導入の背景 |
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導入の決め手 |
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導入後の効果 |
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橋爪様:
当社は”ばね”の製造に始まり、オフィスチェア・エクステリア製品、福祉・医療機器、電磁アクチュエーターなど新しい製品の開発に常にチャレンジしているメーカーです。長野県に本社を構えて、国内に16拠点、海外も含めグループ会社9社があり、従業員数はグループ全体で約700名です。
橋爪様:
当社は様々な分野の製品を開発・販売しています。そこで大切にしているのは品質管理であり、当社の品質を支えるためには社員の教育・育成が必要不可欠であると考えています。
この考え方は30年前に当時の代表が「社員の成長が会社の成長を支える」というメッセージを社員に向けて発信してから現在まで受け継がれており、人事部はそのメッセージの実現を支え続けています。
メッセージは人事部の予算にも反映されていて、社員1名あたりにかける教育・研修費用が平均約3万円(*)と言われているところ、当社は10万円前後の予算を組んでいます。
当社の社員教育の中心に据えられているのが階層別研修です。参加すると昇格に必要なポイントが付加されることもあり、コロナ禍以前の研修はリアル開催だけでしたが、それでも高い出席率を維持していました。
他にも、昇格する条件の1つに、指定された研修内容を受講終了していることがある等、昇格とスキルアップが両立できるように配慮された教育体系になっています。
教育体系は時代に合わせて常に更新していますが、近年はビジネスのグローバル化に対応して社員がいつでも世界に飛び立っていけるように、英語教育のラインナップを増やしたりもしています。
(*参考サイト)
橋爪様:
2019年まではリアル研修がメインでしたが、2020年に始まったコロナ禍の影響を受けて、集合研修形式で実施していた階層別研修が行えなくなってしまいました。とはいえ、研修自体が途絶えてしまったわけではなく、通信教育は継続し、その受講結果を人事評価に用いることで、教育自体を止めないようにはしていました。
一方で、コロナ禍をきっかけにデジタル化が当社でも進みはじめ、情報共有を強化する目的で工場にいる全社員にタブレット端末を配布しました。当然、この状況を社員教育にも活用することを経営層は考えて、人事部としても階層別研修をリアルではなくオンラインで再開する検討を進めました。
検討にあたっては、代表から「研修内容自体も抜本的に見直す」という方針を受け、人事部として「当社にとって必要な階層別研修とはなにか」をゼロベースで考えた結果、それまで階層別研修に採用していたパートナーの研修教材に変わってetudes Plusを採用することにしました。
倉田様:
Web検索や過去にお会いしたことのある研修会社にコンタクトをとり、幅広く情報を集めました。その後、人事部として教材やLMSに求めることとして、
という3つの観点から、3社に絞り込みました。
橋爪様:
「当社にとって必要な階層別研修」を重視して検討した結果、他社のサービスは教材の数こそetudes Plusより多いものの、体系化されていなかったり、目新しい教育内容ではあるけれど数年先を見据えると当社の階層別研修にそぐわなかったりしました。
etudes Plusはあらかじめ7階層を想定した設計がされており、当社にマッチしていました。また、管理機能も柔軟で、部門責任者が受講履歴をチェックしやすく、かつコストも相対的に抑えることができました。
何よりもアルーの担当者の熱意が高く、当社の状況を踏まえて熱心に提案してくれたこともあり、アルーのetueds Plusは当社の新たな階層別研修にふさわしいと考え、決定しました。
倉田様:
マニュアルを見ながら管理画面上でユーザー登録やコース(研修)の割当作業を行いましたが、特に困ったり迷ったりする点はありませんでした。メール配信、受講履歴の確認等も管理画面上でさっと行うことができて、非常に使いやすい印象でした。
一番良かったのは、ホーム画面をカスタマイズできることです。バナーから階層ごとの育成マップに遷移させることで当社オリジナルの学習環境として見せられ、「自分たちのための学習画面」という感覚を受講者に持ってもらえそうでした。
