絞る
- 画像やグラフを使用して視覚に訴える
- 余白を活用する
スライドのレイアウトを統一する
研修資料の見やすさを高めるためには、各スライドのレイアウトを統一しましょう。
スライドのデザインや余白、文章の体裁などがバラバラになっていると、資料全体の一貫性が損なわれ、読みにくくなってしまいます。そのため、同じような流れのスライドは、レイアウトを統一することが大切です。レイアウトが統一されていれば、「情報が提示されるルール」を把握しやすくなり、内容の理解度が向上します。
具体的には、下記のような方法が考えられます。
- タイトルの位置や文字サイズを統一する
- 本文の文字サイズやフォントを統一する
- 図やグラフの配置を統一する
- 余白の取り方を統一する
これらを意識することで、受講者にとって見やすい研修資料となるでしょう。
使用する色は三色に絞る
スライドに使用する色は、「メイン」「サブ」「アクセント」の三色程度に絞ると見やすいです。
例えば、下記のようなパターンが考えられます。
使用箇所 |
色 |
理由 |
---|---|---|
見出しの枠 |
黄色 |
明るく目立つ色で、メインカラー |
強調したい文字 |
赤色 |
|
まれに記載する注意書き |
青色 |
|
使用する色を三色程度に絞ることで、資料全体に統一感が生まれ、まとまりのある見やすい資料になります。
画像やグラフを使用して視覚に訴える
図やグラフを活用することで、情報を視覚的に伝えられ、受講者の理解度や受ける印象の強さが向上します。特に数値データを示す際は、グラフを用いた方が一目で傾向や変化を把握できるでしょう。また、イメージ画像を添付することで、文章だけでは伝わりにくい内容が直感的に理解しやすくなります。製品やサービスの説明、業務の手順などを視覚化することで、聞き手の理解度や満足度が向上します。
余白を活用する
余白を適切に活用することで、見やすく伝わりやすい社内研修資料になります。
余白がまったくないスライドは、窮屈な印象を与え、受講者にとって読みにくくなってしまいます。適度な余白を設けることで、スライドに視覚的な「ゆとり」が生まれ、重要なポイントが際立つでしょう。また、スライドを印刷した資料に余白があれば、受講者がメモを書き込んだり、自分なりの解釈を加えたりできるため、内容の理解や記憶の定着が見込めます。
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作成した社内研修の資料はeラーニングシステムで運用!
社内研修で使用する資料は、eラーニングシステムを活用することで効率的に運用できます。
eラーニングシステムに研修資料をアップロードしておけば、受講者はパソコンやタブレット端末を使用して資料を参照できます。そうすることで、資料を印刷する手間や費用を削減でき、印刷枚数の不足といったトラブルも防げるでしょう。また、事前に資料をアップロードし目を通しておくよう指示しておけば、ある程度の予備知識を持った状態で研修に臨めます。さらに、eラーニングシステムで資料を管理することで、紛失のリスクを低減できるため、社外秘の情報が含まれていても安心です。資料の内容を更新する際も、eラーニングシステム上で簡単に行えるため、運用の効率化が図れるでしょう。
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社内研修の資料を効率的に運用するならetudesがおすすめ
引用元:etudes公式サイト
社内研修資料の運用なら、etudesがおすすめです。
etudesは、主に大企業向けに企業研修を提供してきた、アルー株式会社の人材育成ノウハウを基に開発されたeラーニングシステムです。
自社コンテンツを無制限にアップロード可能
etudesは、質の高い汎用的なコンテンツに加えて、自社のマニュアルや研修資料を無制限にアップロードできます。
社内研修資料や既存のマニュアルがあれば、そのままetudes上にアップロードしてコンテンツ化できます。また、システム上にアップロードしておけば、紛失のリスクを低減でき、社内資料のペーパーレス化も促進できるでしょう。さらに、アップロードした資料の更新も簡単に行えるため、運用コストを削減しつつ、最新の情報を継続的に提供できます。
様々な形式で教材をダウンロードできる
etudesは、アップロードした資料をPCやスマートフォンにダウンロードできるため、通信環境が不安定な場所でも安心して学習できます。
対応しているファイル形式は、PDF、Power Point、Excel、Word、Txt、Zipと幅広いため、様々な形式の教材をダウンロード可能です。また、ダウンロードの有無やダウンロード日時を記録しているため、誰がどの教材をいつダウンロードしたのかを管理画面から確認できます。これにより、受講者の学習行動を把握しやすくなります。
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まとめ
本記事では、効果的な社内研修資料の作り方やポイントを解説しました。
効果的な研修資料を作るためには、研修のテーマ設定や構成の決定、必要な情報の収集、文章や図のチェックなど4つのステップを踏みましょう。理解のしやすさを高めるには、目次とページ数の明記、1スライド1メッセージ、文字数の最小化を意識します。一方、見やすさを向上させるには、レイアウトの統一や使用する色を三色に絞るなどが有効です。本記事を参考に、受講者の理解を深めて記憶に残りやすい、魅力的な資料作りを目指しましょう。