LMS(学習管理システム)を種類ごとに解説!特徴と機能で比較
近年、多くの企業が社内学習の効率化のためにLMS(学習管理システム)を導入しています。LMSはさまざまなベンダーが提供しているため、自社での導入を検討した際に「どのLMSが一番効果的なのだろうか」と悩む方も少なくないのではないでしょうか。
LMSの分類や機能の違いを知ることで、膨大なLMSの中から自社に合ったものを絞り込むことができます。この記事を読むことでそれぞれの特徴を知り、eラーニング導入を成功させる第一歩を踏み出しましょう。
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目次[非表示]
- 1.LMSにはどんな種類がある?
- 1.1.1.オンプレミス型とクラウド型
- 1.1.1.オンプレミス型のメリット・デメリット
- 1.1.2.クラウド型のメリット・デメリット
- 1.2.2.特化型と統合型
- 1.3.3.LMSとTMS
- 2.そもそも「LMS」とはどんなもの?
- 2.1.LMSの導入が進んでいる背景
- 3.【機能・強みで比較】LMSの種類
- 3.1.動画教材の配信が可能なLMS
- 3.2.学習管理機能が豊富なLMS
- 3.3.マルチデバイスに対応したLMS
- 4.自社に最適なLMSを選ぶポイント
- 5.必要な機能をまとめて搭載したLMS「etudes」
- 6.まとめ
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LMSにはどんな種類がある?
近年、eラーニングは新人研修や社内教育、リスキリングなどで脚光を浴びるようになりました。これに伴い、eラーニングの学習管理ができるLMSも豊富な種類が展開されています。
しかし、実際に自社に必要なLMSを選定しようと思っても、種類ごとの違いがよくわからないという場合もあるのではないでしょうか。
ここからは、LMSを選定する際に知っておきたい違いを3パターンでご紹介します。
- オンプレミス型とクラウド型
- 特化型と統合型
- LMSとTMS
それぞれ詳しくみていきましょう。(関連資料:LMS選定で考えるべきポイント6選)
1.オンプレミス型とクラウド型
オンプレミス型とクラウド型の違いは、LMSをどこのサーバーに構築するかという点です。
オンプレミス型は、サーバーを自社で用意し、サーバー内に構築したLMSを社内ネットワーク上で使用する形式です。一方クラウド型は、LMSがすでに構築されたサーバーをベンダー側が提供し、外部インターネットを介して使用するという形式になっています。
それぞれ、セキュリティや管理において異なるメリット・デメリットがあるところが特徴です。以下で詳しくみていきましょう。
オンプレミス型のメリット・デメリット
オンプレミス型は、サーバーが自社のものであるため安全な社内ネットワークが利用でき、セキュリティリスクを最小限に抑えられるというメリットがあります。
また、自社に必要なシステムを自由に開発しやすくなっているところも特徴です。
ただし、オンプレミス型はサーバーを自社で管理・運用する必要があります。そのため、バージョンアップやサーバー保守の手間がかかる、導入に時間がかかるというデメリットが生じます。
クラウド型のメリット・デメリット
一方クラウド型は、サーバー自体を用意する必要がないため、導入と管理において時間や手間がかからないという点が大きなメリットです。物理的なサーバーが無いことで、災害などのリスクにも耐えられるという利点もあります。
クラウド型のデメリットは、オンプレミス型と比べると、外部からの不正アクセスといったセキュリティ面のリスクがあるという点です。ただし、安全なクラウドサーバーを利用しているLMSなら、セキュリティ面を過度に心配する必要はないでしょう。
2.特化型と統合型
特化型LMSと統合型LMSは、LMSに搭載された機能の範囲に違いがあります。
特化型は、特定の学習形態のみに対応したLMSです。例として、言語学習に特化したeラーニングシステムや、テスト機能に特化したeラーニングシステム、動画視聴のみを行う動画配信システムなどがあります。
統合型は、いわゆる「多機能LMS」で、動画の視聴はもちろん学習管理までまとめて行えるシステムとなっています。LMSによって搭載している機能は異なりますが、多機能LMSなら基本的にLMS一つで学習管理が完結するものとなっています。
特化型LMSの特徴
特化型LMSのメリットは、一つの機能に特化しているため機能や画面構成がシンプルでわかりやすく、ネットワーク通信速度をそれほど圧迫しないといったアクセシビリティの高さです。また、導入・管理コストが低いため、最小限の費用で運用できるという特徴もあります。
特化型LMSの中には、サブ機能として特化している分野以外の機能が付属しているものもありますが、統合型と比較すると制約が多く細かな設定ができないことがほとんどです。
統合型LMSの特徴
統合型LMSは多機能であるという点から、特化型LMSよりも導入・維持管理コストは高くなりますが、社内学習に必要な機能が一つのシステムにまとまっているという点が大きなメリットです。
近年では、特化型のような使いやすさ・わかりやすさにこだわった多機能LMSも登場しています。多機能だから複雑で使いにくいというデメリットを、優れたUI/UXデザインでカバーしています。
3.LMSとTMS
TMS(Talent Management System)は、従業員の個人情報(評価、スキル、異動、経験など)をデータ化して管理する人事システムです。研修のデータを扱うシステムとして、LMSと併用されることがあります。
TMSはデータベースとしての側面が大きく、人材の配置や採用、評価等を行う際に活用されます。
一方で、LMS(Learning Management System)は、研修の教材や社員の学習状況を管理するシステムです。データベースというよりは、学習のプラットフォームとしての機能をメインに据え、社内教育や研修を行う際に活用されます。
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そもそも「LMS」とはどんなもの?