「この教材は外部の教育ベンダーから買ってきました」という見え方は、多少なりとも受講者にとってマイナス要因になりそうでしたので、ちょっとしたことかもしれませんが、etudes Plusのバナー機能は人事部にとってはとてもありがたい機能です。
タカノ株式会社様ご利用中のetudes Plusホーム画面
橋爪様:
集合研修のオンライン化は様々なメリットがありました。
まず、費用がリアル研修の1/4になりました。また、リアル研修の場合は会場の手配や講師の対応などに人事部の工数が大きく持っていかれていましたが、それらがなくなったことで人事部の負担が大きく削減できています。
オンライン化による受講率の低下を懸念しておりましたが、杞憂でした。「etudes Plusの階層別研修はタカノの風土を強靭なものにする重要な施策である」と経営会議でアナウンスがされたことも大きかったとは思いますが、管理職に向けた研修の受講率は93%と高い状態です。
社員側としても、リアル研修を土日に実施していた頃に比べると、時間の縛りがなくなったことで格段に受講しやすくなり、好評なようです。
倉田様:
etudes Plusのホーム画面にイラストやバナーを多用し、研修の概要や必須講座がどれかを分かりやすく見せることを工夫しました。そのおかげか、「受講対象の講座が分からない」「受講方法が分からない」といった問い合わせはゼロで、etudesにログインしてから受講するまでの一連の流れがスムースに組み立てられたのではないかと思います。
また、階層ごとの定義や解説を丁寧に案内した上で、必須講座に誘導することを心がけました。これによって、自分の等級に求められていることを理解した上で学習に臨んでいただけるようになりました。
平賀様:
受講履歴をetudesから出力した後、自分たちで受講者の所属や等級と学習履歴を突合する作業が少し大変でした。この作業は正確性が求められるため、将来的に人事システムとetudesをAPI連携することで自動化することを計画しています。
倉田様:
工場で勤務している製造部の社員にタブレット端末を配布していますが、日常で使用する習慣がないことや、セキュリティの観点から持ち出しが禁止されていることから、etudes plusを自由な場所・時間で受講するために活用できていないのが現状です。
全社員に等しく受講してもらいたいと考えていますので、ルールの見直しやセキュリティ設定の変更等を通じて、所属先によってetudes Plusを受講しやすさがばらついている点を解消していきたいと考えています。
また、現時点では受講率の低下は発生していませんが、etudes Plusは場所や時間を選ばずに受講できるメリットがある一方で、集合研修のように強制的に時間を固定されないことによる受講率の低下を防ぐために、できることを検討しています。
平賀様:
入社前の新入社員、国内子会社や海外子会社の現地採用メンバーに向けても、etudes Plusで研修を受けさせたいという声があります。また、アルーが提供している研修教材だけでなく、当社オリジナルの研修教材もetudes Plusを通じて受けさせたいというアイデアもあり、実現に向けて検討を進めています。
倉田様:
アルーがこれまで培ってこられた研修を、当社にフィットした階層別研修として再構成して使えるのがetudes Plusの良さだと考えています。育成マップの作成にはアルーの担当者がとても丁寧に対応してくださいました。質の高い研修を、コストを抑えて実施したいとお考えの企業にetudes Plusはおすすめです。
平賀様:
etudes Plusのシステムはとても使いやすくて、困ることがほとんどありません。たまに問い合わせることはありますが、その都度スピーディに回答していただけるので、安心して使えるサービスです。
橋爪様:
etudes Plusを導入する過程で当社の階層別研修の現状を客観視することができたおかげで、当社が各階層に求めること、学習すべきことを定義しなおすことができました。
人事担当者は企業を横断して情報共有していることが多く、どの教育サービスを使っているかという話題は定期的に出てくるのですが、当社の場合は「etudes Plusでタカノの思いを反映した研修プラットフォームを用意できた」と自慢できる、良いサービスを選んだと思っています。