導入の背景 |
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導入の決め手 |
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導入後の効果 |
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当社は、「世界トップ水準の保険・金融グループの創造」をビジョンに掲げるMS&ADインシュアランスグループにおいて、リスク関連サービス事業の中核を担い、リスクマネジメントに関するコンサルティング、調査研究、セミナー開催、講演・執筆など、お客さまの多様なご期待に応えるサービスをご提供しています。
MS&ADインシュアランスグループは、中期経営計画(2022-2025)で、デジタル技術を活用しながらお客さまや社会の課題を解決し、お客さまの体験価値の向上を含むCSV(社会との共通価値の創造:Creating Shared Value)を実現する「CSV×DX」戦略を策定・展開しており、経済的な損失の補てんに加え、補償・保障前後における新たな価値を提供する商品・サービスの開発と収益化に取り組んでいます。
MS&ADインターリスク総研も、「デジタル・データを活用したリスクマネジメントの高度化と領域拡大」を基軸とした中期経営計画を策定し、飛躍的な企業価値向上を進めています。デジタル・データを活用して、これまでに磨き上げてきたリスクマネジメントサービスを高度化するとともに、新たなサービス領域を開拓し、より訴求力と利便性の高い課題解決の手段としてご提供しています。
当社は、補償・保障の前後を固め、リスクマネジメントを完結し、お客さまの事業の継続と安定的発展に向けて貢献することが、自社の存在意義(パーパス)であると銘記しております。補償・保障の前段階では、事故や災害の予防・予知やリスクの原因を取り除き、リスクを軽減するソリューションを、事後については、復旧・回復の早期化や、二次被害を極小化するソリューションを開発・提供しています。
それら、リスクの軽減や二次被害を極小化するソリューションの提供形態のひとつとしてe-ラーニング環境をご用意し、お客さま企業に提供していく際にLMSを活用しています。
お客さま企業で従業員等向けの教育を推進する部署が管理者となり、リスクマネジメントに関するe-ラーニングの受講管理等を通じて、お客さまの事業の継続と安定的発展に向けて最大限貢献できればと考えています。
当社は以前より、ソリューションの一つとしてeラーニングを提供しており、LMSも社内には存在していました。ですが、事業部ごとに異なるLMSを採用していたためシステムが統一されておらず、コロナ禍をきっかけに、当社が提供するeラーニング環境の刷新プロジェクトが進み出しました。
すでにLMSが社内にあることから、それらのいずれかを利用拡大する方向性ももちろん考えたのですが、
と、ご利用方法は千差万別でした。
すでに社内にあるLMSでは、そうした多様な利用形態にマッチすることが難しそうなことから、新たにLMSを導入する方向でプロジェクトが進みました。
当社のeラーニングは、従業員教育でよくある“スライド+テストの組み合わせ”といった従来のコンテンツではなく、当社の強みでもあるセミナーを軸とした配信コンテンツを中心に設計しているため、映像配信に強いことは必須要件でした。
また、BtoC向けの教育サービスではなく、当社はBtoBビジネスとしてeラーニングを提供していることから、BtoBを意識した機能や実績の豊富さも重視していました。
他にも、etudesを提供しているアルー株式会社が研修事業も行っていらっしゃることから、当社の事情を汲み取っていただけるだろうという期待も込めて、etudesを選びました。
もちろん重要ではありましたが、価格を優先事項にしてしまうと、当社の実現したいことを満たせないLMSを選んでしまいかねません。etudesはそもそもID利用時に料金が発生する従量課金でリーズナブルなこともあり、選定時において価格のウェイトはそこまで大きくありませんでした。
市場にはすでに数多くのLMSがあります。そこで、最初に当社が必要とする要件をまとめ、比較表を作成して3~4つまで候補を絞り込み、精査した上で2つのLMSを実際にトライアルしてみました。15名くらいの社内メンバーに2つのLMSをトライアルしてもらい、アンケートをとったところ、etudesのユーザービリティが高い評価を集めていました。
受講者の利用シーンの検討はもちろん重要ですが、当社のeラーニング提供のあり方がやや複雑なことから、管理機能も重視しており、それは私達事務局が精査しました。事務局には様々なLMS製品を利用したことがあるメンバーもいるのですが、そのメンバーからは「ユーザー登録や受講履歴出力といった、管理者にとって重要な一括処理系の機能(ユーザーや組織情報のデータインポートによる一括登録など)はetudesが“やりきっている”感がある」という評価がありましたね。
他にも、非同期処理や大量データ処理、認証周りの設計も必要十分なことから、当社としてetudesを採用することになりました。
運用を想定して、細部の仕様をきちんと設計した点でしょうか。例えば、etudesに登録するコースやカードの命名規則は、設計段階で方向性を決めないと、将来的な検索性や管理コストに直結してしまいます。どういう規則で登録するのが長期的視点で最適なのか、ということは今も継続検討しています。
提供するコンテンツはもうある程度確定していることもあり、ユーザーや会社組織の登録とコンテンツ割り当て時の作業工数のバランスをどう取るか、といった管理運用設計にリソースを割いているのが、ビジネスプラットフォームとしてLMSを導入する当社の工夫でしょうか。
なお、管理のあり方について、導入時にアルーさんのカスタマーサクセス担当が丁寧に対応してくれた点は、とても助かりました。
また、当社は、今年4月より、リスクに強い組織づくりを総合的にサポートするプラットフォーム『RM NAVI(リスクマネジメント ナビ)』を開設しました。ワンストップでリスク情報の提供から対策までをオンラインで支援するものになります。今後、etudesを活用したリスクマネジメントに関するe-ラーニングコンテンツメニューを拡充し、このRM NAVIを通じて訴求していく予定です。
当社のLMSの使い方は、従業員教育のような自社利用とは少し異なり、当社の提供ソリューションの一部として扱うことから、すこし特殊なニーズなのかもしれませんが、
など、いくつかあります。
今後もコンテンツ配信プラットフォームとしてのLMS利用は拡大していく計画になっているため、ぜひ etudes での実現を期待しています。
他事業部でもetudesをプラットフォームとして活用したい、という声が上がってきております。弊社の全事業部で etudes を使っている状況が理想的ではありますが、以前から使っているLMSからのSCORMコンテンツ移管やライセンスの課題、減価償却が済んでいるためコスト化する点など、実現にはまだ少しハードルがある状況です。
他事業部への展開についてはetudesのカスタマーサクセス部門にも協力いただいて社内で勉強会を開くなど、地道かもしれませんが着実に進めていきたいと考えています。
当社のようにリスクマネジメントの教育・研修事業を主として提供している場合、セミナー事業からeラーニング提供に事業をシフトしていこうとすると、目の前の利益率との兼ね合いや、新しい取り組みへの負荷が高まることから、ちょっと腰が重たくなるかもしれません。
etudesを提供しているアルー株式会社は研修会社でもあるため、システム提供だけでなく、教育・研修事業に対する深い理解もあることから、これからeラーニングを強化しようと考えている研修会社さんの背中を押してくれます。ぜひ一度ご相談されてみてはいかがでしょうか?
こんな方へおすすめ
お電話でも承ります。小さなことでもお気軽にご相談ください。