さまざまな種類が登場しているLMSですが、Learning Management Systemという名称の通り、「学習を管理するシステム」という点では全て同じです。
多くのLMSは、受講者がインターネットを通してシステムにアクセスし、教材(動画や資料など)を閲覧・視聴して学習するという形態をとっています。
単に教材を配信するだけではなく、eラーニング受講者の成績や受講履歴、学習進捗を一括で管理できる機能を備えているのが統合型LMSです。
統合型LMSは、構築の期間やコストが発生しますが、多くの企業が導入を進めています。
(関連資料:企業での実際のLMSの活用方法9選)
LMSの導入が進んでいる背景
従来の集合研修では、場所的・時間的な制約が大きく、思うように教育が進まないという問題がありました。しかし、LMSが一般的ではなかった頃のオンライン研修では学習の管理が難しく、多くの企業が集合研修を継続していました。
そんな中、急速に進みはじめた働き方の変化やDX化の風潮により、オンライン研修の必要性が高まります。効率的に学習管理ができるLMSの需要も高まり、各企業で急速に導入が進められるようになりました。多機能で操作しやすい統合型LMSが普及したことも要因の一つです。
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【機能・強みで比較】LMSの種類
ここからは、機能面や強みに注目してLMSの種類を紹介していきます。自社にとってどのような機能が必要なのか検討したうえで、導入するLMSの選定に役立てましょう。
主なLMSの種類は、以下の4つです。
- 動画教材の配信が可能なLMS
- 学習管理機能が豊富なLMS
- マルチデバイスに対応したLMS
一つずつ詳しくみていきましょう。
動画教材の配信が可能なLMS
動画教材の配信が可能なLMSでは、資料だけではわかりにくい点も視覚的にカバーできるため、学習効果の向上も期待できます。
動画教材はスマホでの視聴や隙間時間での学習にも適しているため、受講者からも人気の高い教材スタイルです。LMSを選定するうえでは外せない機能といえるでしょう。
学習管理機能が豊富なLMS
研修を管理するリソースの負担を軽減し、学習管理を効率化させるには学習管理機能が豊富なLMSが効果的です。
LMSに搭載されている学習管理機能の例として、
- 学習教材の受講履歴を1秒・1本単位で管理
- eラーニングと集合研修の受講履歴をまとめて管理
- 学習の進捗に合わせて通知メールを自動送信
などが挙げられます。
研修の学習管理をLMSで一本化できれば、大規模な全社研修もスムーズに実施することができます。
マルチデバイスに対応したLMS
LMSの種類によっては、スマホやタブレットといったPC以外のデバイスからもeラーニングが視聴できる「マルチデバイス」に対応しているものもあります。
電車での移動中にもeラーニング学習が進められる、毎日コツコツ勉強をする習慣ができるといった点で学習効果の向上が期待できます。
ただし、個人用のスマホからLMSにアクセスする場合は情報流出の観点から教材を個人の端末にダウンロードできない設定にし、動画はセキュリティレベルの高いストリーミング配信に限定するといった、明確なルールの策定は必須です。
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自社に最適なLMSを選ぶポイント
自社にとって最適なLMSを選ぶには、ここまででご紹介した種類での比較以外にもいくつかのポイントがあります。
まず確認する点は、コストです。導入費用はもちろんのこと、クラウド型LMSは月額利用料、オンプレミス型LMSは更新やメンテナンスといった保守管理の費用が発生します。実際の金額は、見積もりを取って確認しましょう。
次に確認すべき点は、自社のeラーニング研修がどれくらいの規模になるかという点です。LMSによっては、登録できる受講者数やアップロードできる教材のデータ量に制限があります。
LMSの種類の違いとこれらの内容を考慮したうえで、ベストなLMSを選びましょう。
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必要な機能をまとめて搭載したLMS「etudes」
多機能LMS「etudes」は、動画教材の配信から包括的なサポート体制まで、eラーニングに必要な機能がすべてそろっています。
etudesは、人材育成会社「アルー株式会社」が開発したクラウド型LMSです。人材育成のノウハウを活かした充実の学習管理機能が揃っており、研修担当者の負担を軽減します。また、クラウドサーバーのセキュリティにはMicrosoftのAzureを利用しているため、オリジナル教材の配信も安心して行えます。
企業向け人材育成の実績を持つアルーによるサポート体制が充実している点も、他のLMSにはない強みです。
LMS選びに迷ったらetudesがおすすめな理由
LMSの使いやすさは、学びやすさに直結します。etudesでは、受講者がマニュアルなしで簡単に使える直感的なUI/UXを採用しています。
これにより、多機能でありながら画面構成が雑然とせず、全ての人にとって使いやすいLMSを実現しています。
さらに、アップロードできる教材のデータ量も無制限です。グループ会社を含めた大規模な研修を行う企業にも、etudesは選ばれています。
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まとめ
LMSは、使用するサーバーの違いや機能性・特徴の違いで分類することが可能です。「LMSを導入して、自社のどのような課題を解決させたいか」を基準に、最適なLMSの種類を探してみましょう。コストの安さだけで選び、動画の配信しかできないLMSを導入しても、学習管理ができないという理由でさらに別のLMSを導入するという事態に陥ってしまうこともあります。LMS選びに迷ったら、あらゆる社内学習の課題をまとめて解決できるLMS「etudes」の導入をご検討ください。